温活におすすめの鍋つゆ9選。冷え性の人も体を温めて代謝を上げよう！

体の冷えは冬だけに起こると思っていませんか？

実は、エアコンを使用する夏にも体が冷えることはよくあります。

そのため、一年を通して体を温めることは大切です。

そんな冷え対策の一つとして、鍋を食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか？

今回は、体の冷えの原因と、「温活」におすすめの食材について、日本温活協会の川﨑真澄さんに取材しました。

あわせて編集部が選んだおすすめの鍋つゆも紹介するので、ぜひチェックしてくださいね。

取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です

体に「冷え」は大敵

まずは体の「冷え」の実態と、体へ与える影響、適切な体温を保つことの重要性について簡単に説明します。

そもそも「冷え」とはどんな状態？

冷えとは、血行不良や代謝低下などといった何らかの影響によって体が冷えた状態のこと。

冷えの原因は人によってさまざまで、それぞれに応じた対策を行うことが大切です。

「冷え」による体への悪影響は？

「冷えは万病の元」と言われるように、体温が低い状態が続くと体の機能がうまく働かなくなり、血流や代謝の低下などが起こります。

その結果、手足の冷えやむくみ、肩こりや腰痛、不眠などの症状が現れてしまうのです。

また、体温が下がると体内に入った細菌やウイルスを攻撃する免疫細胞 の働きも鈍り、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。

特に小腸には多くの免疫細胞が集まっているため、腸が冷えると免疫機能が大きく低下する原因になります。

適切な体温を保つことの重要性 

体を冷やさず最適な体温を保つことができれば、体内の血の巡りが良くなります。

その結果、肩こりや腰痛の改善に繋がるほか、血液に含まれる栄養が体の隅々にまで行き渡るという効果も。

また、血液だけでなくリンパの流れも良くなるため、余分な水分や老廃物がスムーズに対外へ排出されるようになり、むくみにくくなるでしょう。

さらに、免疫機能が正常に機能することで、風邪などにもかかりにくくなります。

「冷え」が起こる原因は？

冷えの原因は色々と考えられますが、ここでは代表的なものを4つ紹介します。

筋肉量が少ない

私たちの体温を維持するための熱は、約60%が基礎代謝によって生み出されています。

その内の約20％が筋肉から生み出されているため、筋肉量の減少は体温の低下に大きく影響します。

しかし、機械化、電化、自動化が進んだ現代の生活では、昔と比べると自ら身体を動かす機会が減り、運動不足になってしまいがち。

その影響で現代人の筋肉量は減っており、体温が下がりやすくなっていると考えられます。

食習慣が乱れている

無理なダイエットや栄養バランスが偏った食事を続けた場合、熱を生み出すために必要なエネルギーが不足し、体の冷えに繋がります。

また、よく冷えたスムージーを朝から飲んだり、氷の入った水やキンキンに冷えたビールをたくさん飲んだりするなど、冷たい飲食物を日常的に摂取していると、胃腸機能が低下して体の冷えを招く可能性があります。

体内の水分量のバランスが悪い

人間の体の大半は水分（体液）でできています。

性別や年齢によって差はあるものの、成人の水分量は体重の55～65％ほど。

その中には、全身に栄養を届けたり体温調節を行ったりする働きを持つ血液や、体内の老廃物を回収する働きを持つリンパ液などが含まれます。

これらは人間が生きていくうえで必要不可欠ですが、多すぎると余分な水分が血液中やリンパ管からあふれ出して体がむくんでしまうことも。

そのむくみで血管やリンパ管が圧迫されて流れが悪くなると、体が冷えてむくみも取れにくくなるという悪循環に陥ってしまいます。

自律神経が乱れている

自律神経とは、代謝や体温などの機能を24時間コントロールしている神経のことで、「交感神経」と「副交感神経」の2種類があります。

交感神経は昼間や体の活動時に活発になる神経であり、この神経が優位になると心臓の脈拍数が増えたり、血管が収縮して血圧が上昇したり、発汗が促進されたりします。

一方、副交感神経は夜やリラックス時に優位になる神経で、脈を遅くしたり、血管を拡張して血圧を下げたりする働きがあります。

通常はこの2つの自律神経がバランスよく働くことで体の健康が保たれています。

しかし、ストレスの影響が大きいと交感神経ばかりが刺激されて優位に働き、末梢血管が収縮して手足が冷えることがあります。

冷えの予防として「温活」が注目されている！

最近では、冷えの予防・解消法として「温活」が注目されています。

温活とは、体温を適正な温度に保つための活動のこと。

広義の意味では体を温める活動のことも指しますが、漠然と体を温めればよいだけではありません。

日本温活協会が提唱する「温活」は、体の熱を適切に発散させ、適正な体温を保つ「恒温活動」も含まれています。

例えば、真夏の炎天下にもかかわらず身体を冷やさないように冷房器具を使わないと熱中症を引き起こします。

単に体を冷やさないことや温めることだけに目を向けすぎてしまうと、かえって体に不調をきたすこともあるのです。

そのため、温活は「適正な体温まで上げる活動」と「適正な体温を保つ活動」の両面で捉え、これらの活動を正しく行うことが大切です。

体を温める食材は？

食べ物には、体を温めやすい食材と冷ましやすい食材があります。

薬膳の考え方では5つの属性に分類されており、体を強く温めるモノが「熱性」、緩やかに温めるモノが「温性」、温めも冷やしもしないモノは「平性」、冷ましやすいモノは「涼性」、冷やすモノは「寒性」と呼ばれています。

