edimoはアフィリエイト広告を利用しています。
愛犬が頻繁に身体を舐めたりかいたりしていると、皮膚病やアレルギーが心配になりますよね。
そこで今回は、愛犬の皮膚トラブルを防ぐため、日頃から気をつけておきたい症状や日常生活の注意点、皮膚ケアなどについて、「ガイア動物病院」の院長・松田唯先生への取材をもとに解説。
あわせて、edimo編集部おすすめのサプリメントやドッグフードも紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
獣医師
松田 唯
ガイア動物病院 院長。埼玉県生まれ。北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。2019年7月、ガイア動物病院(東京都杉並区)開設。治療法や薬について分かりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解して飼い主が選択できる治療が好評。
ガイア動物病院
東京都杉並区下井草1-23-2
https://www.gaia-ah.com/
目次
犬にも肌トラブルは多くみられ、「アニコム家庭どうぶつ白書2022」によると、犬が罹患したすべての病気のうち、皮膚の病気が25.6%と最も多かったと記されています。
ひとことで皮膚病といっても、原因や症状はさまざまです。
感染症、アレルギー、ホルモン病、過敏症(日光性皮膚炎など)のほか、先天的な病気(皮膚の色が白い、傷が治りにくいなど)や乾燥肌や脂症も含まれています。
なかには原因不明のものもあります。
また、場合によっては腫瘍も皮膚病として考える場合もあり、実際に詳しい検査をするまで、皮膚病と区別がつかない腫瘍もあります。
地域や病院によって多少の差はありますが、犬の皮膚病で多いのは感染症やアレルギー、あるいはホルモンによるものです。
感染症は、何に感染しているかによって、その症状はさまざまです。
夜も眠れないほどの痒みや、そこまで痒みは強くなくても脱毛している、膿ほうができる、フケが多くなるなど、多岐にわたります。
見た目だけで判別できないことも多く、検査はもちろん、場合によっては治療を行いながら診断することもあります。
アレルギーは、あらゆる年齢で症状が見られますが、比較的若い犬に発症することが多いです。
原因が「食べ物」なのか「食べ物以外」なのかで、症状が出る部位に差があるとされていますが、腹部や顔の周り、手足の指間などに強い痒みが出ます。
さらに、痒みで弱った皮膚に細菌などが感染することで、症状は悪化していきます。
人の花粉症と同様に、完治を目指すのは非常に難しい病気であり、長い期間、薬を使用しなくてはいけない可能性はありますが、症状を抑えてあげることで生活の質がかなり改善します。
ある種のホルモンが多量に分泌されると皮膚が薄くなったり、脱毛したりします。
また、甲状腺や副腎と呼ばれる臓器からのホルモンがあまり分泌されないことや、逆に出過ぎてしまった場合に、皮膚に症状が出ることがあります。
副腎皮質機能亢進(こうしん)症や甲状腺機能低下症がこれに当たります。
具体的な症状としては、あまり痒みの強くない脱毛や皮膚の菲薄化(ひはくか=皮膚がペラペラに薄くなる)、色素沈着といったものがあります。
治療には薬の服用が必要です。
重症度によっては、皮膚だけにとどまらず全身の臓器に影響が出ることもあります。
なお、皮膚は体調のバロメーターであり、体調の変化がとてもよく反映されます。
例えば、脱水していれば皮膚の弾力がなくなりますし、栄養状態が悪化していれば毛艶が悪くなったり皮膚が荒れてきたりすることがあります。
犬のスキンケアや皮膚病の対応策は、普段の生活でも取り入れられることがたくさんあります。
家庭で行える治療の中でもとても効果が高いものです。
