2022.05.02
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パソコンやスマホを見る時間が多くなり、気付かぬうちに肩が丸まっている、いわゆる「猫背」の状態が気になる人も多いようです。
そこで、今回はフィットネススタジオ『WIND GARDEN 仙川』でトレーニングマネージャーを務める善積祐介先生に、矯正ベルトの選び方や解消法について教えてもらいました。
それをもとにedimo編集部がおすすめの猫背矯正ベルトをピックアップ。実際に着用した使用感もご紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
トレーナーマネージャー
善積 祐介
WIND GARDEN 仙川(ウインドガーデンせんがわ)トレーナーマネージャー。全国で200を超える運動型リハビリデイサービスのトレーナーリーダー職を歴任。現在は東京・調布市にある「WIND GARDEN(ウインドガーデン)」で、身体の使い方にこだわった日常生活運動を若者から高齢者までの幅広い層へ展開している。
WIND GARDEN 仙川
東京都調布市仙川町1-15-4 鍋屋ビル1F
https://wind-garden.com/
目次
猫背とは、猫のように背骨が丸まった状態の姿勢のこと。原因としては、以下のことが挙げられます。
本来、背骨はS字のカーブを描き、日常生活で受ける衝撃を吸収するようにできています。そして、首部分の骨は前方に向かってカーブしているのが本来の状態。
しかし「デスクワークの際にPCの画面の高さが合っていない」「携帯の画面見る際に首ごと下に向けて見ている」などの積み重ねが原因で、首の骨がカーブせずまっすぐ前に出た状態になることがあります。これを「ストレートネック」といいます。
ストレートネックになると、人の背骨はバランスを取ろうとして胸まわりの背骨(胸椎)が丸まり、結果として猫背になりやすくなるのです。
長時間同じ姿勢を続けると、背骨は固まってしまいます。デスクワーク中でも骨盤を立て、胸を張った正しい姿勢ができていれば問題ないかもしれませんが、実際は椅子に浅く腰掛けて、肩や首が前に出た姿勢になっていることが多いのではないでしょうか。
そうすると骨盤が後ろに傾き、骨盤から背骨にかけて丸まった状態で固まるため、猫背になってしまいます。
仕事が忙しい、時間が作れない、休みの日は家でのんびりしたいなどが原因で運動不足に陥ると、筋力の低下の原因に。
良い姿勢を維持するためには、背骨を引っ張る筋肉が必要ですが、筋肉が低下していると体が重力に負け、背骨が丸まって猫背になります。
矯正ベルトは、自分の体形に合ったベルトを装着することで、その効果が発揮されます。小さすぎると、きつくて動きにくくなり、大きすぎるとしっかりと補正ができなくなることも。
肩や腰のベルトの長さを調節できるものを選びましょう。
洋服の下に装着するため、装着時の蒸れが気になるかもしれません。メッシュ素材や、背中や腰との接触面積が小さい商品を選ぶとよいでしょう。
薄手になる季節や、体にフィットしたトップスが多い人は、ベルトが目立ちにくいものを選ぶとよいでしょう。白やベージュといった肌の色に近いものや、ベルト幅が小さいものなどが展開されています。
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | 重量 |
トリプルエストリプルエス|柔道整復師が考えた 姿勢サポーター | ![]() | キッズ:350g、S:360g、M:380g、L:410g | |
MTGMTG|Style BX | ![]() | S:約72g、M:約83g、L:約90g | |
BEALTHBEALTH|姿勢矯正ベルト | ![]() | 350g | |
中山式中山式医学シリーズ|脊椎医学キョウセイベルト | ![]() | ||
アルファックスアルファックス|お医者さんの腰から正す姿勢ベルト | ![]() | S:250g、M:260g、L:270g |
“ながら補正”で美しい姿勢を手に入れられる姿勢サポーター。
パーソナルトレーナーで柔道整復師・猪原氏監修のもと、人体工学に基づいて開発されました。
補正力が調整できるので、自分に合った締め付け感で美しい姿勢の習慣化が可能に。
全部で5サイズあるので、子どもから大人までどんな体型の方にもフィットするのがうれしいサポーター。
グレーとブラックの2色展開。図解入りの装着説明書付きなので安心です。
編集者が使ってみました!
