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芸能人のソロキャンパーに注目が集まったこともあり、ここ数年、若者から家族連れまで幅広い年代の間でキャンプ熱が高まっています。
その楽しみ方は人それぞれですが、中でも焚き火を使った料理はアクティビティの醍醐味。
直火で調理できる鉄フライパンを使うと、食材を焼くだけで格別においしくなるのだとか。
そこで今回は、“街の真ん中でキャンプ飯”が楽しめる居酒屋『Tommy Shokudo』の店主である富永華祈さんへの取材を基に、キャンプにおすすめの鉄フライパンについて解説します。
併せて、おすすめの商品も紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
レストラン店主
富永 華祈
バーベキューインストラクターの資格を生かし、岡山県岡山市にてキャンプ料理居酒屋「Tommy Shokudo」を営む。鉄フライパンはもちろん、ダッチオーブンやスキレットなどを使い、さまざまな料理を提供する。
目次
鉄フライパンとはその名の通り、鉄製のフライパンです。
高温に耐える性質があり、高温を維持した状態で調理できる点がメリット。
食材を入れてもフライパンの温度が下がりにくく、食材の水分を逃さず加熱できるため、料理がおいしく仕上がります。
また、作りが重厚な分、ラフに扱っても傷が付きにくいため、キャンプなどのアウトドアでの使用に向いています。
毎日使い続けると鍋肌に油が完全に馴染み、数年後には「ブラックポット」と呼ばれる状態になります。
ここまで使い込めば食材がこびりつきにくくなり、扱いも楽になります。
きちんと手入れをすれば長く持ち堪えるタフさがあるため、一生物の料理の相棒になってくれるでしょう。
鉄フライパンと同じような鉄製の調理器具に、スキレットがあります。
スキレットは鉄フライパンをコンパクトにしたような形状で、しかも板厚(フライパンの厚み)に厚みがあるのが特徴。
熱伝導や蓄熱性に優れており、中まで火を通す調理に向いています。
コンパクトなものが多いので、一人前の食事をさっと作りたい際に便利。
フライパンを振る必要があるものを作る際は鉄フライパン、食材の芯まで火を通したい料理を作る際はスキレットと、使い分けるのがよいでしょう。
一般的なフライパンは熱伝導率のよいアルミ製で、料理がこびりつかないようにフッ素樹脂加工によるテフロン加工がされているものが多いです。
熱がフライパンに均一に行き渡るため焼きムラができにくく、しかも軽量なため扱いやすい点がメリットです。
一方、原料の主成分であるアルミは鉄に比べて柔らかく、高温に弱い点がデメリット。
テフロン加工は強い摩擦が生じると剥がれやすいため、ラフに扱うと傷もつきやすいです。
アウトドアよりも、家庭内での使用が向いている調理器具といえるでしょう。
鉄フライパンを選ぶ際は、以下のポイントを確認すると、用途や目的に合った物が見つけやすいです。
それではチェックしてみましょう。
鉄フライパンも通常のフライパンと同様に、さまざまなサイズがそろっています。
何人分の料理を作るのかで選ぶとよいでしょう。
・ 15㎝程度…1人前向け。目玉焼きやソーセージなど。朝食作りにさっと使えます。
・20㎝程度…1人前向け。ハンバーグやステーキ、チキンソテーなどの肉料理や、フレンチトーストなど。持ち手を外せるタイプならば、そのままプレートとして使えます。
・25㎝程度…2人前向け。野菜炒めや2人前の肉料理など。
・30㎝程度…3~4人前向け。チキンのグリルやステーキなど。
鉄フライパンは、板厚(フライパンの厚み)が1.2mm~5mm程度のものがそろっています。
キャンプで使うなら、高温をしっかり維持してくれる3~5mm程度のものがおすすめですが、直径まで大きいと重くなってしまい、初心者がアウトドアで使うには扱いにくいかもしれません。
まずは1.2~2.5mm程度のものをそろえるとよいでしょう。
