腸活や健康、睡眠の質やダイエットなど、さまざまな面から注目されている腸内フローラ。
この腸内フローラには個人差があり、自分の腸内にいる菌に合った対策をすることでより腸活などの効果が高まるとされています。
そこで今回は、腸内フローラ解析を行う「ラテール」代表の河野記代子さん監修のもと、腸内フローラのタイプや検査方法について紹介。
edimo編集室おすすめの腸内環境検査キットもチェックしてみてくださいね。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
腸内フローラ解析アドバイザー
河野 記代子
健康系資格スクール La Terre(ラテール)代表。
18年間エステサロンを経営するなかで、年齢とともに健康の重要性を感じていた時、現在代表理事を務める一般社団法人 睡眠栄養指導士協会と出会う。
健康への一番の近道は「睡眠と腸内環境」だと気付き、腸内フローラ検査を取り扱う事業を開始。
「もっと多くの人に健康意識を高めてほしい!」「学んだことを実践&副業などで活用できるようになってほしい」という想いから2022年、健康系ビジネス資格スクール「La Terre」を開校。
現在スクールでは7つの養成講座があり、全てのコースを自ら担当している。
・腸内フローラ解析アドバイザー
・睡眠栄養アドバイザー
・パーソナル睡眠アドバイザー
・睡眠栄養指導士(認定講師)
・アルツハイマー予防カウンセラー
・栄養解析アドバイザー
・遺伝子分析カウンセラー
腸内フローラ検査のお申込み
https://forms.gle/CmF55vUxxJ9Sxq3A8
「edimoを見た」と備考欄に入力いただくと10%オフ
資格スクール LaTerre
https://la-terre.saloon.jp/kouza
一般社団法人睡眠栄養指導士協会
https://nutrition-sleep.com/
目次
ヒトの腸のなかにはたくさんの常在菌がいます。
ヒトの腸内細菌はこれまで発見されているものでおよそ3000種あり、1人の人間の腸内には約100種、100兆~1000兆個もの菌がいると言われています。
それを重さにすると約1.5kg。
一つひとつは目に見えないくらい小さいのに、全体で1.5kg分もの菌が腸内にいるなんて驚きですよね。
多種多様な腸内細菌は菌種ごとに集団を作って密集しており、それを顕微鏡で見ると花畑のように見えることから、腸内フローラと呼ばれています。
私たちの健康や美容には、この腸内フローラをいいバランスに保つことが大切だと考えられているのです。
私たちの体は脳からの指令によって動いていますが、じつは脳に指令を送っているのは腸内細菌だという研究もあります。
たとえば肉が好きな腸内細菌は脳に肉を食べるよう指令を出し、それによって脳が「肉が食べたい」と感じて私たちは肉を食べているというのです。
そういう意味では私たちの行動は腸内細菌によって決められている一面もあり、それだけ腸内細菌が私たちの体に大きな影響を及ぼしているということがわかります。
腸内細菌のなかには善玉菌、悪玉菌、日和見菌と呼ばれるものがあり、それらがバランスよく腸に存在していることが大切です。
善玉菌だからどんどん増やせばいいわけでも、悪玉菌をなくしてしまえばいいわけでもありません。
大切なのはバランスで、一般的には善玉菌、悪玉菌、日和見菌が2:1:7となるのが理想のバランスといわれています。
腸内環境が乱れる主な原因は食生活。
同じものばかりを食べていると特定の菌が突出して増え、全体のバランスを乱す原因になります。
また、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌はストレスや飲酒によっても死んでしまいます。
腸内環境をいい状態に保つには、日頃からストレスのない生活やバランスのいい食事に気を付ける必要があるのです。
腸内細菌のなかには「ヤセ菌」「デブ菌」「ご長寿菌」と呼ばれるものもあります。
「ヤセ菌」としてはバクテロイデス菌、「デブ菌」としてはファーミキューテス菌などが知られていて、腸内にバクテロイデス菌がいると痩せやすく、ファーミキューテス菌がいると太りやすくなる傾向があるのです。
