2021.07.28
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出産準備品の一つとして、育児雑誌などで紹介されることもある円座クッション。
円座クッションを用いることで、出産時の会陰切開をはじめ、妊娠中や出産時に患った痔による痛みを和らげる効果が期待できるとされています。
今回は産後に円座クッションを使うことのメリットや選ぶポイントなどについて、かわかみ整形外科クリニックの川上 洋平院長と、産後女性のためのリハビリテーション運動指導を行う理学療法士の徳嶋 美希先生にお話を伺いました。
記事後半では、編集部おすすめの商品と、その使用感も紹介しています。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
整形外科医
川上 洋平
かわかみ整形外科クリニック 院長・医学博士。神戸大学医学部卒業。米国ピッツバーグ大学に留学し、膝スポーツ疾患や再生医療を学び、神戸大学病院、新須磨病院勤務を経て、患者さんにやさしく分かりやすい医療を提供することを目的に、かわかみ整形外科クリニックを開業。日本整形外科学会専門医。
かわかみ整形外科クリニック
神戸市垂水区学が丘4丁目15-15
https://kawakamiseikei.jp/
理学療法士
徳嶋 美希
産後女性のためのリハビリテーション運動指導のインストラクター。「ママが自分のカラダのことを考えられる社会へ」をスローガンに女性の産後リハビリや、産後の女性の抱えている腰痛や手首の痛み、骨盤の悩みなどに整形外科・リハビリテーションの観点から治療を行っている。
目次
「痛くて座れない」という悩みをもつママにとって救世主となるのが、円座クッションです。
円座クッションを使うことで得られるメリットには以下のものがあります。
一般的に会陰切開や会陰裂傷でできた傷口は、1カ月程度で良くなると言われていますが、無理をすると悪化してしまうことも考えられます。
産後に痛みが続くときは、横になるなどできるだけ安静にしつつ、授乳や食事などで座る必要がある時には円座クッションに頼るといいですね。
最近では、人の身体に合わせて立体的な構造をしている円座クッションが増えています。
妊娠中~産後は、ホルモンの影響や慣れない抱っこの姿勢などで、腰痛に悩まされるママが少なくありません。
その点、尾底骨や太ももが安定して置けるように設計されている円座クッションであれば、座るだけで自然と良い姿勢が保てます。
【監修者】整形外科医川上 洋平のコメント
円座クッションを選ぶ際には、以下のポイントをチェックしましょう。
産後しばらくは悪露が出るため、クッションを汚してしまう可能性があります。
入院中の院内や、退院後の外出時に持ち運びすることを考慮して、持ち運びのしやすさも大きなポイントです。
持ち手があるものや軽量なものだと便利でしょう。
硬すぎると授乳などで長時間座る時に腰に負担がかかったり、疲れやすくなったりします。
また、柔らかすぎてもお尻が沈み込んで会陰の傷口が座面に触れたりしてしまいます。
円座クッションを選ぶ際には、座っても沈み込まない硬さのもので、弾力性のある低反発のものを選ぶといいでしょう。
【監修者】整形外科医川上 洋平のコメント
椅子やソファで円座クッションを使用すると、その分座面が高くなるので足が床に接地しにくくなります。
そうなると、座っている姿勢を保つのが難しくなり、お尻だけで体重を支えることになってしまい、かえって会陰に圧がかかりすぎて痛みが出ることがあります。
円座クッションを使う際には、足の裏がしっかりと床につくように”足台”を使用したり、クッションを使って背中が丸まらないようにしたりするだけで、より快適に使用することができますよ。
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | 重さ | 洗濯 |
RozallyRozally|円座クッション | 400g | カバーは取り外して洗濯可能 | ||
クローバーottostyle|マタニティクッション | 約490g | |||
アルファックスアルファックス|お医者さんの円座クッション | 615g(平均値) | カバーは取り外して洗濯可能 | ||
コジットコジット|骨盤円座クッション |
「産後のママが少しでも楽に座れるように」と、助産師監修のもとで開発された円座クッション。
座った時に会陰部~お尻が座面に触れないように、楕円構造になっています。
座り心地と耐久性の両方をかなえる高反発ウレタン素材を採用。
約400gと軽量な上、持ち手が付いていて持ち運びしやすいのもポイントです。
編集者が使ってみました!
