2021.10.12
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妊娠・出産によって骨盤が緩み、腰痛や尿漏れといったトラブルに悩まされるケースは少なくありません。
緩んだ骨盤を正しい位置に戻すサポートをしてくれるのが、骨盤矯正用のベルトやショーツ。
今回は、ひなた助産院の佐藤亜紀院長に、骨盤矯正用のベルト&ショーツの選び方や、各商品の特徴について教えてもらいました。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
助産師
佐藤 亜紀
2004年、渋谷区恵比寿に「ひなた助産院」を開業。
2020年までクリニックで非常勤助産師として出産に立ち会う。
“育児は妊娠中から始まっている”、“後悔のない子育てを”をモットーにマタニティ整体、産後整体、育児相談や赤ちゃんの発達サポートを行っている。
ひなた助産院 https://www.hinatasalon.com/
ひなた助産院YouTube https://www.youtube.com/channel/UCx4NY2b8KOxNy61sODVkaSQ
目次
産後の骨盤矯正には、「ベルトタイプ」と「ショーツタイプ」の2種類があります。次を参考に選んでみてください。
「ベルトタイプ」のメリットは、着脱のしさすさ。例えば、座っている時は症状が現れず装着の必要がなくても、歩いたりかがんだりする時は症状が出やすく着用が必要なことも。ベルトタイプは衣服の上から装着できるので、状況に合わせて着脱が可能です。
「ショーツタイプ」のメリットは、ズレにくさ。活発に動いてもズレないので、外出や仕事で活動する際に、腰痛や股関節痛の症状が気になる人におすすめです。骨盤だけでなく、お腹や腰回りもサポートしてくれるため、姿勢が良くない人にも向いています。
産後は肌が敏感になりやすいため、素材を確認してから選びましょう。綿や吸湿速乾素材、メッシュ素材などの、通気性がよいものを選ぶとムレにくいです。
また、肌に直接触れるショーツは、タグや縫い目にも注目。肌当たりへの配慮が施されたものを選ぶと、かゆみを防げるでしょう。
出産後の骨盤は緩んでいるので、この時期からケアをすることで、骨盤が正しい位置に戻りやすくなります。お腹やヒップのたるみが気になる人は、悪露(おろ)が落ち着いてからリフォームを始めましょう。
骨盤ベルトには「後ろから前に締めるタイプ」と「前に後ろに締めるタイプ」の2種類があります。次を参考に選んでみてください。
「後ろから前に締める」タイプは、骨盤を後ろ側から前方向に支えます。かかと重心や猫背、腹筋の弱い人におすすめ。産後に赤ちゃんを抱くことで、腰が反りやすくなります。
「前から後ろに締めるタイプ」は、骨盤を前側から後ろ方向に支え、お尻側を寄せます。お尻の筋肉が弱く、扁平尻の人に向いています。
産後は体型をリフォームしたい気持ちから、締め付けが強いものを選びがち。ただ、腹部の締め付けが強すぎると、内臓下垂を引き起こすリスクがあるため要注意です。
サポート力が強いものは、体重を目安にサイズを選びましょう。
【監修者】助産師佐藤 亜紀のコメント
経腟分娩、帝王切開に関わらず、骨盤は妊娠によって緩み開きやすくなっています。
主流だといわれる横切開による帝王切開は、傷が目立ちにくいというメリットがある一方で、腹直筋が断裂します。腹筋に力が入りづらくなるため、帝王切開後も骨盤ケアが大切です。傷口に骨盤ベルトの縁が当たりにくい細めの形状がよいでしょう。
【監修者】助産師佐藤 亜紀のコメント
帝王切開後しばらくは傷の痛みが続きます。特に横切開の場合は、ショーツのゴムや骨盤ベルトの縁が傷跡に当たるかもしれません。そのような場合は、二つ折りや三つ折りにした腹巻やハンドタオルを傷跡に当て、その上からベルトを巻くことをおすすめします。
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | タイプ | 着用時期 | 通気性 | 柔らかさ | おすすめポイント |
