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飛行機や新幹線、車での長距離移動は、座ったまま同じ姿勢が続き、首や肩の凝り、寝違えに悩まされがち。そんな悩みを軽減してくれるのが、ネッククッションや首枕とも呼ばれ「ネックピロー」です。座った状態で首や頭を支え、負担を軽減してくれます。
今回は、整形外科専門医・中谷創先生に、「ネックピロー」の選び方について伺いました。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
整形外科専門医
中谷 創
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つくる整形外科 祐天寺駅前スポーツクリニック院長
防衛医科大学校卒
医学博士、整形外科専門医、日本スポーツ協会スポーツドクター
「みなさまの健康で楽しい毎日のために」を診療理念に、2022年12月開業。ラグビー日本代表の海外遠征などの帯同や、東京オリンピック、ラグビーワールドカップの大会ドクターを務める。陸上自衛隊在籍中は、医官として自衛官の健康管理や整形外科手術を手掛けた。
目次
人間の頸椎は7個の骨で構成され、前方にゆるやかなカーブ(前弯)を描いています。

このカーブは、頭(約4〜6kg)を支える際に、首や肩の筋肉への負担を分散し、衝撃を吸収する役割を担っています。
そのため座った体勢での睡眠時は、この自然なカーブを維持できる姿勢を保つことが、首の痛みや寝違えを防ぐポイントです。
<ネックピロー着用時の理想的な支え方>
1.後頭部が軽く支えられている。
2.頭が前に倒れないようにする。
3.頭が左右に倒れないようにする。
4.シート(背面)の角度をやや後傾にする。
ネックピローを心地よく使うためには、自分の体型に合った「高さ」のものを選ぶことが大切です。

ネックピローが高すぎると過伸展(反りすぎ)に、低すぎると前屈(うつむき姿勢)になり、どちらも筋緊張や関節ストレスを増やします。座位での睡眠時の姿勢は、後頭部が軽く支えられ、あごが軽く引けている状態が理想です。
チェックポイントは「耳たぶと肩の位置が1直線上にある」「あごが前に突き出ていない」の2点になります。

標準的なネックピローの高さは約10㎝といわれています。首が長い人は、頭の重心がやや高い位置にあるため、標準的な高さのネックピローでは支えきれず、前屈姿勢になりやすいです。そのため、やや高さのあるタイプ(約12㎝前後)が適しているでしょう。一方、首が短めの人は、ネックピローが高すぎると、あごが上がりやすくなるため、低め~中間(約8~10cm)のものを選ぶとよいでしょう。
ネックピローには、大きく分けて、使用時に空気を入れて膨らませる「エアー注入式」と、最初から中材が詰まった「ウレタン・ビーズ」の2タイプがあります。

エアー注入式は、空気量によって高さや硬さを細かく調節できるため、自分の体型に合わせやすいのがメリット。また、使用後はコンパクトに折り畳めるため、持ち運びしやすいのも特徴です。
ウレタンやビーズが詰まったタイプは、フィット感が高く安定感があるのがメリット。一方で、高さを調節できないものが多いことや、かさばって重くなりやすいのがデメリットです。また、高密度なウレタンフォームは保温性が高く、長時間使うと首まわりが暑く感じやすいため、通気孔やメッシュ素材のカバーが付いたものがおすすめ。

形状については主に「U字型」「J字型」「O字型」「H字型」の4タイプがあります。それぞれにメリット・デメリットがありますが、今回は形がシンプルで使いやすい「U字型」の商品をピックアップします。

飛行機や新幹線などの移動には、コンパクトで持ち運びしやすいサイズがおすすめ。特に飛行機の場合は、機内に持ち込むバッグやリュックに入るものがよいでしょう。
エアー注入式の場合は、口を付ける必要があるかをチェック。バルブに口を付けてふくらませるタイプは、機内や人前だと少し気まずさを感じたり、なかなか膨らまなかったりすることも。口を付けずに膨らますことができるタイプがおすすめ。
ウレタンフォームの場合は、通気性をチェック。密度の高いフォームは保温性が高く、長時間使うと首まわりが蒸れて暑く感じる原因に。通気孔やメッシュ素材のものを選ぶとよいでしょう。
【監修者】整形外科専門医中谷 創のコメント
監修者に教えてもらったことをもとに、edimo編集部がおすすめ商品をピックアップ。今回はU字型のネックピローの中から、コンパクトに持ち運べるタイプを中心にご紹介します。

