2023.07.08
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赤ちゃんの離乳食を始める頃になると、そろそろ飲み物を一人で飲むトレーニングも気になりますね。
乳首から飲ませてもらってきた赤ちゃんが、ストローを吸ったり、コップを自分で持って飲んだりできるようになるまで、段階を追って練習していくのがおすすめです。
そこで今回は、赤ちゃんの成長に合わせた飲み物の与え方について、経験豊富な助産師グループ「ジョサンシーズ」の渡邊愛子CEOにお話を伺いました。
あわせて、まだコップが使えない赤ちゃんのためのおすすめマグを編集部から紹介しましょう。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
Josan-she’s CEO
渡邊 愛子
二児の母。助産師として勤務後、「助産師の働き方」と「子育て」の社会課題を解決したいと考え、妊娠〜育児をサポートする会社「ジョサンシーズ」を2021年10月に設立。オンラインとオフライン(訪問)で助産師と妊産婦さんを繋ぎ、一人ひとりのありたい子育てを叶えるサービスを展開している。
ジョサンシーズベーシックプラン https://josanshes.com/basic-plan/
助産師による産後ケアやベビーシッター、ネントレなど30を超えるプログラムで赤ちゃん育児をサポートするプラン。24時間助産師にLINEで相談が可能。
ジョサンシーズ低月齢ベビーシッタープラン https://josanshes.com/babysitting/
0才0ヶ月の新生児から対応可能なベビーシッタープラン。ベビーシッターは全て助産師。LINEから簡単予約OK。
ジョサンシーズロイヤルプラン(次世代育児コンシェルジュサービス) https://josanshes.com/royal-plan/
忙しい現代女性に特化した「育児のtodo」を助産師ベビーシッターがフルサポートする、先取り提案型のプラン。
株式会社Josan-she’s
東京都中央区日本橋2-1-17-2F
https://josanshes.com/
目次
生まれたばかりの赤ちゃんは、母乳やミルクを息もつかずに飲み続けます。これは赤ちゃんの鼻の奥は気管にまっすぐ続いており、飲んでいるときも呼吸が妨げられないためです。
ところが、生後5カ月頃には赤ちゃんののどは成人の構造に近づき、飲食物の経路と空気の通り道が交差します。こうなると、のどを飲食物が通るときに気管に入らないよう、“ごくん”とのみ込む動作が必要になってきます。
赤ちゃんに水分を与える方法は、月齢や発達の度合いに応じて変わります。赤ちゃん自身の好みや得意不得意もあるので、いろいろ試してみましょう。
離乳食を始める前の低月齢の赤ちゃんには、哺乳瓶や赤ちゃん用スプーンで飲み物を与えるとよいでしょう。
母乳のみで育った赤ちゃんは、しばしば哺乳瓶の乳首を嫌がります。
しかし、乳首を別の種類に変えると飲むこともあります。
離乳食が始まる頃には、スパウトマグも使えるかもしれません。
スパウトマグとは、ふた部分に哺乳瓶の乳首に似た大きめの吸い口(スパウト)がついたマグのことです。
スパウトとは英語で噴出するといった意味で、哺乳瓶の乳首と同じか硬めの素材が使用されています。
スパウトマグは多くの場合、哺乳瓶のように強い力で乳首を吸う必要はありません。
乳首を軽く吸うかマグを傾けるだけで、スパウトから飲み物が出てきます。
ほかに、4~5カ月頃の赤ちゃんでも使えるストローやコップがあるので、試してもよいでしょう。
生後8カ月前後になると、唇をしっかりとすぼめられるようになるので、ストローマグを使える赤ちゃんも増えてきます。
ストローマグは、マグのふたに専用のストローをさして使うマグです。
コップで飲めるようになるには、適量を口に入れられる、こぼれない程度にコップを傾けられる、といった複雑な動きの習得が必要です。
コップを倒してもこぼれにくく、ハンドルが付いて持ちやすい「練習用コップ」を使ってトレーニングするとよいでしょう。
