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スーパーやコンビニでレジ袋が有料化されたことを受け、エコバックを携帯することは生活の一部になっています。
またサステナブルな暮らしに注目が集まり、よりエコなスタイルが追求される中で、古き良き日本の伝統文化が生んだ風呂敷に注目が集まっています。
そこで今回は、一枚あれば包むだけでなく活躍してくれる風呂敷の魅力や活用法について、風呂敷スタイリストの安田幸子さんに聞きました。
あわせて、「むす美」「唐草屋」「シビラ」など、edimo編集部おすすめの風呂敷も紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
風呂敷スタイリスト
安田 幸子
「あるものを生かして、自分スタイルのおもてなしを」を合言葉に風呂敷で楽しむ暮らしのスタイリングを提案している「風呂敷スタイリスト」。エコなアイテムとして魅力が見直されつつある風呂敷の魅力を新しい切り口で伝えようと「お包み研究所」をオープンし、おすすめの風呂敷の販売や風呂敷の無料体験、出張ワークショップなどを行っている。
お包み研究所（店舗）
大阪府和泉市和気町3-1-22
https://otsutsumi-furoshiki.com/
お包み研究所（ワークショップ）
https://peraichi.com/landing_pages/view/o2022?_ga=2.6395122.1199549987.1661869727-970766620.1661869727
目次
日本の伝統文化に根差したアイテム、風呂敷の歴史を振り返りましょう。
風呂敷の歴史は古く、1400～1500年前には存在したといわれています。
正倉院宝物殿の中に風呂敷と思われる布も見つかっており、元々は神事に使用されていたともいわれています。
“風呂敷”という名前の由来は、室町時代にさかのぼります。
お風呂に入る際に他人の衣類と間違えないように、自分の家紋の入った布に脱いだ衣類を包んでおき、お風呂からあがった際に、布を足下に敷き、その上で衣類を着たり、身支度を整えたりしたことから“風呂で敷く”、“風呂敷”と呼ばれたそうです。
身分の高い人たちのものであった風呂敷が広く一般庶民に伝わったのは江戸時代からといわれています。
それ以降、時代の流れにより、風呂で使うだけでなく、荷物を運ぶ際に使われたり、さまざまな吉祥文様を施した布で贈り物や届け物を包んだりする文化も生まれました。
風呂敷は包むものの大きさや形にとらわれることなく、中身の形に合わせて自在に包むことが出来ます。
また「包む」だけでなくさまざまな用途に合わせ、自由にアレンジできるのも魅力のひとつ。
また、使わないときは小さく畳め、軽くてかさばらずに持ち運びできることから、エコバックや防災時のアイテムとしても見直されています。
風呂敷が見直されているのは、次のような魅力があるためです。
風呂敷のサイズは着物の反物と同じ“巾”（はば）という単位で表します。
基本の巾は約34㎝を基準に、倍数表示で二巾、三巾といいます。
ちなみに一巾は約34㎝四方、二巾は約70㎝四方の正方形です。
一巾と二巾の間には中巾というサイズもあり、こちらが約50㎝四方のサイズとなります。
お弁当などを包むには中巾、贈答品などを包むのには二巾、エコバッグなどにするには三巾（約100㎝四方）が使いやすいと言えるでしょう。
風呂敷の素材は多種多様ですが大きく分けると絹、綿、化学繊維の3種です。
中でも普段使いには扱いやすい化学繊維がおすすめです。
シワになりにくく、汚れたら洗濯もできるのでお手入れも簡単です。
また柄も華やかなものからシックなものまで豊富で、スカーフのようなモダンなデザインの風呂敷も出回っているため、気軽に生活に取り入れることができます。
綿は一度縛るとほどけにくいのが特徴です。
しっかりと包みたいお弁当用などに向いています。
洗濯も容易ですが、シワになりやすのがデメリットです。
正式な贈り物をする時用に、一枚は持っておきたいのが正絹の風呂敷です。
紫色の正絹無地風呂敷なら、慶弔問わず無難に使えて便利です。
ただし水に濡れると縮んでしまうので、お手入れは基本的にドライクリーニングがおすすめです。
【監修者】風呂敷スタイリスト安田 幸子のコメント
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
