2020.09.24
友人や近しい人に赤ちゃんが生まれたら、どんなものをプレゼントしますか?
洋服や靴もいいですが、赤ちゃんはすぐ成長するので着られる期間はあっという間。
せっかくなら、長く使ってもらえる知育玩具のプレゼントはいかがですか?
今回は、0歳〜1歳児を対象に玩具選びのチェックポイントを就実大学教育学部初等教育学科・蘆田智絵先生に伺い、そのお話をもとにedimo編集部が出産祝いにおすすめの素敵な知育玩具をセレクトしました。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
大学教授
蘆田智絵
就実大学教育学部初等教育学科
目次
玩具選びの前に、まず知っておきたいこと。それは、遊びで育みたいのは「知」ではなく「心」ということ。
蘆田先生によると「玩具のなかには『知育玩具』と呼ばれるものがあります。これは何かをできるようにするための玩具という印象がありますが、本来は心を育むもの」とのこと。
乳幼児期に知育玩具を与える意義は、何かができるようにするためではなく、玩具を通して、「自分でできた!」という経験を重ねることなのだそう。
「大人がしたいことをさせる」ためのものではなく、子どもが「自分でしよう」という気持ちになれる玩具。そんな視点から知育玩具を選んでみませんか。
ここでは心を育む知育玩具に焦点を当て、乳幼児と玩具の関係を考えてみましょう。
幼児教育では、①分かる、できる ②考える、工夫する ③学びに向かう姿勢 の3本の柱を立て、そのなかでも特に③学びに向かう姿勢、つまり「自分でやってみたい」という気持ちを大切にしているそうです。
①分かる、できる
②考える、工夫する
③学びに向かう姿勢
蘆田先生いわく、「『自分でする』『最後まで頑張る』という気持ちは、親がいくら言葉で言っても育てることはできない」のだとか。
「自分でしたい」と子どもが思ったときにその気持ちが尊重され、「自分でする」という経験があるから育っていくものだそう。
自分でしようと思うことを見つけて、実際に繰り返し遊んで、それを見たパパやママが喜んでくれることで、子どもの心は満たされていくのですね。
「遊びを通して『自分で何度もやってみる』経験を重ねることは、小学生以降の『自ら学ぶ姿勢』や『最後まで諦めない姿勢』など人間性に繋がります。
さらに『自分でできた!』という経験や、自分が挑戦したことを大人から尊重してもらうことで、自己肯定感が育まれるようになります」と蘆田先生。
人として大切な部分を育ててくれるのが玩具遊びなんですね。
子どもの成長具合に合わせた玩具選び。月齢別に蘆田先生にアドバイスをもらいました。
赤ちゃんはまず目を動かすことから始まります。寝て上を向いているときに楽しめるモビールなどはいかがでしょう。
風に吹かれてゆらゆら揺れるモビールは赤ちゃんの心を和ませてくれます。
首がすわって手足が動かせるようになったら、握って振ると音が出る玩具が楽しくなります。
なめても安心の素材を選べば、おしゃぶりとしても活躍します。
おすわりができるようになると視界が広がり、赤ちゃん自身も楽しみがぐんと広がります。
また聴覚も発達してくるので、押して形が変わったり、転がして音がなるものなどに興味を示します。
ハイハイができるようになったら、追いかけられるボールや車などもいいですね。
色や形、音の判別が可能になり、細かい動作もできるようになります。ティッシュをつまんで引き出すのもこの頃。
つまんで散らかすほか、叩く、投げるといった行為を実際の生活用品でされると困ってしまいますが、その動作を玩具でできるようにすると、子どもの「したい」気持ちが満たされ、指先やの発達を促すことにつながります。
例えば食事中食べ物を投げたり、スプーンで叩くときは、腕の筋肉を使いたいという欲求の表れ。