赤ちゃん用マグの飲み口には、主に「スパウト」「ストロー」「コップ」の3種類があります。
先に解説したように、離乳食の進み具合や赤ちゃんの好みに合わせて、様子を見ながら選びましょう。
複数の飲み口がセットになった商品は、飲み口を交換しながらステップアップできます。
離乳食開始前後、スプーンなど乳首以外の物を口にするようになる頃が目安。
離乳食初期~中期、紙パック飲料をストローで吸えるようになる頃が目安。
マグで飲むことに慣れてきた1歳頃が目安。
低月齢の赤ちゃんは手の力が弱く、重たいマグを落としやすいので、最初は小さいサイズがおすすめ。
また、一度口に含んだものを飲み込まずに戻すことが多い赤ちゃんの場合は、小さいサイズにして、中身をこまめに入れ替えた方が衛生的です。
赤ちゃんが飲む量が増えたり、外出時間が長くなってきたりしたら大きめサイズに切り替えるとよいでしょう。
パーツができるだけ少なく、シンプルな造りのものがおすすめ。パーツが多いと分解したり洗ったりするのが面倒な上に、なくしやすくなります。
また食洗器を使っている人は、食洗器OKかどうかもチェックしましょう。
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | 対象月齢 | 洗浄法 |
Weskiiib.box(ビーボックス)|スパウトカップ | 4カ月~ | 食洗機利用可 | ||
サーモスTHERMOS(サーモス)|まほうびんのベビーストローマグ | 食洗機利用可(本体以外) | |||
コンビCombi(コンビ)|らくマグ 光るはじめてコップ | 4カ月頃~ | 食洗機利用可 | ||
日本正規総代理店:ダッドウェイNUK(ヌーク)|プレミアムチョイスラーナーボトル(PP)150mL | 6~18カ月 | 中性洗剤で洗浄 | ||
赤ちゃんの城赤ちゃんの城|マグセット トリコロール | 3カ月頃~ | |||
ピジョンPigeon(ピジョン)|ぷちストローボトル | 9カ月頃~ | 手洗い推奨、食器乾燥機可 | ||
日本正規総代理店:ダッドウェイmunchkin(マンチキン)|ハンドル付きミラクルカップ | 6カ月~ | 食洗機利用可(上段のみ) | ||
Richell(リッチェル)トライ|ステップアップマグセット プレミアムSD | 5カ月頃~ | 食洗機利用可(保冷ボトル以外) | ||
ケージェイシーEDISONmama(エジソンママ)|あにま~るマグ | 3~6カ月 | 食洗機利用可 |
オーストラリア生まれのベビー食器ブランドのスパウトマグ(スパウトカップ)です。
スパウトは人間工学に基づいた角度がついて飲みやすく、シリコーン製なので歯茎を傷めることもありません。
カップのふたには、スパウトにかぶせるカラーの小さなキャップがついています。
持ち運びするときにかぶせると衛生的で、キャップを落とす心配もありません。
ふた部分は、シッピーカップやトレーニングカップの本体にも利用できます(ふたのみの販売はなし)。
乳幼児に有害という指摘もある物質(BPA、フタル酸エステル類、PVC)を使用していません。
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
年齢非公開・女性
赤ちゃんの小さい手でも握りやすいハンドル付きで、自分できゅっと掴んで上手に飲めています。
暖かくなってお出かけする機会も多くなってきたからキャップ付きが嬉しいです。
年齢非公開・女性
暑い日も増えてきたし、水分補給大事。
スパウトってお姉ちゃんの時は使わなかったんだけど、飲みやすいみたいで重宝してます◎
保温・保冷の水筒でよく知られるサーモスの製品です。
この保冷用ストローマグは魔法瓶構造なので、冷たさが長時間保たれ、結露もしません。
ふたはカチッとしっかり閉まって漏れず、ワンタッチで開けられます。
ハンドルは取り外せるので、持ち運びでかさばるときは外し、使うときに付けることもできます。
ストローは柔らかなシリコーン製です。
