edimoはアフィリエイト広告を利用しています。
便が長期間体内に溜まることで、お腹が苦しくなり、排便に痛みを伴うこともある便秘。みなさんも苦しい思いをしたことはありませんか?
このような便秘は、人間だけでなく猫にも起こり得ます。
猫のスッキリを促進するためには、人間と同様に食事内容を見直すことが大切です。
そこで今回は、猫の便秘の原因や便秘のサイン、予防法、エサ選びのポイントについてガイア動物病院の松田院長にお聞きしました。
あわせて、編集部が選んだおすすめのキャットフードも紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
獣医師
松田 唯
ガイア動物病院 院長。埼玉県生まれ。北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。2019年7月、ガイア動物病院(東京都杉並区)開設。治療法や薬について分かりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解して飼い主が選択できる治療が好評。
ガイア動物病院
東京都杉並区下井草1-23-2
https://www.gaia-ah.com/
目次
そもそも便秘とは、どのような状態のことか知っていますか?
便が出ない、トイレに長くこもっているからといって、必ずしも便秘であるとは限りません。
例えば、数日間ご飯を食べていないことが理由で便が出ない場合は、便秘ではないのです。
便秘というのは、「いつもの便に比べて極端に乾燥して硬く、強くいきまないと便が出ない状態」のことを言います。
猫が便秘になる原因はさまざまですが、代表的なものを紹介します。
繊維質の多いフードを食べ過ぎていると便秘になりやすいです。
自分の毛や砂利など、消化できないものを食べていることが原因の場合もあります。
猫は水をあまり飲まない動物であり、水分不足になりやすいです。
水分が不足して便が固くなると、排便しにくくなって便秘につながることがあります。
病気で体の調子が悪くなっているために、便秘が引き起こされていることもあるので注意が必要です。
大腸が伸びることで便を押し出す力が弱まる巨大結腸症や、尿として水分を排出しすぎて便が固くなる慢性腎不全などが代表的な病気として挙げられます。
他にも、腸が閉塞していたり、動きが悪くなっていたりする場合(椎間板ヘルニアのような神経的な異常など)にも便秘は起こります。
猫に次のような症状が見られる場合、便秘になっている可能性が考えられます。
【便秘の可能性が考えられる症状】
・ 硬い便が少量しか出ない
・ 排便の時に痛みがある(苦しそうに鳴く)
・ たまに吐く
・ 元気がなくなる
・ ぐったりしている
これらの症状が見られても、食欲や元気があるうちは1〜2日ほどであれば様子を見ても良いでしょう。
ただし、動物は人間より病気の進行が早く、午前中は元気だったのに午後にはぐったりしている…などといったことも少なくありません。
動物はしゃべらないので、こうした体調の変化を感じ取るのは至難の技です。
もし、自宅で「様子を見る」のが心配な場合は、早めに医師に相談すると良いでしょう。
便秘によって便が腸に溜まった状態が長時間続くと、便の水分が腸に吸収されすぎて便がカチカチに固くなります。
さらに便の腐敗も進み、アンモニアや硫化水素といった有毒なガス(オナラ)が発生。
このガスも腸から体内に吸収されてしまい、体調が悪化する原因になります。
ここまで便秘が進むと緊急性の高い状態なので、できるだけ早めに病院へ行ってください。
【緊急性の高い便秘の症状】
何日も便が出ていない
お腹が張っている
排便姿勢も取れないほど動けない
先述したとおり、猫の便秘はさまざまな病気が原因で起こります。
そのため、定期的な健康診断を受けて便秘の原因となる病気を早めに見つけてあげることが、一番の予防になるでしょう。
日常生活で行える予防法として挙げられるのはしっかり水分を取ること。
例えば、水飲み場を複数つくる、いつでも新鮮な水を飲めるようにしておく、好きな飲み方(蛇口から出る水が好きなど)を把握しておくなどして、積極的に水を与えてください。
便秘の予防や治療にフードを利用するのはとても効果的です。
人間の場合も、サラダなどの繊維質を摂るべきだという話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
猫の場合も同様に、繊維質が多く含まれるフードを選ぶと良いでしょう。
そうしたフードは数多く存在しますが、特にサイリウムという食物繊維が含まれたフードがおすすめ。
サイリウムは水分を含みやすいため、便を柔らかくしてくれる作用があります。
カプセルに入ったサイリウムも販売されているので、もしサイリウムが含まれるフードが見つかりにくい場合は、そのようなタイプのものをいつものご飯に振りかけてあげてもOKです。
【監修者】獣医師松田 唯のコメント
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | 内容量 |
