2022.09.30
生理中のトラブルとしてよく耳にする、デリケートゾーンのかぶれやかゆみ。
実は、使っている生理用ナプキンが肌に合っていないのかもしれません。
そこでぜひ試してみたいのが、肌に優しいオーガニックコットンナプキンです。
今回は産婦人科医の吉岡 範人先生監修のもと、一般的な生理用ナプキンとの違いやその効果、選び方のポイントなどについて解説します。
併せて、おすすめの商品も紹介しましょう。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
産婦人科医
吉岡範人
医療法人社団都筑会 つづきレディスクリニック院長。1978年千葉県生まれ。聖マリアンナ医科大学産婦人科で研鑽を積み、カナダブリティッシュコロンビア大学へ留学をし、幅広い視野を獲得した。その後、聖マリアンナ医科大学へ帰院後、「つづきレディスクリニック」院長に就任。丁寧な問診を通して一人ひとりの生き方の違いや年齢、ライフスタイルなどに寄り添い、すべての女性がいつまでも若々しく・活き活きと暮らすお手伝いができるレディスクリニックをめざしている。
目次
オーガニックコットンナプキンとは、その名のとおり、無農薬で栽培されたコットンが用いられたナプキンのこと。
一般的なナプキンと比べて肌トラブルが起こりにくいといわれています。
というのも、一般的なナプキンは生地に化学繊維が用いられており、これらはデリケートゾーンの「かぶれ」や「かゆみ」などを引き起こす原因になることがあるためです。
そのほか、一般的な生理用ナプキンでは、水分を吸収するとジェル状に固まる高分子吸収剤(ポリマー)を使っていますが、オーガニックコットンナプキンは、パルプ材や布など自然由来の素材が使われていることが多いのも大きな特徴です。
さらに、オーガニックコットンは栽培過程で農薬や化学薬品を使用しないため、水質や土壌、大気の汚染も防いでくれます。
環境に配慮されている点も魅力でしょう。
オーガニックコットンナプキンの一番のメリットは、肌に優しい使い心地です。
ナプキンで覆われるデリケートゾーンは、体の中でも特に皮膚が薄く、刺激に敏感な部位。
繊維のこすれやムレに弱いため、一日中ナプキンをつけて過ごす生理中は、肌トラブルが生じやすくなっています。
一般的な生理用品の場合、経血が含まれると中のポリマーが固まり、肌にビニールを貼り付けたような状態になります。
長時間その状態が続くと、肌当たりが悪くなりムレてしまうため、かぶれやかゆみが生じやすくなってしまうのです。
これに対してオーガニックコットンナプキンは、経血を含んだ後も吸収剤が固まらないため、柔らかな肌触りと、通気性が保たれます。
そのため、肌トラブルが起こりにくいといえるでしょう。
一般的なナプキンに使われる吸収剤のポリマーは、吸収率が高く漏れにくい反面、経血を含むとジェル状に固まり、時間の経過とともに冷たくなってしまうというデメリットがあります。
ナプキンをすぐに取り替えられない場合、冷たいジェルをデリケートゾーンに密着させた状態が続くため、体を冷やしてしまうケースが考えられます。
こうした冷えは血行不良を招き、生理痛を悪化させることも。
その点、オーガニックコットンナプキンは、吸収剤にポリマーを使わず、自然由来のパルプ材などを使用することが多いです。
ポリマーによる冷えが起こらないので、一般的なナプキン使用時と比べて生理痛が軽減したように感じる人もいるようです。
【吉岡先生からのアドバイス】
オーガニックコットンナプキンは自然素材ですから、肌荒れや皮膚のトラブル、アレルギーなどをおもちの方にはおすすめです。もちろんそれでも肌トラブルが起こる方もいらっしゃいますので、その場合には産婦人科や皮膚科にご相談ください。
自然由来の素材を中心に作っているため、一般的なナプキンに比べると経血の吸収量は少ないです。
漏れにくいようサイズや構造に工夫が凝らされているタイプもあるため、経血量の多い2、3日目はそちらを選ぶのが安心です。
ふわふわとした柔らかさが魅力ですが、その分、厚みのあるタイプが多いです。
タイトな服だとラインが気になる場合があるため、ゆったりした服装を選ぶようにしましょう。
またスリムタイプの商品を使うのもおすすめです。
オーガニックコットンナプキンは素材にこだわって作られている分、コストもやや高めの傾向にあります。
洗濯して繰り返し使える布タイプならば経済的で、ゴミも減らせるでしょう。
オーガニックコットンナプキンは、使い捨てできる紙タイプと、洗濯して繰り返し使える布タイプの2種類があります。
まずはそれぞれの特徴をチェックしましょう。
<紙タイプの特徴>
