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赤ちゃんにとってあせもはよくある肌トラブルです。
特に汗をかきやすい夏場はあせも対策に悩むママも多いのではないでしょうか。
暑い中、辛いかゆみで赤ちゃんが苦しむことがないように、家庭でできるあせもの予防方法や対策グッズを選ぶポイントについて、うるおい皮ふ科クリニックの豊田雅彦先生にお聞きしました。
あわせてedimo編集部が選んだおすすめの対策グッズも紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
皮膚科医
豊田 雅彦
うるおい皮ふ科クリニック 院長。かゆみをなくすことをライフワークに掲げ、患者さんが希望を持てる診療に日々尽力。現在までに2,000以上の医学論文・医学専門書を執筆。また、国内外で年間最多250以上の講演会・学会発表・保健所指導を行う。受診患者の99%(年間約3万人)の症状を軽減・消失に導いた、世界有数の皮膚病・かゆみのスペシャリスト。
うるおい皮ふ科クリニック
千葉県松戸市日暮1丁目16-7
http://www.uruoihifuka.com/pc/index.html
目次
人間の皮膚にある汗腺(汗を分泌する器官)の総数は年齢によってほとんど変わりません。
そのため、成人より体の小さい乳児や小児は、単位体表面積あたりの汗腺の数が多いという特徴があります。
乳児の汗腺密度は成人の10倍以上といわれているため、汗腺の未熟さを考慮しても、体表面積あたりにかく汗の量は成人の倍以上だと考えられます。
あせもというのは、短時間あるいは持続的にたくさんの汗をかいた時に、エクリン汗管という汗の出る通り道(導管)が閉塞することが原因で起こります。
汗管が閉塞すると汗が皮膚表面に流出しなくなり、皮膚内に貯留して小さい水膨れ(小水疱)や強いかゆみを生むのです。
汗管がなぜ閉塞するかについては、未だにはっきりと分かっていません。ただ、大人より単位体表面積あたりの汗腺の数が多い赤ちゃんの皮膚は、あせもができやすいといえるでしょう。
あせもには種類があり、できやすい場所や症状がそれぞれ異なります。
今回はその中でも2種類のあせもを紹介します。
どちらも重症化した場合は医療機関の受診が必要になるので注意しましょう。
赤ちゃんの顔にできることが多いあせもです。汗の出口である汗孔が閉じることにより、角層内の汗管も閉塞して起こります。
直径1mmくらいの小水疱ができますが、炎症による赤みやかゆみはないのが特徴です。
できた小水疱は自然に破れ、薄い皮がはがれて数日以内に治ります。
赤ちゃんの顔や首回りやおむつ内、肘や膝の内側にできやすいあせもです。
表皮内汗管の閉塞によって表皮内に汗が貯留し、小水疱や紅色丘疹と呼ばれる赤いブツブツが多発します。
炎症やかゆみが強いという特徴があります。
前述したあせもを爪で引っ掻いてしまうと『湿疹』化して症状がひどくなる場合があります。
さらに、掻いて湿疹化したところから細菌や化膿菌(主に黄色ブドウ球菌)が感染すると、『とびひ』となって体のあちこちに広がります。
また、汗孔から侵入した化膿菌が汗腺を経由して深部に入り込むと、膿瘍という膿のかたまりが多発するケースもあります。
この症状は俗に「あせものより」と呼ばれますが、正式な病名は『乳児多発性汗腺膿瘍』といいます。
病名に“乳児”とあるように、細菌に対する皮膚の抵抗力が弱い赤ちゃんの頭部にできやすく、強い痛みを伴うのが特徴です。
時に発熱や排膿も起こり得るので、このような場合には医療機関の受診が必須です。
あせもを予防するためには、普段の生活で次のことに気を付けましょう。
皮膚が蒸れないように、エアコンや除湿器で室温や湿度を適切にコントロールすることが大切。
夏場の目安は、室温26~28℃、湿度40~60%です。
赤ちゃんの肌に触れる衣類は、吸湿性に優れた綿素材がおすすめ。
ただし、綿は乾きにくく、湿った状態で放置すると雑菌が増えるため、赤ちゃんが汗ばんだらこまめに着替えさせるのがポイントです。
また、なるべく風通りが良く、少しゆとりのある衣類を選びましょう。
ベビーカーやチャイルドシートの利用時や授乳時には汗をかきやすいため、背中の汗だけ吸収してサッと交換できる汗取りパッドを利用するのもおすすめです。
汗をかいたらシャワーで洗い流すことも重要です。
ただし、乾燥や皮膚常在菌叢のバランスが乱れる原因となるため、シャンプーやボディーソープを使うのは1日1回までにして、シャワー後は十分な保湿を心がけましょう。
また、外出時には清潔なハンカチやアルコールフリーの汗拭きシート、素材の柔らかなタオルや着替えの肌着を持ち歩くのもおすすめです。
おむつの中は蒸れやすく、特にあせもができやすい場所なので、こまめにおむつを交換してあげましょう。
こまめに対策をしていても、汗かきな赤ちゃんがあせもになってしまう可能性は考えられます。
