がん検査キット&ブレストケアグラブおすすめ6選。乳がんの早期発見に役立てよう!

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乳がんのセルフチェックをする女性

若い人でも乳がんを患い、亡くなるケースがあります。

早期発見できればその分、死亡リスクは少なくなりますが、忙しさからなかなか検診に足が向かない人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、乳がんの症状や検診の必要性、早期発見につながるセルフチェック法などについて、逗子メディスタイルクリニック院長の徳永理恵先生に自身の罹患経験を踏まえて解説していただきました。

あわせて、自宅でできる「がん検査キット」と、触診をサポートする「ブレストケアグラブ」も紹介します。

取材・監修協力商品紹介部分は取材・監修範囲外です

美容皮膚科医
徳永 理恵

徳永 理恵

逗子メディスタイルクリニック院長。国立東京医科歯科大学医学部を卒業後、同大学形成外科所属。同大学病院、都内美容皮膚科クリニック勤務。横須賀市立市民病院では褥創対策チーム・美容レーザー外来の立ち上げを行う。2010年逗子メディスタイルクリニックを歯科医である夫と共に開院。湘南逗子葉山の地域と協力し、美と健康を守るためのケアを行っている。3人の男の子の育児にも奮闘中。
[所属学会]
日本形成外科学会
日本美容皮膚科学会
日本がんサポーティブケア学会

逗子メディスタイルクリニック
神奈川県逗子市逗子1-5-4 128ビル3階・4階
https://medi-style.jp/

9人に1人が乳がんになる時代 

AYA世代でも乳がんになる可能性が!?

日本人女性が最も罹患するがん

女性の乳房には母乳を出す役割があります。

そのため乳房の内部には、母乳を分泌する器官である乳腺小葉、母乳の出口である乳頭、小葉と乳頭をつなぐ乳管があり、このうち、乳管と乳腺小葉の上皮細胞にできるのが乳がんです。

日本人女性の乳がん罹患数は2020年にはおおよそ9万2300人となっており、がんの中で最も多くなっています。

今や、9人に1人が乳がんになる時代といわれています。

発がんリスクが高まる年齢、発症のピークは?

乳がん罹患率は20代から増え始め、30代後半から急増しています。

また30~64歳の世代では乳がんは女性のがんによる死亡数で1位です。

私自身も37歳のときに乳がんを発症しました。

3番目の男の子を出産した直後で、まさに働き盛り・子育て真っ只中での罹患でした。

乳がんはAYA世代と呼ばれる、思春期から30歳代の若年層でも油断できないがんのひとつなのです。

乳がんの症状について

乳がんは小さいうちは何も症状がないことがほとんどです。

大きくなるにしたがって皮下のしこり・皮膚の引きつれ・乳房の変形を感じたり、乳首からの異常な分泌があったり、皮膚の色が変わったりします。

乳房だけでなく、脇の下のリンパ節が腫れてしこりとして触れるようになって気づく方もいます。

治療と再発・死亡リスクについて

乳がんの治療は病巣そのものを取ってしまう「手術」病巣に放射線を当ててがん細胞を死に至らしめる「放射線療法」全身に散らばったがんに対しても効果を出すために薬を使う「薬物療法」があり、薬物療法の中にはホルモン剤を使う内分泌療法、抗がん剤を使う化学療法などがあります。

乳がんは現在、非常に研究が進んでいます。

一般的にがんの治療は、進行程度を示す「病期(ステージ)」によって最適な方法が提案されますが、乳がんはこれに加え、「サブタイプ分類」も用いて治療方法が選択されます

「サブタイプ分類」とは、がん細胞の遺伝子を調べて患者のがんの性質を細かく分類する方法で、がん細胞の特徴に応じて治療方法を選択することができます。

再発率や死亡率もサブタイプによってかなり違うため、ステージだけでなく、治療を始める前の組織検査がとても大切です。

早期発見のために知っておきたいこと 

乳がん検診を受ける女性

何歳ぐらいから気に掛けるべき?

