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お子さんがベビーシューズを卒業し、一人で歩けるようになったら、歩きやすさと足の成長を助けてくれるキッズシューズ選びのスタートです。
しかし「すぐに大きくなるから」と大きめのサイズを選んだり、デザインだけで選んだりすると、子どもの足の成長を妨げることもあるようです。
今回は、FHA（一般社団法人足と靴と健康協議会）認定 バチェラー（上級）シューフィッターで、幼児こども専門シューフィッターでもある寺杣敦行さんへの取材をもとに、正しい靴選びのポイントを詳しく解説します。
あわせてedimo編集部おすすめメーカーのキッズスニーカーをご紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
バチェラーシューフィッター
寺杣 敦行
FHA（足と靴と健康協議会）認定バチェラーオブシューフィッティング （上級シューフィッター）
「シューフィッター養成講座幼児子ども専門コース」講師
子どもの頃からの靴好きが高じ、皇室御用達の靴メーカーに15年間勤務後。独立。2008年、完全予約制の子どもの革靴専門店「ジェンティーレ東京」をオープン。一人一人違う足の特徴や歩き方をチェックし、革靴をカスタマイズして販売している。
子供の革靴専門店ジェンティーレ東京
https://childrenshoesgentile.tokyo/
Instagram https://www.instagram.com/gentile_tokyo/
目次
個人差はありますが、子どもは1歳前後でつかまり立ちを始め、伝い歩き、一人歩きをするようになります。
歩き始めは筋力も整っておらず、膝の骨も固まっていないため歩き方は不安定で、足を外側に広げながら左右に揺れるように歩きます。
次第に危なげなく歩行できるようになり、4歳～6歳頃には大人の歩き方に近い安定した歩行になります。
幼児の足のレントゲンを見てみると、赤ちゃんの頃は足の甲の骨も短く、骨同士の間隔も広いのですが、安定して歩いたり、走ったりできるようになる4～5歳頃には徐々に大人に近い骨格になっていきます。
歩き始めからしっかり歩いたり、走れたりするようになるまでは足の骨や筋肉が著しく成長することからも、歩行をサポートする靴選びが重要になってきます。
つかまり立ちや伝い歩き時期のベビーシューズは、どちらかといえば不安定な歩行を助けるため、歩きやすさよりも安定性が大切です。
一方キッズシューズは正しい歩行をサポートするため、機能性が重視されます。
3歳ぐらいになると歩く、走るなど行動が活発になります。
成長中の足首は建物に例えると基礎にあたり、膝関節・腰・肩・首などを支える役目があるため、しっかりとホールドしてくれる靴を選ぶことがポイントです。
また、厚底スニーカーなどは捻挫しやすく、外くるぶしの靱帯を痛めてしまう危険性があるので避けた方が良いでしょう。
靴底を曲げてみてあちこちへ曲がってしまうものは歩きにくく、反対につま先の親指の付け根にあたる部分が適切に曲がる靴はしっかりと作られていると考えられますので靴選びの目安にしてください。
なお、あまりにも安価な靴は設計や素材に気が配られていないものも多いため、注意が必要です。
サイズが合っていないと、子どもの足の成長を妨げる可能性があります。
適切なサイズは、中敷きを取り出してその上にかかとをピッタリと合わせたときの、一番長い指の先から中敷きの先端までの間隔で決まります。
靴のサイズ12.5～14.5cmの子どもの場合は10～12mm、14.5cm以上の場合は13～15mmを目安に間隔を確保しましょう。
通販で購入する際は、いつも履いているスニーカーのサイズと中敷き、通販サイトのサイズ表記をしっかり確認して選びましょう。
【監修者】バチェラーシューフィッター寺杣 敦行のコメント
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
