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社会に出た当初は仕事はもちろん、言葉遣いや立ち居振る舞いなどにも気を遣い、緊張の日々を送るものです。
しかし社会人としての自分に自信と余裕が出てくると、今度は大人の女性としてレベルアップを目指したくなるもの。
その第一歩として、香りを身にまといたいと考える人もいるかもしれません。
とはいえ香水は、付け方を失敗して香りが強くなりすぎないか、自分に合う香りが見つかるかなども不安です。
このようなとき試してみたいのが「練り香水」。
体に少し付けると、香りがほのかに広がります。
香りの種類も幅広く、比較的安価に入手できるので、さまざまな種類を試すこともできます。
ここでは、香りにまつわる多様な分野で活躍中のアロマテラピーインストラクター宮井理絵さんへの取材・監修のもと、香水との違いや練り香水のメリット、選び方、使い方などを解説します。
あわせて、edimo編集部が選んだメーカーの練り香水を紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
アロマテラピーインストラクター
宮井 理絵
公益社団法人 日本アロマ環境協会認定 アロマテラピーインストラクター/アロマセラピスト
ARTQ INSTITUTE認定 ブレンディングフォーミュレーター
百貨店や大阪市内のサロン勤務を経て、現在は和歌山県内で店舗を持たないアロマサロン「treatrip(トリートリップ)」を運営中。産科でのアロマケアやイベント出店などアロマにまつわるモノ、コト、サービスを提供している。
アロマサロン「treatrip(トリートリップ)」
https://www.aroma-treatrip.com/
目次
練り香水とは、簡単にいえば固形の香水です。
次のような特徴があります。
・ ワックス(ロウ)やオイルに香料を練り込んだもの
・ 固形やクリーム状の製品として販売されており、肌に直接すり込む
・ 香水に比べると香りが柔らか
・ 肌の保湿クリームにもなるミツロウやシアバターなどの成分を基剤(ベース)にしたタイプも多く、肌が弱い人でも使用でき、唇や髪の毛にも使用できる製品もある
・ ソリッドパフュームやアロマバーム、フレグランスクリームなどさまざまな名称で呼ばれる
・ ワックスやオイルなどの基剤(ベース)に香料を練り込んであるため、基剤が蒸発するとともに香りがふわりと香る
・ 香料の配合度は通常1%前後と低いため、香りの主張が控えめ
・ 香水に比べて安価なうえ、香りが強いと思えばすぐに拭き取れるので、気軽に試せる
練り香水の香りは多種多様。
種類が多すぎて迷いそうですが、自分の目的や使う場面に合わせて香りを選びましょう。
・ みずみずしく甘酸っぱい柑橘系の香りがおすすめ
・ オレンジやレモン、ベルガモット、ユズなど
・ 香りの中心となるリモネンが脳に作用し、ストレスを緩和する効果が期待できる
・ クールで刺激的なミントの香りや、強い酸味を感じさせるレモンの香りがおすすめ
・ 頭をクリアにさせ、集中力を高める効果もある
・ ラベンダーの独特の柔らかな甘い香りや、ゼラニウムの濃厚で甘い香りがおすすめ
・ いずれの香りも、気持ちを穏やかにする効果が期待できる
・ ゼラニウムはホルモンバランスを整えてくれる
・ ラベンダーは脳の興奮を抑え、精神状態を安定させ眠りに導く効果が期待できる
・ イランイランやサンダルウッドがおすすめ
・ いずれも緊張をほぐし、精神を落ち着かせる効果や、ホルモンバランスを整え、官能を高める効果が期待できる
・ イランイランはエキゾチックな香り
・ サンダルウッドは貴重な香木の一種で、木の香りに混じるほのかな甘さが特徴。和名をビャクダン(白檀)という
・ オレンジとラベンダーのように、柑橘系とフローラル系の香りの組み合わせがおすすめ
・ 癒やしを求めるときには、自身の好む香りを選ぶ
・ ラベンダーやジャスミン、オレンジ、サンダルウッド、ヒノキなど多くの香りがリラックス効果をもつといわれる
・ ラベンダーやオレンジ、ヒバ、サンダルウッドなどには眠りを促す効果も期待できる
・ 練り香水は肌に直接付けるものなので、体に負担のかからない原材料(とりわけ天然素材)を選ぶ
・ 香料には植物の精油(エッセンシャルオイル)、基剤(ベース)としてはミツロウ(蜜蝋)やシアバター、ホホバオイルなど保湿効果をもつ成分がおすすめ
・ 多くの場合、香りが続くのは1~3時間程度
・ 天然成分のものや香料が精油の場合には香りの持続時間が短め
・ 基剤の成分が蒸発しにくいほど香りの持続時間が長くなる。ワセリンやワックスは長く、シアバターなどのオイル(油脂)は短め
