2021.08.10
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そろそろ今月も生理が来る…という時期に、なんだか憂鬱な気持ちになったり、イライラしたりしたことはありませんか?
それ、もしかしたらPMS(月経前症候群)かもしれません。
人によっては、メンタルだけではなく、体にもPMSの症状が出る場合もあります。
そんな症状を緩和する方法の一つとして、漢方薬があります。
今回は「鍼灸・接骨・漢方の犬山堂」代表の三輪先生にPMSのメカニズムやおすすめの漢方薬についてお聞きしました。
あわせてedimo編集部が選んだおすすめ商品も紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
鍼灸医
三輪 孝司
鍼灸・接骨・漢方の犬山堂 院長。全国的にも稀な鍼灸と接骨、漢方などの東洋医学に関する治療をワンストップで行う、全国的にも珍しい東洋医学治療院・院長。はり師・きゅう師(鍼灸師)【国家資格】などの資格を持つ。不定愁訴やメンタル、変形性ひざ関節症、天気痛、不妊症、EDなど、現代の西洋医学では治療のむずかしい病気に対して、鍼灸及び漢方を用いて、東洋医学での先進的な治療を行っている。
鍼灸・接骨・漢方の犬山堂
愛知県犬山市犬山西三条46-1-2F
https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33299
目次
PMSとは、Premenstual Syndrome(月経前症候群)の略称で、月経の3〜10日前に心や体に現れる不快な症状のこと。
月経が終わると消失するのが特徴です。
月経のある女性の多くは、PMSの何らかの症状を経験したことがあるといわれています。
その症状は一説には200種類以上あるともいわれています。
主な症状は以下の通りです。
〈体に表れるPMSの症状〉
頭痛、肩こり、手足のむくみ、乳房の張り、むくみやだるさ、便秘や下痢、腹痛など
〈心に表れるPMSの症状〉
イライラ感や気分の落ち込み、情緒不安定や憂鬱、不眠など
PMSは、月経のある女性の半数近くは持っていると思われるポピュラーな病気です。
しかし、PMSの原因ははっきりとは分かっていません。
ここでは、PMSになると考えられているメカニズムについて考えていきましょう。
PMSを引き起こす要因として考えられているものの一つに、月経周期とホルモンバランスの関係があります。
月経周期とは、月経→卵胞期→排卵期→黄体期→月経…という順で繋がっています。
この月経周期を左右するのが、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2つの女性ホルモンです。
月経期~卵胞期は、卵胞ホルモンの方が黄体ホルモンより多く分泌しています。
しかし、排卵期を境にこの2つのホルモンのバランスが急激に変化し、卵胞ホルモンより黄体ホルモンの方が多く分泌することが知られています。
黄体期の前半は、黄体ホルモンが多く分泌するものの、月経が近づくにつれ分泌量が一気に少なくなります。
このホルモンの分泌量の変化が女性の心と体に影響することで、PMSを引き起こすと考えられています。
漢方や鍼灸などの東洋医学では、卵巣などから分泌されるホルモンの変化と自身の体質、その時々の体調や性格、加齢などに原因があると考えます。
これらホルモンと体質、体調などのバランスの崩れ方が人によって異なることから、多彩な症状を呈することになります。
また、それぞれの性格(気質)によってもPMSの症状に違いがあります。
真面目で几帳面な性格の人、完璧主義で自分に厳しい人などは、PMSの症状が強くなるとされています。
一般的にPMSの症状が現れやすいのは、10代後半から40代前半にかけて。
年齢によって症状の出方が違い、最も症状が重くなりやすいのは30代といわれています。
20代では乳房の張り、肌荒れ、腹痛、頭痛などの体の症状が出やすい傾向にあります。
30代になると、20代に感じていた体の症状に加えて、情緒不安定、イライラ、憂鬱などの心の症状が強くなる傾向があります。
年齢のほか、出産経験の有無によっても、PMSの症状に違いがあります。
出産経験のない女性は体の症状が出やすく、出産経験のある女性は心の症状が出やすい傾向にあることが知られています。
これまでの研究から、不規則な生活やアルコールやタバコ、スイーツは症状を出やすくすることが分かっています。
規則正しい生活をし、アルコールなどは控えることをおすすめします。
30代でPMS症状に悩む人に多いのは、仕事でも家庭でも役割が増えて、毎日が忙しいという人。
そんな生活環境に身を置いているため、ストレスを感じやすいことにも一因があるといわれています。
PMSによる症状は一つとは限らないことも。
複数の症状に悩まされたり、どの漢方薬を選べばよいか迷ったりする時は、まず「芎帰調血飲第一加減」(きゅうきちょうけついん)を試すとよいでしょう。
※「芎帰調血飲第一加減」と似た薬名の「芎帰調血飲(きゅうきちょうけついん)」という漢方薬もあります。効能が異なりますのでご注意ください。
特に気になる症状がある場合は、次にご紹介する症状別の漢方薬を試してみるとよいでしょう。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)(産前)
芎帰調血飲第一加減(産後)
五苓散(ごれいさん)
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
抑肝散加芍薬黄連(よくかんさんかしゃくやくおうれん)
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
加味逍遙散(かみしょうようさん)
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | 内容量 |
松浦薬業松浦薬業|芎帰調血飲第一加減エキス(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)〔細粒〕50 | 48包 | ||
クラシエ薬品クラシエの漢方|クラシエ当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) | 180錠 | ||
クラシエ薬品クラシエの漢方|クラシエ五苓散(ごれいさん)錠 | 180錠 | ||
クラシエ薬品クラシエの漢方|「クラシエ」漢方桂枝茯苓丸料(けいしぶくりょうがんりょう)エキス錠 | 90錠 | ||