持ち手が着脱式のタイプはコンパクトにまとまるため、自宅での収納はもちろん、キャンプに持っていく際も便利です。
また着脱式でない場合、持ち手まで鉄でできたものだと火が燃え移る心配がなく安心です。
蓋があると蒸し焼きや煮込み料理もできるため、料理のレパートリーが広がります。
またアウトドアでは、料理がすぐに食べられない場合、ホコリよけにさっと蓋ができると便利です。
なお鉄フライパンは高温になるため、専用の蓋が付いたものを使いましょう。
【監修者】レストラン店主富永 華祈のコメント
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
※商品によってはユーザーのレコメンドが記載されています。メーカーから提供を受けたものには「メーカー収集コメント」、編集部が収集したものには「編集部収集コメント」と記載されています。これらは個人の感想であり、効果効能を示すものではありません。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | サイズ | 総重量 |
佐藤商事柳宗理|鉄器ミニパン ふた付 | W247×D178×H42mm 満水0.46L | 699g フタ142g | ||
リバーライト極PRO|フライパン | 直径260mm W435×W260×H145mm | 1620g | ||
スター商事ペトロマックス|シュミーデアイゼンフライパン | 直径200mm 全長400mm | 800g | ||
ブッシュクラフトブッシュクラフト|たき火フライパン | 直径約225mm、深さ約18mm | 505g | ||
ナチュラムハイランダー|焚き火フライパン(極厚1.6mm) | 直径260mm | 約770g | ||
ロゴスコーポレーションLOGOS|取っ手がとれるスキレットS | 約口内径16×深さ3.5×全長30cm | 約1200g | ||
パール金属キャプテンスタッグ|ファイバーラインスキレット22㎝(ロング) | 225×425×高さ95mm | 680g |
日本を代表するインダストリアルデザイナー・柳宗理がデザインした、鉄鋳物(南部鉄器)のミニパン。
厚みがあり熱をたくさん保有するため、ふんわりとした熱が素早く行き渡ります。
またクッキングヒーター用調理器具SGマークも取得しており、200Vの電磁調理器やオーブンにも対応。
ステンレス製の蓋付きなのも便利ですね。
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
40代・女性
まず目玉焼きに挑戦してみましたが、焼き上がりに感激。野菜もお肉も焼いてみましたが、素材のおいしさを引き出してくれるのか、美味しくて大満足です。使い捨てではなく、大事にずっと育てていく一生もののミニパンですね。
30代・女性
とにかく良いです。食材が甘くなり、美味しく焼けます。おかげで朝食が豪華になりました。ただ焼いているだけなのに美味しく、お手入れも簡単で助かります。錆びないように大事に使っていきます。
サイズ | W247×D178×H42mm 満水0.46L |
総重量 | 699g、フタ142g |
持ち手の取り外し | × |
蓋の有無 | 〇 |
熱伝導と蓄熱性に優れ、錆にも強い、「極PRO」シリーズ。
板厚は3.2mmと十分な厚みがあるため、食材にじっくり火が入り、ステーキなどの肉料理におすすめです。
また丸みのある形は食材を炒めやすく、ヘラで返すときもスムーズ。
持ち手が鉄製なので熱に強く、焚き火での使用や、オーブンにそのまま入れて調理することも可能です。
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
20代・男性
板厚3.2mmで蓄熱性が高い。且つ鉄ハンドルの為焚き火で使用できる。ガスカートリッジでの使用も可能。自宅での普段使いと野外料理の両方で愛用してます。