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
年齢・性別非公開
外出時にも漏れず、しっかり保冷してくれるので安心です。
年齢・性別非公開
交換用のストローが付いていて、更にストローだけでも買えるのが嬉しい。
年齢・性別非公開
両手でしっかり持てるハンドルが付いているので、子供も飲みやすそう。
種類 | ストロー |
対象月齢 | |
飲み口の交換 | |
容量 | 350mL |
サイズ | 約12.5×8×17cm(幅×奥行×高さ) |
重量 | 約0.2kg |
洗浄法 | 食洗機利用可(本体以外) |
消毒方法 | 煮沸(本体以外) 薬液(本体以外) 電子レンジ(本体、ふた、キャップ、ハンドル以外) |
耐熱温度 | |
生産国 |
離乳食を始める頃から使える特別なコップです。
飲み口にはスリットがついており、赤ちゃんが飲み口をくわえたときだけ飲み物が出るしくみ。
そのため、赤ちゃんがコップを大きく傾けても、飲み物が出過ぎることがありません。
ハンドルは、赤ちゃんがつかんだときに飲みやすいようにやや手前に傾けてあります。
また蓄光素材を使用しており、暗い場所で薄く光ります。
そのため、夜中に赤ちゃんが飲み物をほしがったときにはさっと与えることができます。
飲み口とパッキンが一体化しており、洗うのが簡単で付け忘れもありません。
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
年齢・性別非公開
夜の水分補給がスムーズにできる 子どもも持ち手が見やすく分かりやすかった
年齢・性別非公開
車内など暗い場所で、カバンから取り出す時に簡単に見分けがついた。
年齢・性別非公開
夜の寝室でコップがすぐに見つかる(想像以上に光ってありがたい)
種類 | 練習用コップ |
対象月齢 | 4カ月頃~ |
飲み口の交換 | |
容量 | 240mL |
サイズ | 10.3cm×11.4cm×7.8cm |
重量 | 85g |
洗浄法 | 食洗機利用可 |
消毒方法 | 煮沸、薬液、電子レンジ |
耐熱温度 | |
生産国 | 日本 |
離乳食を始める頃には、ミルクや母乳以外の飲み物をあげる機会も増えてきます。
そこで、ごくんと“飲む練習”をするために使いたいのがスパウトマグです。
このラーナーボトルのスパウトは、哺乳瓶の乳首と同じくらいの柔らかさなので、赤ちゃんも嫌がりません。
赤ちゃんがつかみやすいハンドルがあるので、自分でしっかり握って飲むこともできます。
まだ上手に飲めない、あるいはスパウトが苦手な場合は、別売りの乳首(プレミアムチョイスニップル)に交換して使用できます。
熱で色が変わる顔料を使用しているので、赤ちゃんが飲むのに適切な温度がわかります。
種類 | スパウト |
対象月齢 | 6~18カ月 |
飲み口の交換 | プレミアムチョイスニップルに交換可(別売) |
容量 | 150mL |
サイズ | 14.5cm×12cm×7cm |
重量 | |
洗浄法 | 中性洗剤で洗浄 |
消毒方法 | 煮沸、薬液、電子レンジ |
耐熱温度 | 100℃ |
生産国 | ドイツ |
赤ちゃんの成長に合わせて、飲み口を取り替えながら長く使えるベビーマグセットです。
飲み口には乳首、スパウト、ストローの3種類があり、3カ月頃から利用できます。
乳首やスパウトは、赤ちゃんの吸い方に応じて飲み物が出る量が変わるクロスカットタイプ。
ストローは、マグを傾けても最後まで飲みやすいよう、内部のチューブが“くの字型”です。
飲み口はいずれもシリコーン製で柔らかく、赤ちゃんにも違和感がありません。
パーツが簡単に取り外しできるので、お手入れも簡単。
赤と紺のさわやかなトリコロールカラーのくまさん柄です。
種類 | 乳首/スパウト/ストロー |
対象月齢 | 3カ月頃~ |
飲み口の交換 | 3種類の飲み口が付属 |
容量 | 260mL(目盛り200mL) |
サイズ | |
重量 | |
洗浄法 | |
消毒方法 | |
