2021.10.12

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【専門家監修】産後の骨盤矯正におすすめのベルト&ショーツ5選。産前から使えるタイプも紹介!

妊娠するとホルモンの影響で骨盤がゆるみます。

これは出産に向けてごく自然なことですが、ゆるみが原因で妊婦や産後ママが腰痛や尿漏れといったトラブルに悩まされるケースが少なくないのも事実。

そこで産後、骨盤をできるだけきれいな位置に戻すために重要なのが骨盤矯正です。

今回は「ヨガスタジオアルモニ」代表の吉川里奈さんに、骨盤矯正の方法や妊娠中でもできる体操などを伺いました。

またedimoおすすめの骨盤ベルト&骨盤ショーツをご紹介します。

取材・監修協力商品紹介部分は取材・監修範囲外です

ヨガインストラクター
吉川里奈

吉川里奈

ヨガスタジオアルモニ 代表。学生時代から青年期は武道に親しみ、東海大学体育学研究科で健康心理学を学ぶ。修了後、非常勤講師として健康・生涯スポーツに関する授業を担当。大手インストラクター養成スクールの講師経験を経て、2010年神奈川県厚木市に「ヨガスタジオアルモニ」をオープン。オープン当初よりマタニティ&産後ケアクラスを設置。2020年にはAYJヨガスクールを開校。誰もがヨガに親しめる環境づくりを目指している

ヨガスタジオアルモニ
神奈川県厚木市中町1丁目5-10
https://www.harmonie-yoga.com/

骨盤矯正が重要な理由

骨盤ケアをする産後ママのイメージ

そもそも骨盤とは、腸などの内臓や生殖器を保護する部位。背骨(腰椎)とつながっていて、身体を支える要の役割があります。

女性の体は妊娠すると分娩に備えて、リラキシンというホルモンが分泌されます。

これにより、骨盤周辺の筋肉や靭帯がゆるむことで、赤ちゃんは産道を通りやすくなります。

それと同時に骨盤がゆるむと、内臓が下垂し、頻尿や尿漏れ、便秘、恥骨や尾骨の痛みなどが生じることが少なくありません。

加えて、妊娠中の胎児の重みで骨盤が前傾し、腰椎に負担がかかり、腰痛を引き起こすこともあります。

一般的に、ゆるんだ骨盤が自然に元の状態に戻るにはかなりの時間を要します。

さらに妊娠中に骨盤が緩み、産後もそのままの状態だと、腰痛や尿漏れが続く可能性もあります。

そうならないためにも、骨盤を正しい位置に戻すための「骨盤矯正」は大切といえます。

産前・産後の骨盤矯正の方法

マタニティヨガをする妊婦

骨盤矯正の主な方法には以下があります。

●マタニティ体操やマタニティヨガを行う

妊娠中、安定期に入ったら取り入れてほしいのがマタニティ体操やマタニティヨガです。

出産をスムーズにするためや、妊娠時の不調を予防軽減するために、妊婦でも安全に行えるよう考えられたもので、骨盤ケアを目的とした体操もあります。

詳しい方法は【妊婦向け】おすすめのマタニティヨガで紹介します。

●マタニティ向けの整体、マッサージ

専門家の手を借りて体をほぐしたり、整えたりする方法もおすすめです。

自分では伸ばしにくい箇所もほぐしてくれるため、骨盤ケアだけでなく、リラックス効果も期待できます。

日常的なセルフケアとは別に、信頼できる専門家を頼ることも大切です。

●セルフ筋膜リリース

自分で筋肉をほぐす「セルフ筋膜リリース」もおすすめです。

筋膜は、全身に張り巡らされて繋がっており、その癒着(筋肉や皮膚にはりつき固くなってしまった状態)が原因で筋肉が動きにくくなり、骨盤をはじめ、骨格の歪みにつながることがあります。

