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犬を飼う世帯が増えるにつれ、多種多様な「犬のおもちゃ」が登場しています。
充実ぶりがうれしい反面、愛犬が喜ぶものがどれか分からないと悩んでいる飼い主も多いのでは?
そこで今回は、おもちゃの種類と選び方、遊ばせ方などについて、ガイア動物病院院長松田唯先生への取材をもとに解説します。
併せて、edimo編集部おすすめのおもちゃも目的別に紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
獣医師
松田 唯
ガイア動物病院 院長。埼玉県生まれ。北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。2019年7月、ガイア動物病院(東京都杉並区)開設。治療法や薬について分かりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解して飼い主が選択できる治療が好評。
ガイア動物病院
東京都杉並区下井草1-23-2
https://www.gaia-ah.com/
目次
人間は疲れたとき、ストレスがたまったとき、パーっと気晴らしがしたいときなどに遊びたくなることがあります。
この感覚は犬も同じで、遊びが不十分だとストレスが発散されず、心身の健康に影響が出る心配があります。
大切な愛犬の健康を守るためにも、飼い主は日頃から犬が遊んでいる様子を観察し、より満足のいく遊びを提供することが求められます。
しかしながら、相手は言葉の通じない動物です。
犬がどのような遊びを求めているのか分からないという飼い主も多いでしょう。
この悩みを解決するには、「野生の犬は、どのような生活をしているのか」という視点で考えることが大切です。
野生の犬は、生きていくために獲物を捕まえなくてはなりません。
五感を駆使して獲物を見つけ、こっそり忍び寄り、追いかけて捕まえる。
あるいは、獲物の臭いを嗅ぎつけ、穴を掘って、巣穴に隠れている獲物を捕まえる。
犬種によっては群れをなし、仲間とコミュニケーションをとりながら獲物を捕まえることもあるでしょう。
このような野生の本能が発揮できる遊びは、犬にとって満足度が高く、魅力的なものだと考えられます。
具体的には、「走る」「物をかむ」「臭いを嗅ぐ」「物を食べる」といった動物本来の行動です。
実にシンプルなものなのですが、ペットとして人間とともに生活する環境下では、十分に行えない場合があります。
そこで活躍するのが「おもちゃ」です。
犬のおもちゃには、本能や欲求を満たすよう工夫が凝らされたものが種類豊富にそろっています。
おもちゃを上手に取り入れて、満足度の高い遊びを提供してあげましょう。
犬のおもちゃには、目的に合わせていろいろな種類があります。
タイプの違うものをいくつか試してみて、お気に入りの遊びを見つけてあげましょう。
追いかけて捕まえるボール状のおもちゃは、犬の狩猟本能を刺激します。
転がすと音が鳴ったり、おやつが出たりするタイプは、より夢中になってくれそうです。
歯が生え替わる時期は、“かみたい”欲求がとても高くなります。
ボールタイプ、ロープタイプ、ぬいぐるみタイプなど、かみ心地の異なるおもちゃが種類豊富にあるため、さまざまなタイプを試してあげましょう。
ただし、硬過ぎるものは歯が欠けたり折れたりする危険があります。
痛い思いをすると遊ばなくなってしまうので、硬さには十分に注意して選びましょう。
犬と飼い主がコミュニケーションをとることは、犬の社会化を促す上でも重要なことです。
引っ張りっこできるおもちゃで、一緒に遊んであげましょう。
犬がしっかりかみ、飼い主が持ち手を持って引っ張りっこできるロープタイプがおすすめですが、持ち手とかむ部分の境界が曖昧だと、遊び中に手をかむ癖がついてしまう場合があります。
持ち手とかむ部分がはっきりと分かれているものを選びましょう。
ひとり暮らしで犬を飼っている場合、留守番させることが多くなります。
犬が退屈せずに過ごせるよう、頭や鼻を使ったり、追いかけて飛びついたりなど、本能行動を満たしてあげられるおもちゃを用意してあげましょう。
電動で動くものや、動かすうちにおやつが取り出せるものがおすすめです。
夢中で遊んでいるうちにおもちゃを壊してしまうこともあるため、帰宅したら犬がケガをしていないか、おもちゃが壊れていないかをきちんと確認するようにしましょう。
犬にとって“臭いを嗅いで物を探す”というノーズワークは、本能を満たす重要な行動です。
ふたをスライドさせたり、物を引っ張り上げたりして、隠れたおやつを探し当てるおもちゃを用意してあげましょう。
年を取って関節疾患や体力の衰えがある場合でもしっかり楽しめます。
頭や鼻を使うので、認知症予防にもつながる点もメリットです。
おもちゃを与える際に一番注意したいのは、安全であるかどうかです。
おもちゃで遊んでいるうちに事故を起こすケースは多く、特に誤食は頻繁に発生しています。