背面の中央に、金属製の背筋ボーンが1本内蔵されています。手では曲げられないほどの硬さです。
ベルトは、メインベルトと、肩からつながっている調整ベルトの2本。
背面の留め具(三角形)はマジックテープ式になっており、位置を変えられます。体型に合わせてフィット感を調整可。
サイズを選ぶ際は、みぞおち周り(アンダーバスト)を測ります。編集者はアンダーバストが66㎝なので、Sサイズを選びました。
リュックを背負うようにショルダーベルトに腕を通し、みぞおちの位置でメインベルトを締めます。
外側の調整ベルトを背面から前へ引っ張り、肩へのサポート力を調整。自然に胸をはれるくらいまで引っ張れたら、調整ベルトをメインベルトにくっつけて固定します。
胸が開き、姿勢が矯正されている感覚があります。背筋ボーンがしっかりとしており、ベルトの矯正力も強めなので、長時間着用するのはキツそうだと感じました。
対応サイズ(アンダーバスト) | 男女兼用[アンダーバスト]キッズ:53~60cm、S:60~67cm、M:67~75cm、L:75~85cm、XL:85~100cm |
重量 | キッズ:350g、S:360g、M:380g、L:410g |
体幹の整った美しいボディラインの実現や、肩や腰が気になる方の姿勢サポートなど、さまざまなライフスタイルに合わせて使用できるサポーター。
カイロプラクティックのメソッドから生まれた独自構造と心地良い着用感で、体幹の整った正しい姿勢へ導きます。
クッション性と伸縮性を両立したストレッチパイル生地なので、どんな体型にもフィット。
厚みを抑えたシンプルなデザインなので、着用していても目立ちにくいのがうれしいポイントです。
編集者が使ってみました!
ボーンなど硬い素材は使われておらず、全体的に柔らかいメッシュ地です。
厚みがないシンプルな形状で、たたむとコンパクトに。
サイズは、女性の場合はアンダーバスト、男性の場合は胸囲で選びます。アンダーバストが66㎝の編集者(女性)は、Sサイズ(62~79cm)を着用しました。
着用する際は、本商品を腰の後ろに回して、左右のループに腕を通します。
次に、服を羽織るように、両肩までループを通します。
固定ベルトをやや下向きに引っ張り、締め付け具合を調整しながら、胸の下で面ファスナーを留めて固定します。
ボーンが入っていないので、背骨が支えられている感覚はあまりありませんが、ほどよく胸が開きます。長時間着用しても大丈夫そうです。
対応サイズ | [胸囲]S:62~79cm、M:76~93cm、L:90~104cm |
重量 | S:約72g、M:約83g、L:約90g |
累計販売個数3,000個突破のベストセラー商品。
腹部のベルトと背中のプレートがお腹と背中を意識させ、装着するだけで美しい姿勢に導いてくれます。
メッシュ素材なので長時間着用しても蒸れにくいのがポイント。
S、M、L、XL、XXLの5サイズが展開されています。
着脱が簡単な上、ウエストバンドとショルダーバンドの2つのバンドで矯正具合の微調整ができます。
洗濯機での洗濯が可能なのでお手入れも簡単。
編集者が使ってみました!
背面に2本のプレートが入っており、手では曲げられないほどの硬さです。外側は目が粗いメッシュが使われています。
腹部のベルトと、肩がつながっているベルトの2本で調整。
本体内側や肩ベルトは、ふわふわとした感触で柔らかい生地になっています。肌に触れてもチクチクしたり、痛くなったりしにくい素材。
説明書は付属されていなかったので、サイトで調べる必要がありました。サイズはウエストで選びます。ウエスト62㎝の編集者は、Sサイズを着用。
まずリュックを背負うように、サポーターを着用します。
左右のバンドを腰に巻き付け、ベルトを手前に引っ張りながら締め具合を調整します。
姿勢が矯正されている感覚はあるのですが、写真のように、上部(両肩の間)が浮いてしまいます。背面のフィット感が気になりました。
公式サイトによると、最初は1日1~2時間の着用から始めるのがおすすめとのことです。
対応サイズ | [ウエスト]S:65~80cm、M:75~90cm、L:85~100cm、XL:95~110cm、XXL:105~120cm |
重量 | 350g |
動きやすいよう、薄手のソフト素材を使用した矯正ベルト。
クロス構造が体の上部を後方へ反らし、両肩を下に引き付けて矯正力を高めます。
軽量のメッシュ生地なので、夏でも蒸れにくく、快適に着用できます。
脇の締め付けを軽減させる三層のクッション構造で、胸部を開き姿勢を補助。
適度な伸縮性でウエストにもぴったりフィットします。
また、腹圧を高めてお腹からも姿勢をサポート。綿ファスナーで着脱・調節が簡単なのもうれしいですね。
編集者が使ってみました!
