生きるヒントや癒しが欲しいときに! 大人におすすめの絵本9冊

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長いおうち時間に絵本はいかが?

絵本は子どもが読むものと侮ることなかれ。

大人だからこその気づきや学び、癒し、感動があるものです。

今回は、絵本専門店「つづきの絵本屋」店主で、倉敷市在住の絵本専門士・都築 照代さんに、大人ならではの絵本の楽しみ方や選び方を伺い、おすすめの絵本を紹介していただきました。

取材・監修協力商品紹介部分は取材・監修範囲外です

絵本屋オーナー
都築 照代

都築 照代

つづきの絵本屋 オーナー。長年、図書館(公共・小学校・大学)に勤務。司書・司書教諭、絵本専門士、JPIC読書アドバイザー、絵本講師、絵本セラピストなどの資格を活かして、県内外で「読みきかせ講習会」や「絵本講座」等の講師として活躍中。日本紅茶協会ティーインストラクターでもある。

つづきの絵本屋
岡山県倉敷市川入694-7
Facebookページ、Instagramあり

人生経験の数だけ、奥深い味わいがある

子どもたちに絵本の読み聞かせをすると、素直な反応が返ってきます。

愉快なお話なら「おもしろい」、かわいい動物が登場するお話なら「かわいかった」といったように、同じような言葉が並びます。

ですが、大人の場合はそうではありません。

同じ本を読んでも、人によってまったく異なる感想が飛び出します。

それは、人生の経験値が違うから。

たとえ、楽しい絵とユニークなストーリーであったとしても、人によっては涙を流すこともあり得るほど、感じ方や捉え方がまったく違ってくるのです。

無意識のうちに、自らを絵本の中の登場人物に投影して読んでいる、大人ならではの奥深い味わいがあります。

気付きやヒントを見い出せる

絵本は、一般的には32ページという枚数で構成されています。

その特徴は、絵の力を最大限に生かし、選び抜かれたシンプルな文章で綴られていることです。

シンプルだからこそ、読み手側が想像力を働かせる“余白”が生まれ、そこから新たな気付きや生きるヒントを見出すことも。

一冊の絵本が、これからの心の持ちようや、考え方に大きな変化を与えてくれるきっかけになるかもしれません。

見ているだけでも癒しになる

疲れているときに分厚い本や長いストーリーをじっくり読むのは、なかなか難しいもの。

その点、絵本であれば短いストーリーでも物語の世界へ気持ちを飛ばすことができます。

最近は、有名な画家が絵を手掛けたものや、絵のみで構成されているものもたくさん発刊されていて、ページをめくって絵を眺めるだけでも、ゆったりと穏やかな気持ちにさせてくれます。

