2021.08.06
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雨や曇りの日に頭痛やめまいを感じたり、気持ちが沈んだり、疲れがたまりやすいと感じたことはありませんか?
実はそれ、気象病(天気痛)といって、天気によって引き起こされる症状かもしれません。
気象病(天気痛)で悩む人におすすめなのが、漢方薬です。
でも、何をどう選んでいいか分かりませんよね。
今回は「鍼灸・接骨・漢方の犬山堂」代表の三輪先生に気象病の原因や、効果が期待できる漢方薬についてお聞きしました。
あわせてedimo編集部が選んだおすすめ商品も紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
鍼灸医
三輪 孝司
鍼灸・接骨・漢方の犬山堂 院長。全国的にも稀な鍼灸と接骨、漢方などの東洋医学に関する治療をワンストップで行う、全国的にも珍しい東洋医学治療院・院長。はり師・きゅう師(鍼灸師)【国家資格】などの資格を持つ。不定愁訴やメンタル、変形性ひざ関節症、天気痛、不妊症、EDなど、現代の西洋医学では治療のむずかしい病気に対して、鍼灸及び漢方を用いて、東洋医学での先進的な治療を行っている。
鍼灸・接骨・漢方の犬山堂
愛知県犬山市犬山西三条46-1-2F
https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33299
目次
気象病(天気痛)を引き起こす要素は、大きく3つあります。
それは、気圧、寒暖差、湿度。
これらの変化に対して体が反応し、体調がすぐれなくなることを気象病(天気痛)といいます。
天気痛に関わると考えられているものの一つが、耳の奥にある内耳(ないじ)です。
内耳は、気圧の変化を感じやすい部位で、気圧センサーの役割を果たしていると考えられています。
高層ビルのエレベーターに乗っている時などに、耳の奥がキーンとなる経験をした人は少なくないはず。
その原因は、内耳の中にある空気が気圧の変化によって膨張したり、収縮したりするから。
気圧の変化を内耳が感じ取っているのです。
低気圧が近づくと、気象病(天気痛)のある人の内耳で、これとほぼ同等のことが起こります。
特にホルモンバランスが崩れている時は、自律神経の働きが過敏になっているため、内耳の気圧センサーが過敏に働き、体調不良が生じているのではないかと考えられています。
気象病(天気痛)の原因は、内耳以外に、骨格のゆがみ、ズレ、そしてそれらの影響による体のコリや疲労の蓄積などが大きく関わっているとされています。
・ めまい
・ 吐き気
・ 頭痛
・ 肩こり
・ 全身倦怠感
・ 関節痛
・ 手足のしびれ
・ 冷え
・ 動悸
・ 目のかゆみ
・ 鼻水、咳など
気圧や天候の変化によって悩まされる症状は、一つとは限らないことも。
さまざまな症状に悩まされたり、どの漢方薬を選べばよいか迷ったりする時は、まず「五苓散(ごれいさん)」を試すとよいでしょう。
特に気になる症状がある場合は、「五苓散」と併せて、次にご紹介する症状別の漢方薬を試してみるとよいでしょう。
呉茱萸湯(ごじゅゆとう)
ただし、症状がひどく「五苓散」と「呉茱萸湯」を服用しても改善が見られない場合は、「葛根湯(かっこんとう)」を追加するとよいでしょう。
五苓散
ただし、症状がひどく「五苓散」を服用しても症状の改善が見られない場合は、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」を追加するとよいでしょう。
桂枝茯苓丸料(けいしぶくりょうがんりょう)
不安 …抑肝散加芍薬黄連(よくかんさんかしゃくやくおうれん)
イライラ …加味逍遙散(かみしょうようさん)
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
※商品によってはユーザーのレコメンドが記載されています。メーカーから提供を受けたものには「メーカー収集コメント」、編集部が収集したものには「編集部収集コメント」と記載されています。これらは個人の感想であり、効果効能を示すものではありません。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | 内容量 |
小林製薬テイラック|テイラック(第2類医薬品) | 24錠 | ||
クラシエ薬品クラシエの漢方|「クラシエ」漢方苓桂朮甘湯エキス顆粒 | 45包 | ||
クラシエ薬品漢方セラピー|呉茱萸湯エキス顆粒 | 24包 | ||
クラシエ薬品クラシエの漢方|「クラシエ」漢方抑肝散加芍薬黄連錠 | 72錠 | ||
クラシエ薬品クラシエの漢方|クラシエ当帰芍薬散錠 | 180錠 | ||
クラシエ薬品クラシエの漢方|「クラシエ」桂枝茯苓丸料エキス錠 | 90錠 | ||
クラシエ薬品クラシエの漢方|「クラシエ」加味逍遙散料エキス錠 | 180錠 |
気象病(天気痛)のファーストチョイス(第1選択薬)となる五苓散を有効成分とする漢方薬。
気象病(天気痛)は、漢方や鍼灸などの東洋医学において、体の中の水(リンパ液など)が関係していると考えられています。
五苓散は、その水の状態をよくする漢方薬の代表格といえます。
主な効能 | 体力に関わらず使用でき、のどが渇いて尿量が少ないもので、めまい、はきけ、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症:水様性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔 |
