2021.06.30
ジメジメとした気候が続く梅雨の季節。クローゼットや下駄箱に湿気が充満し、カビやダニの発生におびえている方も多いのではないでしょうか。
大事な洋服や靴を守るためにも、早めに湿気対策をしておきたいものです。
そこで紹介するのは、湿気を吸い取り、カビやダニの発生防止に効果的な「除湿剤」。
定期的に交換しながら使い続けることで、衣類などを湿気から守ってくれます。
今回は除湿剤の選び方や使用時の注意点、おすすめの7商品を取り上げます。
目次
クローゼットや押し入れの中は、洋服などがぎゅうぎゅうに詰まった密閉に近い空間。
空気の通り道がないので、乾燥しづらく湿度の高い状態を維持してしまいます。
湿度60%を超えるとカビが繁殖しやすいとわれる中、梅雨時には70~80%まで達することも。
この状態を放置してしまうと、クローゼット内がカビ臭くなったり、衣類がカビてしまったりする原因になるのです。
除湿剤とは、クローゼットや洋服ダンス、下駄箱などの空間にたまる湿気を取り除く日用品。
薬剤が空気中の湿気を吸収することで、カビやダニの発生を抑え、嫌なニオイや衣類へのダメージを防いでくれます。
主婦向けメディア「暮らしニスタ」とホームセンター「DCMホールディングス」が運営するコラムサイト「くらしメイド」が既婚女性100人を対象に実施した調査によると、押し入れやクローゼットの除湿対策をしている人の半数以上が除湿剤か除湿シートを使っていることが分かりました。
設置するだけで除湿対策ができるため、定期的な換気や掃除と比べて負担が少ないのも選ばれている理由でしょう。
一口に除湿剤といっても、さまざまなタイプが販売されています。
除湿する場所や用途に合ったものを選びましょう。
場所を選ばずに使いたい方には「タンクタイプ」がおすすめ。
押し入れやクローゼットの床に置いておくだけで湿気を吸収してくれます。
吸い取った空気中の湿気は水分としてタンク内にたまっていくので、水分量を目で見て取り替え時期を確認できます。
一方で、倒してしまうとたまった水がこぼれてしまう可能性も。
水には塩化カルシウムが含まれているため、肌に触れると炎症を起こしてしまう恐れもあります。
小さなお子さんがいる家庭では注意して使いましょう。
クローゼット内にかけてある衣服を湿気から守るにはコンパクトな「吊り下げタイプ」もぴったり。
ハンガーのようなフックが付いているので、洋服のすき間に吊り下げて使うことができます。
ただし、ウォークインクローゼットなど広い場所では除湿効果があまり感じられないこともあります。
その際はタンクタイプと併用するのもよいでしょう。
また、「シートタイプ」はコンパクトで幅を取らずに使えるため、押し入れのすき間やタンスの引き出しに入れて使うのがおすすめです。
素早く除湿したいのならば、塩化カルシウムを含んだ除湿剤をおすすめします。
塩化カルシウムは吸水量が自身の重さの3~4倍と除湿力に優れているのが特長。押し入れやクローゼットなど広い空間の湿気対策にも効果的です。
繰り返し使いたい場合は、シリカゲルB型を使ったものがおすすめ。
B型は湿度の高い空間での吸湿性に優れているため、梅雨時の活躍が期待できます。
また、天日干しをすることで吸湿力が回復するため、半永久的に使える商品が多いです。
吸湿量は商品によって変わりますが、クローゼットなどでは500mlほどの除湿量があれば安心して使えます。
除湿効果に物足りなさを感じた場合は複数個を並行して使用してみてもよいでしょう。
また、使用目安期間はタンクタイプだと3~6カ月、吊り下げタイプだと1~3カ月が平均的です。
あまりにも目安期間が短いと交換するのが面倒になってしまうので、平均的な期間に達しているかもチェックしましょう。
炭やシリカゲルB型といった成分を含む半永久型のタイプは、取り替えの必要がないため、節約やゴミの削減にも役立ちます。
除湿だけでなく、消臭やカビ・ダニの発生防止、黄ばみ予防などプラスアルファの効果が期待できる商品もあります。
カビ臭や衣服の汗臭が気になる方は、消臭効果があるものがぴったり。
衣服を長期間保管しているのならば、黄ばみ防止などの機能を持つものがおすすめです。
湿気は空気がよどんでいる場所にたまりやすい特性を持っています。
そのため空間の上ではなく下、中央ではなく四隅にたまりやすいのです。
例えば、クローゼット内であれば床に置き、下駄箱内では最下段に置きましょう。
クローゼットや押し入れの面積が広い場合は、四隅に置くのが有効です。
除湿剤はタイプによって捨て方が異なります。
タンクタイプであれば水溶液を流しに放出してから廃棄するのが一般的。
ただし、塩化カルシウムが含まれているため直接水に触れないよう注意しましょう。