60代・男性
窒化処理してあってサビないし、厚手だから焦げつきにくい。昔は面倒だった空焼きも必要ない。見込んだ通り「料理をうまくする」鉄ギアだ。デザインはシンプルだが使いごこちは深い。
30代・男性
蓄熱性が高いから料理が早く仕上がる。肉の焼き目がいい感じです。一つで多用途に使える万能さと、鍋も柄も鉄製でタフに使えてコレ1個で済むのでありがたい。使うほどに油が馴染んで貫禄がつき愛着を感じます。
サイズ | 直径260mm W435×W260×H145mm |
総重量 | 1620g |
持ち手の取り外し | × |
蓋の有無 | 別売り |
ドイツ語で“鍛えられた鉄”という意味を持つ「シュミーデアイゼン」。
その名の通り、熱した鉄を叩いて成形する昔ながらの鍛造製法で作られており、強靱(きょうじん)です。
優れた熱伝導と熱保持力はもちろんのこと、さらに表面には網目状の溝が付いているため油や肉汁が流れやすく、食材の焦げ付きを防いでくれます。
持ち手まですべて鉄製で、アウトドアや、薪ストーブでの使用もOK。
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
年齢・性別非公開
焚き火台や鉄板として使えるので自由度が高い。
焚き火台として使う時には、深さがなく火をみるのに遮るものがないので、燃えている様子をじっくりと鑑賞できる楽しみが増えるので大満足。
年齢・性別非公開
フォルムやロゴから、武骨で厚みのある重厚な作りまでかっこいい。
年齢・性別非公開
鉄板が厚いためか、肉、野菜ともに焦げ付かずにおいしく焼き上げることができました。
サイズ | 直径200mm、全長400mm |
総重量 | 800g |
持ち手の取り外し | × |
蓋の有無 | × |
自由な長さのハンドルを現地調達して自作できる、キャンパーの心くすぐるアイテム。
フライパンの持ち手部分にある差し込み口に、現地で見つけた生木を差し込んで使う独特のスタイルが好評です。
差し込み口に合うようナイフで木を削ったり、固定する木釘を付属のものを使わず自作したりと、アウトドアならではの趣向が楽しめます。
フライパン自体の堅牢性や熱伝導性も十分。
工場出荷時に焼き入れ済みなので、買ってすぐに使えます。
サイズ | 直径約225mm、深さ約18mm |
総重量 | 505g |
持ち手の取り外し | ○ |
蓋の有無 | 別売り |
キャンパー注目のブランド「FRYING PAN STORY」とのコラボ商品。
厚さ1.4mm~1.6mmとしっかりとした板厚なので、火力は強くムラがある焚き火の炎でも、食材に熱を均一に伝え、初心者でも上手に調理できます。
防さび加工である「ハードテンパー加工」がされているため、使い始めのから焼きや、油ならしも不要。
すぐに使えるため、買ってそのままキャンプに持って行けます。
サイズ | 直径260mm |
総重量 | 約770g |
持ち手の取り外し | × |
蓋の有無 | × |
持ち手が着脱式で、コンパクトに収納できるスキレット。
焚き火での使用はもちろん、LOGOSが取り扱うアウトドア用のオーブン「KAMADO」や家庭用のオーブンにすっぽり入ります。
またIHクッキングヒーターにも対応しているのもうれしいところ。
底面は焦げ付きにくいドット加工がされており、さらにから焼きや油ならし不要のシーズニングレス仕様で使い勝手も抜群です。
サイズ | 約口内径16×深さ3.5×全長30cm |
総重量 | 約1200g |
持ち手の取り外し | ○ |
蓋の有無 | × |
金属表面に繊維状の凹凸を浮き立たせた特殊加工「ファイバーライン加工」を採用。
鍋肌と食材がランダムな点で接触し、さらに油なじみもよいため、食材の焦げ付きやこびり付きを防げます。
長めの持ち手も鉄製で、焚き火での使用も安心。
IHなどの、オール熱源に対応しているので、家庭での日常使いもできます。
サイズ | 225×425×高さ95mm |
