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愛犬にとって太りすぎは万病の元。
適正体重をオーバーすることで、糖尿病や関節トラブル、呼吸器系の疾患などが起きる可能性が高まります。
愛犬の寿命を縮めることにもなりかねないため、低脂肪・低カロリーのダイエット向けドッグフードで食事を管理し、減量や肥満予防することが大切です。
そこで今回は、犬が太る原因やダイエットを始める基準、ダイエット向けドッグフードを選ぶポイントについて、ガイア動物病院院長の松田唯さんが解説します。
あわせて、編集部が選んだおすすめのダイエット向けドッグフードも紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
獣医師
松田 唯
ガイア動物病院 院長。埼玉県生まれ。北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。2019年7月、ガイア動物病院(東京都杉並区)開設。治療法や薬について分かりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解して飼い主が選択できる治療が好評。
ガイア動物病院
東京都杉並区下井草1-23-2
https://www.gaia-ah.com/
目次
愛犬が太るのは、食事の与えすぎが原因となっている場合がほとんどです。
人間と同じように動物が太ってしまうのは、運動や基礎代謝で消費される「カロリー消費量」より、食べ物から取り入れる「カロリー摂取量」が多いから。
余分に摂取したカロリーは脂肪となって体内に蓄えられます。
また、犬の特性を理解していないことも原因の一つとなります。
以下のポイントを参考に愛犬をチェックしてみましょう。
犬は人間に食事を管理されているため、自分の意思で餌を食べることはほとんどありません。
ですから、飼い主が適量を与えていれば太ることは防げるはずなのです。
しかし「可愛いから」「食べたそうだから」と必要以上に食事やおやつを与えてしまいがちなため、肥満に至ってしまうのです。
愛犬が近寄ってきた時、「ご飯が欲しいのかな?」と思って食事を与えていませんか?
本当は「遊んで!」とねだっているだけなのかもしれません。
犬の先祖、オオカミの習性にさかのぼりましょう。
オオカミは獲物を捕まえた時、群れのリーダーから順に食べるため、下位に位置するものの分け前はわずかになってしまいます。
その結果、ひとたび獲物を手にしたら、飢えに備えて食べられるだけお腹に詰め込むようになったといわれています。
オオカミ時代の習性が抜けきれていないので、人間と生活するようになり、毎日食事が与えられるようになっても、与えたら与えた分だけ食べてしまうのです。
そのため「与えた分だけ食べるから、お腹が満腹になっていない」という意識は改めなければいけません。
去勢や避妊の手術をした後、獣医に「太りやすくなっているので気をつけてください」と言われたことはありませんか?
去勢や避妊手術をすると、食欲を抑えるホルモンが影響を受けるとともに、手術前より代謝が落ちるといわれています。
つまり、代謝が落ちて太りやすくなったのに、食欲は増しているという状態です。
健康的な体型を保つためにも、30%ほどフードの量を減らす必要があるといわれています。
こうした特性を理解することが、ダイエットへの第一歩となります。
愛犬が「肥満」になっていたらダイエットを始めるべき。
適正体重から15%以上増加していたら、肥満と判断するのが一般的です。
例えば、10kgが適正体重の犬ならば、11.5kgを超えると肥満と判断されます。
犬種ごとの適正体重は個体差があり、はっきりと決まったものはありません。
背の高さや体格によって、それぞれ適正体重は変わってくるため、現在は適正な「体型」を調べる方法が用いられています。
犬の適正な体型を知る目安として最も一般的なのが、「BCS(Body Condition Score:ボディーコンディションスコア)」を測定すること。
犬の身体を見たり触ったりして、その体型を5段階で評価するものです。
ただ、さまざまな基準があり、飼い主が判断するには少し難しいため、より簡単な方法を紹介します。
ポイントは肋骨。
背骨の横の肋骨(ろっこつ)を軽く触ってみて、一本一本が分かる程度が理想的な体型とされています。
肋骨が見えすぎている場合は痩せすぎ、肋骨が隠れている場合は、太りすぎと判断できるでしょう。
また、1歳のときの体重が適正だといわれることもあります。
まず自宅で飼い主自身の体重を測り、その後に愛犬を抱いて測定することで、差を計算して体重を求めることができます。
ただ、最近は1歳でもかなり肥満である場合も多く見られるため、あくまで参考程度にとどめておくのがよいでしょう。
肥満は万病の元、といわれるように非常に多くの病気につながる可能性があります。
靭帯(じんたい)の断裂、慢性関節炎、椎間板ヘルニアなどの整形外科疾患、糖尿病、尿石症、難産、気管虚脱、熱中症、麻酔リスクの増加……など、他にもたくさんの病気になる可能性が高まります。
また「体重が1kg増えると、関節にかかる負荷は3kg増える」ともいわれており、将来的に歩くのが難しくなるおそれもあります。
さらに、ある文献には、太っている犬と適正体重の犬では平均寿命が2年半違ったと記載があります(リバプール大学とWaltham Centre for Pet Nutritionによる共同研究)。
ここまで読んで、愛犬が太っていると感じた方も多いのではないでしょうか?