最初に述べた通り、20代から乳がんは増え始めます。

多くの市町村では40歳から公費で乳がん検診を受けられますが、それ以前から発症率は上がってきます

女性はみな、乳がんを他人事と思わず意識することが大切です。

早期発見の重要性

乳がんは早期に発見すると治るがんといわれており、進行の初期であるⅠ期で治療を始めた方の5年生存率はほぼ100%、10年生存率も97%(「がんの統計’21」より)を超えています

早期に発見して治療することが、なにより大切です。

セルフチェックについて

現在、乳がんの対策のために世界的に提唱されているキーワードが“ブレスト・アウェアネス”です。

ブレスト・アウェアネスとは 「乳房を意識する生活習慣」のこと。

女性が自分の乳房の状態に日頃から関心を持ち、乳房の変化を感じたら速やかに医師に相談するという、基本行動を身につけることを推進するための概念です。

セルフチェックは、ブレスト・アウェアネスを取り入れた生活には欠かせないものです。

私自身も妊娠中、自分でしこりに気付いて受診しました。

妊娠や生理で乳腺が張っているときは一般の人には難しいかもしれませんが、普段から自分の身体の変化に敏感でいることで気付けることも多いです。

セルフチェックは時間をかけずに簡単に行えますから、入浴中のお手入れの時間や、就寝前のリラックスタイムに月一回ほどの頻度で行いましょう

乳がんのセルフチェックをする女性

<セルフチェックの手順>

1、乳房全体を視る
上半身裸の状態で鏡の前に立ち、腕を上げ下げして乳房の状態を確認します。

このとき、形や大きさの左右差はないかをしっかり確認しましょう

2、しこりの有無を触って確認
あおむけになって調べる側の腕を頭の下に置き、反対側の指で乳房の内側にくまなく触れます。

乳房はつままず、指をそろえて指の腹で滑らせるように触れましょう。
乳房の外側はとくに乳がんの発生頻度が高い場所です。

腕を自然な位置におろしてやはり反対側の指でくまなく触れます。

その際、指が皮膚に引っかかると正しく皮膚の下の状態を知ることができません。

密着性を高め、感覚をあげるためのブレストケアグラブもありますので、適宜使用しましょう。

・ 乳房にしこりはないか

・ わきの下にしこりはないか

を意識しながら、左右同様に行います。

3、乳頭からの分泌物をチェック
乳頭を指でつまんで絞るようにして、分泌物がないか確認します。左右同様に行います。

<セルフチェックのポイント>

• 月に1回、生理が終わってから4~7日後に行いましょう。

閉経している方は、日を決めて行いましょう。

• しこりを確認するときは、つままないで指を滑らせるようにします(皮膚をつまむと、しこりがあるように誤解しがちなため)。

• しこりを確認するときは、肋骨を感じるくらいの力で触れます。

セルフチェックでは、普段と違う異常を見つけることが重要です

月に1回乳房に触れることで、普段の乳房の触り心地を覚えておきましょう

自宅で簡単にできる乳がん検査キットの利用

最近は、唾液や血液を自分で採って調べる検査キットが市販されています。

比較的簡単に行えるので、まだ若く公費での検査を受けられる年齢にない方、血縁の方に乳がんがあるなど、2年に一度の検査では心配な方はぜひ利用されるとよいでしょう。

ただし、検査キットで「陰性」=「がんがない」わけではないため、過信は禁物です。

定期的な乳がん検診とセルフチェックは欠かさず行うようにしましょう。

乳がん検診について

検診の開始年齢や間隔は、メリットとデメリットを統計的に調査した結果で決まっています。

国が推奨しているのは、無症状の場合、40歳以降の2年に1回の受診です。

基本的にはこの方針に沿って乳がん検診を受ければ十分です。

しかし、血縁に乳がん罹患者がいるなど、遺伝的にリスクが高い方や、生活習慣や体質でリスクの高い方の場合、30代から検診を受けるのもよいでしょう。

ただし、30代は乳腺が発達しているため、マンモグラフィーで正確に診断しにくいこともあり、エコーとの併用が推奨されます。

乳がんリスクが高いと思われる方は、35歳からエコー検査を併用した乳がん検診を2年に一度お受けになるのがよいでしょう。

なお、検診の間隔ですが、2年に1回のペースよりも短い間隔で検診を受けると、やはり早期がんの発見率はあがります。

そのため、検診を頻回に受ける方がよいという意見もありますが、過剰診断になる可能性も考慮する必要があります。

過剰診断とは、検査機器の性能が良すぎて、生涯体に影響を及ぼすことのない小さながんを見つけてしまうことです。

基本的には2年に1回検診を受け、さらに心配な場合は、検査キットを利用するのがおすすめです。

※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。

※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。

※商品によってはユーザーのレコメンドが記載されています。メーカーから提供を受けたものには「メーカー収集コメント」、編集部が収集したものには「編集部収集コメント」と記載されています。これらは個人の感想であり、効果効能を示すものではありません。

