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新型コロナウイルス感染症対策をきっかけに、多くの企業が取り組むこととなったテレワーク(在宅ワーク)。
働き方の選択肢として根付きつつあります。
そんななか、体力や健康に自信があったはずが、腰痛などの体の不調を感じ始めたという人も増えているようです。
そこで今回は、「鍼灸・接骨・漢方の犬山堂」代表の三輪先生に、腰痛対策としての座椅子の正しい使い方や選び方について、お話を伺いました。
あわせてedimo編集部がおすすめする、「テレワーク時に使用しても疲れない座椅子」もご紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
鍼灸医
三輪 孝司
鍼灸・接骨・漢方の犬山堂 院長。全国的にも稀な鍼灸と接骨、漢方などの東洋医学に関する治療をワンストップで行う、全国的にも珍しい東洋医学治療院・院長。はり師・きゅう師(鍼灸師)【国家資格】などの資格を持つ。不定愁訴やメンタル、変形性ひざ関節症、天気痛、不妊症、EDなど、現代の西洋医学では治療のむずかしい病気に対して、鍼灸及び漢方を用いて、東洋医学での先進的な治療を行っている。
鍼灸・接骨・漢方の犬山堂
愛知県犬山市犬山西三条46-1-2F
https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33299
目次
長時間座り続けることは病気の引き金になることがあります。
実際、座り過ぎが肥満や糖尿病、高血圧、がんなどの病気を誘発し、世界で年間200万人の死因になっているというWHOの報告もあります。
また、直接床に座る場合、正座は膝の関節に負担がかかり、あぐらは腰椎が後ろに反った状態になるため、長時間その体勢でいると腰痛につながる可能性もあります。
特に女性に多い、脚を横に流す座り方をしていると体がゆがんでしまうことも。
このように、床に直接座ることはどうしても体に負担がかかりやすいため、なるべく避けたほうがいいでしょう。
【監修者】鍼灸医三輪 孝司のコメント
座椅子の正しい使い方として気を付けたいことは、次の2点です。
座椅子を使う際に腰に負担をかけないためには、脚よりも腰の位置が高くなるようにすることが大切です。
座面が厚く、あらかじめ腰を高い位置に設定できる場合は問題ありませんが、そうでない場合、座椅子の下に台を置いて座椅子を高くするか、座面の上に座布団などを置いて高さを調整しましょう。
ただし、ふわふわして不安定なものは逆に腰に負担がかかりますので、できれば避けた方がいいでしょう。
背もたれを上手に使えば上体を起こして座ることができ、体への負担を軽減するのにかなり効果的です。
しかし、浅く座ると座椅子とお尻の間に隙間ができてしまい腰が曲がった状態になるため、かえって腰に負担をかけてしまいます。
座椅子には深く腰掛けて、背中から腰にかけて背もたれに均等に体重をかけることを意識しましょう。
背筋をまっすぐに保つことができ、腰に負担がかからないようになりますよ。
ひとくちに座椅子といっても種類やサイズが豊富にあり、どれを選べばいいか迷ってしまう人も多いですよね。
座椅子を選ぶときは、以下の3点に注目して選びましょう。
せっかく選んだ座椅子でも、座っているうちに体勢が崩れてしまうものだと椅子に対して骨盤の位置も歪んでしまいます。
腰に負担がかかり、腰痛にもつながってしまうため、座ったときに背筋を自然にまっすぐ伸ばせると感じるものを選びましょう。
座ったときに両方のお尻の骨に均等に体重がかかるように意識すると、正しい骨盤の位置になりやすく、疲れないのです。
姿勢に自信のない人は、骨盤矯正用の座椅子を選ぶのも選択肢の一つですよ。
ふわふわしたソファや座椅子は座ると気持ちいいものですが、腰痛に関しては“天敵”です。
腰痛持ちの人が「柔らかいから楽だ」と感じていたとしても、座り続けていると腰痛が悪化することがあります。
座ったときに柔らかすぎると、腰の位置が安定せず背骨がゆがんだ状態になってしまうため、正しい姿勢を維持できる、ある程度しっかりしたものを選ぶようにしましょう。
ぎっくり腰のように、腰に瞬間的に圧力がかかることで腰痛が引き起こされる場合があります。
負担軽減のためには、ひじ掛けやリクライニングが付いているものなど、動くときに補助的に支えがあるような座椅子を選ぶとよいでしょう。
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | サイズ H×W×D | リクライニング |