そのため張りが気になる部分や、ほぐして気持ち良さを感じる箇所をリリースすることで、骨盤矯正にも繋がっていきます。

やり方はフォームローラーやテニスボール、ゴルフボールなどを体の張っている部位(腰・お尻・腿裏・ふくらはぎなど)にグリグリと当ててほぐすだけ。

気持ち良いと思える程度に圧を調整しながら行うとよいでしょう。

●骨盤矯正ベルト&ショーツを活用

身に着けておくだけで骨盤矯正が期待できる、骨盤矯正ベルトや骨盤ショーツを活用するのもおすすめです。

妊娠中から産後まで長く使えるものを選ぶといいですね。

上記で紹介した骨盤矯正の方法は、基本的には産前・産後どちらでもできるものです。

ただし自己判断では行わず、必ず医師と相談の上行ってください。

骨盤ベルト・ショーツを使うメリット

骨盤ケアを行う妊婦のイメージ

先述の通り、妊娠・出産で広がった骨盤が完全に元に戻るにはかなりの時間を要します。

骨盤がゆるんだままで育児をしていると体に負担がかかり、産後の回復が遅くなる恐れがあります。

骨盤ベルトやショーツなどを使ってサポートすることで、体の負担を減らし、産後の回復を早めるというメリットが期待できます。

また、産前の腰痛や恥骨痛の悩みの改善も期待できるでしょう。

なにより”つけるだけ”、”履くだけ”と簡単なので取り入れやすいのも大きなポイントです。

ぜひ妊娠期から取り入れてみるといいですね。

吉川里奈

【監修者】ヨガインストラクター吉川里奈のコメント

骨盤ベルトは産前から使用するのもおすすめです。

お腹が大きくなると妊婦さんの腰への負担も増え、腰痛や恥骨痛(足の付け根あたりの痛み)に悩まされることが多いです。

妊娠中から骨盤ベルトを使い、骨盤周りをしっかりサポートすることで、そうした妊娠期の悩みの予防改善も期待できるでしょう。

骨盤矯正グッズを選ぶときのポイント

骨盤ケアを行う女性のイメージ

骨盤矯正グッズを選ぶ時は、以下のポイントに注意しましょう。

●信頼できるメーカーを選ぶ

「骨盤矯正ベルト」や「骨盤矯正ショーツ」で検索すると、さまざまなメーカーの商品が売られています。

しっかりリサーチして、信頼できるメーカーの商品を選ぶといいでしょう。

●助産師さんなどのアドバイスを聞く

たくさんの妊産婦を見てきた助産師さんの中には、プロとしてどういったグッズを選ぶといいか情報を持っている方もいるでしょう。

産院の助産師さんに相談してみるのもいいかもしれません。

●適切なサイズを選ぶ

骨盤矯正ベルトやショーツのサイズが合っていないと、骨盤がさらにゆがんでしまう可能性もあります。

特に妊娠中から産後まで長く使いたい場合は注意が必要です。

欲しい商品の公式サイトなどにサイズの選び方が書いてあるのでチェックしてみるといいですね。

●素材に注意する

骨盤矯正グッズは長時間つけることが多く、蒸れやすいこともあります。

メッシュ素材のものを選ぶと蒸れにくくて安心です。

また、産前産後で肌が敏感になっていることもあるので、肌に直接触れるショーツはタグがないものや綿肌にやさしい素材のものを選ぶといいでしょう。

※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。edimo編集部が独自に行っています。

※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。

※商品によってはユーザーのレコメンドが記載されています。これらは個人の感想であり、効果効能を示すものではありません。

おすすめの骨盤矯正ベルト&ショーツ5選

ワコールマタニティ「ズレにくい【産前産後兼用】骨盤ベルト」

骨盤周りの3つのポイント(仙腸関節、大転子、恥骨結合)をサポートしながら、やさしく快適なつけごこち。

肌側の横部分には、すべりにくいテープを使用しているのでズレにくいのもうれしいです。

また通気性の良い素材を使用しているので、ムレにくく快適に着用できます。

洗濯機での洗濯も可能です。

サイズ、カラーともに4種類と選択肢が多いので、自分に合うサイズを見つけられそうです。

おすすめここがおすすめ
・Y字構造でヒップをはさみ、ズレにくい
・サイズ、カラーともに4種類と豊富

【商品名】ズレにくい【産前産後兼用】骨盤ベルト
【ブランド】ワコールマタニティ
【メーカー】ワコール
【タイプ】ベルト
【着用時期】産前産後OK
【サイズ展開】S(ヒップ82-90cm)、M(ヒップ87-95cm)、L(ヒップ92-100cm)、LL(ヒップ97-105cm)

犬印本舗「なが~く使えるマタニティベルト【骨盤ベルトタイプ】」

産前着用時期イメージ

産後着用イメージ

これ1つで妊娠中も産後も骨盤をしっかりサポート。

妊娠中は恥骨痛や腰痛を緩和し、産後は分娩によりダメージを受けた骨盤を安定させるサポートをします。

座った時に足の付け根に食い込まず、やさしくフィットするカーブ設計。

簡単にサイズ調整できるので、体調や産前産後のサイズの変化にも楽に対応できます。

カラーはピンク、ブラックの2色展開。

おすすめここがおすすめ
・足の付け根にくい込みにくいカーブ設計
・サイズ調整が簡単にできる

【商品名】なが~く使えるマタニティベルト【骨盤ベルトタイプ】
【ブランド】犬印本舗
【メーカー】犬印本舗
【タイプ】骨盤ベルトタイプ妊婦帯
【着用時期】産前産後OK
【サイズ展開】マタニティM (ヒップ85- 98cm) 、マタニティL(ヒップ90-103cm)、マタニティLL(ヒップ95-108cm)