総重量 | 680g |
持ち手の取り外し | × |
蓋の有無 | 別売り |
鉄フライパンを長く使い続けるためにも、正しい方法でお手入れすることが大切です。
以下の手順でしっかりとメンテナンスしましょう。
新品の鉄フライパンは、錆止めの塗装がしてあります。
最初に使うときは、この塗装を焼き切ってから使用します。
① 強火で15~20分、フライパンを傾けながら全体に火が行き渡るよう、しっかり焼く。つるつるとした黒色から、青みがかった黒色に変わるまでじっくり行います。この時、煙が出るので換気扇を付けておくとよいでしょう。
② 煙が出なくなって、フライパンの色に変化が見られたら火を止め、コンロの上や鍋敷きの上に置いたまま、自然に冷ます。
③ しっかり冷めてから、食器用洗剤で洗い、焼けた塗装を落とす。
注意:鉄は急速に冷えることに弱いため、熱い状態のまま冷たい水をかけるのはNG。せっかく剥がれた塗装が再び付着してしまいます。
調理に取りかかる前に、食材が焦げ付かないようフライパンの表面に油の膜を張ります。
① フライパンに1~1.5カップ程度の油を入れ、フライパンに馴染ませ、中火で3~5分温める。
② 油を捨て、残った油をキッチンペーパーや端布に染み込ませ、内側の縁や外側の鍋肌に染み込ませるように塗る。
注意:油を温める際、引火しないように温度に気をつけましょう。
フライパンの使い始めは、表面に油がしっかり馴染んでいないため、食材がこびりつきやすいです。
購入してから食材がこびりつかなくなるまでは調理前に油返しを行い、表面に油の膜を張りましょう。
① フライパンを中火で十分に温める。
② 100~200ml程度の油を入れて全体に馴染ませ、かすかに煙が立つまで温める。
③ 油をオイルポットに移し、調理に必要な油を加えてから食材を入れる。
注意:①の目安として、2~3分程度、しっかり温めましょう。
フライパンが温かいうちに洗った方が汚れが取れやすいので、調理後はあまり時間をおかずに洗浄に取りかかりましょう。
その際、急速に冷えるとフライパンが変形する場合があるため、水ではなくぬるま湯で洗いましょう。
① フライパンに残っている油や汚れをキッチンペーパーで拭き取る。
② 洗剤を用いず、ぬるま湯を流しながら、タワシで擦って汚れを取る。
注意:食器用洗剤を使うと、せっかく馴染ませた油を余分に取ってしまいます。パームヤシやシュロなどの天然素材でできたタワシを使って、鉄の表面の凹凸に入り込んだ汚れをかき出すように洗いましょう。
次回に使うときに備え、鍋肌に油を馴染ませてから収納します。
① 洗浄後、再度コンロで火をかけ、水分を飛ばす。
② キッチンペーパーに油を染み込ませ、フライパンの内側・外側に塗る。
注意:自然乾燥だと水気が残り、錆の原因になります。必ず火にかけてしっかり水分を飛ばし、油を馴染ませてから収納しましょう。ほかの調理器具や収納場所に油が付くのが心配な場合、間にキッチンペーパーを挟んでもよいかもしれません。
鉄フライパンは表面に微細な凹凸があるため、しっかり油を馴染ませておかないと食材がこびりつきやすいです。
先に紹介したお手入れ方法を参考に、使用前はもちろん、使用後もしっかりメンテナンスしましょう。
また、鉄は急速に冷やされると変形しやすい特性があります。
洗う際は冷水を用いず、必ずぬるま湯で洗うようにしましょう。
焚き火の爆ぜる音を聞きながら食材を焼き上げる鉄フライパンは、アウトドアの楽しさを倍増させてくれる魅力的なアイテムです。
手入れにコツがいるため、慣れないうちは大変かもしれませんが、手がかかるほど愛着もわくというもの。
今回紹介した内容を参考に、正しい手順で手入れをして、頼もしい料理の相棒に育ててくださいね。
おすすめのレシピとしては、厚切り肉のステーキ、パエリア、キャラメルポップコーン、ベーコンエッグ、パンケーキ、ナン、カレー、そして炒め物全般が挙げられます。私もよく作りますが、おいしく出来上がりますよ。