ただし皮膚病の種類によっては、使えるシャンプーの種類が限定されますし、やり方にもちょっとしたコツが必要となります。
病気に合わせて、獣医師に相談のうえ行うのがおすすめです。
また、そもそも犬の皮膚はアルカリ性で人間と違うため、人用のシャンプーやトリートメントは使用しないようにしましょう。
日常的な予防策として取り入れたい場合は、一度使ってみて皮膚に合う製品を見つけたうえで、月に1~2回の使用が目安です。
なお、しっかり乾かさないとフケが出やすくなることがあります。
トリミングとは、全身の毛を短くしたり、不要な毛を落としてもらったりすることです。
毛を短くすることで汚れ(尿・便・泥など)が付きにくくなり、不要な毛が減ることで毛を飲み込むことも少なくなります。
場合によっては、自宅では気付けなかった腫瘍や皮膚病を見つけてもらえることもあります。
皮膚と毛の汚れを落とすことを目的に行います。
また、血行を良くする効果も期待できるかもしれません。
ブラッシングのクシにはさまざまなタイプがありますが、犬の毛の長さや毛質に合わせて選んであげてください。
毛を切ることで汚れを除去するタイプのクシもありますが、あまりやりすぎると地肌が見えてしまうことがあり、使用の際には注意が必要です。
犬が大人になってから突然ブラッシングを行うと、毛が引っ張られるなどの刺激を嫌がり、自宅でのブラッシングが難しい場合もあります。
ブラッシングに限りませんが、子犬のうちから慣らしておくことをおすすめします。
人と同様、大切なのが保湿です。
皮膚病は皮膚が傷ついてしまうことで悪化していくので、保湿によって修復しやすい環境にしてあげることも重要です。
保湿剤にはシャンプーの後に使用するタイプや、普段使いしやすいスプレータイプになっているものがあります。
保湿剤の選択や使用方法も難しいと思いますので、かかりつけのトリミングサロンなどで教えてもらうのがよいでしょう。
成長期に自然の多い場所より都会で育った犬の方が、アトピーになりやすいといわれています。
清潔を意識しすぎたり、除菌しすぎたりすると、かえって病気を招く可能性もあります。
生活環境に対して神経質になりすぎないようにしましょう。
「アレルギーになりにくいご飯=アレルギーに効く」ではないので、注意が必要です。
中には抗炎症成分の含まれたドッグフードもありますが、食物アレルギーなのかそうでないのかによって、使用できる・できないがあります。
サプリメントも同様ですが、抗炎症効果が期待できるものや皮膚の修復を促す成分が入っているものが良いでしょう。
また薬と併用することで、薬の量を減らすことも期待できます。
【監修者】獣医師松田 唯のコメント
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | 種類 | 対象年齢 |
DHCDHCのペット用健康食品|犬用 国産 かゆケアドッグ | サプリメント | 生後3ヵ月以上 | ||
バイオペットのサプリ。|ペットのサプリ。<皮膚・毛並み> | サプリメント | |||
HUGMEハグミー|aikona | サプリメント | |||
和漢うちのかぞく|うちの皮膚サポート | サプリメント | |||
ロイヤルカナン ジャポンロイヤルカナン|ミニ ダーマコンフォート | ドッグフード | 生後10カ月齢以上 | ||
日本ヒルズ・コルゲートヒルズ プリスクリプション・ダイエット|オールスキンバリア | ドッグフード | |||
森乳サンワールドドッグフード・スーパーゴールド 子犬・成犬用|フィッシュ&ポテト | ドッグフード | 子犬・成犬用 |
犬のムズかゆに腸から健康サポートするサプリメントです。
腸内細菌叢を整えるオリゴ糖の一種・ケストースや、バリアサポート成分の酵母醗酵エキスなどを配合。
免疫力を維持し健やかな皮膚をサポートします。
また、食塩・砂糖不使用で、犬に多いとされる食物アレルゲンも使用されていません。