ときに、命に関わる重篤なケースを引き起こす場合もあるため、次のポイントに気をつけて安全に遊ばせましょう
かむ部分がすっぽり口の中に収まってしまうものは、飲み込んでしまう可能性が高いため避けましょう。
かめないほど大きなものも遊びづらいため不向きです。
目安としては、口を開けたときに無理なくくわえられるものがよいでしょう。
遊ぶ頻度やかみ方、使用年数によっても変わりますが、おもちゃの素材によく使われているゴム、布、ロープなど、ほとんどの素材はいずれ壊れます。
壊れたまま使い続けているとケガの原因になりますし、万が一飲み込んでしまうと、取り出すのも非常に難しいです。
おもちゃの異変にいち早く気づくためにも、日頃からおもちゃの状態を確認する習慣をもち、欠けたり、破れたりといった異常を見つけたらすぐに使用を中止しましょう。
予想外の壊れ方をするおもちゃもあるので、耐久性に不安があるものは、飼い主の目の届かない留守番時に使用するのは避けた方が安心です。
木製の家具が多い家の場合、木製のおもちゃを与えるのは控えましょう。
木製のおもちゃで遊ぶことに慣れてしまうと、椅子やテーブルなど、木製の家具もおもちゃと認識し、かんでしまうようになることがあります。
犬がおもちゃと家具の区別がしっかりつくよう、環境を整えましょう。
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | 用途・目的 | 音の有無 |
コングジャパンコング|コング | 動かす | 無 | ||
ペティオペティオ|モコモコシャカシャカTOY ハリネズミ | かんで遊ぶ | 有 | ||
difangdifang|おやつボール | ひとり遊び | 無 | ||
ベストエバージャパンラブペッツバイベストエバー|ペットトイ エビ天 | かんで遊ぶ | 有 | ||
ドギーマンハヤシドギーマン|デンタトーイ リング | かんで遊ぶ | 無 | ||
リッチェルリッチェル|ビジーバディ グリッピンタグ | コミュニケーション | 無 | ||
moncheriモンシェリ|ノーズワークいちごと森の動物おもちゃ | 知育・認知症予防 | 無 | ||
ウェストポウウェスト・ポウ|ゾゴフレックス・スキャンプ | 動かす | 無 | ||
minimeヘミルペット|スマートローリングボール90min | ひとり遊び | 無 | ||
ニーナ・オットソンニーナ・オットソン|トリーツゲーム ブリック | 知育・認知症予防 | 有 |
かみ応えのある天然ゴム製のおもちゃ。
ボールを3つ重ねたようなフォルムで、投げるとどこにバウンドするか予測不能!
夢中になって追いかけてくれそうです。
中は空洞になっていてフードが詰められるので、犬本来の狩猟本能を刺激しながら遊べます。
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
40代・男性
嚙み心地がいいらしく、よく噛んで遊んでいますが、丈夫で結構長持ちします。
30代・女性
ポメラニアン6か月ですが、早食いなので普段の食事をふやかしてコングに詰めて与えています。おかげで時間をかけて食事してくれています。
60代・女性
7歳の柴犬にクレートでおやつをあげるときにぺーストと一緒に入れて使っています。与えると夢中になって食べています。
用途・目的 | 動かす |
適応種 | 超小型~大型 |
音の有無 | 無 |
素材 | 天然ゴム |
超小型犬~小型犬がくわえて遊ぶのにちょうどよいサイズと重さのぬいぐるみ。
モコモコとした愛らしい見た目は、犬の興味を引いてくれそうです。
かんで遊んだときに犬がより楽しめるよう、中にはシャカシャカと鳴るペーパーが入っています。
丸洗いもOKで、清潔に使えるのがうれしいポイント。
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
40代・女性
気に入ってずっと離しません。ビニールの音がするのが楽しいみたい
30代・性別非公開
シャカシャカ音がするのが気に入ったらしくずーっと遊んでます。
軽いのでポンポン投げたりシャカシャカ鳴らしてます。
小型犬にも優しい大きさと軽さで嬉しいです。
40代・女性
よだれでベロベロになっても洗えるところが◎
用途・目的 | かんで遊ぶ |
適応種 | 超小型~小型 |
音の有無 | 有 |
素材 | ポリエステル、ポリプロピレン |
起き上がりこぼしのようなゆらゆらとした動きが楽しいおやつボール。
コロコロと転がすと中に入ったおやつが出てきます。
おやつの出てくる量は調節できるので、食べ過ぎや早食いの心配もありません。
ポップなカラーとかわいいフォルムで、部屋のインテリアにもなじみます。
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
年齢・性別非公開
家の犬はとても臆病なので使って貰えないかもと思ったのですが最初は怯えてましたが、少ししたら慣れて前足でちょんちょん触って、その後は鼻で押して揺らして餌を食べてくれました。ビビりなわんちゃんも使ってくれました!
