2021.06.25
日差しの強さを感じてはいるものの、「敏感肌だから日焼け止めを使うと肌が荒れちゃって…」と、敬遠してはいませんか?
でも、敏感肌の方こそ正しく日焼け止めを使うことが大切です。
今回は、日焼け止めを選ぶポイントや、SPF、PAなどついて、産婦人科専門医、大阪美容クリニック院長・南真実子先生にお話を伺いました。
あわせて、edimo編集部が厳選したおすすめ商品もご紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
美容皮膚科医・産婦人科医
南真実子
医療法人大美会 理事長、大美会クリニック心斎橋本院院長。大阪医科大学医学部を卒業後、同大学産婦人科医局、済生会吹田病院産婦人科、大手美容クリニックなどを経て、2017年に大阪美容クリニックを開業、2022年に大美会クリニック心斎橋本院へ改称。患者一人ひとりの“美”に対する希望に寄り添い、最善な方法を提案している。関西地域に4つのクリニックを展開する医療法人大美会の理事長を兼務。『美人百花』『MINE』など執筆多数。
大美会クリニック心斎橋本院
大阪府大阪市中央区東心斎橋2-8-28
https://osaka-bc.com/
目次
敏感肌の人が日焼け止めを選ぶ際に注目すべき成分は、紫外線吸収剤です。
紫外線吸収剤とは、紫外線領域に吸収をもつ有機化合物のこと。
桂皮酸、サリチル酸、メトキシケイヒ酸オクチルなどが紫外線吸収剤にあたります。
メリットとして、塗り心地がよい、伸びがよいなどという点が挙げられます。
しかし、化学的に不安定で、皮膚に吸収されやすく、接触皮膚炎を起こしやすいというデメリットがあるため、敏感肌の人には向きません。
日焼け止めを選ぶ際には、紫外線吸収剤不使用や、ノンケミカルタイプと表記されているものがおすすめです。
日焼け止めを選ぶ時に大事なのがSPFやPA。
では、これらの意味を知っていますか?
紫外線は、波長によりUV-A、UV-B、UV-Cの3種類に分けられますが、地球に届く紫外線はUV-AとUV-Bの2種類のみ。
いわゆる日焼けは主にUV-Bの影響によるものです。
一方、UV-Aは真皮の深くまで到達するため、慢性的に浴びると、肌にハリを与える弾性線維が変性し、しわやたるみの原因となります。
SPFは主にUV-Bを、PAはUV-Aを防止する効果を表したものです。
SPFやPAは、高ければ高いほどいいというものではありません。
SPFとPAには、生活シーンに合わせて推奨されている数値があります。
SPF30で97%のUV-Bをカットできるとされています(SPF15では93%)が、大切なのは次の4点です。
・十分な量を使用すること
・2~3時間ごとに塗り直すこと
・汗をかいたりタオルで拭いたりした場合も塗り直すこと
・期限切れのものを使用しないこと
敏感肌の人は、紫外線など外部からの影響を受けやすくなっています。
そのため、しっかりと紫外線をカットすることが大事です。
SPFやPAの数値が高いと肌に刺激が強いというイメージがありますが、最近では数値が高くても低刺激性で肌に優しい日焼け止めが増えています。
では理想的な数値は?というと、日常生活程度であれば上記のようにSPF30もあれば十分。
生活シーンに合わせた数値の日焼け止めを選ぶといいですね。
また、日焼け止めを落としやすいかどうかも重要なポイント。
日焼け止めが肌に残ってしまうと成分が酸化してしまい、湿疹などの肌トラブルや、黒ずみなどの毛穴トラブルの原因となることがあります。
石けんや通常の洗顔料で落ちるものもあれば、通常のクレンジング剤で落ちるものや、洗浄力の高いクレンジング剤でないと落ちないものなどさまざまです。
使用してみないと分からないこともありますが、購入の際に確認しておくといいですね。
日焼け止めの進化は目覚ましく、紫外線カット+αの機能を持つ日焼け止めが多く発売されています。
たとえば、ブルーライトを防げるものや、抗酸化作用のあるフラーレン配合のもの、抗光老化作用のあるパルミチン酸レチノール配合のもの、成長因子配合のものなどさまざまです。
購入する前に自分の肌悩みに合った成分が入っているかをチェックしておくといいですね。
春夏ごろのよく晴れた日の外出時しか日焼け対策をしないでいいと思っていませんか?