アイリスプラザアイリスプラザ|CTSC-70 | 約160~690×約700×約720~1720mm | 42段階 | ||
サンワサプライサンワサプライ|肘付きハイバックチェア | 275~720×500×700~1500mm | 14段階×3か所 | ||
明光ホームテック座椅子生活|腰の神様がくれた座椅子(連動肘ロングタイプ) | 140~740×630×960~1540mm | 頭部・背もたれ・腰・脚部各14段階 | ||
ヤマザキヤマザキ|産学連携 肘付回転座椅子2 | 760×640×650~1220mm | 41段階 | ||
MTGStyle|スタイルドクターチェア | 約510×590×560mm | なし |
座面や背もたれに厚みがあり、長時間座っていても疲れにくい座椅子。
背もたれは42段階にリクライニングが可能で、好みの角度に調整できるだけでなく、座面を伸ばすと長座椅子としても使用でき、リラックスタイムのお供にもなりそう。
本体はコンパクトに折りたためるので、収納場所の心配も必要なし。
サイズ H×W×D | 約160~690×約700×約720~1720mm |
重さ | 約7.2kg |
肘掛け | あり |
リクライニング | 42段階 |
柔らかく沈み込む低反発素材と2重のウレタン素材を採用。体圧を均一に分散して、体の負担を軽減してくれるでしょう。
頭部、背もたれ、脚部がそれぞれ14段階に可動するので、自分にぴったりの体勢を見つけられます。
しっかりと厚みのあるひじ掛けにはポケットが付いており、スマホなどの小物の収納に重宝しそう。
サイズ H×W×D | 275~720×500×700~1500mm |
重さ | 約7.4kg |
肘掛け | あり |
リクライニング | 14段階×3か所 |
人気の「腰神座椅子」から、ふくらはぎ部分までカバーするロングタイプが登場。
腰の部分に14段階に角度が調整できる「神の手」が座椅子と体の隙間を埋めてくれるため、長時間座っても疲れにくい構造です。
3層の異なるウレタン素材を使った「神の手」がほどよく腰を押圧。背面をフラットにすれば、ちょっとした休憩時のストレッチにも使えます。
頭・背もたれ・腰・脚の部分がそれぞれ14段階で調整できるので、デスクワークに最適な姿勢を探せそう。
サイズ H×W×D | 140~740×630×960~1540mm |
重さ | 12.3kg |
肘掛け | あり |
リクライニング | 頭部・背もたれ・腰・脚部各14段階 |
芝浦工業大学との共同開発により誕生した座椅子。背骨の自然なS字カーブを保つことで腰に負担の少ない体勢をとりやすくなるよう計算されています。
腰部パッドは、まるで人の手が支えてくれているような心地よい感覚。
また、広い面積に体重圧を分散させることで、お尻が痛くなるのを防いでくれます。
背もたれの角度は41段階調整可能で、フリーギアを採用。
背もたれを一度倒さずとも角度を調節できるので、窓際などの狭いスペースでもリクライニングできます。
360度の回転機能つきで座ったまま椅子の向きを変えられるだけでなく、はね上げ式のひじ掛けなので、立ち座りがスムーズにできそう。
サイズ H×W×D | 760×640×650~1220mm |
重さ | 約10kg |
肘掛け | あり |
リクライニング | 41段階 |
背骨と骨盤を包み込む形状で、骨盤を安定させ背骨のS字カーブを保ちつつ、腰骨を立てて座る立腰姿勢を取りやすい設計がなされた座椅子。
正しい姿勢を保つことができるよう、背面と座面を80度に設計。
深く腰掛けることにより広い面積で体重を支え、体圧を分散させることができます。
約2.9kgと座椅子の中では特に軽く、女性でも無理なく持ち運びが可能です。
サイズ H×W×D | 約510×590×560mm |
重さ | 約2.9kg |
肘掛け | なし |
リクライニング | なし |
どうしても座っている時間が長くなるテレワーク。
一日約8時間、体に合わない座椅子を使うことは、腰痛を発症、あるいは悪化させる可能性があります。
テレワークでの業務を快適に行うためにも、自分にぴったりの、疲れない座椅子を探してみてください。
ローテーブルやちゃぶ台で仕事をする場合、床に直接座るのではなく、座椅子を使えば体の負担を減らすことができます。
座椅子に座ることで、お尻や腰に直接かかっていた体重をクッションが吸収してくれるため、負担を軽減でき疲れにくくなります。
また、背もたれがあれば、適度に力を抜いたり寄りかかったりすることが可能になるため、肩や背中への負担をやわらげることができます。