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年々、厳しくなる真夏の日差し。
ペットに少しでも快適に過ごしてもらうアイテムとして、ペット向けの冷却スプレーが登場しています。
しかし、配合されている成分や、そもそも冷却スプレーを使うこと自体、健康に影響がないのか気になるところ。
そこで今回は、ペット向けの冷却スプレーについてガイア動物病院院長・松田唯先生への取材をもとに解説します。
あわせてedimo編集部おすすめの冷却スプレーも紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
獣医師
松田 唯
ガイア動物病院 院長。埼玉県生まれ。北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。2019年7月、ガイア動物病院(東京都杉並区)開設。治療法や薬について分かりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解して飼い主が選択できる治療が好評。
ガイア動物病院
東京都杉並区下井草1-23-2
https://www.gaia-ah.com/
目次
ペット向けの冷却スプレーは、配合されている成分や作用によって3種類に分けられます。
主成分がほぼ水で、香りが付いていたり、保湿効果があったりなど、ほかの機能がセットになっているものが多いです。
気化熱による冷却効果は高くないといわれていますが、午前中や夕方など、あまり暑くない時間帯であれば、ペットの腹部や脇の下にかけると、冷却効果を十分に得ることができます。
ハーブやメントールなどを配合し、皮膚表面にある冷覚を刺激することでペットに涼を与えることができます。
ただし、実際に温度が下がるわけではありません。
冷たく感じさせることで、一時的に暑さをしのがせたいときにおすすめです。
アルコールの一種である、エタノールが配合されているタイプ。
エタノールは水よりも揮発しやすいので、体に噴霧することで、効果的に熱を奪い取ってくれます。
だたし、これだけではすぐに温かくなってしまうので、メントールを混ぜて冷感作用が長続きするように作られているものが多いです。
冷却スプレーに配合されている成分で一番気をつけてあげたいのはアルコールです。
多くの場合は問題ないですが、注射などでアルコールを付けた際に皮膚が赤くなってしまう経験がある場合は、体質に合わない可能性があるため使用を控えた方が良いでしょう。
今まで問題なくアルコールが使えていたペットでも、突然反応が出るケースもあります。
初めて使用する際は体の目立たないところに少量から使用するようにしましょう。
また、そもそも動物は、ハーブやメントールなどの匂いがあまり好きではないともいわれています。
愛犬や愛猫の反応をしっかり観察し、嫌がっているようならば使用を中止しましょう。
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | タイプ | 容量 |
たかくら新産業A.P.D.C.|クールミスト125ml | 冷感タイプ | 125ml | ||
クリエイティブヨーコペットパラダイス|ペティクーリッシュ | 冷感タイプ | 100ml | ||
FLFFLF|アイス ハーブ ロック100ml | 冷感タイプ | 100ml | ||
帝塚山ハウンドカムナチュラルアロマ|愛犬用アロマクールスプレー | 200ml |
地肌に直接スプレーするタイプ。
メンソールと植物蒸留水の揮発効果で、皮膚表面に爽やかなひんやり感が持続します。
肉球や脇、お腹など、被毛の少ないところに吹き掛けるとより効果的。
無農薬ティーツリーオイルやハイドロゾル(芳香蒸留水)など、安全性の高い成分を採用している点も安心。
メントールを配合し、スプレーした瞬間ひんやり心地よい清涼感を得られます。
虫が嫌がるニームオイルとユーカリオイルも配合されており、虫除け対策にも効果的。
ニームオイルにはミネラルが豊富に含まれているため、ペットの被毛にツヤとハリも与えてくれます。
タイプ | 冷感タイプ |
容量 | 100ml |
主な成分 | 精製水、エタノール、ニームオイル、ムクロジ、メントール、ユーカリオイル |
瞬間冷却だけでなく、虫除け対策、皮膚被毛ケアが一度にできる冷感スプレー。
体に吹き掛けてケアするだけでなく、虫を寄せ付けたくないベッドやケージに噴霧して使うこともできます。
ブラッシングスプレーにもなるので、散歩後にクールダウンしながら、被毛ケアもできて一石二鳥。
ペットが舐めても大丈夫なよう、ラベンダーやペパーミント、ジュニパーベリーなど、天然アロマ成分を使用。
さわやかな香りと涼感で、気持ちよくクールダウンできます。
希釈ブレンドだから薄める手間もなく、いつでもシュッとひと吹き、気軽に使えるのも便利です。
冷却スプレーを使ってペットの体温を下げるには、首回りや脇の下、太ももの付け根に吹き掛けてあげるのが効果的です。
ただし、長い時間皮膚に吹き掛け続けると凍傷を起こす心配があります。
一箇所に長時間、吹き掛け続けるのは控えましょう。
凍傷が心配な場合は、濡れたタオルに吹き付けて使うタイプがおすすめです。
スプレーの冷却効果でタオルがさらに冷やされるので、ペットの体に当ててあげると、効果的に熱を奪ってくれます。
なお、配合されている成分に関わらず、ペットが冷却スプレーを吸い込んでしまうと気管に炎症が起こる場合があります。
咳やくしゃみが止まらなくなるだけでなく、喘息(ぜんそく)を起こす心配もあるため、使用する際はペットがスプレーを吸い込まないよう十分に注意しましょう。
一番重要なのは、暑い時間帯に外出しないことです。
人よりも地面に近い位置にいるペットは、体に熱がこもりやすいです。
散歩する際は気温を確認するだけでなく、地面の温度を手で触って、熱さをしっかり確認してあげましょう。
室内にいる場合も、空調管理をしっかりすることが大切です。
特にパグやフレンチブルドッグなどの犬種は体温調整が上手にできないため、熱中症になりやすいといわれています。
いつもと様子に変わりはないか、日頃からしっかり観察しましょう。
【監修者】獣医師松田 唯のコメント
年々暑さを増していく夏は、ペットにとっても過酷な季節といえそうです。
特に犬は、体温調整できるほど汗をかくことができないので、飼い主は過ごしやすい環境に整えてあげることが大切です。
とはいえ、散歩ができなくてはストレスもたまってしまうというもの。
涼しい時間帯を選び、冷却スプレーを上手に使いながら、快適に散歩を楽しませてあげてくださいね。
万が一、ペットが熱中症になった場合は、冷却スプレーでは対処できません。
耳の中に指を入れるなど、体に触ってみて熱く感じたり、明らかに呼吸が早かったり、意識がはっきりしていなかったりする場合には、すぐに病院へ連れて行く必要があります。
病院に到着するまでの応急処置として、首や脇、内股に保冷剤を当てたり、濡れたタオルで体を包み、ポータブル扇風機などで風を当てるなどして、できるだけ熱を取ってあげましょう。
なお、体温が下がったからといって大丈夫というワケではありません。
血栓ができるなど、見えないところで命に関わる状況になっていることもあります。必ず病院にかかり、検査と処置をしっかり受けましょう。