肥満自体がすでに病気だという意識を持ち、ダイエットを始めることをおすすめします。
ただし、痩せるのは人間と同じようにとても大変なもの。
一朝一夕で結果が出るものではないため、長い目で見て付き合ってあげましょう。
痩せる方法は大きく分けて2つ。
消費カロリーを増やす、摂取カロリーを減らすのどちらかに尽きます。
しかし、犬には前者の方法はおすすめできません。
消費カロリーを増やす手段として、「運動療法」という散歩や遊びの時間を増やす方法があります。
ところが犬は、活動量を増やすことによるカロリー消費がとても少なく、この方法は効率がいいとは言えません。
もちろん適度な運動は必要不可欠ですが、「摂取カロリーを減らす」ことによるダイエットの方が効率的といえるでしょう。
摂取カロリーを減らすというのは、つまり食事やおやつの量を減らすこと。
ただ、単純に減らすだけではいけません。
一般的なドッグフードでダイエットを行う場合、フードの量を減らすと、本来必要なビタミンやミネラルといって栄養素までバランスよく摂取できなくなる可能性があります。
肥満度にもよりますが、低カロリーや療養食のドッグフードによるダイエットがおすすめです。
これらのフードは食事の量を減らして与えることが前提で作られているものが多く、必要な栄養素が不足する心配を減らせます。
ダイエット向けドッグフードは以下のポイントをチェックして選ぶとよいでしょう。
適正カロリーは、ライフステージ(年齢)や避妊去勢の有無、肥満度によって変わります。
自力で計算するのは難しいため、年齢や現在の体重を記入すると自動的に計算してくれるサイトを見つけましょう。
「犬 カロリー 計算式」などで検索してみてください。
タンパク質は、基礎代謝を担う筋肉を落とさないために必要不可欠な栄養素です。
また、脂肪を燃焼させて体重を落とすため、脂肪分の摂取は控えましょう。
炭水化物は身体を動かすために必要なエネルギーですが、炭水化物に含まれる糖質は、消費されないと脂肪として身体に蓄積され肥満の原因につながります。
ダイエットには、糖質の吸収が緩やかな低GIの炭水化物を使ったダイエットフードがおすすめです。
繊維質にはさまざまな種類があり、消化吸収されにくかったり、水分を吸収して膨らむことで長期的に満腹感を感じさせたりする効果が期待できます。
繊維質を多めに取ることで、空腹感を感じにくいダイエットができるでしょう。
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | 対象年齢 | 100gあたりのカロリー |
日本ペットフードビューティープロ|低脂肪 1歳から | 1歳以上 | 350kcal | ||
自然の森製薬薬膳ガーデン|和漢みらいのドッグフード 特別療養食(ダイエット用) | 333kcal | |||
日本ヒルズ・コルゲートヒルズ サイエンス・ダイエット|減量サポート 小型犬用 1歳以上の成犬・高齢犬用/避妊・去勢後にも チキン | 小型犬(1歳以上) | 318kcal | ||
ネスレ日本ピュリナ ワン|ほぐし粒入り 体重ケア(ターキー) | 1歳以上 | 約334kcal | ||
プロ・アクティブドッグスタンス|鹿肉ライト | 325kcal | |||
森乳サンワールドフィッシュ&ポテト ダイエットライト | 310kcal | |||
森乳サンワールドフィッシュ&ポテト プラスライト | 277kcal | |||
レティシアンペロリコドッグフード ライト | 326.9kcal |
タンパク質量と食味を維持したまま、「ビューティープロ ドッグ 成犬用」比で、脂肪分を約40%カット。
グルコサミン、コンドロイチン配合で、スムーズな関節の曲げ伸ばしもサポートします。
さらに、コラーゲンを1kgあたり3000mgも含んでおり、皮膚や被毛の健康維持もサポート。
アントシアニンやオリゴ糖、リコピンなどさまざまな栄養素がバランスよく配合されています。
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
30代・女性
袋を開けた時や与えるときのにおいも気にならないし、
食後のお皿が脂でベタつかないのがいいなと思っています。
何よりうんちの状態がとても良くて、お腹にやさしいごはんなんだな~と実感!