・一般的な生理用ナプキンと使い方、装着手順が一緒で扱いやすい
・布タイプよりも吸収率が高く、漏れにくい
・使い捨てできるので、外出時に便利
・ショーツへのフィット感を高める羽つき、羽なしから選べる
<布タイプの特徴>
・スナップでショーツに着脱するタイプが主流
・紙タイプよりも肌当たりがよりソフトで、デリケートな肌も安心
・洗濯して繰り返し使えるため経済的
・デザインやカラー展開が豊富でブルーデイの気持ちを盛り上げてくれる
外出時には使い捨てができて、より吸収力のある紙タイプ、おうち時間はより肌に優しく、好みの色柄が楽しめる布タイプから初めてみるのも良いでしょう。
肌のかゆみは経血が残ることで生じやすいため、経血残りを軽減するよう、シートを独自に開発。
肌面に凹凸を施すことで、経血を肌に残しづらくしています。
経血量が多い日も、素早く吸収してくれるため漏れる心配がありません。
汗もしっかり吸収するためムレる心配も少なく、心地よい使用感が続きます。
おすすめポイント
・経血が肌に残りづらい、凹凸加工された独自のシート
・汗もしっかり吸収し、心地よい使用感が継続
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
20代・女性
ソフィのはだおもいORGANICはお守りみたいな存在。はだおもいなら大丈夫という信頼感がある。今はこれが自分の中のベスト。
30代・女性
まずつけ心地が気持ちがいい!やっぱり生理は気分も下がるし嫌な気分になるけど、これをつけることによって不快な気分を和らげてくれる。寄り添ってくれていると思う。
20代・女性
前のナプキンの時は就寝時もかゆくて、かいていたが、
ソフィはだおもいORGANICにしてからは気にならなくなりました。
【メーカー名】ユニ・チャーム
【ブランド名】ソフィ
【商品名】はだおもいオーガニックコットン100%
【素材】上層:オーガニックコットン100%、下層:コットン、ポリエチレン、ポリプロペン
【タイプ】紙
肌あたりの良さを追求した、ふかふかと柔らかで通気性のよい不織布を採用。
デリケートゾーンを優しく包み込んでくれる装着感が好評です。
便利な羽つきタイプで、折れ曲がったフチが直接体に触れない独自設計の仕様になっているため、体が動くたびに肌をこすったり、チクチクとした刺激を受けにくい点もメリットです。
おすすめポイント
・肌あたりがよく、通気性のよいシートを採用
・動いても肌をチクチク刺激しない、独自設計の羽
【メーカー名】コットン・ラボ
【ブランド名】コットン・ラボ
【商品名】オーガニックコットンナプキン羽つき
【素材】オーガニックコットン100%
【タイプ】紙
オーガニックコットンナプキンはポリマー不使用のため厚みのあるタイプが多いですが、こちらはスリム型。
吸収体に植物由来のセルロースパルプを採用し、薄くても経血をしっかりキャッチしてくれます。
また、防漏材に植物由来のビオフィルムを使うほか、個包装資材、箱もプラスチックフリーで環境に優しいです。
おすすめポイント
・植物由来の吸収剤を使用した、吸収力の高いスリム型
・製品全体でプラスチックフリーを採用しており、環境に優しい
【メーカー名】ナトラケア(日本総代理店:おもちゃ箱)
【ブランド名】ナトラケア
【商品名】ウルトラパッド スーパー
【素材】表面材:オーガニックコットン100%、吸収剤:セルロースパルプ、防漏材:ビオフィルム
【タイプ】紙
独自に開発した、コットン素材による漏れ防止ガードが横漏れをガード。
表面だけでなく、肌に触れる全面がコットン素材のため、より肌に優しい仕様になっています。
吸収体も綿状パルプを採用しており、経血を含んだ後も体温になじむため、体の冷えも感じにくいでしょう。
おすすめポイント
・コットン素材による漏れ防止ガードを採用
・吸収体の綿状パルプが肌温度になじみ、冷えを軽減
【メーカー名】第一衛材株式会社
【ブランド名】シェリコット
【商品名】オーガニックコットン
【素材】センターシート:オーガニックコットン100%、サイドシート:コットン100%
【タイプ】紙
オーガニック素材にこだわったナチュラル生理用品ケアブランド『Rael』が手掛ける生理用ナプキン。
農薬綿、塩素系漂白剤、ホルムアルデヒド、蛍光増白剤、化学香料、着色料など、気になる6つの成分を排除して製造されています。
通気性のよいシートはムレだけでなく、匂いまで軽減してくれます。
おすすめポイント
・農薬綿、塩素系漂白剤、ホルムアルデヒド、蛍光増白剤、化学香料、着色料フリー
・通気性シートがムレによる不快感や匂いを軽減
【メーカー名】fermata
【ブランド名】Rael