思いっきり叩いていい玩具を用意して、欲求を満たしてあげましょう。
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。edimo編集部が独自に行っています。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
※商品によってはユーザーのレコメンドが記載されています。これらは個人の感想であり、効果効能を示すものではありません。
日本生まれのモビールは、紙と糸だけを使い手作業で作られたもの。
印刷に頼らず紙を切り貼りしてモチーフを表現しています。
モチーフには季節の風物や昔話など豊富なバリエーションがありますが、中でも「虹のふもとで」は2013年の発売以来多くの人に愛されている人気No1の定番アイテム。
バルーンと飛行機が立体になっていて、ベッドで寝ている赤ちゃんにもわかりやすいモチーフです。
紙ならではのやさしい色彩や、物語性のあるモチーフはおしゃれでインテリアのアクセントとしても素敵。
紙製なので人が行き来するときに生じる空気の流れでゆっくり回り、赤ちゃんだけでなく、目にする大人にも癒しを与えてくれるでしょう。
画鋲やテープで簡単に取り付けができるのもうれしいポイントです。
【メーカー/ブランド名】マニュモビールズ
【商品名】マニュモビールズ「虹のふもとで」
【対象年齢】0歳~
【本体サイズ】W35×H50cm
【本体重量】―
【主な素材】紙、糸
【安全基準(STマークなど)】―
ぶどうのようなデザインの木製のラトル(ガラガラ)。
カラフルな木製ビーズが付いていて、振ると互いにぶつかり小気味よい音を立てます。
木製ビーズはしっかりと固定されているので、赤ちゃんがなめたりかんだりしても大丈夫。おしゃぶりとしても使えます。
重さが約65gあり、木製ラトルとしては少し重め。
最初のうちは、パパやママが振って見せてあげるといいでしょう。
※輸入販売元:(株)アトリエニキティキ
【メーカー/ブランド名】ネフ社
【商品名】ドリオ
【対象年齢】0歳~
【本体サイズ】本体:L13cm、持ち手:直径4.5cm
【本体重量】約65g
【主な素材】木(カエデ材)
【安全基準(STマークなど)】ヨーロッパ安全基準CE
赤ちゃんの手にもフィットするサイズ感で、床に置いて木のビーズの部分を押せばコマのようにクルクルと回ります。
ドイツ最大の玩具メーカー「ゴルネスト&キーゼル社」の木の玩具だけあって、品質は折り紙つき。
なめても安心の塗料を使っているのでおしゃぶりにしてもいいですね。
※輸入販売元:(株)ブラザー・ジョルダン社
【メーカー/ブランド名】HEIMESS(ハイメス)
【商品名】スターこま
【対象年齢】0歳(3ヵ月)~
【本体サイズ】9.5×9.5×4cm
【本体重量】―
【主な素材】木(ブナ材)
【安全基準(STマークなど)】ヨーロッパ安全基準CE
3層構造になった筒の仕切り板には4つの穴があり、そこを色とりどりの木の玉が通り抜けます。
床でコロコロ転がしたり、筒を逆さまにして玉が落ちるのを楽しんだりできます。
筒の周囲は格子状になっていて、握りやすいのもポイント。
子どもが自分でつかめない時期は、目の前で転がして、玉の動きを見せてあげましょう。
※輸入販売元:(株)アトリエニキティキ
【メーカー/ブランド名】ニック社
【商品名】ドラム玉おとし
【対象年齢】0歳(6ヵ月)~
【本体サイズ】直径10×H26cm
【本体重量】約380g
【主な素材】木(ブナ材)
【安全基準(STマークなど)】ヨーロッパ安全基準CE
赤ちゃんが初めて触るボールとして人気。
やわらかく細かな網目状になっているので、赤ちゃんの指にも引っかかりやすく、握りやすく作られています。
やわらかいので当たっても痛くありません。
