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猫が窓辺で日光浴をする姿は、なんとも愛らしくて癒されるもの。
猫自身も気持ちよさそうにしていますが、実は日光の浴びすぎで発症する日光皮膚炎という病気があるのを知っていますか?
今回は、日光皮膚炎になる原因や症状、予防法や治療法について、はる動物病院の渡邊武史院長への取材をもとに解説します。
あわせて、edimo編集部が選んだ日光皮膚炎の予防に役立つUVカットフィルムも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
獣医師
渡邉 武史
はる動物病院 院長。獣医師、ヨーロッパ小動物歯科口腔外科認定医。
新潟県新潟市にて2018年12月開院。一般診療及び歯科歯周病外来を併設。LigaSureや拡大鏡を用いた一般手術はもちろん、動物用歯科ユニット及びデンタルセンサーを用いた歯科歯周病外来は専門的な診療であり県内外より広く患者を受け入れている。
はる動物病院
http://haru-animalhospital.com/
新潟県新潟市東区中野山7丁目4番2号
目次
猫の日光浴にはさまざまな効果があります。
血液中のカルシウム濃度を一定に保ったり、感染症の発症や悪化を予防する役目があるビタミンDを合成・活性化させたりするのがその一例です。
ビタミンDはフードだけでは十分摂取できず、日光浴で不足分を補うことが大切です。
また、日光を浴びることで幸福ホルモンとして知られるセロトニンが分泌され、それによって精神が安定し夜の眠りも深くなるといわれています。
さらに、紫外線の殺菌効果により、雑菌などの微生物から皮膚を守る効果もあります。
一方で、日光浴の弊害としては皮膚炎、皮膚がん、白内障といった問題が挙げられます。
被毛が薄い猫や皮膚病にかかっている猫の場合は日光が肌に直接当たってしまうので、より注意が必要です。
また、日光浴をする場合も直射日光を浴びる必要はなく、窓越しの光で一日に15分~1時間程度で十分とされています。
直射日光を浴びさせてあげようとベランダやバルコニーに出すと、飛び降りや脱走の可能性があるので避けるようにしましょう。
強い紫外線の影響で皮膚に炎症を起こすと考えられている疾患で、日光過敏症ともいいます。
高齢の白い猫や色素の薄い猫、短毛種の猫、外に出て日光に当たる時間の多い猫は発症しやすい傾向にあります。
発症すると耳の先端や目の下、鼻先や口周りの毛が抜けてしまいます。
さらに悪化すると潰瘍ができ、皮膚のがんになる場合もあります。
皮膚に赤みがあったり脱毛していたり、なんとなく痒がっている様子があれば、動物病院を受診するようにしましょう。
猫の日光皮膚炎を予防するには、住環境や皮膚のお手入れなどさまざまな面でケアしてあげることが大切です。
できるだけ紫外線を避けることが大切です。
紫外線は4~5月から増えて7~9月頃にピークを迎えます。
また、一日のなかでは10~15時頃に紫外線が強くなるので、なるべくこの季節や時間帯の日光浴は避けるようにするといいでしょう。
また、窓ガラスに紫外線を通さないUVカットフィルムを貼る、ベランダに日差しを遮るものを置く、紫外線カット効果のあるカーテンに替えるなどの対策も効果が期待できます。
フードを中心に栄養バランスのいい食事を心がけ、必要に応じてサプリメントも取り入れながら体の内側から健康な状態を保つことも大切です。
手づくり食だけを与えている場合、栄養バランスが偏って皮膚の乾燥やターンオーバーサイクルの乱れが起こる場合もあるので注意しましょう。
被毛を整えるだけでなくフケを取ったり飼い主とコミュニケーションしたりする上で大切なブラッシング。
ただしブラッシングのし過ぎで角質層が取れ過ぎてしまうと皮膚のターンオーバーのサイクルが早くなり、被毛も薄くなってしまうのでブラッシングのし過ぎは禁物です。
