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デスクワークや家事の最中にふと手元が目に入ったとき、爪が割れていたり、ツヤがなかったり、形が悪くなっていたりするのが気になる方も多いのではないでしょうか。
爪をきれいに整えて、ツヤのある状態に保つには、やすりなどのアイテムを使った爪磨きが欠かせません。
そこで今回は、ヘアカットやネイルなどのトータルビューティーサロンを手掛ける「Wam:hair &total beauty」代表の嶋田純子さんへの取材をもとに、爪をきれいに整えるメリットや爪磨きアイテムの選び方、正しい爪磨きの方法について解説します。
あわせて、edimo編集部おすすめブランドの爪磨きアイテムもご紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
美容家
嶋田 純子
兵庫県加古川市のヘアー&トータルビューティーサロン「Wam: hair &total beauty」のオーナースタイリスト。
サロンではヘアー全般、ネイル、アイラッシュ、脱毛などのビューティーメニューを提供している。また、美容師になってからの重度の手荒れと、幼少期からの重度のアトピー性皮膚炎にそれぞれ苦しんできた経験から、肌が弱い人でも安心して使えるような美容製品の開発を目指し、株式会社「PLAS Wam」を設立。自身がよいと実感した馬油を主成分とした敏感肌専用のスキンケア用品「COCOMAYU」を開発、販売している。
Wam: hair &total beauty
兵庫県加古川市野口町坂井5-1
https://wam-hair.com/
目次
爪磨きをするメリットは、爪の表面が滑らかになりツヤが出て、指先をきれいに見せられることです。
手元は自分が思っている以上に人目に付きやすいため、きれいに整えておくことで、清潔感のある印象を持たれるでしょう。
また、爪表面を平らに削るため、ネイルポリッシュやジェルネイルをムラなく塗れるという点も挙げられます。
さらに、爪切りよりも爪への負担が少なく、スクエアやラウンドなど自分の好みの形にしやすいというメリットもあります。
一方で、デメリットとなるのは過度に削りすぎると爪が薄くなってしまうこと。
また、やすりの目が粗すぎると、かえって爪の表面が傷ついてしまうこともあるので注意が必要です。
爪磨きを行う際は、自分の爪の状態に合ったものを使い、やり過ぎないようにしましょう。
爪磨きを選ぶ際のポイントには、主に「グリット」と「素材」が挙げられます。
グリット(G)とは”ネイルファイル(やすり)の粗さ”を示す数値です。
グリットの数字が大きくなればなるほど、ネイルファイルの目が細かいということを表しています。
基本的には、100G前後の目が粗いものは、ジェルネイルをオフするのに使用。180〜240Gは自爪の形や長さ、表面の凹凸を整えるもの。
そして1000G以上のものは「シャイナー(爪磨き)」と呼ばれ、爪のツヤ出しをするのに適しています。
1ステップで簡単にツヤ出しできるアイテムもありますが、仕上がりの美しさを重視したい方は、両面でグリットが異なるもの、多面体で面ごとに目の粗さが異なるものを選ぶのがおすすめです。
目の粗いものから順に使い、少しずつ爪の表面を磨いていくことで、濡れたようなツヤを出すことができるでしょう。
爪磨きの素材は主に「ペーパー」「ガラス」「金属」の3種類があります。
削り心地や使いやすさ、耐久性などが異なるため、何を重視するかを決めて選ぶとよいでしょう。
ペーパー製の爪磨きは、素材が軽くて柔らかいため、爪に沿わせながら優しく削ることができます。
グリットの異なるネイルファイルがセットになっているものが多いので、目が粗いものから順に使用することにより、一度に削りすぎず、丁寧に磨けるのもメリット。
使い捨てなので買い替える必要がありますが、リーズナブルなので初心者でも取り入れやすいでしょう。
ペーパー素材のものには、「ストレート」「ブロック」「ダイヤ」といった形状があります。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
・ ストレート…真っ直ぐな形になっている最も基本的なもの。持ちやすくて安定感があり、初心者でも扱いやすいです。
・ダイヤ…細長いひし形のような形状になっており、爪の広い面を削るときは太くなっている中央部、爪の細部を削るときは先端の細い部分と使い分けることで、よりきれいに仕上げることができます。
・ブロック…それぞれの面が異なる粗さの素材でできており、順番に使っていくことで、表面の凹凸を整えたうえでピカピカの爪に仕上げることができます。握りやすく、しっかり力を込めて磨けます。
他にも、薄い紙のようで持ち運びしやすい「シート」や、爪の形に沿って磨きやすい「カーブ」などのタイプも展開されています。
ガラス製の爪磨きは、力を入れなくてもスムーズに削れるため、爪に与える衝撃を減らし、爪がギザギザになったり、二枚爪になったりするのを防ぐことができます。
また、水洗いできるものが多いため衛生面を保ちながら、繰り返し何度も使うことができて経済的です。