【商品名】オーガニックコットン月経サニタリーパッド レギュラー
【素材】オーガニックコットン100%
【タイプ】紙
ナプキン中央の吸収面がショーツ面と分かれている、立体構造の“3Dナプキン”。
吸収力が高く、洗濯する際もひっくり返して表裏両面をしっかりもみ洗いできるため、生地の奥に染み込んだ経血もきれいに洗い流すことができるでしょう。
また吸収面のフチがふわっと浮き上がる構造のため、肌にしっかりフィットし、横漏れもガード。
おすすめポイント
・吸収面がショーツ面と離れる、使い勝手のよい立体構造
・吸収面のフチがふわっと浮き上がり、横漏れもしっかりガード
【メーカー名】シー・コネクト
【ブランド名】nunona
【商品名】3D布ナプキン
【素材】表面材:オーガニックコットン100%、吸収体:オーガニックコットン、パイル地
【タイプ】布
アメリカ綿の最高峰、オーガニックコットンアカラシードを使用。
繊維が強く耐久性があり、洗濯を繰り返しても型崩れしづらいです。
また染料には、赤ちゃんの肌着に使われている中性染料を用いており、刺激が少なくて安心。
肌面は好みで、さらさらメッシュ面またはふわふわニット面から選べます。
おすすめポイント
・耐久性の高いオーガニックコットンアカラシードを使用
・さらさらメッシュ面またはふわふわニット面から好みで選べる
【メーカー名】しるばあ衣料研究開発
【ブランド名】ベイビーハーツ
【商品名】3D立体型布ナプキンLL(防水あり)ミルフルール
【素材】表面材:綿100%
肌に当たる面:オーガニックコットン100%
吸収帯:綿60%・ポリエステル(吸水拡散糸)40%
防水布:ポリエステル100%
【タイプ】布
肌に触れる生地のみならず、吸収体、縫い糸とすべてにオーガニックコットンを使用。
羽についているスナップボタンは金属アレルギーの人も使えるようにプラスチック製です。
コットンに化学処理を施すことなく製造されており、安心して使えます。
別売りの取り替えパッドを複数枚入れて装着することもでき、少ない日から多い日まで使用可能。
おすすめポイント
・肌に触れる生地から、吸収体、縫い糸まですべてオーガニックコットン100%
・スナップもプラスチックを用いていて、金属アレルギーの人も安心
【メーカー名】チーム・オースリー
【ブランド名】メイド・イン・アース
【商品名】布ナプキン 昼用レギュラー
【素材】オーガニックコットン100%
【タイプ】布
商品名 | はだおもいオーガニックコットン100% | オーガニックコットンナプキン羽つき | ウルトラパッド スーパー | オーガニックコットン | オーガニックコットン月経サニタリーパッド レギュラー | 3D布ナプキン | 3D立体型布ナプキンLL(防水あり)ミルフルール | 布ナプキン 昼用レギュラー |
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メーカー名 | ユニ・チャーム | コットン・ラボ | ナトラケア(日本総代理店:おもちゃ箱) | 第一衛材株式会社 | fermata | シー・コネクト | しるばあ衣料研究開発 | チーム・オースリー |
ブランド名 | ソフィ | コットン・ラボ | ナトラケア | シェリコット | Rael | nunona | ベイビーハーツ | メイド・イン・アース |
素材 | 上層:オーガニックコットン100%、下層:コットン、ポリエチレン、ポリプロペン | オーガニックコットン100% | 表面材:オーガニックコットン100%、吸収剤:セルロースパルプ、防漏材:ビオフィルム | センターシート:オーガニックコットン100%、サイドシート:コットン100% | オーガニックコットン100% | 表面材:オーガニックコットン100%、吸収体:オーガニックコットン、パイル地 | 表面材:綿100% 肌に当たる面:オーガニックコットン100% 吸収帯:綿60%・ポリエステル(吸水拡散糸)40% 防水布:ポリエステル100% | オーガニックコットン100% |
タイプ | 紙 | 紙 | 紙 | 紙 | 紙 | 布 | 布 | 布 |
商品詳細 | ||||||||
刺激に弱いデリケートゾーンを優しく包み込んでくれるオーガニックコットンナプキン。
生理のたびに肌トラブルに悩まされている女性は、ぜひ一度試してみるといいですね。
また体が冷えにくく、生理痛も緩和してくれそうなので、痛みが辛い人にもおすすめですよ。
<掲載商品はedimo編集部が実際に連絡を行い、コンタクトが取れたメーカーのものだけに限定しています。※一部国内プレスリリースでの確認>