| 商品名 | 画像 | 詳細を見る | サイズ | シューフィッターからひと言 |
ミズノミズノ｜ミズノプレモア キッズ2（キッズシューズ） |  | 16.5㎝～21.0㎝ ※ホワイト、ブラックは15.0cm～22.0cm | 足の幅・甲の厚みが普通～やや幅広までOK | |
アシックス ジャパンアシックス｜GD.RUNNER[R]MINI SC |  | 15㎝～22㎝ | 足の幅・甲の厚みが普通～やや幅広までOK | |
ニューバランス ジャパンニューバランス｜996 XF3 |  | 12㎝～16.5㎝ | 足の幅・甲の厚みが普通の足 | |
アキレス瞬足｜JB-984 |  | 12㎝～15㎝ | 足の幅が広め・甲が厚い足2歳半くらいまで | |
ニューバランス ジャパンニューバランス｜313 JC |  | 12㎝～16.5㎝ | ぽっちゃりとした足の特徴のお子様におすすめできるお靴 | |
丸紅フットウェアIFME｜IFME × TRAIN キッズスニーカー BLACK |  | 15㎝～21㎝ | 足の幅が広め・甲が厚い足 | |
ムーンスターcarrot｜MS C2335 ウェービー |  | 15.0cm～21.0cm（ハーフサイズあり） | 足の幅が広め | |
アシックス ジャパンアシックス｜メティッド MINI |  | 16㎝～22㎝ | 足の幅が狭く（Dウィズ以下）、甲の厚みが薄い足 |
ベルトが開いたままの状態をキープでき、足入れ口が広く、伸縮性もあるため一人でも履きやすいのがポイント。
スポーツシューズのノウハウを取り入れた動きやすいソールを採用しており、足の動きにソールがしっかり連動します。
中敷きを外して足を乗せ、サイズチェックができるので、買い換えのタイミングが一目でわかります。
ユーザーのレコメンド※メーカー名収集コメント
10歳未満の保護者
ベロの部分が無く、とても履かせやすい・履きやすいです。
靴の中にマークがあるので子供が一人でも左右間違えずに履けるのも良いです。
見た目も子供っぽ過ぎず汚れにも強いのでサイズが変わってもずっとこのシリーズを買っています。
10歳未満の保護者
初めて購入しました。
年中男の子ですが、靴の色、そして靴底の色とお星さま型の滑り止めもとても気に入って喜んでいます。
サイズが合っているかも、中敷きで簡単に分かるようになっているので、安心してサイズも選べました。
女の子の兄弟もいるので履かせたいと思いますが、ベビーにあるような花柄など、女の子の好むカラー、柄がもっと展開するとうれしいです。
10歳未満の保護者・男性
がばっとマジックテープがあくので、とてもはきやすそうです。
| サイズ | 16.5㎝～21.0㎝ ※ホワイト、ブラックは15.0cm～22.0cm |
| 素材 | 甲材：合成繊維、人工皮革 底材：合成底 |
| シューフィッターからひと言 | 足の幅・甲の厚みが普通～やや幅広までOK |
アッパーに通気性にすぐれたラッセルメッシュ素材を使用。
甲の内側を1枚の布で包み込むような構造のキモノフィットタンと、折り返しの2本ベルトでフィット感を高めています。
クッション性と屈曲性を高めたライトウェイトソリッドラバーソールに、ニューバランスのロゴを配した面ファスナーが快適な履き心地を実現しています。
爽やかなホワイトカラーをベースにビビッドカラーのアクセントが目を引くデザイン。
大きく開く「パカッとひらくバンド」やインソールのイラストで左右が分かるなど工夫が満載です。
つま先がゆったりした幅広設計。
ユーザーのレコメンド※メーカー名収集コメント
30代・女性
マジックテープがガバッと開く点は、自分で履く場合も、履かせる場合も、大変良いと思います。
30代・女性
とても軽く、子供も履いていて違和感なく履いているようなので、足に負担がないのが嬉しいです。
靴によって履きやすい等はあるようですが、慣れなのかもしれません。
30代・女性
両足をそろえると猫の顔になるのが嬉しいようで、一応確認してから履いてはいます。
外に行きたい気持ちが先走っているときはおかまいなしのようです。