ロイヤルカナン ジャポンロイヤルカナン|インドア (室内で生活する猫専用フード 成猫用) | 400g、2kg、4kg、10kg | ||
日本ヒルズ・コルゲートヒルズ サイエンス・ダイエット|腸の健康サポートプラス 1歳以上の成猫・高齢猫用 チキン ドライフード | 1.6kg、2.5kg | ||
レティシアンカナガン|カナガンキャットフード チキン | 1.5kg | ||
Suga Japanブラバンソンヌ|881 Professional Diet Digestive Support | 2.5kg | ||
リブアンドカンパニーGRANDS|GRANDS キャットフード | 500g×3袋〜 | ||
自然の森製薬薬膳ガーデン|和漢みらいのキャットフード 特別療法食(胃腸・消化器用) | 800g |
運動不足によって腸の活動が鈍くなりやすい、室内で生活する猫用に作られたキャットフード。
90%以上が消化される“超高消化性タンパク”と、サイリウムをはじめとした複数の食物繊維が配合されています。
健康な腸の運動を維持し、毛繕いによって飲み込んだ毛の自然な排泄もサポートします。
脂肪の含有量を適度に抑えてあるので、猫の体重維持にもおすすめです。
内容量 | 400g、2kg、4kg、10kg |
主な原材料 | 肉類(鶏、七面鳥)、植物性分離タンパク*、サイリウムなど *超高消化性タンパク(消化率90%以上) |
マイクロバイオーム(腸内細菌叢)を育むヒルズ独自の繊維ブレンド「アクティブバイオーム⁺テクノロジー」と、ビートパルプや亜麻仁など由来の「プレバイオティクスブレンド」により、7日間で理想的な便をサポート。
全粒穀物も使用されており、栄養バランスとおいしさにこだわって作られているのがポイント。
高品質な自然素材を小さな粒に凝縮しているため、消化に良いのも魅力です。
内容量 | 1.6kg、2.5kg |
主な原材料 | コーングルテン、トリ肉(チキン、ターキー)、トウモロコシ、米、玄米、大麦、ビートパルプなど |
チキンをたっぷり60%以上使った高タンパクなフードで、ヒューマングレードの高品質な食材を使用しているのが魅力です。
猫が消化しづらいとされる穀物の代わりに、上質な食物繊維源であるサツマイモやジャガイモが使われています。
香料・着色料は不使用で、カモミールやマリーゴールドといったハーブが配合されているのもポイント。
小さめの粒のフードなので、子猫やシニアの猫でも食べやすいでしょう。
内容量 | 1.5kg |
主な原材料 | 乾燥チキン、チキン生肉、サツマイモ、ジャガイモなど |
消化管の負担になりにくい消化性の高いタンパク質と、炭水化物を含む原材料を使用したキャットフード。
栄養素を効率よく摂取できるように脂肪量が調整されています。
また、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランスよく配合されているのも特徴。
腸内細菌のバランスを調整する天然のオリゴ糖とともに、消化吸収をサポートします。
ビタミン類や野菜由来のβ-カロテン、ミネラルなど、免疫力の維持に欠かせない栄養素が入っているのもうれしいポイントでしょう。
内容量 | 2.5kg |
主な原材料 | 白米、チキン、チキン生肉、トウモロコシグルテン、ビートパルプなど |
原材料の70%以上はチキンとサーモンで、人工香料を一切使わず肉本来の味と香りを大切にして作られています。
人工保存料や着色料も無添加。さらにグルテンフリーで、穀物の代わりにサツマイモやブロッコリーが使用されています。
また、消化器官の微生物の活動を誘発するマンナンオリゴ糖やビール酵母が配合されているのもポイント。
いつでも開けたてのエサが楽しめるように、500gの少量パックになっています。
内容量 | 500g×3袋〜 |
主な原材料 | 脱水チキン、フレッシュチキン、脱水サーモン、さつまいも、ブロッコリーなど |
蛋白漏出性腸症などの胃炎や腸炎、下痢、便秘などに対応した特別療法食です。
八角やウコン、クコの実など、全89種類の和漢植物が消化器のケアをはかります。さらに、高タンパクで低脂質・低アレルゲンの鹿肉と、日本海産の新鮮な魚が使われているのも特徴。
DHAやEPA、オメガ3脂肪酸などの栄養素が豊富に含まれています。
低温・低圧製法によって、素材の旨味が凝縮するように作られているので、猫の食いつきも良いでしょう。
便秘が慢性化すると、食事量や運動量が減り、猫の生活の質が落ちてしまいます。
さらに便秘がひどくなると、腹痛や排便時の痛みに苦しむこともあるでしょう。
そうした事態を予防し、猫の健康を維持するために、今回紹介したようなフードの活用も検討してみてくださいね。
消化器に良いとされているフードが必ずしも自分の愛猫に合うとは限りません。
猫の口に合うかどうかはもちろんですが、体に合わず、下痢っぽい便になってしまうことも。
消化に良いフードを与える場合でも、必ずお試し期間を設けて様子を見てあげてください。
急に新しいエサに切り替えてしまうと下痢の原因になりかねないので、元のフードに混ぜながら1〜2週間かけて変えていくのがおすすめです。