edimoはアフィリエイト広告を利用しています。
足裏の皮がむけてジュクジュクするなど見た目の悪さに加え、痒みや臭いなど、不快な症状の多い水虫。
早く治したいですね。
今回は、たかはし皮膚科クリニック院長の高橋謙先生に、水虫の症状別の薬の選び方、より効果的な水虫薬の使用法についてお聞きしました。
あわせて、edimo編集部おすすめの水虫薬を紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
皮膚科医
髙橋 謙
たかはし皮膚科クリニック 院長。
所属学会:日本皮膚科学会、日本内科学会、プライマリ・ケア連合医学会、日本超音波医学会
平成11年大阪医科大学を卒業し、東京女子医科大学循環器内科へ入局。大阪府下で有数の患者数を誇る実家クリニック(現:髙橋内科皮膚科クリニック)の継承を念頭にさまざまな疾患をみれるようになりたいと平成15年に京大病院総合診療科へ入局。 総合診療科閉鎖のタイミングで平成17年に関西電力病院総合内科へ入局し、診療と平行して研修医・医学生への指導に当たる。平成21年より髙橋皮膚科クリニックに所属、大阪市立総合医療センターでの研修を経て専属となり、皮膚科医としての経験を積む。平成27年12月に兵庫県尼崎市でたかはし皮膚科クリニックを開業をし、現在に至る。
たかはし皮膚科クリニック
https://www.takahashi-hifuka.com/
目次
水虫は、「白癬菌 」という真菌(カビの一種)に感染することで発症する皮膚病です。
白癬菌は、高温多湿で栄養分のある環境で繁殖しやすくなります。
靴を長時間履いたり、靴下を履いて就寝したりすると、足が蒸れてしまいがち。
また、足をしっかり洗わないと、足の裏の角質に含まれるケラチンというタンパク質がはがれ落ちずに蓄積されて白癬菌の栄養分となり、水虫を発症しやすくなります。
水虫の主な症状は、痒み、水膨れ(水疱)、皮むけ、赤くジュクジュクするなど。
まれに皮膚の硬化(過角化)、ひび割れなどが起きる場合もあります。
特に皮むけが典型的な症状で、逆に言うと、足が痒いだけで皮がむけていない場合は、ごく初期の症状は別として、水虫の可能性は低いといえるでしょう。
水虫 は自然に治ることは、ほとんどありません。
家族にうつしてしまうことのないよう、薬などで早めに治したいですね。
水虫に塗る薬には、テクスチャーによって主に3タイプ があります。
それぞれの特徴を理解して選びましょう。
塗った時の刺激がないため、破れた水疱や皮膚のひび割れなどの傷に塗ってもしみないのがメリット。
皮膚への浸透は緩やかですが、ベッタリしていて皮膚によく留まるので、効果が出やすいです。
水分が含まれるため軟膏と比べてさらっとしたテクスチャーです。
やや刺激感があり、しみたり、痒みが増したりすることがあります。
また、皮膚への浸透は比較的早いですが、皮膚への留まりは弱いです。
効果は軟膏と同程度といえるでしょう。
揮発性のものが多く、傷の部分に塗ると刺激感があります。
その刺激感によって痒みが軽減することを好んで液体タイプを選ぶ人も多いです。
効果は、軟膏・クリームに比べてやや劣る印象です。
イミダゾール系、トリアゾール系、モルホリン系、ベンジルアミン系、アリルアミン系、チオカルバミン酸系など、抗真菌薬の成分が含まれているものを選びましょう。
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | タイプ | 内容量 |
第一三共ヘルスケア | 軟膏 | 15g | ||
第一三共ヘルスケア | 軟膏 | 15g | ||
大正製薬 | クリーム | 15g、20g | ||
ロート製薬 | クリーム | 15g | ||
大源製薬 | 液体 | 10ml、30ml、60ml、250ml | ||
大正製薬 | 液体 | 15g |
殺真菌成分「ラノコナゾール」が、厚くなってしまった角質に深く浸透し、長時間患部に留まるため、1日1回だけの使用で効果をあらわします。