着色料・香料・保存料・化学調味料無添加、国産。
種類 | サプリメント |
対象年齢 | 生後3ヵ月以上 |
内容量 | 22.8g(1粒重量380mg×60粒) |
給与量 | 体重/給与量の目安(1日あたり)=5kg未満/2粒、5~10kg未満/4粒、10~20kg未満/6粒、20kg以上/8粒 |
主な原材料など | ケストース(フラクトオリゴ糖)、酵母醗酵エキス末、植物性乳酸菌(殺菌)、デキストリン、乳酸菌(パラカゼイ菌)など |
ヒアルロン酸の持つ高い保湿力で皮膚の潤いを保ち、毛並みの輝きをサポートしてくれます。
また、コエンザイムQ10のほか、乳糖やコラーゲンなどを含む、全8種の成分を配合。
種類 | サプリメント |
対象年齢 | |
内容量 | 16.2g(270mg×60粒) |
給与量 | 体重/給与量の目安(1日あたり)=5kg未満/1粒、5~10kg/2粒、10~15kg/3粒、15kg以上/4粒 |
主な原材料など | 乳糖、ビール酵母、コラーゲン、コエンザイムQ10、ヒアルロン酸、チキンエキス、ナタネ油脂粉末など |
ドッグフードにふりかけるだけで手軽に与えられるサプリメントです。
レタスの28倍もの食物繊維など90種類以上の栄養素を含んだ「モリンガ」の成分を含有。
また、有胞子性乳酸菌を配合し、phを弱酸性に保ち体内フローラが整いやすい環境を作ります。
犬の本来の健康をサポートし美しい毛並みや健康的な皮膚へ導いてくれるでしょう。
種類 | サプリメント |
対象年齢 | |
内容量 | 60g |
給与量 | 体重/給与量の目安(朝夕2回、1回あたり)=3㎏未満/1g、3~10kg未満/1~1.5g、10~20kg未満/1.5~2g、20kg以上/2g以上 |
主な原材料など | 玄米末、ビール酵母、チキンエキス末、サメ軟骨エキス末、米麹、有胞子性乳酸菌、玄米核酸、サケ白子抽出物など |
健やかな皮膚や毛並の悩みに体の内側からアプローチする、獣医師監修のサプリメント。
免疫機能の70%以上が集まっているといわれる腸に着目し、酵素の力で腸内フローラを整え、身体の内側から免疫機能を維持するコラーゲンペプチドを配合しています。
また、酵素の宝庫といわれる米麹も配合。
必須アミノ酸が、現代犬の食事では不足しがちな栄養素を補ってくれます。
種類 | サプリメント |
対象年齢 | |
内容量 | 1袋40g入り |
給与量 | 体重/給与量の目安(1日あたり)=3kg未満/1日1杯(1.3g)、3kg~6kg未満/1日2杯(2.6g)、6kg~10kg未満/1日3杯(3.9g)、10kg以上/1日4杯(5.2g) ※付属スプーン すりきり1杯 = 約1.3g |
主な原材料など | コラーゲンペプチド、米麹末、チキンエキスパウダー、米糠発酵抽出物、ビタミンE含有植物油など |
1968年に南フランスの獣医師が犬の皮膚の健康を考えて、栄養学に基づいてフードを考案したことから始まったロイヤルカナン社。
「ミニ ダーマコンフォート」は、皮膚の健康を維持したい小型犬のための特別な栄養バランスに配慮したフードです。
オメガ6系不飽和脂肪酸(γーリノレン酸を含む)と、オメガ3系不飽和脂肪酸(EPA/DHAを含む)が配合され栄養バランスがよく、皮膚のバリア機能をサポートし、健康な皮膚を維持します。
種類 | ドッグフード |
対象年齢 | 生後10カ月齢以上 |
内容量 | 800g・2kg |
給与量 | 成犬(運動しない場合)、体重/給与量の目安(1日あたり)=2kg/40g、3kg/54g、4kg/67g、5kg/79g、6kg/91g、7kg/102g、8kg/113g、9kg/123g、10kg/133g ※上記の量を1~数回にわけて与えること |