また、捨てる際に使ったハサミやカッターが錆びてしまう恐れもあるので、使用後は雑巾などでしっかりと拭き取ることが大切です。
吊り下げタイプやジェル化する除湿剤は、そのまま可燃ごみか不燃ごみに捨てられる場合が多いです。
商品によっては水分に触れると発火してしまう恐れもあるため、自治体の捨て方をきちんと確認してください。
備長炭と活性炭が特殊配合され、湿気だけでなく嫌なニオイもしっかりと脱臭してくれる置き型除湿剤。
水が溜まっていくことで除湿効果が目に見えて実感できます。
コンパクトサイズで場所を選ばずに使えるのもポイント。
湿気が気になる押し入れや靴のニオイが充満した下駄箱など、湿気もニオイも気になる場所にぴったりの商品。クローゼット用の吊り下げタイプもあります。
おすすめポイント
・除湿と消臭の両方に効果を発揮
・場所を選ばないコンパクトサイズの置き型タイプ
【メーカー名】エステー
【ブランド名】ドライペット
【商品名】備長炭ドライペット
【用途】押し入れ、下駄箱、シンクの下など
【除湿成分】塩化カルシウム・活性炭・備長炭
【除湿量】420ml ※温度25℃、湿度80%の場合
【使用目安期間】3~6カ月(季節によって異なる)※温度や湿度によっては目安まで水がたまらない場合があります。1年以内に必ず取り替えてください。※取り替え目安を超えて使用すると水があふれる場合があります。
【捨て方】・たまった液体(塩化カルシウム水溶液)は必ず水と一緒に排水口へ。容器、カバーは地域のゴミ捨て規則に従って廃棄を。炭が排水口に流れないよう、三角コーナーなどのネットに排水を。
湿気とり 水とりぞうさん®550ml×3個
湿気とり 水とりぞうさん®400ml×3個
湿気とり 水とりぞうさん®フルーティフローラル550ml×3個
除湿&脱臭 水とりぞうさん® 550ml×3個
パッケージに描かれたゾウの絵柄で親しまれているロングセラー商品です。
中でも通常より150ml分多く吸湿する大容量タイプは、広い部屋やウォークインクローゼットでの除湿効果が期待できます。
使用する際はフタにあるミシン目をはがすだけで楽々。
フタに取り付けられた「水捨てシール」から簡単に水を流すことができる使い勝手のよさもポイントです。
やさしい香りのフルーティフローラル、活性炭入りの除湿&脱臭タイプもあります。
おすすめポイント
・広い場所にも効果的な大容量タイプ
・「水捨てシール」から簡単に放水できる使い勝手のよさ
【メーカー名】オカモト
【ブランド名】水とりぞうさん®
【商品名】湿気とり 水とりぞうさん®
【用途】クローゼットや下駄箱
【除湿成分】塩化カルシウム
【除湿量】通常タイプ:400ml、大容量タイプ:550ml ※温度25℃、湿度80%の場合
【使用目安期間】3~6ヵ月(季節や湿気の状態によって異なる)
【捨て方】水捨てシールをはがし、溜まった液を水道水と一緒に流す。容器はプラスチックごみとして廃棄する※詳しくは商品の取扱説明書をご確認ください
クローゼットなどに吊り下げて使うタイプの除湿剤。
薄型なので場所を取らずに使用できます。
吸った湿気がゼリー状に固まるので、取り替え時期が目に見えて分かるのが特長です。
吊り下げられた衣服から漂う汗臭や体臭などクローゼット内に充満したニオイの除去にも効果的。
湿気による衣類の黄ばみも防いでくれます。防虫剤と併用しても問題ありません。
おすすめポイント
・湿気がゼリー状に固まり取り替え時期が分かりやすい
・湿気による衣類の黄ばみにも効果的
【メーカー名】白元アース
【ブランド名】ドライ&ドライUP
【商品名】ドライ&ドライUP クローゼット用
【用途】クローゼット
【除湿成分】塩化カルシウム
【除湿量】1シートあたり250g ※温度25℃、湿度80%の場合
【使用目安期間】1~3カ月
【捨て方】―
食品保存用にも使われる安全性の高い「シリカゲル」を使用。
もし小さなお子さんが誤飲してしまっても、消化吸収されないので中毒などが起きる心配がなく安心です。
シリカゲルに含まれた粒の色が紺から紫に変化することで、吸湿効果の終了時期が分かる仕組みになっています。
小ぶりなのでタンスの引き出しや靴の中、お菓子の袋など使い道がたくさんあるのもポイントです。
おすすめポイント
・食品保存にも使われる安全な「シリカゲル」を使用
・小ぶりで使い道がたくさんある
【メーカー名】坂本石灰工業所
【ブランド名】―
【商品名】なんでも除湿シリカゲル
【用途】タンスの引き出しや靴の中
【除湿成分】シリカゲル
【除湿量】―
【使用目安期間】―
【捨て方】―
細長い容器に入った除湿剤同士をつなげて使うスタイル。
押し入れやクローゼットの狭いすき間にぴったりとフィットし、湿気のたまりやすい奥まで届きます。
もちろん単体で使うこともできますよ。
使用後は中身だけを捨て、別売りされている詰め替え用に交換。