※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
| 商品名 | 画像 | 詳細を見る | 形状 | タイプ | 高さ調節 |
こころ企画旅寝工房|minimalU+(ミニマルユープラス) | ![]() | U字型 | エアー注入式 | 〇 | |
マーナmarna|fuu ネックピロー | ![]() | U字型 | エアー注入式 | 〇 | |
トレードワークスgowell(ゴーウェル)|エアーポンプ式ネックピロー | ![]() | U字型 | エアー注入式 | 〇 | |
OZ8CALMOON|ネックピロー(予備カバー付き) | ![]() | U字型 | ウレタンフォーム | ー | |
トレードワークスgowell(ゴーウェル)|低反発ネックピロー かるラクーン | ![]() | U字型 | ウレタンフォーム | ー |





エアー注入式のU字型ネックピロー。コンパクトなシリコンケースに入れて持ち運びができます。
ケースを空気入れポンプとして使えるため、バルブに口を付けずに膨らますことだできて衛生的です。
好みの硬さに細かく調整できるのもポイント。カラーは、ダークグレーとカーキの2色展開。
編集者が使ってみました!

iPhone13(実寸:縦14.5㎝)と比較すると、ケースのコンパクトさが一目瞭然です。ケースにはカラビナが付いているので、バッグなどに外付け可。

ケースから取り出したところ。本体の左側に空気を出し入れするバルブがあります。前方にボタンがあるので、前傾を軽減してくれます。

ケースのフタにある口を本体のバルブに付け、空気を入れてみると、約30秒で膨らませることができました。バルブの口からケースを外しても、空気がモレ出ることはなかったです。

ネックピローをパンパンに膨らませると、後頭部側の高さは約10㎝、側頭部側は約12cmになりました(実測)。全体的に指1本分が入る隙間があり、圧迫感がありません。

頭を横に傾けると、ほどよいサポート感。
使用後にバルブのフタを開けると「プシュー」という大きめの音がしたので、機内や新幹線内で空気を抜く際はやや目立つかもしれません。空気は約5秒で抜くことができました。
| 形状 | U字型 |
| タイプ | エアー注入式 |
| 高さ調節機能 | 〇 |
| サイズ | ケース:約縦11.5×横8.5×厚み4cm、重さ:約150g(ケース付き) |
| 素材 | 本体:コットン+TPU、ケース:シリコン |





息を吹き込んで折り返し、フックを固定するだけで使える、U字型ネックピロー。
口を付けずにふくらませることができ、空気の量で好みの硬さに調節可能。
畳むと手のひらサイズになるので、荷物の中に入れてもかさばりません。
カラーはグレー、ベージュ、ネイビー、ピンクの4色に加えて、WEB限定色のライトグレー、カーキを展開。
編集者が使ってみました!

iPhone13(実寸:縦14.5㎝)と比較してみました。くるくると巻いてベルトで留めた状態で持ち運びができ、バッグに入れやすそうです。

空気口を両手で持ち、約5cmほど離れたところから息を吹き込みます。空気口の中には空気弁があり、息を吹き込むのを止めても空気がモレない構造に。

約40秒でパンパンに。空気口を4回以上折り返します。

最後にベルトループをフックに通せば、セット完了。空気口を巻いたり、ベルトで留めようとすると、パンパン具合が変わってくるため、空気調節がやや難しい印象でした。

ネックピローをパンパンに膨らませた時の高さは約11~12cm(実測)。本商品も全体的に指1本分が入る隙間があり、圧迫感がありません。

頭を横に傾けると、ほどよくサポートしてくれます。ただ、前方を留めるボタンがないので、前傾へのサポートはほとんどない印象。
使用後、空気をすぐに抜くことができ、空気が抜ける音はしませんでした。
| 形状 | U字型 |
| タイプ | エアー注入式 |
| 高さ調節機能 | 〇 |
| サイズ | 使用時:約35×12×34cm、収納時:直径約6×16cm |
| 素材 | カバー:ポリエステル100%、本体:ポリウレタン |




収納ケースを、エアーポンプとして使えるネックピロー。エアーポンプを数プッシュするだけで、口を付けずに簡単に膨らませることができます。
収納ケースに入れてコンパクトに持ち運べるのもポイントです。
カラーはブルー、グレー、ピンクの3色。
編集者が使ってみました!

