2022.01.24
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みなさんは、飼っている猫にきちんとブラッシングをしてあげていますか?
ブラッシングには手間がかかりますが、その分猫にも飼い主にもメリットがあります。
今回はブラッシングのメリットや行う際のアイテム選びのポイントなどについて、ガイア動物病院院長の松田 唯先生にお聞きしました。
あわせてedimo編集部が選んだおすすめのブラシやコームを紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
獣医師
松田 唯
ガイア動物病院 院長。埼玉県生まれ。北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。2019年7月、ガイア動物病院(東京都杉並区)開設。治療法や薬について分かりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解して飼い主が選択できる治療が好評。
ガイア動物病院
東京都杉並区下井草1-23-2
https://www.gaia-ah.com/
目次
まずは、ブラッシングで得られる効果について紹介します。
猫は換毛期になると、家中に舞うほど毛が抜けることもあります。
こうした抜け毛は、猫が自分で体を舐めるグルーミング(毛繕い)である程度は除去されますが、それだけでは家に散らかる毛を防ぐことはできません。
また、グルーミングで舐めとった毛を多く飲み込んでしまうと、吐き癖の元にもなります。
毛が胃の中に溜まって、慢性胃炎や消化管閉塞の原因になることもあるでしょう。
ブラッシングを行っていれば、そうしたリスクを減らすことができます。
ブラッシングは皮膚のマッサージ代わりになります。
新陳代謝を促すことで、健康な皮膚を保てるでしょう。
怪我や病気は軽症のうちに見つけて治すことが猫の健康を保つコツです。
こまめにブラッシングをしていれば、怪我や脱毛・赤み・フケなどの皮膚病、できもの(腫瘍)などを見つけられるので、早期治療につながるでしょう。
飼い主に撫でられるのが好きな猫は多いはず。
それと同様に「ブラッシングは楽しいこと」と覚えさせることができれば、お互い楽しみながらブラッシングが行えます。
猫とも良いコミュニケーションが取れるでしょう。
家から一歩も出ていないのに、猫がノミに感染してしまうケースは少なくありません。
これは、人が外出した際に服や鞄に付いたノミを室内に持ち込んでしまうことで起こります。
しかし日頃からブラッシングを行っていれば、寄生虫が猫に移っても、繁殖して増える前に見つけてあげることができそうです。
次のような猫には、こまめにブラッシングをしてあげましょう。
グルーミングによって飲み込んでしまった毛が胃の中に溜まると、ムカムカして吐き出すことがあります。
毛を吐き出すこと自体に問題はありませんが、毛と一緒に食べたエサも戻してしまうので、栄養不足で痩せてしまう可能性があります。
そうした栄養失調を防ぐためには、ブラッシングで余分な毛を除去して、毛の誤飲を防ぐことが効果的です。
毛の長い品種の猫は毛が絡まりやすく、場合によっては定期的にトリミングに出さなければなりません。
特に、耳の後ろや脇の下、膝の裏、お尻まわりなどは、一旦毛玉になってしまうと厄介です。
毛が引っ張られて痛がるだけでなく、皮膚炎になるリスクも高まります。
高齢や持病、太りすぎなどが原因で、足が動かない、腰や関節が痛いという猫は、自分でグルーミングができません。
溜まった毛を取り除いて、皮膚を清潔に保つためには、ブラッシングが欠かせません。
先端が針金状になっているクシで、毛玉がある時のブラッシングにぴったりです。
ただし先が尖っているものが多く、皮膚を傷つけてしまう可能性もあるので、やりすぎには注意しましょう。
針が一列に並んだ、平たいクシです。
顔周りなどの細かい部分や、スリッカーだけでは取るのが難しい毛玉がある場合にぴったりです。
目の細かいものなら、ノミ取りにも利用できるでしょう。
ただし全てのノミは取れないので、見つけた場合は薬での駆虫の方がおすすめです。
靴磨き用のブラシに似た形状で、さまざまな毛質のものがあります。
ごっそり毛を除去したい場合には物足りないかもしれませんが、猫は比較的よろこぶことが多いようです。
ゴム製のブラシで、血行促進におすすめのタイプです。
皮膚への刺激が程よく、毛を引っ掛けるようにして集めるため、散らかりにくい傾向があります。
手にはめて撫でるように使う、グローブ型のブラシです。
ブラシに対して恐怖感を持つ猫にも使用しやすいでしょう。
また、抜けた毛を簡単に集められるのも特徴です。
【監修者】獣医師松田 唯のコメント
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る |
スペクトラム ブランズ ジャパンスペクトラム ブランズ|ファーミネーター | ||
ペティオアドメイト|ペット用 プロフェッショナルスリッカーブラシ | ||
岡野製作所岡野製作所|高級両目金櫛 | ||
REDECKERREDECKER|高級キャットブラシ | ||
グッドスマイルインターナショナルpet+me|ラバーブラシ ソフト短毛用/ソフト長毛用 | ||
ペティオPetio|プレシャンテ ラバーブラシ | ||
ワタオカワタオカ|ねこじゃすり | ||
DELAMUDELAMU|グルーミンググローブ |
特殊なステンレス歯が優しく毛を絡め取り、しっかりと抜け毛を除去します。
歯が肌に食い込むのを防ぐエッジガードが付いているので、猫の肌を痛めにくいのが魅力です。
猫のサイズや毛の長さに合わせて4種類をラインナップ。
取れた抜け毛はワンプッシュで簡単に除去できるので、手入れも簡単です。
編集者が確認しました!