ワコールワコールマタニティ|ズレにくい【産前産後兼用】骨盤ベルト | ベルト(後ろから前へ締める) | 産前産後OK | 〇/メッシュ素材 | ◎ | 肌当たりの良さ | ||
ピジョンピジョン|妊娠中から使える骨盤ベルト 履くタイプ | ベルト(後ろから前へ締める) | 産前産後OK | 〇/吸水速乾素材(パンツ) | ◎ | ズレにくさ | ||
青葉トコちゃんベルト|トコちゃんベルトⅡ | ベルト(前から後ろへ締める) | 産前産後OK | △/メッシュ素材 | 〇 | 体型への合わせやすさ | ||
オオサキメディカルdacco|マタニティ骨盤ベルト 産前産後のキュッとベルト® | ベルト(前から後ろへ締める) | 産前産後OK | ◎/メッシュ素材 | ◎ | 帝王切開に配慮 | ||
犬印本舗犬印本舗|産後ママの骨盤パンツ | ショーツ | 産後2週間前後~ | 〇/綿混素材 | ◎ | ズレにくさ | ||
ピジョンpigeon|リフォームインナー【産後1ヵ月頃から】 産後すっきり はくだけ骨盤ガードル | ガードル | 産後1カ月頃~ | 〇/メッシュ素材 | 〇 | ズレにくさ |
骨盤周りの3つのポイント(仙腸関節、大転子、恥骨結合)をサポートしながら、やさしく快適なつけごこち。
肌側の横部分には、すべりにくいテープを使用しているのでズレにくいのもうれしいです。
また通気性の良い素材を使用しているので、ムレにくく快適に着用できます。
洗濯機での洗濯も可能です。
サイズ、カラーともに4種類と選択肢が多いので、自分に合うサイズを見つけられそうです。
後ろから前に締めるタイプ。ヒップの下から引っかけて装着します。
サイドにあるボーン(補強用芯材)は約12㎝。ベルト幅は普通タイプです。
ベルト通し穴は、左側の1カ所のみ。マジックテープで調整できる範囲が長めなので、体形の変化に合わせやすいでしょう。
サイドのボーンが、サポート力はあるのに手で曲げられるほどやわらかいです。しかも内側はつるつるしたウレタン素材で肌当たりがとても良い印象。
タイプ | ベルト(後ろから前へ締める) |
着用時期 | 産前産後OK |
通気性 | 〇/メッシュ素材 |
柔らかさ | ◎ |
おすすめポイント | 肌当たりの良さ |
骨盤ベルトとパンツが一体型になったタイプ。
ベルトがズレにくい点がポイントです。
立体設計のパンツがフィットし、本体ベルトと外側ベルトの2段階で締めることで、骨盤や腰まわりをサポートします。
ベルトの付け外しが簡単で、外出時のトイレや健診時に便利。
パンツと一体型になったベルトは、後ろから前に締めるタイプ。
ベルトを骨盤の位置に合わせなくても、履くだけで正しい位置が分かるので、初めて骨盤ベルトを使う人におすすめです。
パンツ部分は綿55%、ポリエステル35%、ポリウレタン10%。ベルト部分はナイロン、ポリエステルなどで、伸縮する部分がメッシュになっています。
サイドにボーン(補強用芯材)は入っておらず、全体的に柔らかいです。
クロッチ(股)部分が綿素材なので、1枚履きもOK。
タイプ | ベルト(後ろから前へ締める) |
着用時期 | 産前産後OK |
通気性 | 〇/吸水速乾素材(パンツ部分) |
柔らかさ | ◎ |
おすすめポイント | ズレにくさ |
妊娠初期から産後のゆるんだ骨盤を心地良く支えるトコちゃんベルト。
骨盤を前から後ろに支えて、お尻側を寄せてくれます。
別売の「トコちゃんアンダーベルト RENEW」や腹巻きを組み合わせても使えます。
妊婦以外でも、トイレが近くなったと感じる人や腰回りに不安がある人が使ってもOK。
恥骨のゆるみが大きい方には「トコちゃんベルトⅠ」がおすすめです。
前から後ろに締めるタイプ。サイドは約7㎝と細幅タイプ。
マジックテープで調整できる範囲が広いので、体形の変化に対応しやすそうです。
それでもサイズアップしそうな人は、「延長パーツ」(別売)でベルトを継ぎ足せます。
素材はナイロン、発泡ウレタン、綿、ポリウレタン。
