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気温が上がる季節のランニングで心がけたいのが、運動中の水分補給。
身体の水分が失われると、パフォーマンスが低下したり、熱中症や脱水症状などを引き起こしたりすることも。とはいえ、普段使っているマイボトルでは、重くて携帯しづらそうです。
そこで今回は、ランニングパーソナルトレーナーの重松貴志さんに、給水ボトルの選び方について取材。その助言をもとにedimo編集部が実際に比較検証しました。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
ランニングトレーナー
重松 貴志
ランニングパーソナルトレーニング「RUNWAY」代表。ランニングによる膝の故障から、裸足ランニングとピラティスに出会い、それらを掛け合わせた独自のランニング理論を構築。初心者や中級者を中心に、効率の良い走り方の提案を行う。
目次
ランニングを通して失われる水分の量は、その日の気温や走る距離によって変わります。
体質など個人差も大きいため、自分がどのくらいの水分を失うのか把握しておきましょう。気温や距離による違いも知っておくのがおすすめです。
ランニングの前後に体重を測り、その差が失った水分量。体重差が、ランニング前の体重の2%以内を超えないように、水分補給するとよいでしょう。
【監修者】ランニングトレーナー重松 貴志のコメント
先に述べたように、給水の量やタイミングは個人差が大きいもの。あくまでも目安ですが、下記を参考に容量を選ぶのも一つです。
基本的に10㎞程度までなら途中で給水せず、運動後の補給でもよいという考え方もあります。ただ、気温が上がる時期は、給水をしなければ体温が上昇しやすくなります。また、体内の水分量が減ると、パフォーマンスの低下や熱中症を引き起こす恐れもあるため、水分を携帯しておくと安心です。ランニングによって失う水分量の、90%以上を補給できる容量を選ぶとよいでしょう。
【監修者】ランニングトレーナー重松 貴志のコメント
夏など気温が高くなる時期は、1㎞ごと、もしくは5分に一度のタイミングで50~100ml程度)飲むのがおすすめ。つまり、10㎞程度走る際の給水量の目安は約500ml~1Lとなります。
ただ、市販の給水ボトルのラインアップは500ml程度が多い印象。500ml以上を給水するには、ボトルを2本持つ、または途中で自販機やコンビニで飲み物を購入しボトルに補充する、といった方法があります。
手に持って走る場合は、ハンドベルト付きや、太すぎずくびれた形状のものが握りやすいです。
ウエストポーチのボトルホルダーに収納するなら、ペットボトル程度の硬さのあるボトルタイプがおすすめ。さっと差し込める上に、ホルダーにフィットして落ちにくいでしょう。
バックパックやベストのフロントポケットに収納する場合は、柔らかい素材で薄型の「ソフトフラスク」が便利です。
ソフト素材のものは、中身が減るにしたがって圧縮され、コンパクトに折りたためるタイプが多いです。そのため、走行中の飲料の揺れも気になりにくいでしょう。なお、ステンレス製のボトルは重いので避けた方がよいです。
飲み口の種類を大きく分けると、飲み口を噛んで飲む「ワンタッチ式(バイトバルブ)」、飲み口を引っ張るタイプ「プル式」、「ストロー式」の3つに分かれます。
走りながら片手で飲みやすい「ワンタッチ式(バイトバルブ)」がおすすめです。
次のような機能が付いていれば、より快適に使えるでしょう。選ぶ際の参考にしてください。
開口部の口径が広いボトルは飲み物を注ぎやすいです。また、スポーツドリンクには糖分や塩分が含まれており、洗い残しがあるとカビや雑菌の繁殖や、ニオイの元に。飲み口が分解できるものや、口径が広いものがお手入れしやすいです。
ポーチに横向きに入れたり、バックパックに収納したりした時に、液モレしては大変です。液モレしない構造になっているものを選びましょう。
飲み進めるごとにコンパクトにたためるものは、持ち運びがしやすいです。
給水量がひと目で把握できます。また、粉末でスポーツドリンクを作る場合、目盛りがあれば水を計量する必要がなく便利です。
監修者に教えてもらったことをもとに、edimo編集部がおすすめ商品をピックアップ。今回は、ランニング時の水の揺れが気になりにくく軽量なソフトタイプ、かつ、片手で飲める「バイトバブル(噛むタイプ)」を選びました。
ランニング歴8年の編集者が、実際に使用して検証を行いましたので、商品選びの参考にしてください。
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | 容量 | 重さ | 形状/底面 | 飲み口タイプ | 開口部広め | 液モレ防止 | 機能 |