薄手のメッシュ生地で、通気性が良さそうです。ボーンなど硬い素材は使われておらず、軽くて柔らかいです。
肌の色に近いベージュなので、Tシャツの下などに着用しても目立ちにくいのがポイント。オフィスなど外出先でも使いやすそうです。
公式サイトの対応サイズには身長とウエストが明記されていますが、選ぶ際はウエストを優先するとのこと。ウエストが62㎝の編集者は、Sサイズ(55~70cm)を選びました。
リュックを背負うように着用します。
腰ベルトを手前に引っ張って、締め付け具合を調整。ソフトな素材ですが、背面のクロス構造がほどよく胸を開いてくれます。
背中へのフィット感が良く、キツさを感じることもないので、長時間着用できそう。
公式サイトによると、10分程度の使用から始めて、少しずつ慣らし、1日2時間程度の着用が目安とのことです。
対応サイズ | [ウエスト]S:55~70cm、M:65~85cm、L:80~100cm |
重量 |
日本整形外科学会整形外科専門医と共同開発した男女兼用のベルト。
28cmのロングボーンで背中を、幅広ベルトで腰をしっかり支えます。
素材に伸縮性・耐久性に優れたテクノファイン®を使用。
メッシュタイプで夏でも蒸れにくいのがポイント。
薄手なので服の下に着ても目立ちにくいのが嬉しいですね。
編集者が使ってみました!
背面には、メッシュ素材を使用。中央に1本のロングボーンと、2本のサイドボーンの計3本のボーンが入っています。
幅広の骨盤ベルトと、肩からつながているスライド式ベルトの2本で調整。
ボーンは手で簡単に曲げられるほど、柔らかい素材です。
サイズは腹囲で選びます。腹囲が62㎝の編集者は、M~Lサイズ(60~75cm)を着用しました。
リュックを背負う容量で着用します。
本商品は腰の姿勢もサポートするタイプなので、本体がお尻にかぶるくらいまで引っ張ってから着用するのがポイント。
骨盤ベルトを前面で留めたら、次は両サイドからスライド式ベルトを持って手前に引っ張ります。締め付け具合を調整しながら、骨盤ベルトに留めれば装着完了。
フィット感は良く、胸が開いて腰の姿勢もサポートされていると感じました。ただ、サイドのベルトが脇に食い込む感覚も。
対応サイズ | [腹囲]M~L:60~75cm、L~LL:70~85cm、LL~3L:80~95cm |
重量 | S:250g、M:260g、L:270g |
スマートフォンの使用が原因のストレートネックを防ぐには、画面を目線の高さに合わせて使用することが重要です。
スマホを持つ側のひじにもう一方の手を添えると、持ち手の高さを固定しやすくなります。
椅子に深く腰掛けることで、骨盤が後傾するのを防ぎ、正しい姿勢をキープしやすくなります。
ただ長時間同じ姿勢のままでいると姿勢が固まりやすくなってしまいます。
1時間ごとに椅子から立ち上がって背伸びをしたり、座ったまま腰を左右にひねったり、肩を回したりすると、背骨や筋肉がこわばるのを防ぎ、猫背の予防に繋がります。
日常的に運動を行える時間があれば、1日30分~1時間程度の筋トレやジョギングをし、筋力と体力を付けながら背骨に刺激を与えることが理想。
しかし、忙しいために時間が取れないという方も多いと思います。
そんなときは、運動の時間を作るのではなく、日常生活に運動を取り入れることがおすすめ。
例えば、電車で立っている時つま先立ちをしてかかとだけ上げ下げをしたり、椅子から立ち上がる時に必ず背伸びをしたり、エスカレーターを使わずに階段を使ったりするなどです。