あせもを早期発見するためには、引っ掻き行為に注意することが大切。
特に、紅色あせもはかゆいので、赤ちゃんは自分で引っ搔いてしまうことがあり得ます。
また赤ちゃんはかゆくても「どこがどのくらいかゆいのか」を口頭で表現できません。
そのため、あせもでないところでもかゆがる仕草や引っ掻き行為を見かけたら、どこかにあせもがないか常に気にしてあげるようにしましょう。
もしあせもを見つけたら、前述した『湿疹化』『とびひ』『乳児多発性汗腺膿瘍』というあせもの重症化にはくれぐれも注意してください。
あせもの対策グッズを選ぶ際は、次の点に注意してください。
あせもの予防はもちろん、健やかな肌を保つには保湿が最も重要です。
保湿ケアを続けると、皮膚が汗による刺激に強くなり、あせもの悪化を防ぐ効果が期待できます。
特に汗を洗い流した後は皮膚が乾きやすいので、刺激が少ないさっぱりタイプのベビーローションを使用するなどして、あせも予防を心がけましょう。
汗を吸い取り皮膚をサラサラに保つベビーパウダーは、鉱物であるタルクや、トウモロコシを原料とするコーンスターチなどが主成分です。
中でもあせもに対する有効成分である酸化亜鉛やアレジオキサなどを使ったものを選ぶなど、原料を確認しましょう。
肌に直接つけるローションやクリームなどは使用成分が少なく、無香料で無着色のものがおすすめです。
「皮膚アレルギーテスト済み」「皮膚刺激性テスト済み」の表示も参考にすると良いでしょう。
また、汗取りパッドは肌に優しいガーゼ素材のものがおすすめです。
あせもを発症したら、まずは皮膚科を受診するのがおすすめです。
なぜなら、あせもを自己診断して、重症のあせもに市販薬を塗って悪化させる症例が少なくないからです。
また、自己診断が間違っていれば当然効果は期待できません。
皮膚科ではあせもの炎症やかゆみが強い場合にステロイド外用薬を用いることがありますが、あせもではない皮膚病の可能性も多分にあるため自己判断では絶対に使用しないようにしましょう。
市販薬には「ノンステロイド外用薬」と表記されたものもありますが、かぶれやすいという欠点も存在します。
あせもとかぶれが合併するとかゆみを伴うので、かゆみ止めの市販薬を塗るより保冷剤などで患部を冷やす方がおすすめです。
やむを得ない事情ですぐに皮膚科を受診できない場合は、皮膚を乾かす作用のある「カラミンローション」や「ジュフェンヒドラミン」であれば、皮膚の状態をみながら短期間使用してみても良いでしょう。
【監修者】皮膚科医豊田 雅彦のコメント
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
※商品によってはユーザーのレコメンドが記載されています。メーカーから提供を受けたものには「メーカー収集コメント」、編集部が収集したものには「編集部収集コメント」と記載されています。これらは個人の感想であり、効果効能を示すものではありません。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | タイプ | 主な成分 |
丹平製薬モモセア|モモセア ローション(ポンプボトル) | ローション | グリチルリチン酸ジカリウムなど | ||
食選館ママセレクト|BODY MILK LOTION | ローション | ヒアルロン酸Na、ホホバ種子油など | ||
佐藤製薬佐藤製薬|ポリベビー | 軟膏 | ビタミンA油、ジフェンヒドラミンなど | ||
池田模範堂MUHI|ムヒ・ベビー | クリーム/液体 | <クリーム>ジフェンヒドラミンなど | ||
アサヒグループ食品和光堂|ミルふわ 高保水ベビークリーム | クリーム | コメヌカロウ、セラミド、スクワランなど | ||
ピジョンpigeon|ベビーパウダー(ももの葉)125g | パウダー | コーンスターチ、モモ葉エキス、アロエベラ葉エキスなど | ||
ジョンソン・エンド・ジョンソンジョンソン・エンド・ジョンソン|ジョンソン® ベビーパウダー | パウダー | タルク、香料 | ||
三起商行ミキハウス|ポケット付き汗取りパッド2枚セット | 汗取りパッド | 綿100% |
肌にうるおいを与えるももの葉エキスと、薬用成分のグリチルリチン酸ジカリウム、イソプロピルメチルフェノールという3成分を配合。
香料、着色料、アルコール、パラベンは使用しておらず、アレルギーテストも実施済みです。
垂れにくくとろみのあるローションがポンプタイプのボトルに入っているので、片手で使いやすいのもうれしいポイントです。
220mLの大容量で毎日たっぷり使えますよ
100%天然由来成分で、全成分のうち20%以上がオーガニック成分のミルクローション。
ヒアルロン酸とシロキクラゲ多糖体という保湿・保水成分が、乾燥しやすい赤ちゃんの肌にうるおいを与えます。