クラシエ薬品クラシエの漢方|「クラシエ」漢方桃核承気湯(とうかくじょうきとう)エキス顆粒 | 45包 | ||
クラシエ薬品クラシエの漢方|「クラシエ」漢方加味逍遙散料(かみしょうようさんりょう)エキス錠 | 190錠 | ||
クラシエ薬品クラシエの漢方|「クラシエ」漢方半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)エキス顆粒 | 45包 | ||
クラシエ薬品クラシエの漢方|「クラシエ」漢方抑肝散加芍薬黄連(よくかんさんかしゃくやくおうれん)錠 | 72錠 |
PMSに用いる漢方薬として、気と血の巡りを改善し、体調を整える芎帰調血飲第一加減がファーストチョイス(第1選択薬)。
さまざまなタイプのPMSに効果が期待できます。
血の道症、月経不順、産後の体力低下などに効能があるとされています。
お近くの漢方専門の薬店または薬局に相談することをおすすめします。
主な効能 | 体力中等度以下のものの次の諸症。ただし産後の場合は体力に関わらず使用できる。:血の道症、月経不順、産後の体力低下 |
内容量 | 48包 |
赤ちゃんを授かる前のPMSに多く用いられている漢方薬。
PMSの時に体や頭が重く感じ、嘔吐やめまいがある時に用いられます。
また、この他に、冷え症、肩こりなどがある場合にも用いられます。
効能は、月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴りなどに。
顆粒タイプと錠剤タイプの2種類あり。
主な効能 | 体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り |
内容量 | 180錠 |
PMSのときに体や頭が重く感じ、嘔吐やめまいがあることが基本で、そのほかに頭痛、むくみなどがある場合に用いられます。
のどが渇いて、水分を取っている割に尿量が少ない時などにも試してみると良いそうです。
効能は、水様性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹以外)、暑気あたり、頭痛、むくみなど。
主な効能 | のどの渇きやはきけなどを伴う水様性下痢、むくみ、頭痛 |
内容量 | 180錠 |
女性特有の冷えや生理痛、生理不順や肌荒れに効果が期待できる漢方薬。
効能は、比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴える人の次の諸症状:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび。
主な効能 | 比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴える次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、打ち身(打撲症)、頭重、しもやけ、しみ。 |
内容量 | 90錠 |
桃核承気湯とは、漢方の代表的な駆於血剤です。
PMSの時に肩こり、のぼせ、腹痛があることが基本で、その他に便秘などがある場合に用いられます。
効能は、体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちな人の次の諸症状:月経不順、月経困難症、月経痛、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)、痔疾、打撲症など。
主な効能 | 体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちなものの次の諸症:月経不順、月経困難症、月経痛、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)、痔疾、打撲症 |
内容量 | 45包 |
ホルモンバランスが乱れ、肩が凝り、疲れやすく、イライラなどがある人におすすめする錠剤タイプの漢方薬。
PMSの時に疲れやすく、やる気が出なかったり、気分が落ち込むことなどが基本で、その他にイライラなどの症状が見られる場合に用いられます。
効能は、冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症などが挙げられます。
主な効能 | 体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの次の諸症:冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症 |
内容量 | 180錠 |
「半夏厚朴湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『傷寒論』『金匱要略』の婦人雑病篇に収載されている薬方。
PMSのときに疲れやすく、やる気が出なかったり、気分が落ち込んだりといった症状が基本で、その他に不眠や不安感などがある場合に用いられます。
効能として、他に不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声、のどのつかえ感などがあります。
主な効能 | 体力中等度をめやすとして、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症:不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声、のどのつかえ感 |
内容量 | 45包 |
神経のたかぶりが強く、イライラしやすい場合に用いられる漢方です。
PMSにおいて疲れやすく、やる気が出なかったり、気分が落ち込むことなどが基本で、そのほかにイライラしてキレたりすることなどがある場合に用いられます。
この他の効能として、神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症(神経過敏)、歯ぎしり、更年期障害、血の道症が挙げられます。
主な効能 | 体力中等度以上をめやすとして、神経のたかぶりが強く、怒りやすい、イライラなどがあるものの次の諸症:神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症(神経過敏)、歯ぎしり、更年期障害、血の道症 |
内容量 | 72錠 |
PMSに悩む女性は多いですが、生活習慣に気を付けたり、漢方薬を用いることで、緩和が期待できます。
かかりつけ医や漢方薬を扱う薬局などで一度相談してみるといいですね。