容器は繰り返しそのまま使えるので、ゴミの削減にもつながります。
おすすめポイント
・細長いフォルムで押し入れやクローゼットのすき間にぴったり
・環境に優しい詰め替えタイプ
【メーカー名】ニトムズ
【ブランド名】除湿棒®
【商品名】除湿棒®つなげて70
【用途】クローゼットや押し入れ
【除湿成分】食品添加用塩化カルシウム
【除湿量】810ml
【使用目安期間】―
【捨て方】―
200g分の除湿効果に加え、同じ量の消臭粒を配合しているため消臭効果が期待できます。
中身全体がゼリー状になることで交換時期をお知らせしてくれます。
袋から出してハンガーにかけるだけなので、手間をかけずに使えるのもポイントです。
よく市販されているピレスロイド・パラジクロルベンゼン系の防虫剤と一緒に使っても問題ありません。
おすすめポイント
・除湿剤と同量の消臭粒を配合
・ハンガーにかけるだけで楽に使える
【メーカー名】フマキラー
【ブランド名】激乾
【商品名】激乾 洋服ダンス用
【用途】クローゼット
【除湿成分】塩化カルシウム
【除湿量】200g ※温度25℃、湿度80%の場合
【使用目安期間】1~2カ月
【捨て方】地域の規則に従ってそのまま廃棄
天日干しすることで繰り返し使え、環境に優しいシートタイプの除湿剤。
脱臭能力に優れたシリカゲルが主成分のため、除湿と消臭のダブル効果が期待できます。
さらに「Ag+(銀イオン)」を配合することで、カビやニオイの原因となる菌の繁殖予防も期待できます。
シートに付いている「再生サイン」の色の変化で天日干しや再生完了のタイミングをチェックできるのもうれしいポイントです。
おすすめポイント
・Ag+を配合し雑菌の繁殖予防効果も期待できる
・天日干しのタイミングなどを知らせる「再生サイン」付き
【メーカー名】豊田化工
【ブランド名】デオドライ®
【商品名】デオドライ®押入れ用除湿シートAg+
【用途】押し入れ用
【除湿成分】シリカゲル、銀系抗菌剤
【除湿量】―
【使用目安期間】半永久的
【捨て方】―
商品名 | 備長炭ドライペット | 湿気とり 水とりぞうさん® | ドライ&ドライUP クローゼット用 | なんでも除湿シリカゲル | 除湿棒®つなげて70 | 激乾 洋服ダンス用 | デオドライ®押入れ用除湿シート |
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メーカー名 | エステー | オカモト | 白元アース | 坂本石灰工業所 | ニトムズ | フマキラー | 豊田化工 |
ブランド名 | ドライペット | 水とりぞうさん® | ドライ&ドライUP | ― | 除湿棒® | 激乾 | デオドライ® |
用途 | 押し入れ、下駄箱、シンクの下など | クローゼットや下駄箱 | クローゼット | タンスの引き出しや靴の中 | クローゼットや押し入れ | クローゼット | 押し入れ |
除湿成分 | 塩化カルシウム・活性炭・備長炭 | 塩化カルシウム | 塩化カルシウム | シリカゲル | 食品添加用塩化カルシウム | 塩化カルシウム | シリカゲル、銀系抗菌剤 |
除湿量 | 420ml ※気温25℃、湿度80%の場合 | 通常タイプ400ml、大容量タイプ550ml ※気温25℃、湿度80%の場合 | 1シートあたり250g ※気温25℃、湿度80%の場合) | ― | 810ml | 200g ※気温25℃、湿度80%の場合) | ― |
使用目安期間 | 3~6カ月(季節によって異なる) ※温度や湿度によっては目安まで水がたまらない場合があります。1年以内に必ず取り替えてください。 | 3~6ヵ月(季節や湿気の状態によって異なる) | 1~3カ月 | ― | ― | 1~2カ月 | 半永久的 |
捨て方 | ・たまった液体(塩化カルシウム水溶液)は必ず水と一緒に排水口へ。 ・容器、カバーは地域のゴミ捨て規則に従って廃棄を。 ・炭が排水口に流れないよう、三角コーナーなどのネットに排水を。 | ・水捨てシールをはがし、溜まった液を水道水と一緒に流す ・容器はプラスチックごみとして廃棄する ※詳しくは商品の取扱説明書をご確認ください | ― | ― | ― | 地域の規則に従ってそのまま廃棄 | ― |
商品詳細 | |||||||
湿気を吸い取ってカビやダニの発生を抑える除湿剤は、梅雨の季節に重宝されること間違いなしです。
ただし、使用目安期間を超えて使い続けても効果は発揮されないため、定期的な交換を心がけましょう。
梅雨明けに湿気対策を怠った後悔をしないためにも、今のうちから取り入れることをおすすめします。
<掲載商品はedimo編集部が実際に連絡を行い、コンタクトが取れたメーカーのものだけに限定しています。※一部国内プレスリリースでの確認>