「ご長寿菌」と呼ばれているのは酪酸菌やビフィズス菌。
ビフィズス菌は年齢とともに減っていくのですが、健康長寿な人の腸内細菌を調べると、若い人と同じくらいのビフィズス菌があることが多いとされています。
約3,000もの種類がある腸内細菌ですが、一人の人間の腸内に定着するのは約100種。
その種類やバランスは人によってさまざまですが、大きく4つの型に分けることができます。
バクテロイデス菌が多いタイプ。
タンパク質や動物性脂肪(牛乳、チーズ、ヨーグルトなども含む)を多く摂取する人に多いとされています。
バクテロイデスは代表的なヤセ菌に分類されます。
プレボテラ菌が多いタイプ。
炭水化物と関連しているとされています。
玄米を消化するのが得意でもある一方、玄米を食べすぎるとプレボテラが増えすぎてしまう可能性もあるので注意が必要です。
ルミノコッカス菌が多いタイプ。
ルミノコッカス菌は食物繊維を分解する能力を持っていますが、これが多い人は不溶性の食物繊維が合わない場合もあるので要注意。
また、糖質の吸収や脂肪の蓄積を促進してしまう特徴もあり、デブ菌に分類されます。
バランスタイプ。
バクテロイデス、プレボテラ、ルミノコッカスが混在している型になります。
これらはいずれの型がいい、悪いというものではなく、単なる分類で血液型のようなもの。
自分がどの型に当てはまるかを知ることで、消化の得意な栄養素や相性のいい食材がわかります。
では、自分の腸内環境は良好なのか?
一目でチェックできるのが、便の状態です。
硬すぎたりやわらかすぎたりする便の場合、腸内環境がいいとは言えません。
理想的な便の状態を示す表はインターネットで検索するとすぐ見つかるので、ぜひ参考にしてみてください。
「ダイエットに効果的なヤセ菌がいるか知りたい」「自分に合った腸活をしたい」という場合は専門機関での検査が必要です。
どんな種類の菌が、どれくらいの割合で存在しているかを知ることで、ダイエットや腸活がより効果的に行えるようになります。
腸内フローラ検査を行っている病院や専門の検査機関で検査をします。
病院の場合は窓口やホームページから、専門機関の場合はホームページから申し込みをすると検査キットが送られてくるので、自宅で便を採取して郵送し、検査結果を待ちます。
検査結果は書類やデータで受け取れたり、専用サイトにログインして閲覧できたりと、機関によって異なります。
また、結果を自分で見るだけでなく専門家による口頭でのアドバイスを受けられるものもあり、その後の食生活などの具体的な改善点が聞けるのでおすすめです。
検査結果の受け取り方についても事前に調べてから申し込みをしましょう。
腸内フローラの検査キットはインターネットで購入することもできます。
この方法だと病院に出向いたりする必要がないので手軽に検査を受けられるほか、病院や専門機関で行う検査より費用を抑えられるのがメリットです。
最初にインターネットでキットを購入すれば、その後の検査の流れや方法は病院などで受ける場合とほぼ同じですが、検査結果の内容は商品によって違いがあります。
腸内細菌の詳しい種類や割合がわかるものや、ある特定の菌の有無だけがわかる簡易的なもの、専門家のアドバイスが付いているものなどさまざまなので、自分の知りたいことに合わせて選ぶようにしてください。
また、どちらの方法で検査する場合にも大切なのが、2度目、3度目の検査。
最初の検査結果を受けて食生活などを改善したら、その成果がきちんと出ているかどうかを2度目、3度目の検査で確認することで、より効果的なダイエットや腸活につながります。
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。edimo編集部が独自に行っています。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
※商品によってはユーザーのレコメンドが記載されています。これらは個人の感想であり、効果効能を示すものではありません。
医療機関を通して検査を受けるか、申し込みから結果の閲覧までオンラインで行うか、好きな方法を選べます。
医療機関で行えば検査結果とあわせて腸内環境改善に向けたアドバイスを受けることができ、オンラインなら自宅で完結できるうえ医療機関で受けるより早く結果がわかるというメリットがあります。