今まで三匹の猫を飼ってきた編集者が、猫用のブラシやコームの使用感を確認しました。
今回は長毛種用の「小型猫S」を使用しています。
外装はプラスチックと樹脂ですが、中に重りが入っているのか適度なウェイトを感じます。
動く猫が相手ですから、手ブレを抑えるためにも軽すぎないところが良いと思いました。
グリップは硬めの樹脂素材で、取っ手のイボイボが滑り止めになります。
手で持った感じ、指と指の間にスッと収まります。
ステンレス歯の先端は鋭利に見えますが、親指を押し付けても痛みはありませんでした。
しかし、繊細な部位に使う際には力の加減に気を使うと思います。
歯に詰まった毛は、以下のようにワンプッシュで取れる仕組みです。
片手で完結するところがいいですね。
特許技術を使いピンの先端を丸く加工してあるため、皮膚を傷つけることなくブラッシングが可能。
効率よくムダ毛の除去と整毛が行えます。
S、M、Lの3サイズを展開しているので、愛猫に合った大きさを選べるのも魅力。
編集者が確認しました!
今回使用したのはSサイズですが、本体は約12.5cmと手に収まる程度の大きさです。
親指と人差し指で軽く握って使うのですが、えんぴつを持つ感覚に似ていると思いました。
針は密集しているわけではなく、それぞれ3~4mmほどの間隔が空いています。
この余白があることで、取った毛がこの針と針の間にたくさん集まってくれそうです。
鍼先に指を押し付けてみましたが、まったく痛くありません。手の平をスライドさせると若干、金たわしのような感覚が得られました。
しっかりと換毛期の毛を引っかけて取り除いてくれると思います。
ただ、針の間に挟まった毛を落としたり、清潔に手入れしたりするのには、その形状から少しの手間が必要そうです。
シンプルかつコンパクトなペット用の櫛です。
粗目と細目の2タイプが一体となっており、粗目で毛をほぐしてから、細目で毛をそろえればツヤのある仕上がりに。
針台は丸く、手で扱いやすいのもグッド。
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メッキ仕上げの美しい光沢が印象的な櫛です。
ツヤツヤした手触りや、持ち手が丸みを帯びているところなど、どこか高級感が感じられます。
針は均等に並んでいて、先端は丸くなっています。指で押しても痛みは感じません。
今回使用した「小小」タイプは手に収まる長さ13cmサイズで、とても扱いやすいです。
ただ、櫛タイプはコンパクトであるため、この商品だけで換毛期の抜け毛の量を捌くとなると何度も手を動かす必要がありそうです。
顔回りなど繊細な部分の毛玉を取り除いてあげたり、またはブラッシング前にもつれ毛をほぐしてあげるのにちょうどよい製品だと思いました。
ドイツ生まれの天然素材ブラシ。
本体はブナ材、ブラシは豚毛で作られています。
天然の豚毛は猫の毛を優しくとかし、毛艶を美しく整えてくれます。
柔らかい質感なので、ブラッシングが苦手な猫にも比較的使いやすいでしょう。
また、ウッディでおしゃれな見た目も魅力です。
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とても軽く、洋服ブラシに似ています。
豚毛にそこまで柔らかさを感じませんでしたが、逆に毛の一本一本がピンと立っていて、ブラッシングにはちょうど良いと思いました。
手の中への収まりの良さから、猫が喜ぶ耳の後ろや尾っぽの付け根の部分まで、存分にブラッシングしてあげたくなります。
ただ、ブラシの毛束の表面が均等で、猫の毛の中まではしっかり入らないと思うので、量を取るには少し時間がかかるかもしれません。
取っ手に入った猫のイラストがかわいいです。
発売元 | soluno(ソルーノ/国内正規販売代理店) |
サイズ | 約18.5cm(ブラシ毛:約2cm) |
重さ |
ソフト短毛用
ソフト長毛用
不要な被毛を除去し、皮下組織を適度に刺激する医療用グレードのシリコーンブラシです。
適度に湿らせて使うことで、静電気を防ぎながらブラッシングできます。
水に強いため、丸洗いや、シャンプー時の使用もOK。
汚れたら簡単に手入れできますよ。
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手の平にぴったり収まるサイズ。
指で挟むと、ぐにゃりと曲がる柔らかいシリコン素材。
表面にはひし形の大きな突起と丸い小さな突起の二種類があって、それぞれが皮膚に密着しながら毛をかき出してくれます。
手の平をこすってみたところ、マッサージをされているような心地よさがありました。猫も気持ちいいと思います。
裏面にも特殊な形状の凹凸があり、こちらはソファやカーペットに付着した毛を取り除く際に使用するようです。
柔らかいので表面を傷つけることも無さそうです。
使った後は水洗いもできるのが便利ですね。