耐熱温度 | 本体・キャップ:140℃ 飲み口:130℃ |
生産国 | 日本 |
外出時にはマグのハンドルが両側に張り出し、ちょっと邪魔なこともあります。
このマグはハンドルを折り畳めるので、バッグの中にすっきりと収納できます。
ハンドルはふたについており、ハンドルに合わせてふたの位置を細かく調節する必要もありません。
ストローは柔らかく、ふたに通気孔があるので、飲むときに苦しくなりません。
飲み口を保護するフードがついており、持ち運びのときには漏れにくく、使用時は簡単に開閉できます。
軽い素材ながら保冷・保温機能付き。
ポップな色合いも人気があります。
種類 | ストロー |
対象月齢 | 9カ月頃~ |
飲み口の交換 | |
容量 | 180mL(目盛り150mL) |
サイズ | |
重量 | 86g |
洗浄法 | 手洗い推奨、食器乾燥機可 |
消毒方法 | 煮沸、薬液、電子レンジ |
耐熱温度 | 120℃ |
生産国 | インドネシア |
コップ飲みの練習用のカップです。
赤ちゃんが唇で挟んだところから、飲み物が出てきます。
赤ちゃんがコップを倒しても、こぼれることはありません。
カップのどこからでも同じように飲めるのも特徴です。
コップを使うときと同じような舌の動きが自然にできるようになり、普通のコップにステップアップしやすくなります。
パーツがシンプルなので、分解して洗うのも簡単です。
種類 | 練習用コップ |
対象月齢 | 6カ月~ |
飲み口の交換 | |
容量 | 207mL |
サイズ | 10cm×12.5cm×8.6cm |
重量 | |
洗浄法 | 食洗機利用可(上段のみ) |
消毒方法 | 煮沸(キャップ以外)、薬液 |
耐熱温度 | キャップ:70℃ 本体・ふた等:100℃ |
生産国 | 中国 |
ストローレッスンから始まり、ストロー、コップレッスンと段階的に飲み方を練習できるマグセットです。
本体は、プラスチック製の軽くて小さなマグと、保冷もできるステンレス製のマグの2種類。
どちらも3種類すべての飲み口が使用できます。
5カ月頃から使えるストローレッスンの飲み口は幅広で柔らかく、赤ちゃんが口をすぼめる練習になります。
第2段階のストローは楕円で細めの形状で、赤ちゃんの口によくフィットします。
独自の空気弁付きで、マグを倒したときでも飲み物がこぼれません。
コップレッスンの飲み口は、内側のプレートを上唇で押してマグを傾けると飲み物が出る構造。
下唇が飲み口にフィットするので、自然に口を閉じて舌を前に出さないようになります。
種類 | 練習用ストロー/ストロー/練習用コップ |
対象月齢 | 5カ月頃~ |
飲み口の交換 | 3種類の飲み口が付属 |
容量 | プラスチックボトル:200mL/ステンレスボトル:300mL |
サイズ | |
重量 | |
洗浄法 | 食洗機利用可(保冷ボトル以外) |
消毒方法 | 煮沸、薬液、電子レンジ(保冷ボトル以外) |
耐熱温度 | |
生産国 |
コロンとしたフォルムと丸い耳がかわいらしいストローマグです。
シリコーン製のストローは、赤ちゃんがくわえやすいように太く先端がぷっくりしています。
逆流防止弁付きで、衛生的です。
ふたはロック付きで、バッグの中で揺れても飲み物が漏れることありません。
赤ちゃんが手を離しても落ちないように、ストラップを付けることもできます。
ボトルはガラスのような透明性をもつ合成樹脂トライタン。
軽くて丈夫なので落としても割れません。
種類 | ストロー |
対象月齢 | 3~6カ月 |
飲み口の交換 | |
容量 | 200mL(最大目盛り) |
サイズ | 105×90×100mm |
重量 | 165g |
洗浄法 | 食洗機利用可 |
消毒方法 | 煮沸(アダプター、ボトル以外) 薬液 電子レンジ(アダプター、ボトル、おもり以外) |
耐熱温度 | ボトル・アダプター:100℃ ストロー・パッキン:170℃ その他:120℃ |
生産国 |
赤ちゃんにはどんな飲み物をどのくらい与えればよいのでしょうか?