代表的な食品を分類すると、以下の通りです。

食材だけでなく調理法も工夫するとベター

温活を行う際は食材の調理方法を工夫することも大切です。

「涼性」「寒性」の食材でも焼く、煮る、蒸すなど熱を加えたり、「熱性」「温性」の食材と組み合わせたりすることで冷えの作用を緩和させることができます。

【監修者】温活指導士川﨑 真澄のコメント

冷えが気になる時に体を温める食材を取り入れることは重要ですが、体に熱がこもりやすい方や熱中症のリスクのある夏場には、「涼性」や「寒性」の食材をうまく活用しながらゆるやかに体を冷ますことも大切。

体を冷ます作用のある食材には体を潤わせる性質もあります。

極端に偏りすぎないようにバランスも考えながら摂取し、季節や体質に合わせてベストな食材を選びましょう。

また、旬の野菜は特に栄養価が高く季節感も味わうことができるので、積極的に取り入れるのがおすすめですよ。

温活用鍋つゆ選びのポイント

数多くの食材を一度に摂取できる鍋料理は栄養バランスが良く、加熱することで野菜の消化吸収も高まる温活にぴったりのメニュー。

最近では定番から変わり種までバラエティに富んだ鍋つゆが販売されていますが、温活を目的に選ぶのであれば醤油や味噌、酒麴、キムチなどの発酵食品ベースのものがおすすめ。

さらにトッピングにチーズなどの発酵食品を入れるのも良いでしょう。

発酵食品は酵素成分の働きによって血流や代謝を促し、腸内環境を良好な状態に促す効果が期待できます。

ただし、熱に弱い性質があるほか、醤油や味噌などの調味料は加熱しすぎると風味も損なわれるので、なるべく火を消した後に入れるなどの工夫が大切です。

温活におすすめの鍋つゆ9選

商品名	画像	詳細を見る	タイプ	主な原材料
冨貴食研冨貴食研｜ごま鍋の素			液体（濃縮タイプ）	だし（そうだかつお節、シイタケ、昆布）、豆乳など
キッコーマンキッコーマン｜濃厚豆乳鍋つゆ　まろやか担々			液体（ストレート）	豆乳、ゴマ油、ゴマ、ニンニク、豆板醤など
Mizkanミツカン｜〆まで美味しい キムチ鍋つゆ ストレート			液体（ストレート）	みそ、ニンニク、唐辛子、コチュジャンなど
Mizkanミツカン｜旨鶏しお辛鍋つゆ ストレート			液体（ストレート）	食塩、鶏ガラだし、ニンニク、唐辛子など
味の素AJINOMOTO｜「鍋キューブ®」濃厚白湯　8個入パウチ			個装（キューブ）	ポークエキス、食塩、ガーリックパウダーなど
エバラ食品工業エバラ｜プチッと鍋　寄せ鍋			個装（濃縮タイプ）	しょうゆ、ショウガエキス／調味料など
モランボンモランボン｜糀にんにく鍋用スープ			液体（ストレート）	ニンニク、塩こうじ、おろしショウガなど
宮島醤油ミヤジマ｜糀鍋スープ生姜とゆず			液体（ストレート）	塩こうじ、ショウガ、ユズ皮、米こうじなど
まつやまつや｜とり野菜みそ				米みそ、香辛料など

冨貴食研冨貴食研｜ごま鍋の素

化学調味料・保存料は無添加で、オーガニックにこだわって作られた鍋の素。

厳選された鶏ガラ、本ガツオ、昆布のだしをベースに、たっぷりの金ゴマが入ったコクのある味わいです。

酵母エキスやたん白加水分解物は使われておらず、国産大豆の豆乳を使用。

シメには麺がおすすめですよ。

ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント

30代・女性

しっかり目の味で、野菜を沢山入れても味が薄くなりませんでした。おすすめされているシメの担々麺風、中華麺がなかったので、おじやにしましたがお米でも美味しかったです。