実は、日中室内にいる時や曇りの日でも、日焼け対策は必要です。
曇りの日でも紫外線の80%が肌に浸透するといわれています。
そのため、曇りの日でも日焼け止めは必須です。
日中の室内にいて日焼けしないかというと、必ずしもそうではありません。
紫外線、特にUV-Aはガラスを通過するため、室内にいる時でも日焼け止めを塗ることをおすすめします。
家の中にいる時も日焼け止めを塗る習慣を日常的に取り入れて「うっかり日焼け」から肌を守りましょう。
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。edimo編集部が独自に行っています。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
※商品によってはユーザーのレコメンドが記載されています。これらは個人の感想であり、効果効能を示すものではありません。
敏感肌の人が安心して使えるノンケミカルタイプの日焼け止め乳液。
SPF50+で強い紫外線をしっかりカットする上、赤みや色ムラのカバー力も期待できます。
紫外線吸収剤、アルコール、鉱物油、防腐剤無添加で無香料。
敏感肌の人を対象としたパッチテスト済。
通常の洗顔料で落とせるので、肌への負担が少ないのがうれしいですね。
ここがおすすめ
・通常の洗顔料で落とせる
・赤み、色ムラもカバー
【商品名】UVミルク センシティブ
【ブランド名】アユーラ
【メーカー名】アユーラ
【SPF・PA その他】SPF50+・PA++++
【容量】50ml
さまざまな効果が期待できる日焼け止め乳液シリーズに、新色のローズが誕生。
本品一つでエイジングケア、肌のトーンアップ、日焼け止め、化粧下地までサポートしてくれます。
肌なじみの良いピンク色が、澄んだ血色と上質でツヤのある素肌のような透明感を演出。
エイジングケアを考えたスキンケア成分や、肌本来のバリア機能ををサポートする独自成分も配合。
低刺激設計で、石けんで落とせます。
ここがおすすめ
・エイジングケアの効果が期待できる
・肌なじみの良いピンク色
【商品名】UVイデア XL プロテクショントーンアップ ローズ
【ブランド名】ラ ロッシュ ポゼ
【メーカー名】日本ロレアル
【SPF・PA その他】SPF50+・PA++++
【容量】30ml
紫外線をカットしながらナチュラルな透明美肌を実現するCCクリーム。
炎症などによる赤くすみ、糖化による黄くすみ、乾燥による青くすみの3種類のくすみをカバーする3色のパールを配合。
ひと塗りで明るくクリアな肌を演出します。
SPF、PAの数値が高いので、屋外スポーツなどの際にもおすすめ。
保湿成分配合で、うるおい効果も期待できます。
ここがおすすめ
・3種類のくすみをカバー
・屋外スポーツの際にもおすすめ
【商品名】サエル ホワイト CCクリーム コンセートレート
【ブランド名】ディセンシア
【メーカー名】ディセンシア
【SPF・PA その他】SPF50+・PA++++
【容量】 25g
オーガニックコスメの「ネイチャーズウェイ」から発売されたUVベース。
紫外線吸収剤を使用せず、天然由来の原料で肌を守ります。
紫外線だけでなく、ブルーライトと近赤外線をカットする効果が期待できるので、リモートワークにもおすすめです。
みずみずしいテクスチャーで乾燥から肌を守りながら、潤いのある肌をキープ。
くすみや色ムラのない自然なトーンアップをかなえます。
ここがおすすめ
・天然由来の原料を使用
・ブルーライトカットの効果が期待できる
【商品名】UVプロテクションベース
【ブランド名】ナチュラグラッセ
【メーカー名】ネイチャーズウェイ
【SPF・PA その他】SPF50+・PA+++、ブルーライト97.2%カット、近赤外線92.9%カット
【容量】30ml
9種類の保潤アミノ酸と整肌アミノ酸を配合したUV化粧下地。
保潤アミノ酸が角質層に浸透し、うるおいを蓄え、肌本来のバリア機能をサポートします。
整肌アミノ酸は、水分と油分のバランスをサポート。
本品一つで乾燥や皮脂によるメイク崩れを防ぎ、色ムラを自然に補正。
毛穴や赤みを目立ちにくく整える効果が期待できます。合成着色料フリー。
ここがおすすめ
・アミノ酸が肌本来のバリア機能をサポート
・メイク崩れを防いでくれる
【商品名】バランシングベース UV
【ブランド名】ミノン アミノモイスト
【メーカー名】第一三共ヘルスケア
【SPF・PA その他】SPF30・PA+++
【容量】25g
商品名 | UVミルク センシティブ | UVイデア XL プロテクショントーンアップ ローズ | サエル ホワイト CCクリーム コンセートレート | UVプロテクションベース | バランシングベース UV |
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ブランド名 | アユーラ | ラ ロッシュ ポゼ | ディセンシア | ナチュラグラッセ | ミノン アミノモイスト |
メーカー名 | アユーラ | 日本ロレアル | ディセンシア | ネイチャーズウェイ | 第一三共ヘルスケア |
SPF・PA その他 | SPF50+・PA++++ | SPF50+・PA++++ | SPF50+・PA++++ | SPF50+・PA+++、ブルーライト97.2%カット、近赤外線92.9%カット | SPF30・PA+++ |
容量 | 50ml | 30ml | 25g | 30ml | 25g |
商品詳細 | |||||
シミやくすみを作らないためには、日焼け止めは季節、場所を問わず必須。
敏感肌だからこそ、自分に合った日焼け止めを塗って、紫外線から肌を守りましょう!
<掲載商品はedimo編集部が実際に連絡を行い、コンタクトが取れたメーカーのものだけに限定しています。※一部国内プレスリリースでの確認>