| サイズ | 12㎝～15㎝ |
| 素材 | アッパー：ポリエステル/合成繊維 ソール：EVA＋ラバー |
| シューフィッターからひと言 | 足の幅が広め・甲が厚い足2歳半くらいまでの子どもにおすすめ |
心地よいクッション性のC-CAPミッドソール、グリップ性と軽量性に優れたブローンラバーアウトソール、脱ぎ履きしやすい面ファスナーを採用した、足に優しい足育シューズです。
環境に優しいエコ素材を使用しています。
履きやすいワンベルトタイプで、縦横にフレキシブルに曲がるソールが足裏の動きにフィットし、足裏を鍛えることができるシューズ。
インソールにも鍛える機能を備えた「ハグインソール」を採用しています。
「つま先ゆったり」「カウンターボックス（箱型構造）」「フレックスジョイント」「機能性カップインソール」という4つの機能で、子どもの足の成長をサポート。
かかと部分には硬質のパーツ、足のアーチ部分にはしっかりとした芯材を使用することで、足のグラつきを抑え、着地時の安定性を高めるとともに、歩行時の負担を軽減してくれます。
優れた抗菌・防臭効果を発揮するカテキンを使用。
| サイズ | 15.0cm～21.0cm（ハーフサイズあり） |
| 素材 | アッパー：合繊/合皮 ソール：EVA/ラバー |
| シューフィッターからひと言 | 足の幅が広め、かかとがやや内側に傾いている子どもにおすすめ |
かかとの安定性を重視し、かかとを包み込む立体的な中敷を採用。
インナーソールには、抗菌・消臭効果のあるシャインアップと、汗をすばやく吸収・拡散するウォーターマジックを採用しており、快適な履き心地です。
フィット感の調節がしやすい2本ベルトで、アッパーには通気性にすぐれたラッセルメッシュ、かかと部分には光を反射する再帰反射材（リフレクター）を取り入れています。
| サイズ | 16㎝～22㎝ |
| 素材 | アッパー素材：人工皮革（合成皮革）、合成繊維 アウター素材：ゴム底 |
| シューフィッターからひと言 | 足の幅が狭く（Dウィズ以下）、甲の厚みが薄い足の子どもにおすすめ |
成長段階に応じた、お気に入りのスニーカーが見つかったら、正しく履くことを教えてあげましょう。
お手入れについての注意点も紹介します。
足に合う靴を選んだら、正しい履き方ができるようになることが大事です。
小さいうちは大人が試着の時と同様の手順で履かせてあげてください。
履き方の手順
① 椅子などに座らせて、靴紐をほどき、ベロ（足の甲にあたる部分）を開きます。
② 靴に足を入れたらかかと側を「トントン」とし、位置を合わせてベルクロ（マジック・テープ）をしっかりと止めます。
③ ベルクロが2本ある場合は上を先に止めます。
自分で履けるようになっても、最初のうちは正しく履けているか大人が見守り、サポートしてあげましょう。
次第に自分で正しい履き方ができるようになることが理想です。
洗濯で靴の素材が傷んでしまうこともあります。
また乾燥機を使用すると1㎝ほど縮んでしまうことがあるため、陰干しまたは扇風機の風で乾かすようにしてください。
小さなお子さんの場合、「痛い」と訴えた時にはかなりサイズが小さくなっていると考えられます。
そうなる前に買い換えてあげる必要があります。
チェックポイントは中敷き。
中敷きを取り出し、中敷きに付いた親指の痕が先端から5㎜以下になっていたら明らかにサイズが小さくなっています。
定期的に中敷きをチェックして買い換えのタイミングを逃さないようにしましょう。
デザインや好みだけで選びがちなキッズスニーカーですが、体の成長を妨げない良質な靴を選んであげたいものですよね。
正しい履き方とぴったりのシューズで健やかな成長をサポートしてあげてくださいね。
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足が靴の中で前後に動くようなら、サイズが大きいため足をホールドしてくれません。
履いた状態でしっかり足が固定されていて、足先をつまんで最低1㎝以上余裕があるか確認しましょう。