与えるべき飲み物やタイミングは、月齢によって少しずつ変わります。
赤ちゃんは、大人に比べて体内の水分の割合が高いことが知られています。
成人の体内の水分比率は50~60%ですが、新生児は80%近くに達します。
しかも赤ちゃんは皮膚から水分が蒸発しやすく、必要とする水の量が体重に比べて多いのです。
例えば、生後3~4カ月の赤ちゃんは体重1kgあたり140~160mLの水分が必要とされます(体重7kgなら約1L)。
その後の必要量は少し減り、生後12カ月までは体重1kgあたり約120mLが目安です。
夏の暑い時期や乾燥時、嘔吐(おうと)・下痢などのときにはより多くの水分が必要になります。
脱水を予防するには、夏に限らず水分補給することが大切です。
赤ちゃんはミルクや母乳を飲みますが、これも立派な水分補給です。
離乳食のスタート前は特に理由がなければ、ほかの飲み物を与える必要はありません。
低月齢の赤ちゃんにはミルクや母乳を欲しがったときに与えます。
欲しがる様子がなくとも、日中は3時間以内に授乳しましょう。
生後3カ月以降の赤ちゃんでは4~5時間以内を目安とします。
赤ちゃんが生後5~6カ月になると、離乳食が始まります。
するとミルクや母乳に加えて、食事からも水分を摂取できます。
風呂あがりや汗をかいたときにも失われた水分を補給してあげましょう。
夜間には赤ちゃんにどう水分補給すればよいのか、新米の親は迷いがちです。
生後3カ月頃までは就寝前に授乳し、3~5時間後に一度ミルクや母乳を与えるとよいでしょう。
朝も、赤ちゃんが目が覚めたタイミングで授乳します。
3カ月を過ぎると多くの場合、赤ちゃんの睡眠は長くなります。
しかし夜中でも、赤ちゃんが起きて泣いたら授乳が必要です。
枕元に湯冷ましなどを置いておき、いつでも水分補給できるようにするのもよいでしょう。
大人が水分補給としてとる飲み物は、赤ちゃんの体にとって必ずしもよいものではありません。
母乳やミルクは、低月齢の赤ちゃんには主食であると同時に水分補給にもなっています。
ほかに、湯冷まし、麦茶などカフェインの入っていないお茶は飲ませても問題ありません。
赤ちゃん用のイオン飲料は、普段は飲ませない方がよいとされます。
ミネラルウォーターは表示などに注意が必要です。
ベビー用品売場などには赤ちゃん用イオン飲料が並んでいます。
イオン飲料は、水分とともに体に必要なイオン(ミネラル)を補う飲み物です。
ただ、イオン飲料には糖分が含まれており、虫歯になる可能性があります。
さらに人間の体は、糖分を燃焼するときにビタミンB1を使用します。
そのため、イオン飲料を大量に摂取するとビタミンB1欠乏症になる恐れがあります。
必ず医師の指導のもとで飲ませるようにしましょう。
なお、経口補水液についても、下痢や嘔吐(おうと)で母乳やミルクを口から飲めない場合に、医師の指示に従って飲ませましょう。
ミネラルウォーターのうちミネラル(電解質)濃度が高い硬水は、飲ませないようにしましょう。
赤ちゃんは大量のミネラルをうまく処理できないためです。
ただし大手国産メーカーのミネラルウォーターのほとんどはミネラル濃度の低い軟水です。
大人用の経口補水液やスポーツドリンク、果汁やジュースはできるだけ飲ませないようにしましょう。
経口補水液は、水分だけでなく汗とともに失われた電解質(塩分などのミネラル)を補充する飲み物です。
しかし、大人用の経口補水液やスポーツドリンクは糖分や塩分の濃度が高いため、赤ちゃんには適しません。
母乳やミルクは、生後半年頃までの赤ちゃんに必要な栄養が十分備わっています。
果汁やジュースでおなかが満たされることにより母乳やミルクが飲めなくなると、必要な栄養や水分が不足してしまうので注意しましょう。
ちなみにかつて赤ちゃんには、水分補給として湯冷ましやお茶だけでなく果汁を飲ませることもありました。
果汁はビタミンCの補給に必要といわれていたためです。
しかし、母乳や育児用ミルクにはビタミンCが十分に含まれているため、現在では離乳食開始前の果汁はむしろ好ましくないと考えられています。
赤ちゃんが一人で飲む練習をするのに役立つベビー用マグ。
商品によって、成長段階に合わせた飲み口やサイズ、こぼれにくい構造といったさまざまな工夫が施されているので、今回ご紹介した選び方のポイントを参考にしてくださいね。