シリコンですが、ニオイはほぼありません。
コシのあるラバー素材で作られており、マッサージをしながら抜け毛やフケ・ほこりが取り除けます。
曲線的で持ちやすいフォルムなので、撫でるような感覚でブラッシングできるでしょう。
ラバー素材は水に強く、丸洗いはもちろん、シャンプーブラシとしても使えます。
また、抗菌剤が配合されているので、清潔に保てるのもうれしいポイントです。
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ツルツルとしたラバー素材です。
持ち手の本体部はやや硬めで、手にフィットする形状をしてはいますが、丸みを帯びていて男性の私でも少し手に余りました。
一番幅のあるところで、縦約10cm×横約7cmほどあります。
突起部分は一本一本が長く、先端は細くなっています。
ほどよく硬さもあるので毛の中までしっかり入りこんで掻き出してくれるでしょう。
ただ一方で、顔周りなどブラッシングする際は力の加減に気を使うと思います。
ラバーのニオイはほとんどありません。
サイズ | |
重さ | 約49g |
やすりの老舗が猫のために作った、コミュニケーションブラシ。
やすりの表面が猫の舌のようなザラザラとした複雑な形状に加工されています。
かわいい3色がラインナップされており、プレゼントにもおすすめです。
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はじめて見るような細かな凹凸を持った特殊な形状をしています。
表面を指でなぞったところ、ざらざらとしていて猫の舌をイメージしていることが分かります。
横にスライドさせるとざらつきは控えめ、縦に引くとしっかりとしたざらつきが感じられます。
材質はAESといって自動車パーツや医療機器やなどに使用される樹脂素材とのこと。
手にしたところ、裏面は陶器のようにすべすべとした質感を持っており、非常に軽かったです。
ただ、換毛期の毛を取るというよりは、日常的に毛並みを整えたり、猫とコミュニケーションをとったりするのに良い商品だと思います。
細い側の裏面にかわいいロゴが入っています。
サイズ | 36×210×10mm |
重さ |
255本ものブラシが付いており、短毛種の愛猫にも使いやすいグローブ。
ムダ毛を取り除きながら、優しくマッサージすることができます。
手首のマジックテープでサイズを調整できるため、手が大きい人にも小さい人にもフィットしやすいでしょう。
濡れてもOKなので、シャンプーの際のブラッシングにも使えます。
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手にはめて使用するグローブタイプ。
両手1セットで、コスパが非常によいと感じました。チープさはありません。
また、甲の部分がメッシュになっていて、グローブの中に熱がこもらない仕様。
伸縮性もあるので、手を広げたり握ったりが楽にできます。
これなら、お風呂場で猫を捕まえながら毛を取り除くこともできると思います。
グローブは大きく見えますが、手首のバンドで締め付けを調整できるので、手のサイズ問わずフィットするでしょう。
ゴムの部分は若干ニオイがするので敏感な猫は嫌がるかもしれません。
ただ、ボツボツの突起は硬すぎず柔らかすぎず、マッサージ感覚で猫の毛をかき出すのにちょうどよいと思いました。
猫はブラッシングに少しでも恐怖を感じると、「痛かった、怖かったこと」としてずっと記憶してしまいます。
そしてその後は、なかなかブラッシングさせてくれないことになりかねません。
そうならないためには、少しずつブラッシングに慣れさせることが大切。
ここでは、スムーズにブラッシングを行うポイントを紹介します。
<愛猫にスムーズにブラッシングを行うコツ>
・ なるべく子猫のうちからブラッシングを始める
・ ブラシを怖がる場合は濡らした手で撫でることから始め、徐々にブラシに移行する
・ 全身を一気にブラッシングするのではなく、日々少しずつ行う
・ 触られてうれしそうなところから始める
・ 遊んであげながらブラッシングを行う
・ 毛の向きに沿ってブラッシングする
・ 顔周りなど細かいところはコームを使って慎重に行う
・ 抜け毛が完全になくなることはないので、ほどほどのところで終了する
ブラッシングは猫の健康を守るためにも、人間の住まいを清潔に保つためにも欠かせないものです。
お互いがより快適に暮らすために、最適なアイテムを探してくださいね。
ブラッシングの苦手な猫には、今回紹介したアイテム選びやブラッシングのポイントを参考にしてみてください。
ブラシを選ぶ際には、毛の長さ、毛玉の有無、抜け毛の量などによって使い分けるべき…と言われることが良くあります。
しかし、まずは猫が受け入れてくれなければブラッシングができないので、猫の性格に合わせて選ぶ方が良いでしょう。