サロモンサロモン(SALOMON)|ACTIVE HANDHELD ユニセックス ハンドヘルド(フラスク付) | ![]() | 約500ml | 約56g | ボトル/底面あり(楕円形) | バイトバルブ(噛む) | ◎(約42mm) | ◎ | ハンドベルト付き、目盛り付き | |
ユナイテッドスポーツブランズ社ネイサン(NATHAN®)|イグソショットソフトフラスク2.0 | ![]() | 約414ml | 約42g | ボトル/底面あり(円形) | バイトバルブ(噛む) | ◎(約40mm) | ◎ | 折れ防止内蔵、冷凍OK | |
ゴールドウィンザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)|ランニングソフトボトル500 | ![]() | 約500ml | 約35g | ボトル/底面あり(楕円形) | バイトバルブ(噛む) | △(約25mm) | ◎ | 目盛り付き | |
ハイドラパック社ハイドラパック(HydraPak)|ソフトフラスクスピード500 | ![]() | 約500ml | 約46g | 薄型/底面なし | バイトバルブ(噛む)/フリップあり | ◎(約42mm) | ◎ | 目盛り付き | |
デカトロン社デカトロン(DECATHLON)|KALENJIカレンジ ソフトフラスク(500ml) | ![]() | 約500ml | 約36g | 薄型/底面なし | バイトバルブ(噛む) | △(約25mm) | ◎ | ゴムリング付き |
1947年にフランスで生まれたスポーツブランド「サロモン」のソフトボトル。
手に持って走る際に便利な、ハンドベルトが付いています。
開口部は42㎜と幅広く、漏れにくいツイストロックシステムを採用。
ラインアップが豊富で、150mlの少量タイプから、チューブ付きの2Lタイプまで展開。
編集者が使ってみました!
ハンドベルトが付いているため、手に持って走る際に便利。
底面がしっかりとした作りで型崩れしにくいため、ウエストポーチのドリンクホルダーにスムーズに差し込めました。
ベストのフロントポケットに挿入する際も、底面がポケットを押し広げてくれて入れやすかったです。ただ本体の素材が柔らかいため、中身が少なくなるとボトルがフニャフニャになって挿入しづらい印象。
飲み口を軽く噛むだけで水分が出てくるので、走りながら片手で飲むことが可能。50ml単位の目盛りが付いており、給水量を把握できます。
開口部が約42㎜あるため、ボトルブラシがすっと入り奥まで入りました。飲み口を分解でき、洗いやすいです。
底面がクリアなので、粉末ドリンクの溶け残りも確認できます。
1分間、ボトルを逆さまにして振っても漏れることはありませんでした。
容量 | 約500ml |
重さ | 約56g |
サイズ | H20×W9×D6㎝ |
形状/底面 | ボトル(底面あり:楕円形、ハンドベルト付き) |
飲み口タイプ | バイトバルブ(噛む) |
開口部広め | ◎(約42㎜) |
液モレ防止 | ◎ |
機能 | ハンドベルト付き、目盛り付き |
アメリカのランニングスポーツブランド「ネイサン」のソフトフラスク。
水分量が少なくても形状をサポートするスパインを内蔵。ポーチやポケットへの出し入れがスムーズです。
冷凍が可能。
編集者が使ってみました!
ボトル内部に硬い板状のスパインが付いていることで、中身が少なくなってもボトルがふにゃふにゃになりません。ウエストポーチ、ベストのフロントポケットのどちらも、今回のラインアップの中で最もスムーズに収納できました。
ハンドベルトを通すフックがあるため、市販のベルトを装着して手に持って走ることも可能。
細身のボトルなので、前述のサロモンよりスムーズに、ベストのフロントポケットに入れられました。
飲み口を軽く噛むだけで水分が出てくるので、走りながら片手で飲めます。
開口部は約40mmと広めで、ボトルブラシはスムーズに入れられました。全体的にクリアなボトルなので、洗い残しのチェックが簡単。
飲み口は分解できます。
1分間、ボトルを逆さまにして振っても漏れることはありませんでした。
容量 | 約414ml |
重さ | 約42g |
サイズ | H22×W6×D6㎝ |
形状/底面 | ボトル(底面あり:円形、ハンドベルトを通すフックあり) |
飲み口タイプ | バイトバブル(噛む) |
開口部広め | ◎(約40㎜) |
液モレ防止 | ◎ |
機能 | 折れ防止内蔵、冷凍OK |
アメリカのアウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」のソフトボトル。
バックパックやベストのフロントポケットに収納しやすい薄型デザインです。
自立しやすいようにフラットな底面を採用しています。
編集者が使ってみました!