粒がハートの形をしているところもかわいいですよね。
対象年齢 | 1歳以上 |
内容量 | 400g・2.5kg・5.2kg |
100gあたりのカロリー | 350kcal |
和漢植物や高栄養価食品、魚や野菜といったファイトケミカル食材をたっぷりと使用した特別療養食のドッグフード。
代謝を促すとともに、腸内環境を整え、健康維持をサポートします。
低糖質、低脂質、低カロリーのため、肥満や高血糖が気になる犬におすすめです。
玄米や大麦など、消化しにくい難消化性炭水化物を配合し、糖質の吸収を穏やかにします。
犬の先祖・オオカミの好物でもある、低脂質で高カルシウムの「鹿肉」を使用しているため、食いつきもよくなるでしょう。
対象年齢 | ― |
内容量 | 1kg |
100gあたりのカロリー | 333kcal |
カロリー約14%オフ(同社の「アダルト 小型犬用 成犬用」ドライ製品との比較)で、適正体重の維持をサポート。
亜麻仁、ココナッツ油などの高品質な食材を組み合わせているため、健康的な代謝維持に効果的でしょう。
避妊、去勢後の体重管理にもおすすめです。
さらに、ビタミンDやビタミンCを配合し、歯と歯茎の健康にも配慮。
中・大型犬用の「減量サポート 中粒 1歳以上の成犬・高齢犬用/避妊・去勢後にも チキン」もあります。
対象年齢 | 1歳以上 |
内容量 | 1.3kg ・ 2.5kg |
100gあたりのカロリー | 318kcal |
「ピュリナ ワン 成犬用」と比べカロリーを13%オフ。
大豆イソフラボンが体全体の健康を維持し、健康的な体重管理をサポートします。
天然の食物繊維を配合し、食後の満腹感を維持。
新鮮な生ターキーを使ったほぐし粒を配合することで、かむたびに歯石を除去でき、歯の健康も保てます。
対象年齢 | 1歳以上 |
内容量 | 2.1kg・4.2kg |
100gあたりのカロリー | 約334kcal |
体重管理のために、脂肪分の少ない鹿肉をメインに使用し、カロリーを抑えたドッグフード。
主原料である国産の鹿肉には、タンパク質や鉄分が多く含まれており、筋肉を落とさずに健康的なダイエットをサポートします。
サツマイモやビール酵母、イソマルトオリゴ糖など、腸内環境をサポートする食材も厳選配合。
シンプルな処方にこだわっているため、着色料や香料、保存料は使用していません。
対象年齢 | ― |
内容量 | 300g・1kg |
100gあたりのカロリー | 325kcal |
カロリーを100gあたり、310kcalに抑えた体重調整用のフード。
低アレルゲン食材の魚とポテトを主原料にしており、食物アレルギーがある犬にもおすすめです。
合成保存料、合成着色料は使っていません。
腸管内のニオイを吸着し、便の悪臭を和らげるユッカ抽出物を配合。
嗜好(しこう)性と消化吸収性が高く、ふん便の量も抑えられます。
対象年齢 | ― |
内容量 | 800g・2.4kg・7.5kg |
100gあたりのカロリー | 310kcal |
カロリーを100gあたり、277kcalに抑えた体重調整用のフード。
低アレルゲン食材の魚とジャガイモを主原料に使っているため、食物アレルギーがある犬にもおすすめです。
抗酸化成分のクランベリーを配合し、下部尿路の健康維持にも配慮。
グルコサミンとコンドロイチンも含んでいるため、関節の健康維持にも効果が期待できるでしょう。
小型犬でも食べやすい、円盤状の形になっています。
対象年齢 | ― |
内容量 | 800g・2.4kg・7.5kg |
100gあたりのカロリー | 277kcal |
カロリーは100gあたり326.9kcal、脂質はわずか8%と極限まで抑えた食事制限用のドッグフードです。
低脂質のチキンに、コレステロール値の低いダックを加え、さらに低脂質で低カロリーの白身魚を配合し、バランスよく動物性タンパク質を摂取できます。
30種類以上の野菜とハーブをブレンドし、食物繊維やミネラル、ビタミンもしっかり取れます。
グレインフリー、香料、着色料は使っていません。
対象年齢 | 1歳以上(全犬種) |
内容量 | 1.8kg |
100gあたりのカロリー | 326.9kcal |
愛犬の肥満予防や減量には、日々の食事を見直すことが一番効果的です。
今回紹介した低カロリー、低脂質のドッグフードに置き換え、適切な体重維持に努めてみてはいかがでしょうか。