2023.07.08
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ふと、おへそを見た時に気になる“へそゴマ”。
しかし「へそゴマを取るとお腹が痛くなる」という言葉が頭をよぎり、つい放置してしまっている人も多いのではないでしょうか。
無理に取ろうとするのはNGですが、正しい方法で掃除すれば、きれいなおへそが保てますよ。
今回は皮膚科医の徳永理恵先生に、へそゴマの正体や正しいおへそ掃除の方法について教えていただきました。
あわせて編集部おすすめのへそゴマ掃除アイテムやおへそ掃除に使えるオイル、その使用感も紹介しています。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
美容皮膚科医
徳永 理恵
逗子メディスタイルクリニック院長。国立東京医科歯科大学医学部を卒業後、同大学形成外科所属。同大学病院、都内美容皮膚科クリニック勤務。横須賀市立市民病院では褥創対策チーム・美容レーザー外来の立ち上げを行う。2010年逗子メディスタイルクリニックを歯科医である夫と共に開院。湘南逗子葉山の地域と協力し、美と健康を守るためのケアを行っている。3人の男の子の育児にも奮闘中。
[所属学会]
日本形成外科学会
日本美容皮膚科学会
日本がんサポーティブケア学会
逗子メディスタイルクリニック
神奈川県逗子市逗子1-5-4 128ビル3階・4階
https://medi-style.jp/
目次
通常、皮膚が平らな部位では、皮膚を守るために分泌される皮脂や、皮膚のターンオーバーによって古くなった角質は、垢となって自然とはがれ落ちていきます。
これに対し、おへそは窪んでいるうえに皮膚が重なり合っているため、こうした垢がはがれ落ちにくいです。
こうした垢がたまって酸化した結果、黒い微小な塊となってしまいます。
これが“へそゴマ”です。
おへその奥の皮膚はとてもデリケート。
おへそを触って皮膚に細かい傷ができると、炎症を起こして膿が出るおそれがあります。
また、刺激することで腹痛を招く可能性も考えられます。
一方で、へそゴマが過度にたまってしまっている状態も良くありません。
放置すると細菌が繁殖したり、たまったへそゴマが「臍石(さいせき)」と呼ばれる硬い塊となってしまったりすることもあります。
こうした状態にならないように、時々、適切な方法で掃除する程度なら問題ないといえるでしょう。
【監修者】美容皮膚科医徳永 理恵のコメント
入浴後、オイルや専用の洗浄剤をおへその表面にやさしくなじませ、へそゴマが浮いてきたら、綿棒やコットンでそっと絡め取るように取り除きましょう。
ただ、おへそは皮膚が繊細な上に奥が見えにくく、掃除がしづらいもの。
おへそにできるだけ負担をかけずに簡単に掃除ができる、専用アイテムを使うのがおすすめです。
ゼリーで汚れを固めて取り除きます。
おへその穴が閉じ気味で、奥が見えにくい人も掃除しやすいでしょう。
ゼリーが固まるまで待つ必要があるため、時間の余裕がある時に。
綿棒でこすることに抵抗がある人や、時短でケアしたい人におすすめ。
頑固な汚れになる前に取り入れたい、デイリーケア向きです。
おへその穴が開いている人は、手軽に掃除ができる綿棒がおすすめ。
摩擦を防ぐためにオイルを使い、保湿ケアも併せて行います。
オイルは、ヘソゴマ掃除専用ではなくても、化学物質など、刺激になりやすい成分が含まれていないものを選ぶとよいでしょう。
オイルやジェル付きの綿棒も便利です。
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
※商品によってはユーザーのレコメンドが記載されています。メーカーから提供を受けたものには「メーカー収集コメント」、編集部が収集したものには「編集部収集コメント」と記載されています。これらは個人の感想であり、効果効能を示すものではありません。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | タイプ | 内容量 |
花王SPOT JELLY|SPOT JELLY へそごまパック | ジェル | 2個(1セット:おへそシール1枚、ゼリーポーション1個) | ||
ドリームプロイデア|へそごまバブルクリーナー | 泡状クリーナー | 20g | ||
ヴェルシーナ素数|へそゴマカラメトール | ジェル、スティック | ゴマ取りジェル10ml、ゴマ取りスティック10本 |
ゼリー状になっているパック剤をへそに流し込み、汚れごと固めて取るへそゴマパック。
パック剤は歯科治療で歯型を取る際に使われる材料をヒントにして、へそ用に開発されたものです。
編集者が使ってみました!
痛みを感じることなく、へそゴマをしっかりと取り除いてくれる商品でした。
へそにシールを貼り付けたり、液を混ぜたりする工程も新鮮です。
ただ、パウチに入ったゼリーを注入する際、注入部の入り口にゼリーが溜まって、こぼれそうになってしまうのが気になるかもしれません。
パウチをしっかりと奥まで差し込んで注入することをおすすめします。
また、ゼリーが挿入部位からお腹に流れそうになってしまうので、15分は身動きが取れないのが難点。
リラックスタイムを使って、しっかりとへそゴマを取り除きたい方におすすめです。
ユーザーのレコメンド※編集部収集コメント
40代・女性
ジェルをへそに注入することに少々怖気づきましたが、やってみると刺激も痛みもなく簡単でした。仰向けに寝転んでも、座っても使えます。
割と早く固まるので、一気にジェルを注入。弾力性のあるゼリー状に固まったジェルにごっそりへそごまや垢が付きました。
花王製なのも信頼をおけ、定期的に使って掃除したいと思います。
30代・女性
歯形をとる材料がヒントになっているのが面白いです。
使い方は簡単ですし、剥がすときの痛みも全くなく、スポッと気持ちよく取れて感動しました。
普段は綿棒で掃除していますが、こちらの商品の方が肌への負担が少ないように思います。
気になるところと言えば、少々お値段が高いところくらいでしょうか。
とはいえ、やさしくケアをしたい方におすすめです!