女性編集者が実際に円座クッションを購入して使用感を検証しました。
起毛素材で肌触りが気持ちよく、高反発のウレタン素材のクッション性もちょうどよかったです。
座っている時と座っていないときの厚さの違いも参考にしてください。
穴が前後に長い楕円形になっていて、会陰部を中心としたデリケートゾーンに座面が当たることはなく、圧迫感はありませんでした。
横幅が若干狭いのが気になりましたが、座り心地を左右するほどではないと思います。
カバーはファスナー式で取り外しできるので、汚れたらすぐに洗濯できます。
持ち手付きなので、赤ちゃんを抱いたままでも持ち運びしやすいと思いました。
食卓やリビング、寝室など複数の場所で効率的に使いたいママにおすすめです。
サイズ | 40×32×6.5cm |
重さ | 400g |
形 | 楕円 |
洗濯 | カバーは取り外して洗濯可能 |
産後のさまざまな痛みからママを守るために作られたU字型のマタニティクッション。
普段使っている椅子に敷いて使ってもほとんど違和感なく座れるよう、高すぎず低すぎない「約6cm」の厚さにこだわって設計されています。
カバーには汚れが付きにくいPVCレザーを採用。
日本国内の品質実験実施済みで、「超低ホルムアルデヒド商品」として認定されています。
編集者が使ってみました!
クッション性はあまりありませんが、座面の幅がしっかりあるので、座っていて腰やお尻が疲れることはありませんでした。
座っている時と座っていないときの厚さの違いも参考にしてください。
お尻と両太腿を支えるU字型で、会陰部を圧迫することはありません。
硬めの素材でお尻が沈み込み過ぎることがないため、会陰部に余計な力が加わることもないと思います。
出産の手術跡や痛みで悩んでいるママにおすすめできるクッションです。
PVCレザーのカバーが採用されているので、授乳中にミルクをこぼしたり、赤ちゃんが吐いたりしても、さっと拭き取れるのがいいと思いました。
ただ、素材的に座ると冷たい感じがするので、秋~冬やクーラーの効いた室内では、タオルやブランケットなどを敷いて使うのがおすすめです。
サイズ | 約H6×W40×D41cm |
重さ | 約490g |
形 | U字 |
洗濯 | – |
低反発のウレタンフォームが柔らかく変形してお尻と骨盤を包んでくれる円座タイプのクッション。
カバーを取り外して洗濯できるため、いつも清潔な状態を保てるのが魅力です。
編集者が使ってみました!
低反発のウレタンフォームが身体になじんでソフトに支えてくれます。
座っている時と座っていないときの厚さの違いも参考にしてください。
会陰部を圧迫するような凹凸のないフラットな円座クッションで、中央にある穴の直径を測ったところ約12cmと大きめでした。
何度座り直しても、会陰部を圧迫しないので、産後ママ向けの円座クッションとしてもおすすめできます。
カバーの片面はフワフワとした感触の起毛素材、もう片面は綿・麻を使用したサラサラの素材が採用されています。
季節に合わせて好みの面を使えるのもうれしいポイントだと思います。
ふかふかの低反発のウレタンフォームが骨盤とおしりにフィットし、安定感のある座り心地をサポートしてくれる円座クッションです。
カラーはシーグリーンとグレージュの2色。
インテリアに映えるカラーで、家庭内はもちろんオフィスでも活躍しそうです。
産後ママはもちろん、痔にお悩みの方にもおすすめです。
編集者が使ってみました!
柔らかすぎず硬くもない、程よい弾力があります。
座った時にフワフワしないので、安定感がありました。
幅40cm、奥行30cmの横に長い楕円形で、深く座ると穴の部分がちょうど会陰のあたりになります。
会陰が圧迫されないので、産後ママが座りやすいと思います。
カバーが、肌触りのいいベロア調の生地とサラッとしたポリエステル生地の両面タイプになっているので、季節によって使い分けが可能です。
また、コンパクトなので持ち運びやすく、部屋の移動も気軽にできるでしょう。
サイズ | 38×32×10cm |
重さ | – |
形 | 楕円 |
洗濯 | – |
ただでさえ新生児の育児で大変な産後には、痔や会陰切開の傷の痛みは、なるべく和らげたいですよね。
ぜひ円座クッションを活用し、少しでも快適な姿勢で過ごしてくださいね。
なお、産後の痔で強い痛みや出血の症状が出た場合は、まずは産婦人科で相談し、適切な対処を受けてくださいね。
骨盤の周りには骨盤を支えるためにいくつもの筋肉が付着しており、それらの筋肉を総称して「インナーユニット」と呼びます。
インナーユニットは妊娠中にお腹が大きくなることで大きく引き伸ばされ、筋肉の働きが弱くなってしまいます。
それに加え、出産時に会陰切開・裂傷などで骨盤底筋群にもダメージを受ける方もいます。
このインナーユニットは「筋肉の使い方」を再学習させることで、骨盤や体幹の安定性を高め、腰痛の予防などにつながります。
そうした意味でも産後ママが円座クッションを使うメリットは大きいといえるでしょう。