青葉「トコちゃんベルトⅡ」

妊娠初期から産後のゆるんだ骨盤を心地良く支えるトコちゃんベルト。

骨盤を前から後ろに支えて、お尻側を寄せてくれます。

別売の「トコちゃんアンダーベルト RENEW」や腹巻きを組み合わせても使えます。

妊婦以外でも、トイレが近くなったと感じる人や腰回りに不安がある人が使ってもOK。

恥骨のゆるみが大きい方には「トコちゃんベルトⅠ」がおすすめです。

おすすめここがおすすめ
・妊婦さん以外の方が使ってもOK
・別売のプラスアイテムが豊富

【商品名】トコちゃんベルトⅡ
【ブランド】トコちゃんベルト
【メーカー】青葉
【タイプ】ベルト
【着用時期】産前産後OK
【サイズ展開】S(ヒップ70-80cm)、M(ヒップ80-88cm)、L(ヒップ88-100cm)、LL(ヒップ100-120cm)

pigeon「リフォームインナー【産後1ヵ月頃から】 産後すっきり はくだけ骨盤ガードル」

伸縮性のある生地とパワーネットで、両脇からしっかり骨盤を安定させます。

お腹から太ももまでをカバーすることで、骨盤矯正だけでなくヒップアップの効果も期待できます。

ショーツなしで1枚履きOK。

肌にぴったりフィットするので、履き心地がよいでしょう。

着用は産後1カ月頃から可能です。

サイズはM、L、LLの3種類から選べます。

おすすめここがおすすめ
・骨盤ケアと体型補正ができるガードル
・ショーツなしで1枚ばきOK

【商品名】リフォームインナー【産後1ヵ月頃から】 産後すっきり はくだけ骨盤ガードル
【ブランド】pigeon
【メーカー】ピジョン
【タイプ】ガードル
【着用時期】産後1カ月頃から
【サイズ展開】M、L、LL

犬印本舗「産後ママの骨盤パンツ」

肌触りが良い綿混素材で、肌に優しく骨盤周りをしっかりと引き締め。

楽に履けるポイントは、ウエストゴムを使用していないところ。

上辺側は生地を折り返すことで肌あたりがやさしく、ウエストの締め付け感を軽減。

骨盤周りには、しっかり引き締めるベルトが縫い込まれており、骨盤&お腹周りをサポートしてくれます。

ブラックとピンクの2色展開。

産後2週間前後~1年間程度、継続した着用がおすすめです。

おすすめここがおすすめ
・綿混素材により、肌に優しい
・ウエストゴムを使用していないので、楽に履ける

【商品名】産後ママの骨盤パンツ
【ブランド】犬印本舗
【メーカー】犬印本舗
【タイプ】ショーツ
【着用時期】産後2週間前後~
【サイズ展開】M (ヒップ 87-95cm)、L (ヒップ 92-100cm)

【妊婦向け】おすすめのマタニティヨガ

マタニティヨガで行われるポーズの中で、骨盤ケアにおすすめのものをご紹介します。

●猫のポーズ

1. 四つん這いになる

2. 息を吐きながら背中を丸め、次に息を吸いながら胸を開き、腰に負担がかからない程度に背骨を反らす

3. 2の動作を10回~20回繰り返す
※背骨を反らす時には骨盤の前傾、背中を丸める時に骨盤の後傾を意識する

●橋のポーズ

1. 仰向けになり両膝を立てる

2. すねが床から垂直になるよう、足と膝は骨盤と同程度の幅に開く

3. 腰の後ろの隙間をなくすように床にくっつけて、息を吸いながらお尻を持ち上げる。持ち上げた時、両足が開かないよう内ももの力を意識する

4. 3の状態を10~30秒程度キープする

5. 息を吐きながら、ゆっくりと背中からお尻をおろす。これを3~5回繰り返す

※秒数や回数は、個々の筋力や体調によって無理のない範囲で設定してください

※安定期に入った通常経過の妊婦さん向けの内容です。自己判断で行わず、必ず担当医の指示に従ってください

※マットやラグを敷いた上で行いましょう

商品一覧表

商品名ズレにくい【産前産後兼用】骨盤ベルトなが~く使えるマタニティベルト【骨盤ベルトタイプ】トコちゃんベルトⅡリフォームインナー【産後1ヵ月頃から】 産後すっきり はくだけ骨盤ガードル産後ママの骨盤パンツ
ブランドワコールマタニティ犬印本舗トコちゃんベルトpigeon犬印本舗
メーカーワコール犬印本舗青葉ピジョン犬印本舗
タイプベルト骨盤ベルトタイプ妊婦帯ベルトガードルショーツ
着用時期産前産後OK産前産後OK産前産後OK産後1カ月頃から産後2週間前後~
サイズ展開S(ヒップ82-90cm)、M(ヒップ87-95cm)、L(ヒップ92-100cm)、LL(ヒップ97-105cm)マタニティM (ヒップ85- 98cm) 、マタニティL(ヒップ90-103cm)、マタニティLL(ヒップ95-108cm)S(ヒップ70-80cm)、M(ヒップ80-88cm)、L(ヒップ88-100cm)、LL(ヒップ100-120cm)M、L、LLM (ヒップ 87-95cm)、L (ヒップ 92-100cm)
商品詳細

まとめ

骨盤矯正は産後半年以内のケアが肝心です。

ヨガや体操を取り入れたり、普段から骨盤矯正ベルトやショーツを身に着けたりして、骨盤を元の状態にもどすよう意識しましょう。

<掲載商品はedimo編集部が実際に連絡を行い、コンタクトが取れたメーカーのものだけに限定しています。※一部国内プレスリリースでの確認>

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