オンラインで受けると、腸内細菌のタイプや個別の菌の割合がわかります。
医療機関で受けると、腸内フローラの総合判定スコアや疾病リスクのスコアなどもわかります。
おすすめポイント
・医療機関を通して受けるか自宅でオンラインで受けるかが選べる
・医療機関で受けた場合、腸内フローラから自分自身の健康リスクを把握できる
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
50代・女性
腸内フローラの結果を知ることで日々の食事の内容を変えることができ、それが体調の維持につながっている。
60代・女性
検査でビフィズス菌が平均より異常に少ないことがわかり、アドバイスに従ってビフィズス菌を意識的に増やす食生活に変えたところ、原因不明な下痢や腹痛がなくなりました。
30代・男性
自分の腸内細菌の特徴を知り、将来に向けて対策を考えたくて検査を受けました。善玉菌を増やす食材を調べて意識して摂取するようにした結果、体の調子が全体的に良くなりました。
ブランド名 | マイキンソー |
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メーカー名 | サイキンソー |
商品名 | 腸内フローラ検査 マイキンソー |
検査 | 便検査 |
医療機関or自宅 | どちらか選べる |
尿から腸内環境を調べる検査キット。
腸内環境が悪化すると増えるとされている腸内の腐敗物質「インドール」に注目。
この「インドール」は「インドキシル硫酸」という物質となって尿とともに排出されるので、尿中のインドキシル硫酸の量を測定することで腸内の環境を知ることができます。
自宅で尿を採取して送るだけで、約1週間で検査結果がわかります。
実践している腸活や菌活が自分に合っているのかどうかを知ることができます。
おすすめポイント
・尿で検査できる
・簡単に、かつ手頃な価格で腸内環境が良いか悪いかを調べられる
腸内細菌のなかでも痩せ菌と呼ばれる「バクテロイデス菌」と、悪玉菌のひとつ「クロストリジウム菌」のバランスを調べます。
バクテロイデス菌が多い=痩せやすい、クロストリジウム菌が多い=太りやすいといった腸内フローラの環境をスコア化。
今の自分の体質と、今後の食生活や生活習慣の対策を知ることができます。
おすすめポイント
・痩せやすさ、太りやすさに特化して腸内フローラを検査・判定
・今の自分の体質を知って今後の対策をたてられる
美容に特化した腸内フローラ検査。
ホルモンバランスや更年期障害が気になる40代~50代の女性の悩みにアプローチし、腸内年齢を判定。
美容に関する4項目(女性ホルモン、痩せホルモン、幸せホルモン、腸内環境)を5段階で評価。
女性ホルモンに関係する「エクオール」、痩せやすさに関係する「アッカーマンシア」、幸せホルモンに関係する「クロストリジウム」の割合を知ることができます。
おすすめポイント
・美容に特化した腸内フローラ検査
・女性ホルモン、痩せホルモン、幸せホルモン、腸内環境の4つの項目を5段階で判定
商品名 | 腸内フローラ検査 マイキンソー | 腸内環境検査 腸活チェック | 腸内フローラ検査 スリムチェック | 腸内博士ビューティー エクオールプラス |
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ブランド名 | マイキンソー | カラダのものさし | カラダのものさし | 腸内博士 |
メーカー名 | サイキンソー | ヘルスケアシステムズ | ヘルスケアシステムズ | Fineseedヘルスラボ |
検査 | 便検査 | 尿検査 | 便検査 | 便検査 |
医療機関or自宅 | どちらか選べる | 自宅 | 自宅 | 自宅 |
商品詳細 | ||||
腸内細菌の種類やバランスは人それぞれ。
まずは自分の腸内にどんな菌がいるのかを知ったうえで、自分に合った腸活やダイエットに取り組むとより効果が高まります。
また、食べ物だけでなくストレスや不規則な生活習慣も腸内環境に影響を及ぼします。
普段から腸内環境を意識した生活習慣を心がけ、良好な腸内フローラを維持していきましょう。