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目に異物が入ると、ゴロゴロと違和感を覚えたり、痛みを感じたりして、気になるもの。
自分で対処するなら、洗眼薬を使用するのもひとつの方法です。
今回は、目に入った異物が引き起こすトラブル、洗眼の必要性、洗眼薬の選び方や効果的な使い方などについて、等々力眼科の院長である禰津直久先生にお聞きしました。
あわせてedimo編集部おすすめの洗眼薬も紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
眼科医
禰津 直久
等々力眼科院長。
平成5年より日帰り白内障手術を主体とした眼科を開始。多焦点眼内レンズ、レーザー白内障手術、乱視の眼内レンズ、低侵襲緑内障手術併用手術も積極的に取り入れ、年間879件(R4年)、通算17700件以上の白内障手術を行っている。高度な白内障手術を楽に受けてもらうことにより、地域に貢献。
医療法人社団誠雪会 等々力眼科
https://tganka.jp/
目次
目のゴロゴロ、チクチクする原因はさまざまですが、主なものは次のとおりです。
花粉、PM2.5(2.5mmの千分の1以下の粒子状物質)、砂、ほこり、小さな虫、抜けたまつ毛など
アイラインの液体、パウダーファンデーションやアイシャドウの粉末、マスカラの繊維など
汚れたコンタクトレンズの装着、長時間の使用による目の乾燥
まつげが眼球に向かって生えてしまう逆まつげが眼球を刺激する
涙の量が不足したり、涙が目の表面に行きわたらなくなったりする状態にあるとき
春期カタル(アレルギー性結膜炎の重症型)、角膜炎、角膜感染症、ものもらい、糸状結膜炎、角膜結石など
異物やメイク剤が目に入った場合、微量であれば、自然に出る涙によって洗い流されて、ゴロゴロ感はおさまります。
ただ、ドライアイなどで涙が出にくくなっていると異物が目に留まることになります。
こうした場合の対処法は次の通りです。
・ 点眼薬を1~2滴さすことで異物の排除が促進され、違和感が早く治まる可能性がある
・ 洗顔薬で目を洗う
【監修者】眼科医禰津 直久のコメント
洗眼薬を購入する際は、次の点をチェックしましょう。
・ ベンザルコニウム塩化物、パラベンといった防腐剤は角膜にダメージを与える可能性がある
・ 防腐剤フリーのものがおすすめ
・ 防腐剤が含まれていないと雑菌が増殖しやすい
・ 開封後、短期間で使い切れる少容量のものがおすすめ
・ 神経修復作用が期待できるビタミンB6、B12などのビタミンB群
・ 角膜保護をしてくれるコンドロイチン硫酸エステルナトリウム
・ アレルギー症状を抑える効果が期待できる抗ヒスタミン成分
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | タイプ |
小林製薬アイボン|アイボン Wビタミン PREMIUM(第3類医薬品) | カップを当てて上向きになって洗う | ||
ロート製薬ロートV7|洗眼薬(第3類医薬品) | カップを当てて上向きになって洗う | ||
ロート製薬ロートリセ|洗眼薬(第3類医薬品) | カップを当てて上向きになって洗う | ||
参天製薬参天製薬|点眼型洗眼薬 ウェルウォッシュアイ®(第3類医薬品) | 点眼 |
独特の形状のカップにより、使用中に上を向いても液漏れしにくい上、目の周りが痛くなりにくく跡もほとんど残らない洗眼薬です。
代謝促進効果が期待できるビタミンB6とタウリン、調節機能改善が見込まれるビタミンB12、血行促進効果が期待できるビタミンEを配合。
さらに抗炎症成分、抗ヒスタミン成分、角膜保護成分などもブレンドされていて瞳を健康に保ちます。
コンタクトレンズを外した後に使用すること。防腐剤不使用。
独自の柔らか素材を使った「イージーカップ®」は、つまむとへこんで洗眼液が対流を起こし、上向きでも下向きでも目の中の異物を洗い流し、眼病を予防します。
洗眼液にはビタミンB類、抗炎症成分、抗ヒスタミン成分を配合。
加齢による涙液排出機能の低下によって汚れた涙がたまりがちな瞳のケアにもおすすめです。
独自の「イージーカップ®」を採用。ピンク色でローズの香りの洗眼液です。
化粧のマスカラ、フェイスパウダー、ラメなどが目に入ってしまい悩む女性を対象に開発されました。
洗眼液にはトリプルビタミン(ビタミンB6、ビタミンB12、天然型ビタミンE)と、ヒアルロン酸Na、抗炎症剤、抗ヒスタミン剤などを配合し、目の汚れを洗い流して澄んだ目をサポートします。
防腐剤不使用。
点眼型の洗眼薬。
10mlボトルなので持ち歩きにも手軽で、目の中の異物を洗い流すのに場所を選びません。
コンタクトレンズを装着したままでも使用できます(カラーコンタクトレンズは除く)。
主成分はホウ酸で、涙に近い性質の洗眼薬。防腐剤フリーです。
【監修者】眼科医禰津 直久のコメント
防腐剤が入っていない洗眼薬の場合、角膜炎の原因となるアカントアメーバや雑菌などが混入・増殖する恐れがあります。
長くても開封後1ヵ月以内に使い切ることが推奨されます。
使い切れない場合は、残りを廃棄するようにしましょう。
洗眼薬をカップに入れて目に当てるタイプのアイテムを使用する場合は、必ずアイメイクやファンデーションをきれいに落としてからにしましょう。
化粧したまま使用すると、まぶたやまつげのメイク剤や汚れが目に入ってしまうので逆効果です。
片目を洗ったらその液は捨て、新たに液を入れ直してもう片方の目を洗うようにしてください。
使用後はカップをしっかり洗浄し、清潔な場所で乾燥させること。
菌の増殖を招かないよう、衛生的に保管しましょう。
花粉やPM2.5、アイメイクなどが目に入ってしまうことで目がゴロゴロするなら、取り除いて快適にすごしたいですね。
洗眼薬を使用する際には、注意すべき点に留意して正しく使うようにしましょう。
今回ご紹介したアイテムも参考に検討してみてください。
水道水で目を洗うのは、非常時以外はNG行為です。
水道水に含まれるカルキが刺激となり、眼球を傷つける可能性があります。