iPhone13(実寸:縦14.5㎝)とケースを並べてみました。かなりコンパクトです。

ケースが空気入れポンプになっており、約23秒で簡単に膨らみました。

高さは約11㎝。前方のボタンを留めて使用します。

エアー式なのでキツさがありませんが、顔に当たるため、首周りを覆われている感覚がありました。

今回のラインアップの中では、前傾した時のサポートが最も弱い印象です。

使用後は、空気口の中央の突起を押しながら空気を抜きます。空気は静かにすぐに抜けました。
| 形状 | U字型 |
| タイプ | エアー注入式 |
| 高さ調節機能 | ★ |
| サイズ | ポンプ:約W90×H100×D44mm 、本体(空気なし):約W740×H135mm |
| 素材 | ポリエステル/シリコーンゴム |

理学療法士が監修し、人間工学に基づいてデザインされたU字型ネックピロー。
本体には高密度な低反発ウレタンフォームを使用。ほどよい柔らかさと形状維持機能を兼ね備えているため、首の長さや体型、のせ方に合わせて形状が変化します。
専用の収納袋、アイマスク、耳栓付き。カラーはスペースグレー。
編集者が使ってみました!

iPhone13(実寸:縦14.5㎝)と、収納袋に入った状態を並べてみました。収納袋の直径は約17cmあるため、エアー注入式に比べるとかさばります。ただ、ウレタンフォームタイプの中ではコンパクトにまとまっている印象。

マイクロビロード生地を使用しており、優しい肌触りで心地よいです。
高さは後頭部が約14㎝、側頭部が約12cm(実測)。

前方の紐調節で留めることができるので、前傾を軽減してくれます。

指1本分が入る隙間があり、圧迫感はありません。

ウレタンフォームの硬さもほどよく、頭が横に倒れてもサポートされている感覚があります。
| 形状 | U字型 |
| タイプ | ウレタンフォーム |
| 高さ調節機能 | なし |
| サイズ | 収納前:約28×30×14cm、収納後:約14×14×17cm、重さ:約296g、首回り46cm~70cmに対応 |
| 素材 |





しっかり身体にフィットする低反発ウレタンを使用。
丸めると手にのるサイズで、ウレタンフォームを使ったネックピローの中では持ち運びしやすい大きさです。
ウレタンの通気孔や、メッシュ素材のカバーといった仕様により、通気性がよく蒸れにくいのが特徴。
リュックやスーツケースに引っ掛けられるループ付き。カラーは杢グレーです。
編集者が使ってみました!

iPhone13(実寸:縦14.5㎝)と並べてみました。収納袋は付いていませんが、ベルトでくるっと巻いて留めることでコンパクトになります。

使用時に前方のベルトを留めれば、前傾を軽減できます。
全体的に指1本分の隙間があり、フィット感は今回のラインアップの中では最もよかったです。高さは約11~13㎝とやや高め。高さ調節ができないので、首が短い人には使いづらいかもしれません。

頭を横に倒した時のサポート感がよい上に、前方にクッションがあるため、今回のラインアップの中では最も前傾しにくいのが好印象。
| 形状 | U字型 |
| タイプ | ウレタンフォーム |
| 高さ調節機能 | なし |
| サイズ | 本体:約W210×H120×D200mm、重さ:約240g |
| 素材 | ポリエステル、ポリウレタン、低反発ウレタン |
飛行機や新幹線などの長距離移動時の仮眠に重宝するネックピロー。後頭部や頸椎をサポートすることで、首や肩への負担を軽減してくれます。今回ご紹介した選び方を参考にしながら、自分の体格や好みに合う相棒を見つけて、次の旅をもっと快適に過ごせるといいですね。










ネックピローを正しく使えば頸部の負担を軽減できますが、誤った使い方や長時間にわたって姿勢を固定すると、不快感や血流障害につながる恐れがあります。ぴったりと首に密着するより、「指1本入る」くらいの余裕を持たせるのが理想的。
また、座席をやや後傾(10~15度)させて、背中で体重を支えるようにするのもポイントです。座席が垂直なまま、ネックピローを使用すると、頭が前に落ちる姿勢になり、頸椎や椎間板に負担がかかります。