年齢・性別非公開
ブルーのおやつボールを購入しました。すんごい夢中になってオヤツを出そうとしてます。知育玩具としても良い商品だと思います。お留守番させるときにコチラにオヤツを入れて出かけています。
用途・目的 | ひとり遊び |
適応種 | 小型~大型 |
音の有無 | 無 |
素材 | PPポリプロピレン、ABS樹脂 |
2008年の発売以来根強い人気を誇るロングセラー商品。
触れるとカシャカシャ、キュッキュと音が出るので、犬本来の「かむ」「じゃれる」「ブンブン振る」「壊す」という性質を存分に刺激します。
ボロボロになるまで遊ぶことで、ストレス発散や達成感を得ることができそうです。
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
30代・女性
見た目も可愛く、音が鳴るのが良いです。耐久性も良いです。
40代・女性
うちの子のお気に入りです♪一緒に写真を撮るとすごくかわいいです。
用途・目的 | かんで遊ぶ |
適応種 | |
音の有無 | 有 |
素材 | ポリエステル |
たくさんかむことで、歯と歯茎を強化し、歯みがきをしたかのように歯垢も落としてくれる、ハードタイプのデンタル玩具。
弾力のある合成ゴムとガシガシかめるプラスチック、2種類の硬さで飽きることなくかめるのが魅力です。
いちごの香り付き。
用途・目的 | かんで遊ぶ |
適応種 | 超小型~小型※1歳未満の幼犬、歯や歯ぐきの弱い犬には使用不可 |
音の有無 | 無 |
素材 | 合成ゴム、プラスチック |
遊びながら学べる、獣医師推奨の「知遊玩具」。
引っ張りっこしながら犬と飼い主のコミュニケーションが図れます。
楽しく遊ぶことでストレスも解消され、さらにデンタルケアもかなう優れもの。
商品の企画、開発から製造まで自社で一貫して行っているので、品質にも信頼がおけます。
用途・目的 | コミュニケーション |
適応種 | 小型・中型 |
音の有無 | 無 |
素材 | ポリエステル |
イチゴや動物のぬいぐるみの下におやつを隠せる、ノーズワークにぴったりのおもちゃ。
嗅覚を駆使して食べ物を見つけることで本能的な欲求が満たされるため、運動不足やストレスによる問題行動の改善につながります。
頭を使って遊べるので、認知症予防にも最適。
用途・目的 | 知育・認知症予防 |
適応種 | |
音の有無 | 無 |
素材 | ポリエステル、綿 |
物を投げて取ってこさせるフェッチ遊びやレトリーブ、引っ張りっこなど、いろいろな遊びが楽しめるユニークなプロペラ形状。
独自に開発した丈夫な素材「ゾブコレックス」で作られており、折れたり裂けたりしづらいため、犬がケガをしにくいのも安心です。
水に浮くので、川や海、プールでも遊べます。
用途・目的 | 動かす |
適応種 | |
音の有無 | 無 |
素材 | ゾゴフレックス |
自動で光ったり、予測不能な動きをしたりすることで犬の狩猟本能を刺激する電動おもちゃ。
5分間遊んで90分間休憩し、再び5分間作動するペットシッター機能を搭載しており、フル充電で最大12時間使えます。
長時間の留守番でもペットが退屈することなく過ごせるので安心。
用途・目的 | ひとり遊び |
適応種 | |
音の有無 | 無 |
素材 | ABS |
小さな穴の開いた骨型パーツの下にトリーツ(ご褒美)を入れ、臭いを嗅いで見つける知育トイ。
前脚や鼻先でパーツを意図的に押したり、回転させたりする必要があり、頭をしっかり使って遊べます。
慣れてきたらスライドするふた付きパーツの下にトリーツを隠し、難易度アップもOK。
用途・目的 | 知育・認知症予防 |
適応種 | |
音の有無 | 有 |
素材 | ポリプロピレン |
犬におもちゃを与えて遊ばせるときは、遊ぶ時間と、おもちゃを与えるタイミングを意識することで、遊びの満足度はより高くなります。
まず時間ですが、犬の体力や、おもちゃへの興味が維持できる長さを基準に設定しましょう。
例えば子犬なら3分程度を目安とし、休憩を挟みながら何回かに分けて遊ぶのがよいでしょう。
「もうちょっと遊びたかった!」というところで止めるのが基本です。
次におもちゃを与えるタイミングですが、おもちゃが「飼い主と一緒に遊ぶタイプ」なのか、「ひとりで遊ぶタイプ」なのかによって変わってきます。
「飼い主と一緒に遊ぶタイプ」は、普段はおもちゃ箱の中にしまっておき、飼い主の時間があるときに取り出して遊ぶようにします。
犬に催促されてから取り出すと、一緒に遊ぶことの特別感が薄れてしまうので控えましょう
「ひとりで遊ぶタイプ」は、いろいろな形、かみ心地のものなど、タイプの異なるおもちゃを複数用意してローテーションしましょう。
人間と同様に、犬もいつも同じもので遊んでいると飽きてしまいます。
毎日、可能であれば一日の中でも何回か交換してあげるとよいでしょう。
犬のおもちゃにはさまざまな工夫が凝らされており、遊びに上手に取り入れることで、より満足度の高い遊びを楽しむことができます。
おもちゃを選ぶときは見た目のかわいさや、「何となくよさそう……」などと安易に決めるのではなく、目的を考えてよりよいものを選んであげましょう。
また、安全性は何よりも重要です。
今回紹介したポイントを参考に、安全で、楽しく遊べるおもちゃを見つけてあげてくださいね。