・ ジャー(化粧品などに使用する広口容器)に入った固形タイプが多い
・ スティックタイプ、ジャーやチューブに入ったクリームタイプは手を汚さずに気軽に使える
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | 内容量 | 商品サイズ(H×W×D) |
武内製薬Ms.Osmanthus(ミス・オスマンサス)|フレグランスクリーム 金木犀 | 35g | 2.3×5.5×5.5cm | ||
香彩堂香彩堂|Japanese Solid Perfume 練り香水 白檀 | 8g | 外装:2.5×3.5×3.5cm | ||
フィッツコーポレーションVasilisa(ヴァシリーサ)|パフュームスティック ベンジャミン(ネコ:ペア&ジャスミン) | 5g | |||
くろちくくろちく|椿堂 練り香水 柚子 | 4.2g | 約2.7×3.2×3.2cm | ||
マミーサンゴ京都コスメ|舞妓さん 練り香水 うさぎ饅頭 白うさぎ(沈丁花) | 8g | |||
よしとよCOTONOCA(コトノカ)|練り香水 緑茶の香り | 8g | |||
グリムglim(グリム)|ラベンダーの練り香水 | 5g | |||
アンドエスエイチand Simple High Quality(アンドシンプルハイクォリティ)|アロマエッセンシャルバーム ペパーミント | 10g |
秋のはじめに街中に漂う金木犀(キンモクセイ、オスマンサス)の甘く優しい香りは、多くの人々の心を和ませます。
この練り香水は金木犀好きが作った金木犀専門のブランド、ミス・オスマンサスの製品。
中心となるのは金木犀の香りですが、トップでオレンジやネロリなどの柑橘系が爽やかに香り、ラストにムスクの香りが淡く残ります。
クリーム状でのびがよく、水にも強いので、汗をかく夏や水辺でも使用できます。
ビタミンCやセラミドなどの保湿成分を配合しており、肌に潤いを与えます。
また、石油系の界面活性剤やパラベンなども無添加なので、敏感肌でも肌が荒れる心配がありません。
洗練されたパッケージも人気です。
京都でお香を中心に香水やコスメなどを製造する香彩堂の練り香水です。
Japanese Solid Perfumeのシリーズは、仏事で体に香を塗ることにより心身を清め邪気を払う「塗香(ずこう)」の考え方に基づいて調合しています。
香りを楽しみつつ、自分だけのお守りとしても身に付けることができます。
ラインアップは、沈香や竜涎香などのクラシックな和の香りに加え、水琴、はごろもなどの清涼感・清潔感あふれる香り。
白檀(サンダルウッド)はインドやインドネシアで産出される貴重な香木で、成長には40~50年かかるといわれます。
そのかすかに甘く上品な樹木の香りは、寺院の静謐なたたずまいを思わせます。
成分として保湿・抗酸化作用があるツバキ油、スクワラン、ホホバ油、オリーブ油、アボカド油、トコフェロール(ビタミンE)等を使用した肌に優しい製品です。
パッケージの動物の優美なイラストが目を惹く練り香水です。
スティック状なので、ポケットやポーチに入れて簡単に持ち運べます。
気が向いたときにさっと塗れるのも便利。
指先や服も汚れません。
ベンジャミンはのんびり気ままな子ネコをイメージした香り。
みずみずしい梨(ペア)と爽やかなジャスミンが重なり合い、洗練された香りを漂わせます。
種類はほかにウサギのメリッサやユニコーンのフィオナなど全8種類。
すべて香りが異なるため、全種類そろえたくなります。
日本伝統の継承という理念にもとづき、京都で伝統工芸品や和雑貨、化粧品などを製造する京都くろちくの製品です。
椿堂シリーズの練り香水は、日本らしい椿やお茶、蜜柑をはじめ、薔薇やらべんだーなど多様な香りを全12種類ラインアップ。
中でも「練り香水 柚子」は、柚子の甘酸っぱい香りがストレスを和らげ、気持ちをリフレッシュさせる効果が期待できます。
風呂上がりや寝る前のリラックスタイムにアロマ代わりとして利用するのもおすすめです。
京都の舞妓をコンセプトにすえた化粧品類、「舞妓さんシリーズ」の練り香水です。
京都の和菓子をイメージしたこのうさぎ饅頭は、ころんとしたフォルムがかわいらしく、つい手に取りたくなる魅力をもちます。
ピンク(桃)、白(沈丁花)、黄(金木犀)の全3色があり、香りがそれぞれ異なっています。
今回紹介する白うさぎは、早春に多数の小さな花を咲かせる沈丁花の香りを再現したもの。
沈丁花は三大香木のひとつであり、お香の沈香(じんこう)に似たふくよかな香りを漂わせます。
その香りにはリラックス効果もあるとされています。
コトノカは、和の文化と生活から着想を得て生まれた香りシリーズ。
練り香水はミネラルオイルをベースに、ミツロウやシアバターなどの保湿成分を配合しているので、肌がしっとりと潤います。