コロコロ転がしながら親子でキャッチボールも楽しめます。
【メーカー/ブランド名】ラングスジャパン
【商品名】オーボール ベーシック
【対象年齢】0歳~
【本体サイズ】直径10cm
【本体重量】約30g
【主な素材】ポリウレタン
【安全基準(STマークなど)】ヨーロッパ安全基準CE
つまみのあるパズルなので、動物を見せながら、つまむ動作を練習できます。
「キリンだよ」「ゾウだね」と言いながら、子どもがつまんで形を合わせるのをサポートしましょう。
つまむという動作は、えんぴつや箸を持つための、最初のステップといわれています。
つまみ出す動作から、はめ込むことができるようになると達成感を味わえるようになります。
※輸入販売元:(株)ブラザー・ジョルダン社
【メーカー/ブランド名】セレクタ社
【商品名】グライフパズル・動物
【対象年齢】1.5歳~
【本体サイズ】20×20cm
【本体重量】―
【主な素材】木(カエデ・ガバ合板)
【安全基準(STマークなど)】ヨーロッパ安全基準CE
5本の棒がついた台に5色のリングというシンプルな構造。
棒にリングを差したり、引き抜いたり、付属の紐に通せば指遊びの知育玩具としても活躍します。
積み木のように平面に並べたり、積み上げてみたり、大きくなったらままごとの料理の具材や買い物ごっこのお金にして遊んだりと、小さいうちから長く使える知育玩具です。
シンプルだからこそ、子どもの想像力でいくつもの遊び方ができるのが、“玩具の王様”と呼ばれる理由です。
※輸入販売元:(株)アトリエニキティキ
【メーカー/ブランド名】ニック社
【商品名】プラステン
【対象年齢】1.5歳~
【本体サイズ】土台:W32×H12×D6cm、リング:直径3.5cm
【本体重量】約560g
【主な素材】木(ブナ材)ほか
【安全基準(STマークなど)】ヨーロッパ安全基準CE
食事中ものを投げたり、なんでもポイポイするようになったら、腕の筋肉を動かしたいと思ってウズウズしているのかも!?
そんなときは、思う存分叩ける玩具を用意してあげましょう。
木の玉をハンマーで叩くとガタンと音を立てて落ち、コロコロと転がって横の穴から出てきます。
叩いて見えなくなったボールが、穴から出てくるのが面白くて夢中になって遊んでくれますよ。
※輸入販売元:(株)ブラザー・ジョルダン社
【メーカー/ブランド名】レシオ社
【商品名】パロ
【対象年齢】1.5歳~
【本体サイズ】土台:W25×H10.5×D10cm、木玉:直径4.5cm
【本体重量】―
【主な素材】木
【安全基準(STマークなど)】ヨーロッパ安全基準CE、欧州おもちゃ安全基準(EN71)適合塗料、日本食品衛生法基準適合
木をくりぬいたコップのような形をした積み木。
少しずつサイズが違っていて、大きさ順に並べたり、順番に中に入れて“入れ子”にしてみたり、逆さにして積み上げてみたりと、子どもの発想次第でいろいろな遊び方が楽しめます。
大きくなったら、おままごとのコップに見立てるなど、さらに遊び方の幅が広がります。
※輸入販売元:(株)アトリエニキティキ
【メーカー/ブランド名】アルビスブラン社
【商品名】タワー
【対象年齢】0歳(10ヵ月)~
【本体サイズ】直径3~7cm
【本体重量】約150g
【主な素材】木(ブナ、カエデ)
【安全基準(STマークなど)】ヨーロッパ安全基準CE
上から下へ落ちていく過程の、車のユニークな動きとカラカラと鳴る音がクセになる玩具。
車の動きを目で追いながら、何度でもトライしたくなります。
何回繰り返しても同じように降りていくので、子どもは安心して遊べます。
本体の高さは約37センチ。子どもが座って遊ぶのにちょうどいい高さになっています。
※輸入販売元:(株)ブラザー・ジョルダン社
【商品名】クネクネバーン
【対象年齢】1歳~