40代・女性

ピリッとごま味で、どんどん鍋が進みます！お野菜の味を邪魔しないのに、存在感があり、ゴマの風味が濃くってとにかくおいしかったです。

キッコーマンキッコーマン｜濃厚豆乳鍋つゆ　まろやか担々

豆乳製品を数多くつくり出しているキッコーマンが手掛けた、豆乳ベースの担々鍋つゆ。

豆乳が豆板醤の辛味をマイルドにしているため、一般的な“担々スープ”が苦手な人や、子どもでも食べやすいです。

香り高いゴマの風味は、食欲を掻き立てること間違いなし。

シメに中華麺を加えれば、「豆乳担々麺」が楽しめますよ。

ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント

30～50代・女性

濃厚で、豆乳のコクがあり、食材に絡んだ味がまろやかで美味しいと思った。

30～50代・女性

使用している豆乳がよく飲んでいる豆乳でなじみがあり安心して利用できました。クリーミーで塩味もちょうどよく最後のシメまでおいしく食べることができました。

30～50代・女性

豆乳ベースに程よい辛味がマッチしていた。かといって辛すぎず、子どもにも食べさせられる辛さで良かった。

Mizkanミツカン｜〆まで美味しい キムチ鍋つゆ ストレート

鍋はもちろん、シメまで美味しく食べられるように開発された鍋つゆシリーズ。

ゴマ油と鶏油で炒めたニンニクと韓国産唐辛子に、コチュジャン・ラージャンを加えた、コクのある味わいです。

シメは中華麺を入れてキムチラーメンにするのがおすすめ。

一人暮らしの人用に、1人前から鍋を作れる“ミニパック”も販売されています。

ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント

年齢非公開・女性

ミツカンさんのキムチ鍋は辛すぎなくて家族みんなで食べやすいです！私は辛いものが少し苦手なのですが、ミツカンの鍋つゆはおいしくいただいております。

年齢非公開・女性

普段ポン酢味の鍋しか食べない夫が、ミツカンさんのキムチ鍋つゆをとてもおいしいと言って食べるようになりました。鍋の味に変化ができとてもよかったです。　

Mizkanミツカン｜旨鶏しお辛鍋つゆ ストレート

辛い鍋を食べたい人におすすめの鍋つゆシリーズ。

じっくり煮込んだ鶏がらスープに、唐辛子と黒コショウを加えることで、パンチがありつつ旨味を感じる味わいに仕上がっています。

一般的なキムチ鍋に飽きた人にとっても新鮮な味で食べやすいでしょう。

同シリーズの「濃厚とんこつ」や「W味噌」も、熱性や温性の食材が多く使われていておすすめです。

味の素AJINOMOTO｜「鍋キューブ®」濃厚白湯　8個入パウチ

キューブ1つで1人前の鍋を作れる、固形タイプの鍋の素。

人数や味の好みによって使うキューブの個数を調整できるので便利です。

豚骨と鶏ガラのだしをベースにした、濃厚で深い味わいが特徴。

さらに、 ショウガやニンニクなどの香味野菜も隠し味として使われています。

ちゃんぽんやうどんのスープとして使うのもおすすめですよ。

エバラ食品工業エバラ｜プチッと鍋　寄せ鍋

水で薄めて使う濃縮タイプ。

1人前ずつ個包装になっているので、人数に合わせて分量を調整できます。

うすくちしょうゆをベースに、カツオと昆布の旨味とショウガを効かせた王道な和風スープは、鍋だけでなくうどんや煮物、炊き込みご飯などに活用できます。

さらに、薄めずそのまま使えば唐揚げの下味にもなるので、ストックしておくと便利でしょう。

モランボンモランボン｜糀にんにく鍋用スープ

おろしニンニクとローストガーリックを効かせた鍋つゆ。

ベースのスープはあっさりとした鶏ガラだしにこうじを加え、まろやかな塩味に仕上げられています。

青菜がおいしく食べられるように開発されているので、コマツナやチンゲン菜との相性が抜群。

秋から冬が旬の葉野菜を食べるのにぴったりです。

残ったスープはあんかけにアレンジするのもおすすめ。

宮島醤油ミヤジマ｜糀鍋スープ生姜とゆず

老舗のしょうゆ醸造メーカーが自社で仕込んだ塩こうじに甘酒こうじを加えた、寄せ鍋タイプの鍋用スープ。

こうじは佐賀県産米のみが使用されています。

化学調味料は使われておらず、ショウガとユズの風味を効かせてあるのがポイント。

肉はもちろん、エビやカニといった魚介類との相性も抜群です。

シメはご飯と麺、どちらでも楽しめます。

まつやまつや｜とり野菜みそ

「野菜や栄養をたっぷり摂る」という意味で「とり野菜みそ」と名付けられた調味みそ。

これ1つで絶品みそ鍋が完成。

味わい深い風味とコクがあり、どんな食材とも相性抜群です。

また、鍋だけでなく炒め物や肉のみそ漬けなどにも使えるので、ストックしておくと重宝するでしょう。

刺激が欲しい人には、特製豆板醤入りの「ピリ辛とり野菜みそ」もおすすめです。

まとめ

一年を通じて体が冷えやすい人は、ぜひ食事による「温活」を試してみてはいかがでしょうか。

鍋は材料を切って煮込むだけなので、比較的調理も簡単。

そのうえ、野菜もたっぷり摂れます。

興味のある人は、ぜひ今回ご紹介した鍋つゆをうまく活用して、調理にチャレンジしてみてくださいね。