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
30代・女性
固まったパック剤をとる時のスッキリ感がいい。思っていたよりも手軽だった。
40代・女性
へそ難民はこんな商品を待っていました。へその汚れが気になったら使いたいです。1ヵ月に1回を目安に気になった時に使いたいと思います。
40代・男性
綿棒やピンセットで掃除するよりも簡単におへそを掃除出来ました。
皮膚科医監修のへそゴマクリーナー。
ココナッツオイルなど植物由来の成分が配合されています。
編集者が使ってみました!
へそに吹きかけた時は炭酸の泡の状態ですが、徐々にオイル状に変化する商品。
オイルに変化するまで約3分間待機するようにとパッケージに書かれていましたが、実際は2分ほどでオイル状に。
拭き取った後も乾燥することなく、しっとりとしているところもうれしいですね。
ほんのりとベルガモットの爽やかな香りも楽しめます。
即効性はありませんでしたが、へそを直接触らず繰り返し使用して落とす商品なため、優しくケアしていきたい人におすすめです。
へそゴマ掃除用に開発された新感覚の専用キット。
ジェルはアーモンドオイルやオリーブ果実オイルなどナチュラルオイルが配合され、お肌にやさしい仕様です。
編集者が使ってみました!
チューブに入ったジェルを付属のスティックにとり、へそを掃除するアイテム。
チューブを少し押すだけでスティックの先端からこぼれそうなほどの量が出るため、注意が必要です。
また、特筆すべきはスティックの先端部の固さ。
私のへそに付着しているゴマが少なかったからか、少し固いと感じました。
そのため、あまりスティックを動かすことができませんでした。
反対に、たくさんへそゴマが付着していて、しっかりと取り除きたい方にはうってつけの商品といえます。
また、ジェルをへそに塗ってから取り除く作業を終えるまでに、待ち時間などが一切ないことも魅力です。
ユーザーのレコメンド※編集部収集コメント
10代・女性
普通の綿棒より先が大きめで直径7㎜くらいあるので、おへその穴が小さい私は恐る恐る入れてみました。
説明書通りに優しくくるくる回すとジェルがおへそになじんできて、指では取れなかった奥のゴマが取れました!
入浴前の2、3分で簡単にできちゃうので、面倒くさがりの私にぴったりです。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | タイプ | 内容量 |
薬師堂薬師堂|ソンバーユ 無香料 70mL | オイル | 70mL | ||
ピジョンピジョン|オイルがついてるベビー綿棒(細軸) | オイル付き綿棒 | 50本(個包装) | ||
BCLerbaviva|ベビーオイル | オイル | 120ml |
中国で古くから様々な皮膚トラブルに使われてきたスキンケアオイル、馬油(バーユ)。
成分無調整の馬油100%、界面活性剤などの肌ストレス成分フリーなので、肌を優しく保護します。
編集者が使ってみました!
塗ったまま5~10分ほどキープし、その後は別に用意した馬油を塗った綿棒で拭き取る商品。
馬油がへそとその周辺に浸透し、保湿力は抜群。
へそ周辺が柔らかくなったからなのか、痛みを感じずにへそゴマを除去することができます。
また、時間がない人は、塗って浸透した後すぐに拭き取ってもいいでしょう。
このやり方でも、へそゴマを取ることができました。
へそをしっかりと保湿して柔らかくしたうえで、優しく除去したい人におすすめです。
天然コットン100%使用の綿球に、肌に優しい植物系オイルが染み込ませてある綿棒。
細かな部位にも使いやすい細軸タイプで、1本ずつの個包装なので衛生的です。
編集者が使ってみました!
こちらは赤ちゃんの耳・鼻・おへそなどの手入れ用ですが、大人のおへそ掃除にも便利な商品。
細軸かつ先端部か硬すぎない綿棒のため、痛みを感じることなく掃除が可能。
へそゴマも落とすことができました。
他の商品を使用した後、全てを取り除けなかった場合の“仕上げ磨き”にもうってつけといえます。
もしお子さんがいるなら、1箱に50本入っているので共用できると経済的ですね。
米国カリフォルニア発祥の、オーガニックスキンケアブランドのベビーオイル。
農薬・除草剤・合成化学物質を使用しない、純粋で豊かな土壌で栽培された植物原料から作られています。
ローションのような伸びの良さで、ベタつくことなく肌になじみ、すこやかに潤します。
リンゴに似たフルーティーで甘い香りにはリラックス効果も。
大人のおへそはもちろん、赤ちゃんの繊細なおへそのふき取りにも使えます。
体質的にへそゴマがたまりやすい、汚れや臭いが気になる人の場合、2~4週間に1回のペースで行うのであれば問題ないと思います。
その際は、表面から見える範囲のへそゴマを除去する程度にとどめましょう。
皮膚が赤くなるほどこすったり、頻繁にやりすぎたりすることはNGです。
指を突っ込んで奥までぐりぐりなどは決してしないようにしてくださいね。
へそゴマは、皮脂や角質がおへそのくぼみに溜まって微小な塊になったもの。
おへその掃除をする際は、専用アイテムやスキンケアオイルなどを使って汚れを浮かせて、やさしく取り除くようにしましょう。
へそゴマ掃除のポイントは、一度に全てを取り去ろうとせず、浮いてきたものだけを除去すること。
指先や綿棒でほじくってかき出そうとしたり、毛抜きでつまんでひっぱり出そうとしたりするのはNGです。