【本体サイズ】土台:W13×D10.5×H38cm、車:W3×L4.3cm、2両車:W3×L10cm(別売)、4両車:W3×L16cm(別売)
【本体重量】―
【主な素材】天然木
【安全基準(STマークなど)】ヨーロッパ安全基準CE
丸、三角、四角それぞれに異なる仕掛けが施された、子どもの好奇心を刺激する積み木のセット。
どの積み木も音が鳴るので、積み上げたり振ったり、仕掛けの動きを見たりと、いろいろな楽しみ方ができます。
木目を活かした優しい色合いで、インテリア性も抜群です。
【商品名】音いっぱいつみき
【対象年齢】1歳~
【本体サイズ】20.5×20.5×5cm
【本体重量】―
【主な素材】木
【安全基準(STマークなど)】―
商品名 | マニュモビールズ「虹のふもとで」 | ドリオ | スターこま | ドラム玉おとし | オーボール ベーシック | グライフパズル・動物 | プラステン | パロ | タワー | クネクネバーン | 音いっぱいつみき |
![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
メーカー/ブランド名 | マニュモビールズ | ネフ社 | HEIMESS(ハイメス) | ニック社 | ラングスジャパン | セレクタ社 | ニック社 | レシオ社 | アルビスブラン社 | ベック社 | エド・インター |
対象年齢 | 0歳~ | 0歳~ | 0歳(3ヵ月)~ | 0歳(6ヵ月)~ | 0歳~ | 1.5歳~ | 1.5歳~ | 1.5歳~ | 0歳(10ヵ月)~ | 1歳~ | 1歳~ |
本体サイズ | W35×H50cm | 本体:L13cm 持ち手:直径4.5cm | 9.5×9.5×4cm | 直径10×H26cm | 直径10cm | 20×20cm | 土台:W32×H12×D6cm リング:直径3.5cm | 土台:W25×H10.5×D10cm 木玉:直径4.5cm | 直径3~7cm | 土台:W13×D10.5×H38cm 車:W3×L4.3cm 2両車:W3×L10cm(別売) 4両車:W3×L16cm(別売) | 20.5×20.5×5cm |
本体重量 | ― | 約65g | ― | 約380g | 約30g | ― | 約560g | ― | 約150g | ― | ― |
主な素材 | 紙、糸 | 木(カエデ材) | 木(ブナ材) | 木(ブナ材) | ポリウレタン | 木(カエデ・ガバ合板) | 木(ブナ材)ほか | 木 | 木(ブナ、カエデ) | 天然木 | 木 |
安全基準(STマークなど | ― | ヨーロッパ安全基準CE | ヨーロッパ安全基準CE | ヨーロッパ安全基準CE | ヨーロッパ安全基準CE | ヨーロッパ安全基準CE | ヨーロッパ安全基準CE | ヨーロッパ安全基準CE 欧州おもちゃ安全基準(EN71)適合塗料 日本食品衛生法基準適合 | ヨーロッパ安全基準CE | ヨーロッパ安全基準CE | ― |
商品詳細 | |||||||||||
こうして見てみると、木の玩具が多いですね。
踏むと割れてしまうプラスチックと異なり、木の玩具は壊れにくく、メンテナンスに優れていることもポイントです。
最初は目で楽しめるモビールから、物をつかめるようになると振れば音の鳴るもの、そしてハイハイができるようになれば動くものと、発達に応じた知育玩具を与えると良いでしょう。
パパやママが一緒に遊んで、子どもが楽しんでいることを一緒に楽しんだり、子どもが喜んでいることを一緒に喜んだりしてあげることも大切です。
質のいい玩具との出会いは、子どもの心を豊かにしてくれます。
ライター
佐川 美穂
<掲載商品はedimo編集部が実際に連絡を行い、コンタクトが取れたメーカーのものだけに限定しています。※一部国内プレスリリースでの確認>