※商品によってはユーザーのレコメンドが記載されています。メーカーから提供を受けたものには「メーカー収集コメント」、編集部が収集したものには「編集部収集コメント」と記載されています。これらは個人の感想であり、効果効能を示すものではありません。
| 商品名 | 画像 | 詳細を見る | サイズ | 素材 |
山田繊維むす美｜50 ひめむすび Adeline Klam |  | 約50／50cm | オーガニックコットン100％ | |
山田繊維むす美｜アクアドロップリサイクル Adeline Klam |  | 約100／100cm | ポリエステル100％（リサイクルポリエステル繊維55％） | |
丸和商業コトノワ × ヘイニ・リータフフタ｜Amanda（アマンダ） |  | 約50／50cm | 綿100％ | |
宮井唐草屋｜レースの風呂敷 Royal lace |  | 約70／70cm | ポリエステル100％ | |
三陽商事シビラ｜綿 二四巾ふろしき アディオス ムチャ―チョス |  | 約97／97cm | 綿100％ | |
三陽商事ヒツジノアトリエ｜ウールのふろしき |  | 約103／103cm | ウール100％ | |
三陽商事ちりめん散策｜正絹さざ波ちりめん友仙ふろしき |  | 67／67cm | 絹100％ | |
三陽商事REFRAIN® for 防災｜防災ふろしき |  | 約105／105cm | 綿100％ |
フランス人デザイナー アデリーヌ・クラムとのコラボで、伝統的なモチーフを独特の色彩で表現。
平面でも、包んでも美しく見えるデザインを追求しています。
鮮やかな色使いと斬新なデザインは現代のインテリアとの相性も抜群で、普段使いしやすいのもうれしいポイント。
普段使いしやすい50×50㎝サイズ。6種展開。
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
30代・女性
こちらと同シリーズの大判サイズ共に愛用しております。
お弁当包みや、カバンの中に入れておくと重宝しており、非常に助かっております。良い買い物ができました。
50代・女性
御祝返しの菓子箱を包んでお渡ししようと購入。パソコンで見て、爽やかなブルーとおめでたい鶴柄に惹かれて決めました。御祝事にぴったりでした。どうもありがとうございます。
水も運べる撥水加工で、アウトドア使いにも最適な風呂敷です。
エコバックはもちろん、雨の日の荷物カバー、レジャーシートなど幅広い用途で使用できます。
ヨコ糸にリサイクルポリエステル繊維55％を採用し、環境にも配慮しています。
アデリーヌ・クラム、竹久夢二、鈴木マサル、kata kataなど19種。
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
30代・女性
姪っ子の出産祝いに購入しました。撥水生地なので子育てには何かと便利で私自身も息子用に撥水生地の風呂敷を持っています。雨の日に抱っこ紐の上からカバーにしたり、公園ランチのシートにしたりと大活躍です。
50代・女性
しなやかで丈夫で理想的な布でした。発色がよく、持ってるだけでおしゃれな感じ。軽いのでバックに入れても邪魔でないので助かる!
「伝統を現代の日常生活の中で使いやすくする」をコンセプトに、デザイナーとコラボして100年後に残るデザインを目指して開発されました。
50㎝四方の使いやすいサイズで、お弁当包みやランチョンマットとしても活躍してくれそう。
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
年齢非公開・女性
主人のお弁当包み用と、友人のプレゼント用（お返し的な）に購入しました。グレーとレッド両方とも。とってもいいです。お洒落です。（アマンダレッド）
年齢非公開・女性
インテリアに。壁に飾りたくてライトグレー購入しました。お部屋がとても素敵になりました！（アマンダグレー）
年齢非公開・女性
シャケみたいな色です。淡い感じで落ち着いています。確かにこのサイズはお弁当を包むのにピッタリ！（アマンダレッド）
| サイズ | 約50／50cm |
| 素材 | 綿100％ |
| 色・柄展開 | レッド、グレー |
珍しいレースの風呂敷は人と被らず個性的な印象を演出できます。
洋服はもちろん着物や浴衣との相性も抜群。