また、長毛の猫をサマーカットにするケースもありますが、地肌が見えるほど極端に毛を短くすると紫外線の影響を受けやすくなってしまいます。
空気が乾燥する冬やエアコンを使う夏は皮膚が乾燥しやすくなります。
乾燥した皮膚は日光の影響を受けやすくなるので、室内の乾燥には気を付けましょう。
また、加齢により皮脂の分泌が減ることで皮膚が乾燥しやすくなることもあります。
シニア期の猫にはシニア用の食事を与えるなど、栄養バランスと皮膚の状態を気にかけてあげましょう。
猫の日光皮膚炎対策としても効果が期待できる、窓用UVカットフィルム。
サイズや機能など、選ぶポイントを紹介します。
せっかくUVカット効果のあるフィルムでも、サイズ不足で隙間ができると十分な効果が得られないだけでなく見た目も不格好。
まずは貼りたい窓のサイズをきちんと測りましょう。
窓にぴったりのサイズより少し大きめのサイズのものを用意して余った部分をカットする方が、失敗が少なくなります。
自分で貼れるタイプの窓用UVカットフィルムの多くは、水で貼るタイプのもの。
接着剤を使わないので失敗しても剥がしてやり直しができ、剥がした跡が残らないのもポイントです。
粘着シートタイプは、粘着力が強いので貼った後に剥がれてくる心配がない一方で、水で貼るタイプに比べて貼るときに空気が入りやすいというデメリットも。
最近では水ものりも使わずに貼れるものもあるので、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
無色透明のものから色や柄の入ったもの、すりガラスやステンドグラス風のものまで、さまざまなタイプがあります。
外の景色を見たい場合はクリアタイプ、外からの視線をシャットアウトしたい場合は色柄入りのものやすりガラスタイプを選ぶといいでしょう。
中には、室内からは外の景色が見えるのに外からは鏡のように見える、マジックミラータイプもあります。
UVカット率は99%以上のものを選ぶのがおすすめです。
UVカット以外にも、遮熱やガラス飛散防止、防虫忌避といった効果を備えているものもあるので、必要な機能をチェックして選びましょう。
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
※商品によってはユーザーのレコメンドが記載されています。メーカーから提供を受けたものには「メーカー収集コメント」、編集部が収集したものには「編集部収集コメント」と記載されています。これらは個人の感想であり、効果効能を示すものではありません。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | UVカット以外の効果 | 接着方法 |
リンテックコマースリンテックコマース|ネコちゃんワンちゃんのための紫外線カットフィルム(クリア) | 水 | |||
アサヒペンアサヒペン|UVカットガラス飛散防止シート | 飛散防止 | 粘着シート | ||
コットンカラーズコットンカラーズ|デコレーションウィンドウフィルム BLKM004 | プライバシー保護、飛散防止 | 水 | ||
中川ケミカルフォグラス|フォグラスガード C-1610 | プライバシー保護、飛散防止 | アクリル系強粘着タイプ | ||
明和グラビア明和グラビア|Low-E複層ガラス対応 窓飾りシート/大革命アルファ | プライバシー保護、飛散防止 | 水 |
UV-A波もUV-B波も99%カットできる窓用フィルム。
窓から入る紫外線をカットするので、窓辺で過ごすのが好きなペットも目や皮膚へのダメージを気にせずくつろぐことができます。
無色透明なので貼っても部屋のイメージを損なわず、窓の外を眺めるのが好きなペットにも最適。
水を使って貼る弱粘着タイプ。