患部の炎症を抑える抗炎症成分「グリチルレチン酸」や、雑菌の繁殖を防ぐ「イソプロピルメチルフェノール」も配合。
また、刺激の少ないワセリン基剤の軟膏剤なので、ひび割れた傷や、ジュクジュクタイプの水虫に塗ってもしみにくいです。
抗生物質「ピロールニトリン」と抗真菌剤「クロトリマゾール」が、白癬菌の繁殖を抑え、殺菌します。
また、鎮痒作用のある「クロタミトン」が、我慢できない痒みにアプローチ。
1日2~3回塗布することができるので、痒みが気になるときに使用すると良いでしょう。
湿り気のある患部にも、乾燥した患部にも、両方に使えます。
汗でクリームが流れてしまわないように、皮膚への付着性を高める製剤技術を使用した水虫薬。
抗真菌作用を持つ「ミコナゾール硝酸塩」が患部に長く留まり、白癬菌の巣くう角質層へと深く浸透します。
長く留まり、深く浸透するため、1日1回の使用で効果が期待できます。
また、患部の痒みを鎮める「クロタミトン」や「リドカイン」も配合されています。
1日1回の使用で効果が期待できる水虫治療薬です。
抗真菌剤「テルビナフィン塩酸塩」が角質層の深くまで、しっかり浸透して、白癬菌を殺菌。
さらに「クロルフェニラミンマレイン酸塩」をはじめとする、3つの痒み止め成分や、抗炎症成分「グリチルレチン酸」を配合。
爽やかな石鹸の香りで、清潔感も感じられます。
成分 | テルビナフィン塩酸塩、イソプロピルメチルフェノール、クロルフェニラミンマレイン酸塩、クロタミトン、リドカイン、グリチルレチン酸など |
タイプ | クリーム |
内容量 | 15g |
爪の水虫にもマニキュア感覚で簡単に塗布することができる液体タイプの水虫治療薬。
抗真菌作用がある「ウンデシレン酸」と、角質層を柔らかくし、奥まで成分を浸透させる「サリチル酸」が、白癬菌に働きかけます。
塗り始めて1週間ほどで、白癬菌の潜む角質がぼろぼろと剥がれ落ちていきます。
速乾性が高く、べたつきも少ないです。
白癬菌を殺菌する「テルビナフィン塩酸塩」に加え、患部の殺菌・消毒を行う「イソプロピルメチルフェノール」が配合された水虫治療薬。
その他、消炎作用のある「グリチルレチン酸」や、痒み・痛みをしずめる「リドカイン」など、合わせて5種類の有効成分が配合されています。
浸透しやすい液タイプなので、かさつきのある患部に使用するのがおすすめです。
水虫薬をより効果的に使うためには、塗るタイミング、塗る範囲、塗った後の処置などがポイントとなります。
最も効果的な使用タイミングは風呂上り。
足の皮膚がふやけている状態だと有効成分の浸透性が高まるからです。
バスルームに水虫の薬を持ち込み、入浴後に足の水分を拭ったらすぐに塗るのがおすすめ。
皮むけや水疱のある部分だけでなく、足裏全体、足裏の周囲、足の指、足の指と指の間、アキレス腱のあたりまで広い範囲に塗るようにしましょう。
症状が見られるのが片足だけであっても、両足に塗ること。
バスマットなどを介して、もう片方に感染する可能性があるからです。
なお、塗る際に手袋などを使用する必要はありません。
塗布後にしっかり手洗いすれば大丈夫です。
薬を塗った部位を覆うことで、有効成分を長くとどめることができ、効果を上げやすくなります。
ただ、前述の通り、就寝時には脱ぐようにしましょう。
水虫は薬を適切に塗れば、2週間ほどで症状が軽減することが多いです。
けれどそこで塗るのを止めてしまうのはNG!
まだ足に菌が残っているので、症状がなくなっても最低1ヶ月程度は塗り続けてください。
ごく稀に、抗真菌薬の成分が効きすぎて、かえって皮膚炎が進行し、症状が悪化する場合があります。
塗って数日以内に症状がひどくなった場合は速やかに皮膚科を受診してください。
また、一向に症状が改善しない場合も、受診をおすすめします。
真菌がいるかどうかを確認する検査(真菌検鏡)を正確に行うため、1~2週間程度、水虫薬を塗るのを控えてからの受診が望ましいです。
水虫を早く治してしまうためには、根気よく薬を塗り続けることが大切です。
水虫の原因、薬を塗る際のコツなどを理解した上で、今回ご紹介したアイテムも参考に検討してみてください。