総柄なのでテーブルクロスなどインテリアを彩るファブリックとしての使用もおすすめ。
ネイビー×ホワイト、ブラック×ホワイト、ピンク×ホワイト、ベージュ×ホワイトの4色展開。
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
20代・女性
プレゼントしたらとても喜ばれました！自分用にも欲しくなりました。
40代・女性
結びにくいかなと思いましたが、使ってみると全然大丈夫でした。ほつれも無く気に入って使っています。
| サイズ | 70／70cm |
| 素材 | ポリエステル100％ |
| 色・柄展開 | ネイビー×ホワイト、ブラック×ホワイト、ピンク×ホワイト、ベージュ×ホワイト |
シビラデザインの優しさを演出できるピンク系の花柄の風呂敷。
スカーフとしても使える柔らかく扱いやすい素材「バッキンガム」を使用しています。
ショルダーバッグ風に持ったり、旅行の際に洋服をまとめておくのにも便利な三巾サイズ。
オレンジ、ピンクの2色展開。
国内で丁寧に織り上げたウールをスカーフの一大産地の横浜で一枚一枚手染めして風呂敷に仕立てています。
男女を問わず使えるシックなデザインは、風呂敷、風呂敷バックはもちろん、スカーフとしても使用できます。
ピーコックとフクロウの2柄を展開。
着物を思わせる優雅なさざ波ちりめん友仙風呂敷です。
上品な光沢感と柔らかさがあり、肌ざわりのいいシルク100％の生地はちりめん特有のシボ（表面に凹凸）があり高級感も演出してくれます。
まり紐、遠山に花、時代祭、枝桜、まりに花 の5柄を展開。
災害時に使える三角巾や頭巾、防寒着など15種類の活用法が可愛らしいイラストで描かれた風呂敷。
撥水加工がされているので濡れた衣類を包んだり、雨よけのスカーフとしても活躍。
防災袋に常備しておくと安心です。
風呂敷スタイリストの安田さんおすすめの風呂敷活用法を紹介します。
プレゼントのラッピングとして使えば、中身と一緒に風呂敷も一緒に贈ることができます。
受け取る側も風呂敷として使い回しができるので包装紙が無駄になりません。
ひもやリボンがなくても風呂敷の柄や包み方を工夫すれば豪華に見えることもポイントです。
エコバッグとして使用できる結び方を覚えておけば、荷物が増えた場合にも安心です。
専用のバッグ用キットを使えば、より本格的なバッグとして使うことができます。
風呂敷を変えれば何通りもの柄や色で楽しむことができておすすめです。
さらに最近では防水加工をした素材の風呂敷も登場しています。
急な雨の際に被って雨を避けたり、ジムや温泉で濡れた衣類やタオルなどを包むバッグ代わりにしたりすると便利です。
また災害の際にはバケツ代わりに水を運んだりもできるため、このような風呂敷を避難用袋に一枚入れておけば便利です。
大きなサイズはファブリックとして使用する方法もあります。
ソファカバーやテーブルセンターなどに使用すると部屋の雰囲気が簡単に変えられます。
またクッションを包んで手軽なイメージチェンジもおすすめです。
小さなサイズの風呂敷はティッシュボックスを包んだり、額などに入れて部屋のアクセントにしたりするのもおすすめです。
知っておきたい基本の結び方、包み方を紹介します。
贈答品の包み方の中で最も格が高い結び方です。
平物をくるむように包んで持参し、風呂敷の素材は正絹を使用します。
目上の人への贈り物、冠婚葬祭などに用います。
最もポピュラーな包み方で、お弁当を包む際などによく使われる包み方です。
美しい包み方のポイントは結び目の仕上がりが大切です。
結び目は基本の“真結び”をマスターしておけばどんな箱でも美しく仕上がります。
100㎝前後の三巾の風呂敷が一枚あれば簡単に手提げのエコバッグが完成です。
外出先で荷物が増えた時などにも便利です。
日本に昔から伝わる風呂敷は、正方形の一枚布というシンプルを極めた形状ながら実に様々な使い方があるのも面白いですね。
お気に入りの風呂敷を手に入れて毎日の生活に彩りを取り入れてみませんか。
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何を包むかだけでなく、包み方や結び方によっても風呂敷のサイズが変わります。
小さ過ぎると上手に包めず、大き過ぎると不格好です。
贈り物などに使う際には、風呂敷を購入する前に中身のサイズを確認することが大事です。
ワインボトルなどを包む場合には二巾か二四巾（90㎝四方）が包みやすいサイズです。