内容量 | 24錠 |
めまいや立ちくらみに効果が期待できる漢方です。
めまいのある気象病には、五苓散とともに苓桂朮甘湯を用います。
症状がひどい場合には、半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅってんまとう)が追加して用いられます。
その他の効能としては、時にのぼせや動悸がある人の頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏などが挙げられます。
主な効能 | 体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの次の諸症:立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏 |
内容量 | 45包 |
ズキズキとするつらい頭痛や、頭痛からくる吐き気に効果が期待できる漢方薬。
頭痛のある気象病の人に対しては、五苓散とともに呉茱萸湯を用います。
症状がひどい場合には、葛根湯(かっこんとう)を追加して用います。
この他の効能として手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満する人の嘔吐やしゃっくりが挙げられます。
主な効能 | 体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの次の諸症:頭痛、頭痛に伴うはきけ・嘔吐、しゃっくり |
内容量 | 24包 |
神経のたかぶりが強く、イライラしやすい人に処方されることの多い錠剤タイプの漢方薬。
気象病において、不眠の症状が見られる場合に、五苓散とともに用いられます。
効能として、神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症(神経過敏)、歯ぎしり、更年期障害、血の道症が挙げられます。
女性ホルモンの変動に伴うイライラや精神不安などの際に用いられることもあります。
主な効能 | 体力中等度以上をめやすとして、神経のたかぶりが強く、怒りやすい、イライラなどがあるものの次の諸症:神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症(神経過敏)、歯ぎしり、更年期障害、血の道症 |
内容量 | 72錠 |
一般的に、女性にのみ処方される漢方薬。
赤ちゃんを授かる前の女性の気象病(天気痛)に、五苓散とともに用いられます。
全身に栄養を与えて血行を良くし、水分代謝を整えることで余分な水分を体から取り除く効果が期待できます。
そのため、足腰の冷えや貧血、生理不順に効果があるとされています。
顆粒タイプと錠剤タイプの2種類があります。
主な効能 | 体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り |
内容量 | 180錠 |
女性特有の冷えや生理痛、生理不順や肌荒れに効果が期待できる漢方薬。
効能は、比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴える人の次の諸症状:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび。
主な効能 | 比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴える次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、打ち身(打撲症)、頭重、しもやけ、しみ。 |
内容量 | 90錠 |
ホルモンバランスが乱れ、肩こりや疲れやすくイライラがある人に処方される錠剤タイプの漢方薬。
気象病(天気痛)でイライラなど、心の症状を伴う場合に、五苓散とともに用いられます。
疲れやすい方の冷え症や、生理不順などにも効果が期待できます。
この他に、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症に効果が期待できます。
主な効能 | 体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの次の諸症:冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症 |
内容量 | 180錠 |
耳の周りの血行が悪くなると、内耳がむくんで過敏になり、気象病(天気痛)を起こしやすくなります。
そのため、気象病(天気痛)が起こりそうな時は、内耳の血行をよくすることで、予防が期待できます。
内耳の血行をよくするには、耳や耳のまわりのツボ押しやマッサージが有効です。
症状が出る前に行いましょう。
気象病(天気痛)の症状は多岐にわたります。
自分が気象病だという自覚症状がこれまでなかった人でも、実は…ということもあります。
天気と自分の体調の関係を観察して、気象病かもしれないと思ったら、漢方薬で和らげるのも一つの手です。
自分に合った漢方薬で、日々を楽しく過ごせるといいですね。
また、漢方には病院で処方できるものとできないものがあります。
病院では処方できない漢方については、お近くの漢方専門の薬店または薬局に相談すると良いでしょう。
また、漢方は体質などに合わせる必要があります。
購入前に、お近くの漢方専門のクリニックまたは病院、薬店、薬局に相談するのもおすすめです。