肌になじみやすい柔らかなテクスチャーで、ベタつきにくいのも魅力。
体だけでなく頭皮の乾燥対策や寝癖直しにも使えますよ。ボトルは使いやすいポンプタイプです。
タイプ | ローション |
内容量 | 120ml |
テスト | コスモスオーガニック認証取得 |
主な成分 | ヒアルロン酸Na、シロキクラゲ多糖体、ホホバ種子油*、オレンジ果実水*(*は有機栽培)など |
かゆみを鎮める抗ヒスタミン剤のジフェンヒドラミンと、患部の治りを助けるビタミンA,D₂、酸化亜鉛、殺菌剤のトリクロロカルバニリドを配合。
ステロイドは含んでいない医薬品です。あせもだけでなく、おむつかぶれや湿疹、かぶれ、しもやけ、虫刺されなどにも使えます。
容器は開閉しやすい大きめのキャップがついたチューブ型で、30gと50gの2サイズから選べますよ。
タイプ | 軟膏 |
内容量 | 30g/50g |
テスト | |
主な成分 | ビタミンA油、ジフェンヒドラミンなど |
清涼感成分やエタノール成分、ステロイド成分をはじめ、香料・着色料も使っていない低刺激処方の医薬品。
肌に塗った際にしみにくいのが特徴です。
かゆみをしっかり止める抗ヒスタミン剤のジフェンヒドラミンと殺菌成分が配合されているので、あせも以外のかゆみや虫刺されにも使えます。
コンパクトなラミネートチューブに入っているクリームタイプと、手を汚さずにさっと使える液体タイプの2種類があります。
タイプ | クリーム/液体 |
内容量 | クリーム:15g/液体:40mL |
テスト | |
主な成分 | <クリーム>ジフェンヒドラミンなど/<液体>ジフェンヒドラミン塩酸塩など |
米由来のうるおい成分コメヌカロウと、セラミド、スクワランという3つの保湿成分に加えて、水溶性保湿成分のラフィノースとイノシトール、うるおい脂質成分の水添レシチンを配合。
水分と油分のバランスに着目して作られた高保湿スキンケアです。
のびが良いクリームタイプで、ベタつきにくいのも魅力。体はもちろん、カサつきやすい頬や口まわりにもしっかり使えます。
タイプ | クリーム |
内容量 | 70g |
テスト | |
主な成分 | コメヌカロウ、セラミド、スクワラン、ラフィノース、イノシトール、水添レシチンなど |
トウモロコシ由来のコーンスターチなどの植物性パウダーに、保湿成分ももの葉エキスやアロエベラ葉エキスを加えたベビーパウダー。
使用すれば肌がさらさらの仕上がりとなり、あせも対策にもつながります。
適量のパウダーを取れる便利な中栓が付いているため、落としてしまった時でも粉が飛び散るのを防止。
無添加で低刺激、弱酸性と赤ちゃんの肌に合わせて作られているので、生後0カ月から使用可能です。
タイプ | パウダー |
内容量 | 125g |
テスト | 皮フ科医による皮フ刺激性テスト済み(全ての方に肌トラブルが起きないというわけではありません) |
主な成分 | コーンスターチ、モモ葉エキス、アロエベラ葉エキスなど |
パラベンフリーで良質なタルクを使用しており、出産当日から使用可能なベビーパウダー。
肌に優しい良質なパウダーが赤ちゃんの汗をしっかり吸収することによって、デリケートな肌を清潔に保ち、あせもを防いでくれます。
汗をかきやすい季節には特におすすめです。
100gのシェーカータイプと140gのプラスチック容器タイプの2種類があるので、使用量や使用頻度に合わせて選べますよ。
タイプ | パウダー |
内容量 | 100g/140g |
テスト | アレルギー/ 皮フ刺激性テスト済み(全ての方にアレルギー・刺激が起こらないというわけではありません) |
主な成分 | タルク、香料 |
背中と肌着の間に入れる汗取りパッド。細くなった方を背中側から襟のように出して使います。
赤ちゃんが汗をかいたら、パッドをサッと引き抜くだけで良いので、面倒な着替えを行う必要がありません。
生地は肌に優しいガーゼ素材で、吸水性に優れているのが魅力。
赤ちゃんの背中にパッドを差し込みやすいように、パッドの上部に手を入れるポケットが付いているのも特徴です。頻繁に着替えられない外出先でも重宝するでしょう。
タイプ | 汗取りパッド |
内容量 | 2枚(20×32cm) |
テスト | |
主な成分 | 綿100% |
あせもを予防するためには、汗による蒸れ対策だけでなく、肌の乾燥対策も重要です。
ぜひ今回紹介したポイントを踏まえて商品を選んでください。
ただし、赤ちゃんの肌はデリケートでかぶれやすいので、肌の異常があった際は、まずかかりつけ医に相談しましょう。
ベビーパウダーやベビークリームはあせもの予防に有効な面を有する反面、厚く塗りすぎるとかえって汗の出口を塞いで悪化の原因ともなり得ます。
また、あくまであせもの予防に使用するものであって治療薬ではないので、すでにあせもができてしまっているときは使用を控えるようにしてください。