前述の「サロモン」より、本体の素材が厚くしっかりとしているため、今回のラインアップの中で2番目にウエストポーチに入れやすい印象。
ベストのフロントポケットにもスムーズに差し込めました。
また、底面の素材がやわらかく、飲み進めるにつれて丸められます。
飲み口を軽く噛むだけで水分が出てくるので、走りながら片手で飲むことが可能。また、50ml単位の目盛りが付いており、給水量を把握できます。
開口部が約25㎜と狭めのため、ボトルブラシを挿入するのが大変でした。
飲み口は分解できました。シリコーン製のマウスの内側も洗いやすいです。
1分間、ボトルを逆さまにして振っても漏れることはありませんでした。
容量 | 約500ml |
重さ | 約35g |
サイズ | H22×W7×D4.5㎝ |
形状/底面 | ボトル(底面あり:楕円形) |
飲み口タイプ | バイトバルブ(噛む) |
開口部広め | △(約25㎜) |
液モレ防止 | ◎ |
機能 | 目盛り付き |
HydraPakは、アメリカで生まれたハイドレーション(水分補給)製品のブランド。
底部にかけて薄くなっている形状。バックパックやベストのポケットへの出し入れがスムーズです。
片手で操作可能なスピードフィルキャップを採用。柔軟性のある素材で、飲むごとに縮んで水の動きを最小限に抑えます。
150ml~500mlまでサイズ展開しているほか、ボトルタイプもあり。
編集者が使ってみました!
ウエストポーチ、ベストのフロントポケットのどちらにも、スムーズに差し込めました。特にベストに収納した際に、底面がないことで体へのフィット感が良く、ランニング時に腹部に当たる感覚がありません。
ただ、中身が少なくなってくると、両手を使わなければ差し込みづらい印象です。
底面のない薄型の形状のため、飲み進むにつれて、底部からくるくると巻いてたためます。
飲み口を軽く噛むだけで水分が出てくるので、走りながら片手で飲めます。フリップを開ければ、一気に量を飲むことも可能。
目盛りは10ml単位と細かく付いており、給水量をしっかり把握したい人向き。
約42㎜と開口部が広く、ボトルブラシをスムーズに入れられました。飲み口は分解できます。
1分間、ボトルを逆さまにして振っても漏れることはありませんでした。フリップを開けて飲んだ時は、カチッと音がするまで閉めるのを忘れずに。
容量 | 約500ml |
重さ | 約46g |
サイズ | H26×W8 |
形状/底面 | ボトル(底面なし) |
飲み口タイプ | バイトバルブ(噛む)/フリップあり |
開口部広め | ◎(約42㎜) |
液モレ防止 | ◎ |
機能 | 目盛り付き |
「DECATHLON(デカトロン)」は、1976年にフランスでスタートしたスポーツ用品ブランド。
底部が薄い形状のため、ポケットへの出し入れが便利な上、ランニング時に持ちやすいゴムリングも付いています。
フラスク内の空気を簡単に抜くことができるため、ランニング中に水が動く音が気にならない仕様。
サイズ展開は150ml、250ml、500mlの3種類。
編集者が使ってみました!
取り外し可能なゴムリング付き。リングに指を通して持てば、走りながら落とす心配が軽減されます。
ウエストポーチ、ベストのフロントポケットのどちらにも、スムーズに差し込めました。特にベストに収納した際に、底面がないことで体へのフィット感が良かったです。
ただ、中身が少なくなってくると、両手を使わなければ差し込みにくい印象。
底面のない薄型の形状のため、飲み進むにつれて、底部から巻いてコンパクトに。
飲み口を軽く噛むだけで水分が出てくるので、走りながら片手で飲めます。
開口部が約25㎜と小さめのため、ボトルブラシを挿入するのは大変でした。
飲み口は分解できました。シリコーン製のマウスの内側も洗いやすかったです。
1分間、ボトルを逆さまにして振っても漏れることはありませんでした。
フタ部分に「ON・OFF」の目印があり、飲み口を回転させることで開閉の設定が可能。OFFに設定しておけば、よりいっそうモレにくいでしょう。
容量 | 約500ml |
重さ | 約46g |
サイズ | H26×W8 |
形状/底面 | ボトル(底面なし) |
飲み口タイプ | バイトバルブ(噛む) |
開口部広め | ◎(約42㎜) |
液モレ防止 | ◎ |
機能 | ゴムリング付き |
ランニングによって失われる体内の水分量は、その日の気温や湿度、体調など個人差があります。
今回は持ちやすいソフトタイプのボトルをご紹介しましたが、自分のランニングスタイルに合わせて、走りやすい補給方法を選んでくださいね。
運動時の水分補給には、水や麦茶ではなく、スポーツドリンクがおすすめ。また、気温が30℃を超える環境でのランニングは体調を崩す恐れがあるため、控えるようにしましょう。