日常生活を少しずつ改善したその積み重ねが、気づかないうちに良い姿勢へと導いてくれます。
猫背の度合いが軽い方は、猫背矯正ベルトを着用することで、正しい姿勢を意識付けできると考えられます。
ただ、猫背矯正ベルトを使っているからといってすぐに改善されるわけではないため、過信は禁物。
ベルトを着けて猫背が解消されたとしても、悪い生活習慣を繰り返していれば、再び猫背になる恐れがあります。
【監修者】トレーナーマネージャー善積 祐介のコメント
ここで、猫背の改善に効果が期待できるストレッチをいくつかご紹介します。
簡単にできるものばかりなので、この中から気に入ったものを1日1、2回程度行うといいですよ。
① 両手を体の後ろで組み、肩が前に出ないようにしながら下げます。
このとき、組んだ手の平が体の方へ向く状態にします。
② 胸を張った状態で、両手を無理のない範囲で持ち上げます。
③ その状態のまま息を吸うときに組んだ手を伸ばし、息を吐くときに緩めます。
① 両手を鎖骨に引っかけます。
② 1の状態のまま、あごを前に突き出すよう上を向きます。あごから鎖骨をなるべく遠くへ引き離すようなイメージで、首の前の筋肉を伸ばしましょう。
③ 息を吐くときはあごを前に突き出して首の筋肉を伸ばし、吸うときには緩めます。
<ポイント>
正面だけでなく、斜め上を向きながら伸ばす事で、首の横の筋肉も伸び、ストレートネック予防・改善に役立ちます。
① 肩を上げて首をすぼめます。
② 肩甲骨を寄せるように肩を後ろへ動かし、肩甲骨を下げるイメージで肩を下げます。
③ 息を吸うときに胸を張って、吐くときに力を抜きます。
<ポイント>
「肩甲骨を寄せながら下げる」という意識を持ちながら行うことをおすすめします。
① 両手の甲を合わせたまま上に上げ、背骨を上に引き伸ばすイメージで背伸びをします。
② 息を吐くときに伸ばし、吸うときに脱力します。
<ポイント>
上げた腕の位置は耳の横か後ろにすることで、より背筋が伸びます。
① 椅子に座り、上体を右にひねります。
② 左手で背もたれを持ち、右手は右ももの外側に添えます。
③ ひねりながら自然な呼吸を繰り返し行います。
<ポイント>
一連の動作が終わったら逆も同じように。左右両方でバランスよく行いましょう。
① 背中が丸まらないようにひざを立て、片足を前に出します。
② つま先を立てた状態で息を吐いて前にお辞儀をし、吸って緩めます。
<ポイント>
お辞儀をしたときに最後まで背中が丸まらないようにしましょう。
① 椅子に腰を立てて座ります。
② 肋骨が持ち上がるイメージで両手を上げます。
③ 息を吸いながら万歳したままの両手をゆっくりと下げて胸を張ります。
④ 息を吐きながら両手を元に戻します。
<ポイント>
両手をもとに戻すときは肩甲骨から動かし、肩に力が入らないように気を付けてください。
猫背になる原因は複数あります。
比較的軽い猫背であれば、今回ご紹介した猫背矯正ベルトを着用するとともに、普段の生活を見直すことで矯正につながるかもしれません。
ただ、程度が大きい猫背の場合には、一度病院を受診したりスポーツジムでプロに相談したりするようにしてみてくださいね。
ベルトは常用するのではなく、デスクワークの間だけなど、使用する時間や機会を決めておくことで、筋力の低下を防ぐ効果も期待できます。
大切なのは、適度な運動も行いながらベルトを使用すること。
生活習慣を改めつつベルトを使用することで、正しい姿勢を意識しやすくなり、猫背改善が期待できるでしょう。