ミネラルオイルは天然由来成分より精製度が高く酸化しにくいため、長期間劣化せずに使用できます。
香りはさくらやハッサク、白檀など全9種類。
なかでも緑茶の香りは目に鮮やかな青々とした茶葉を思わせ、心に安らぎを与えます。
舞妓さんが描かれたパッケージもお洒落です。
初夏に青紫の花をいっせいに咲かせるラベンダーは、その香りがリラックス効果をもち、眠りを誘うことでも知られています。
この練り香水は、調香師が厳選したフランス産のラベンダー精油を使用したものです。
保湿成分であるオリーブ油とホホバオイルを配合しており、肌に潤いを与えます。
またアルコールや石油系の界面活性剤なども不使用なので、敏感肌でも安心して利用できます。
香りはラベンダーのほか、月下美人、ダマスクローズ、金木犀、バリ(熱帯花木プルメリアの香り)と独特の華やいだラインアップ。
パッケージの裏にはスウィート、セクシー、フレッシュなどのレベルを示したイメージチャートがあるので、目的に合わせて香りを選ぶこともできます。
アンドシンプルハイクォリティは、100種類以上のエッセンシャルオイル(植物精油)を扱うブランド。
その中から人気の香りを20種類厳選して製造したのが、このアロマエッセンシャルバームです。
キンモクセイやローズなどのフローラル系、ベルガモットやスウィートオレンジなど柑橘系、セージなどのハーブ系、吉野ヒノキなどウッディー系などバラエティに富んでいます。
基剤はミツロウのほか、オーガニック認証を受けたホホバオイルとシアバターを用いた保湿効果の高い製品です。
香料のエッセンシャルオイルを含め、原材料はすべて天然素材なので、敏感肌でも安心して使用できます。
爽やかな清涼感と清潔感をもつペパーミントの香りは集中力を高め、気持ちをすっきりとリフレッシュさせてくれます。
うなじや手首だけでなく、髪や爪などにつけて香りを楽しむのもおすすめです。
気軽に利用できる練り香水ですが、使用法として押さえておきたいことも数点あります。
練り香水は一般に、香水と同じくいわゆる“パルスポイント(脈打つ場所)”に付けます。
これは耳の後ろ、手首、首など、体の中でも血管が多い、あるいは太い血管があって熱を発しやすい場所のことです。
体温でワックスやオイルが蒸発しやすくなり、それとともに香料が周りにふわっと漂います。
保湿成分が含まれる練り香水を指先や髪に付ければ、香りだけでなく、乾燥対策にもなります。
体に付ける前にまず、その部分を洗浄して保湿するとよいでしょう。
肌荒れを防ぐとともに香りも長く続きます。
指先で練り香水の表面をなで、それをそのままパルスポイントに塗り広げます。
ごく少量に思えますが、これで十分に香ります。
香りを組み合わせたいときには、2種類の練り香水を塗り重ねたり、別々の場所に塗ったりすることもできます。
付ける量にもよりますが、練り香水の香りは1~3時間ほど続きます。
朝、出かける前に練り香水を付けたら、その後は昼や夕方など休憩ごとに追加するとよいでしょう。
香水に比べると香りの持続時間は短いので、こまめに付け直すことで香りがある状態をキープできます。
しかし、付け過ぎは禁物です。
注意したいのは、嗅覚は一つの匂いに慣れやすいことです。
例えば、焼き肉屋に入ってすぐにはニンニクや焼き肉の漬けダレなど強い匂いがしますが、すぐに鼻が慣れてあまり匂わなくなります。
これは鼻の内部にある特定の匂い物質を受け取る分子が、いわば“満席”状態になるためです。
そのため、自分が香りを感じないからといって練り香水を頻繁に塗り重ねると、周囲の人には香りが強すぎて迷惑になることもあります。
人によって苦手な香りは違うもの。
天然香料といえども、特定の香りを受け付けない人も多いので、周囲への配慮を欠かさないようにしましょう。
また練り香水の香りとぶつからないよう、普段使いの衣料柔軟剤や髪のトリートメント剤なども、香りが弱めの製品を選んだ方がよいかもしれません。
バラやキンモクセイの甘い香り、オレンジの爽やかな香り、森のすがすがしい香り――香りは、気持ちを穏やかにしたり、リフレッシュさせたりします。
ときに遠い記憶を掘り起こし、感情を揺さぶることも。
これは嗅覚の信号が脳の奥深くの記憶や感情の座の近くまで達するためです。
そんな力を持つ香りは、上手に使えば自身の気持ちをコントロールできるだけでなく、イメージアップにもつながります。
しかし、それほど大げさにとらえなくても、好きな香りがあればそれだけで心が和むものです。
ふんわり優しく香る練り香水は、初心者でも気軽に香りを楽しめます。
比較的安価なので、いくつかの種類を手に入れて気分しだいで香りを選べるのも魅力の一つ。
ぜひ洗練された大人の女性を目指し、練り香水を試してくださいね。