硬い素材のボーン(補強用芯材)は使われていませんが、本体の生地が分厚く、しっかり支えられている感覚があるでしょう。
タイプ | ベルト(前から後ろへ締める) |
着用時期 | 産前産後OK |
通気性 | △/メッシュ少なめ |
柔らかさ | 〇 |
おすすめポイント | 体型への合わせやすさ |
妊娠中や出産直後の大きなおなかに沿う「前面カーブ」が特長。
食いこみにくく、ズレにくい着用感です。
さらに柔らかく薄い素材を使用し、帝王切開術後でも着用しやすくなっています。
全面がワンタッチテープで留まる素材。産前から産後までサイズ調整がしやすいのもうれしいポイント。
前から後ろに締めるタイプ。サイドは約7.5㎝と、ベルト幅は細め。
素材はナイロン、ポリウレタン、ポリエステル、アセテート。全体的に薄手のメッシュ素材が使われており、通気性が良い印象。薄手なのでアウターに響きにくそうです。
硬い素材のボーン(補強用芯材)が使われておらず、とても柔らかい肌当たりです。
タイプ | ベルト(前から後ろへ締めるタイプ) |
着用時期 | 産前産後OK |
通気性 | ◎/メッシュ |
柔らかさ | ◎ |
おすすめポイント | 帝王切開に配慮した形状 |
肌触りが良い綿混素材で、肌に優しく骨盤周りをしっかりと引き締め。
楽に履けるポイントは、ウエストゴムを使用していないところ。
上辺側は生地を折り返すことで肌あたりがやさしく、ウエストの締め付け感を軽減。
骨盤周りには、しっかり引き締めるベルトが縫い込まれており、骨盤&お腹周りをサポートしてくれます。
ブラックとピンクの2色展開。
産後2週間前後~1年間程度、継続した着用がおすすめです。
骨盤ベルト部分がショーツに縫い込まれているので、動いてもずれる心配がありません。
微調整はできませんが、履くだけで骨盤ベルトを装着できるところが便利です。
メーカーが推奨する着用時期は産後2週間以降。悪露が落ち着いてきた人におすすめです。
薄手のやわらかい生地で、本体は綿90%、ポリウレタン10%。デリケートゾーン部分には綿100%を使用しています。
一枚履きできるので洋服に響かず、そろそろ外出が増えてくるママに便利です。※以下の写真は内側
タグがショーツ外側(骨盤ベルトの内側)に付けられているので、肌に触れることがなく、敏感肌の人でもかゆくならない配慮がうれしいです。
タイプ | ショーツ |
着用時期 | 産後2週間前後~ |
通気性 | 〇/綿混素材 |
柔らかさ | ◎ |
おすすめポイント | ズレにくさ |
伸縮性のある生地とパワーネットで、両脇からしっかり骨盤を安定させます。
お腹から太ももまでをカバーすることで、骨盤矯正だけでなくヒップアップの効果も期待できます。
ショーツなしで1枚履きOK。
肌にぴったりフィットするので、履き心地がよいでしょう。
着用は産後1カ月頃から可能です。
サイズはM、L、LLの3種類から選べます。
一見普通のガードルですが、よく見ると骨盤を横から支えるパワーネットがあります。
先ほどの「犬印」商品よりもサポート力は強め。
腰まで履けたら、ガードルの中に手を入れてヒップを持ち上げ、中に収めるのがコツです。
全体がメッシュ状で、素材はナイロンとポリウレタン。薄手でさらっとした肌触りで、暑い日も履けそうです。
一枚履きできますが、タグは内側に付いていました。
タイプ | ガードル |
着用時期 | 産後1カ月頃から |
通気性 | 〇/メッシュ素材 |
柔らかさ | 〇 |
おすすめポイント | ズレにくさ |
出産後の骨盤ベルト・ショーツは、骨盤の緩みや姿勢の崩れによる不調をやわらげてくれる、サポートアイテムです。
今回ご紹介したポイントを参考に、自分に合ったベルト&ショーツを見つけてくださいね。
使用方法がわからない場合は、産院の医師や助産師に相談するのもおすすめです。
ショーツタイプは、一度履くと、外出先でお腹が苦しくなってもなかなか脱げません。キツすぎるインナーの着用によって、気分が悪くなってしまうことも。自宅で数日間、試し履きをして様子を見てから、外出時に着用することをおすすめします。