主な原材料など | 米、植物性分離タンパク(消化率90%以上)、小麦、動物性油脂、コーングルテン、脱穀オート麦、コーンなど |
科学的に「環境・食物アレルギーによる痒みを管理できる」と証明された療法食。
単一の動物性タンパク質として卵を使用し、皮膚を健やかに保ってくれます。
食物アレルギーを持つ犬の場合、最短21日間で皮膚・被毛の健康状態に変化が見られるでしょう。
小型犬や、小粒を好む犬に最適な小粒サイズです。
種類 | ドッグフード |
対象年齢 | |
内容量 | 1.35kg・3kg |
給与量 | 体重/給与量の目安(1日あたり)=2kg/50g、4kg/83g、6kg/113g、8kg/140g、10kg/166g、15kg/225g、20kg/289g、30kg/378g、40kg/469g、50kg/554g |
主な原材料など | 玄米、米、全卵、米蛋白、大豆油、亜麻仁、チキンエキス(加水分解)、ビートパルプ、魚油、ココナッツ油など |
アレルゲンになりにくいといわれる魚とポテトを使用し、食物アレルギーに配慮した子犬・成犬用のフードです。
脂肪は脂肪酸のバランスと質・量に配慮し、健康な皮膚や毛艶の維持に役立ちます。
タンパク質は高品質な魚が主体で、アミノ酸バランスに優れています。
森永乳業グループのペットフード部門・森乳サンワールド社の製品です。
種類 | ドッグフード |
対象年齢 | 子犬・成犬用 |
内容量 | 800g 2.4kg 7.5kg |
給与量 | 月齢19カ月以上の場合、体重/給与量の目安(1日あたり)=1kg/40g、2kg/60g、3lg/85g、4kg/105g、5kg/125g、7kg/160g、10kg/205g、15kg/280g、20kg/350g、25kg/415g、30kg/475g、40kg/590g、50kg/695g |
主な原材料など | ポテト、サーモンミール、ホワイトフィッシュミール、動物性脂肪、植物性油脂、トマトポマスなど |
なにより、「しっかり観察すること」と「スキンシップをとってあげること」が大切です。
生活の質を落とすレベルの皮膚病は、犬自身が気にしていることが多いものです。
特定の部位だけを舐めたりかんだりしている、どこかに体を擦り付けている、なんだかイライラしている…といった行動は、痒みを感じている可能性が高いです。
また、日頃から触ったりなでたりしてあげることで、脱毛やフケといった皮膚病変にも気付きやすくなると思います。
痒みは睡眠時間の減少につながり、免疫力の低下を起こします。
デキモノに関しては命を取られる可能性もあります。
話すことができない動物だからこそ、早めに気づいてあげることが大事です。
犬の肌トラブルや皮膚病はさまざまな原因で起こります。
シャンプーやトリミングなど日常でのケアはもちろん、普段の様子をしっかり観察してあげることが大事です。
皮膚や肌に異常があったりいつもと違う様子が見られたりする場合は、かかりつけの獣医師に相談し、早めの治療・対策をしてあげましょう。
犬の場合、アレルギーの原因(アレルゲン)となるもののほとんどがタンパク質です。
炭水化物や脂質は構造の関係で、アレルゲンにはなりにくいことがわかっています。
タンパク質の中でも牛肉、乳製品、鶏肉がアレルゲンとなっていることが多いとされています。
しかし、これらを避ければ食物アレルギーになりにくいかというと、必ずしもそうとはいえません。
アレルギーの考え方として、アレルゲンをコップの水にたとえることがあります。
豚や鶏、牛など食材によって別々のコップがあり、豚を食べれば豚のコップ、鶏を食べれば鶏のコップに水がたまっていき、あふれ出たときにアレルギーが発症するというものです。
つまり、とんなものでも、同じものを食べ続けるとアレルギーが発症しやすいということ。
特定のものを避ければいいというものではないので、神経質になり過ぎないようにしましょう。