使用後はフィルムの角をめくれば簡単に剥がせて、跡も残らないので賃貸物件にもおすすめです。
窓に貼るだけで窓ガラスが割れにくく、また割れてもガラスの破片が飛び散りにくくなる保護フィルム。
紫外線を約99%カットし、室内の家具やフローリングの色褪せを防ぎます。
裏面のフィルムを剥がして貼る粘着タイプなので使用中に剥がれてくる心配もありません。
窓ガラスだけでなく食器棚やガラス製の建具などにも使うことができます。
自然光を取り入れつつ、プライベートを保護してくれるデザインガラス風の窓用フィルム。
UV-A波、UV-B波を96%以上カットしつつ、熱ブロック効果で窓からの熱を軽減します。
水だけで貼れて、失敗しても簡単に剥がせて跡が残らないので何度でもやり直しOK。
食器棚や花瓶などにも使えます。
サイズ展開が豊富なので窓のサイズに合わせて必要なものを選ぶことができます。
サイズ | 30×200cm、45×200cm、 60×200cm、90×200cm、 90×300cm |
UVカット以外の効果 | プライバシー保護、飛散防止 |
透明度 | モザイクガラス風 |
接着方法 | 水 |
程よく視線を遮りつつ、視認性も確保したすりガラス調のガラス用フィルム。
紫外線を99%以上カットし、窓辺で過ごす人やペットを日焼けや皮膚の病気から守ります。
飛散防止機能も兼ね備えており、ガラスが割れて飛び散るのを防いでくれるので地震や台風などの災害時にも安心。
屋外に貼ることもできるので、室内側にフィルムを貼れない建物でも使用できます。
吸盤効果で窓ガラスや鏡に貼っておしゃれな空間を演出するシート。
剥がしても粘着剤が残らないので窓はきれいなままです。
紫外線を99%カットしつつ、飛散防止効果もあるので災害時にも安心。
Low-E複合ガラスやペアガラス、網入りガラスなど、さまざまなタイプの窓ガラスに貼ることができます。
デザインもさまざまなので、インテリアや好みに合わせて選ぶことが可能。
窓だけでなく家具や鏡にも使用できます。
皮膚の赤みがほとんどなく軽度なら、抗炎症剤の投与だけで済む場合もあります。
しかし、痒みがひどく猫が患部を引っかいて出血や脱毛が見られたり、潰瘍ができていたりする場合は、細菌感染を考慮して抗生物質等の投与が必要になります。
飼い主が自宅でできるケアとしては以下のようなものがあります。
皮膚の細胞は代謝のスピードが速く、多くの栄養を必要とします。
そのため食事の成分に気を使うことで皮膚の健康維持やバリア機能改善を助けることができます。
皮膚の健康をサポートする栄養素は、ω-3脂肪酸(EPA、DHA)、ω-6脂肪酸、ビタミンA・E・B群などです。
主にスプレータイプのもので、バリア機能を改善するセラミドや水分保持機能を改善する尿素、グリセリン、ヒアルロン酸などが配合されたものがあります。
ただし製品によっては猫の皮膚に合わない場合もあるので慎重に使用しましょう。
保湿剤や皮膚のターンオーバーを正常にする成分が含まれたシャンプーで皮膚の健康状態を維持しましょう。
また、抗菌、抗脂漏(皮脂の分泌を抑える)などの効果があり皮膚病の予防や治療にも使われている、動物病院取り扱いの薬用シャンプーもあります。
抗炎症や保湿のために外用薬を使用する場合もあります。
外用薬を塗布することで特に炎症や乾燥が気になる部分に効果が期待できますが、猫が舐めてしまう場合には皮膚保護服やエリザベスカラーを使うことも有効です。
猫にとって日光浴は心身の健康上大切なもの。
ですが、一日中ひなたぼっこをしていたり、外飼いで日光に当たる時間が長かったりすると、紫外線の浴びすぎによる日光皮膚炎を発症する可能性もあります。
日光皮膚炎になると、痒みや脱毛が起こるほかひどい場合は潰瘍ができ、猫自身にとってもつらい症状が出ます。
そうなる前に、窓用UVカットフィルムで紫外線対策をするほか、食事や皮膚のケアも普段から心がけておくことが大切です。