自宅でできるがん検査キット&ブレストケアグラブ6選

商品名画像詳細を見る検査項目検査方法

リージャーDEMECAL|がんリスクチェッカー 女性向け

p53抗体(食道、大腸、乳がんなどのがんリスク腫瘍マーカー)、CA15-3(乳がん腫瘍マーカー)血液検査

DHCDHC|DHCの遺伝子検査 はつらつ人生応援キット

乳がんや肺炎など85項目唾液採取

DeNAライフサイエンスMYCODE|遺伝子検査キット がんパック

乳がんなど38項目唾液採取
商品名画像詳細を見る販売元素材

ウィズネットブレストケア倶楽部|乳がん検診手袋

複合EVAシート

ICST乳がん検診手袋 ブレストケアグラブ

メディカル・タスクフォース複合EVAシート

大木製薬大木製薬|乳房自己触診補助具 ママリーチェッカーN

EVA樹脂

がん検査キット

リージャーDEMECAL|がんリスクチェッカー 女性向け

特許取得済み技術を利用した最先端の医療機器として厚生労働省から承認されている、血液検査キット

わずか0.065mlの血液を採血するだけで、一般の医療機関と同等の検査結果が得られます。

女性に多い乳がんに加え、大腸がん、食道がんなどのリスクチェックが可能。

注文から採血を経て、2週間程度で検査結果が分かります。

検査項目p53抗体(食道、大腸、乳がんなどのがんリスク腫瘍マーカー)、CA15-3(乳がん腫瘍マーカー)
検査方法血液検査
医療機器届け出番号など22600BZX00362000

DHCDHC|DHCの遺伝子検査 はつらつ人生応援キット

乳がんを含む12種類のがんや、肺炎や認知症といったさまざまな病気の発症リスク、趣味探しのヒントになる体質の特徴など、85項目をまとめて調べられる遺伝子検査キット

唾液を採取し、必要書類とともに返送するだけと手軽です。

返送から約4~6週間後に、検査結果とともに生活習慣のアドバイスなどがまとめられたパーソナルカルテが届きます。

検査項目乳がんや肺炎など85項目
検査方法唾液採取
医療機器届け出番号など

DeNAライフサイエンスMYCODE|遺伝子検査キット がんパック

(株)DeNAライフサイエンス

唾液から遺伝型を解析し、病気の発症リスクや体質の遺伝的な傾向について調べるがん特化パッケージ

検査結果と平行して、健康リスクに関わる要因の一覧や発症リスクを軽減するポイントなど、充実のコンテンツも利用できます。

Web上で検査結果を確認するため、PCやスマホなどのインターネット環境が必要です。

検査は20歳以上が対象。

検査項目乳がんなど38項目
検査方法唾液採取
医療機器届け出番号など

ブレストケアグラブ

ウィズネットブレストケア倶楽部|乳がん検診手袋

正しい乳がんの情報を身につけ、早期発見に導くことを願い創設された「一般社団法人ブレストケア倶楽部」推奨の商品

累計120万キット以上の販売実績を誇り、健康保険組合や企業による検診でも採用されています。

特殊加工された極薄の3枚のフィルムで構成されており、手を動かしやすいのはもちろん、指先の繊細な感覚が触診の効果を高めてくれます。

素材複合EVAシート
入り数1枚
医療機器届け出番号など

ICST乳がん検診手袋 ブレストケアグラブ

肌への密着性がよい複合EVAシート製グラブを使用。

肌に接する面は特殊フィルムによる二重構造になっているため、摩擦抵抗が軽減され、触診がスムーズに行えます。

またグラブはアレルギーフリー&脱タンパク素材を採用しており、しかもパウダーフリーなので、手肌がデリケートな人も安心

焼却時にダイオキシンが発生しないので、安心して使い捨てることができます。

販売元メディカル・タスクフォース
素材複合EVAシート
入り数1枚
医療機器届け出番号など製造販売届出番号11B1X10017000018

大木製薬大木製薬|乳房自己触診補助具 ママリーチェッカーN

薄い樹脂膜の三重構造をしたハート型のグラブ

肌に優しい弾力ある柔らかな質感やかわいい見た目が、セルフチェックする気分を高めてくれそうです。

肌に密着する側が二重構造になっており、肌に密着する膜と手のひら側の膜が滑ることで指先の感覚を高め、効果的に触診が行えます

気軽に始めやすい1枚入りで、左右どちらの手にも装着できます。

素材EVA樹脂
入り数1枚
医療機器届け出番号など11B1X10017000027

まとめ

9人に1人が罹患し、ときに命を奪う乳がんは、女性にとって最も警戒するがんの一つといえます。

しかし早期発見ができれば、寛解も十分に見込めます。

検査キットや触診サポートアイテムを上手に使って、乳房を意識する習慣を身につけ、早期発見につなげていきましょう。

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