絵本を買うときのポイント

1.惹かれる絵を選ぶ

絵がなければ成り立たないのが絵本。表紙の絵に惹かれるかどうかは結構重要です。

好きな絵や色合いのものなら、ゆっくりページを開いて眺めているだけでも癒されるはず。

2.新刊を選ぶ

子どもの頃に読んだことがあるロングセラー本はもちろん素晴らしいのですが、新刊を選ぶのもおすすめです。

新刊絵本は現代の世相を反映しているので、今の自分に合った癒しや気付きが得られることも。

3.科学や図鑑など学べる本を選ぶ

生き物の大きさや寿命、いろいろなマナーなどが書かれている絵本もおすすめ。

案外知らずに過ごしてきたことがたくさんあるかも。

絵本に“アタリハズレ”はありません

偶然手に取った絵本が求めているものと違ったとしても、時間をおいて読んでみると、また違った感想が生まれるのが絵本の素晴らしさ。

ふと手にしたその絵本が、いつか自分とって思わぬ気づきや癒しを与えてくれる貴重な一冊になるかもしれません。

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大人におすすめの絵本9選

書名画像詳細を見る出版社名価格

作・絵:鈴木まもる|どこからきたの? おべんとう

金の星社1,430円

絵:やまぐちかおり/編者:いろは出版|寿命図鑑

いろは出版2,970円

作:中脇初枝/絵:あずみ虫|つるかめ つるかめ

あすなろ書房1,320円

作・画:ユリー・シュルヴィッツ/訳:瀬田貞二|よあけ

福音館書店1,320円

作:エド・ヴィアー/訳:きたむらさとし|ライオンになるには

BL出版1,650円

作:高野紀子|テーブルマナーの絵本

あすなろ書房1,760円

詩:弓削田健介/絵:松成真理子|しあわせになあれ

瑞雲舎1,430円

文・絵:葉 祥明|The Healing Cat

晶文社1,650円

作・絵:鈴木まもる|だんろのまえで

教育画劇1,210円

作・絵:鈴木まもる|どこからきたの? おべんとう

おにぎり、卵焼き、アジフライ…。お弁当の中の料理がどこからきたのかを詳しく紹介する、食育絵本。

料理だけでなく、お弁当の容器が出来上がる過程まで登場。

一つひとつのものにどれだけたくさんの人が関わっているか分かる、第一回TSUTAYA絵本大賞受賞作品です。

出版社名金の星社
価格1,430円

絵:やまぐちかおり/編者:いろは出版|寿命図鑑

生き物だけでなく、機械や建物、食べ物から天体に至るまで、実に324個もの寿命とそれにまつわるエピソードが書かれた、思わず「へ~っ」とうなってしまう作品。

すべてのものには“寿命”があることを改めて気付かせてくれる一冊です。

出版社名いろは出版
価格2,970円

作:中脇初枝/絵:あずみ虫|つるかめ つるかめ

「くわばら くわばら」や「ちちんぷいぷい」など、誰もが一度は聞いたり、使ったりしたことがある“おまじない”を集めた作品。

全国的に知られているものから、一部の地域だけに伝わるものまで多数紹介。

声に出して読むうち、不思議と元気が湧いてくるような一冊です。

出版社名あすなろ書房
価格1,320円

作・画:ユリー・シュルヴィッツ/訳:瀬田貞二|よあけ

湖畔に漕ぎ出す男の子とおじいさんを通じて、真っ暗な夜から光輝く朝を迎えるまでを、簡潔な文章と美しい絵で綴った作品。

読み手側の想像力に働きかけてくるような、大人にこそ読んでほしい深みのある一冊です。

出版社名福音館書店
価格1,320円

作:エド・ヴィアー/訳:きたむらさとし|ライオンになるには

遠くまでとどろく咆哮、鋭いキバ、狩りをする姿…。

「ライオン」は強くどう猛なイメージがありますが、すべてのライオンがそうなのでしょうか。

アヒルと友達のちょっと変わったライオンと仲間とのやり取りを通じて、自分の持つ“こうあるべき”“~ねばならない”について問いかけてくる一冊です。

作:高野紀子|テーブルマナーの絵本

和食、洋食、中華をのテーブルマナーをはじめ、お茶や紅茶のおいしい入れ方などが学べる一冊。

やさしいタッチの絵で、食べ方や順番などが詳しく解説されています。

これまでずっと間違えて覚えていたマナーに気付かされるかも⁉

出版社名あすなろ書房
価格1,760円

詩:弓削田健介/絵:松成真理子|しあわせになあれ

合唱曲「しあわせになあれ」の歌詞に、ほんわかと心あたたまる、叙情的な絵をつけた作品。

“名前”は、幸せになってほしいとの願いを込めて付けてもらった贈り物であることがしみじみと伝わってきて、自分の名前が愛おしくなってくるような一冊です。

文・絵:葉 祥明|The Healing Cat

「だいじょうぶ」「できるよ」「しんぱいないよ」と、そっと語りかけてくれる神秘のネコ。

それはあなたのなかのもう一人の自分…。

疲れた心に癒しと勇気を与えてくれる作品。

美しい色合いの絵と、日本語、英語併記で綴られた一冊です。

作・絵:鈴木まもる|だんろのまえで

雪の降る山のなかで迷ってしまった“ぼく”。

一本の大きな木にドアが付いているのを見つけて中へ。

そこにはたんろの火を囲む動物たちがいて…。

ポツポツと話しかけてくるウサギの言葉が胸に染み込んでくる作品です。

出版社名教育画劇
価格1,210円

まとめ

大人になってから絵本を開いてみると、子どもの時とはひと味もふた味も違った奥深さを知るはず。

なにげない言葉のひとつが心に突き刺さったり、美しい絵の世界観に日常を忘れさせてくれたり。

さまざまな経験を重ねてきた大人にこそ、絵本の世界の無限の広がりと味わい深さを感じて欲しいです。

ふと手にした、たった一冊の絵本が心を軽くしてくれることがあるかもしれませんよ。

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