グリット数は表記されていないものが多いですが、やすりの目は細かく、滑らかに削ることができます。
力を入れなくても磨く力が強いため、磨きすぎには注意が必要です。
金属製のものは硬さがあるので力を入れやすく、耐久性に優れているのが特徴。
やすりの目が粗いものが多いため、一度によく削ることができ、効率的に爪の長さや形を整えたい方におすすめです。
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | 素材 | 形 |
柳瀬Rooro|ネイルグロスシャイナー | ペーパー | ダイヤ | ||
貝印KOBAKO|ブロックバッファー | ペーパー | ブロック | ||
シャンティデュカート|ピカピカネイルバッファ ハーフムーン型 | ペーパー | ストレート | ||
コージー本舗ネイリスト|シャイニングネイルラブ | ペーパー | ストレート | ||
KENVITOMS|ネイルシャイナークリア(スポンジファイル付き) | ガラス | ラウンド・ストレート | ||
ワールドイーザLa SACHI|ナノ技術が生んだ全く新しい爪やすり | ガラス | ストレート | ||
CBウルンラップ|ガラス製爪磨き | ガラス | ストレート | ||
小林製薬爪ピカッシュ|爪ピカッシュ | 不織布 | シート |
研磨に関わる製品を製造・販売している「柳瀬」が手掛けたペーパータイプの爪磨き。
特殊なミクロ粒子が爪磨きの表面に含まれており、力を入れなくてもサッと磨くだけでツヤが出せます。
使いやすさにこだわった形状で、爪のカーブや甘皮付近など細かいところもムラなく磨けるのも特徴。
やすりの粗さの異なる表面と裏面を使い分け、2ステップでセルフケアができます。
4つの面に配されたそれぞれ粗さの異なるやすりで順番に磨いていくことで、爪表面の凹凸をきれいに平らにして、ピカピカの爪に仕上げるブロック型の爪磨き。
爪表面と接触する面積を広く取り、少しの力で一気に磨くことができるよう、中芯の弾力を調整して、絶妙なしなりを実現しています。
3個入りなので汚れたら新しいものに取り替えて使いましょう。
クッション性が高く、爪への負担が少ないスポンジタイプの爪磨き。
中央部分が太くなっているハーフムーン型で初心者の方でも握りやすいでしょう。
グリット数の異なるそれぞれの面を使い分けて仕上げる2ステップタイプ。
ピンクの面(800グリット)で爪表面の凹凸を平らにしたうえで、ホワイトの面(4000グリット)で爪の表面にツヤを与えます。
ペースト状の研磨剤である「ネイルラブクレイ」、爪を磨く際に使用する本革製の「バファ」、爪表面の縦じわや凹凸を整える爪やすり「ネイルラブペーパー」がセットになった本格的な爪磨き。
ペーパーで爪を整え、バファにクレイをつけて表面を磨くことで、美しい爪をかなえます。
持ち運びに便利なコンパクトケース付きです。
0.01mmの精度で加工されたキメの細かいガラス製シャイナーと、二つのグリットを備えたスポンジファイルがセットになっています。
シャイナーの形状はラウンドとストレートの二種類から選ぶことができます。
始めにスポンジファイルの目の粗い面で爪表面のシワや凹凸を整えたうえで、目の細かい面でより滑らかに磨き上げ、最後にガラスシャイナーでピカピカに磨いて仕上げます。
外出先でも使いやすいコンパクトなサイズ感で、携帯に便利なケース付きです。
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
20代・女性
使い方の動画も付いていてとてもわかりやすかったです。
ケースもついてコンパクトなのでいつもバッグに常備しています。
40代・女性
爪にシワがあるので、付属のスポンジで下処理をしてからガラスシャイナーで磨いたら
シワもなくなりピカピカになりました!簡単にできるので続けたいと思います。
40代・男性
接客の仕事なので身だしなみで爪のケアをしたところ、女性スタッフに褒められました。
ナノテクノロジーで加工された0.01mmの円形の粒子が、爪表面の凹凸を平らにして、同時に出てくる細かい削りカスが研磨剤代わりとなり爪をツヤツヤにしてくれます。
ブランド独自の形状により、甘皮付近などにもぴったりとフィットして、細部まで磨くことができます。
やすりの粒子が細かく、皮膚を傷つけにくいため、赤ちゃんの爪切り代わりにも使われているのだそう。
コンパクトサイズなので持ち運びにも適しています。
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
20代・女性
ar9月号に掲載されていて、モデルの比留川游さんが実際に愛用している商品とのことで購入しました。
早速使ってみて、なんでこんなにいいものを知らなかったんだろう。
これを目からウロコというのでしょうか。
爪切りなんていらないじゃないのよーって(笑)爪もピカピカで文句なしでいい商品ですね。
消耗品だとしても、お値段も安いし、削れなくなってきたらまたリピしたいと思います。
一本でやすりとツヤ出しの二役を兼ねたガラス製爪磨き。
ケアの手間を減らしたい方におすすめです。
繊維が細かい特殊加工を施したガラスを使っているため、爪を傷めにくく、負担をかけずに優しくケアできるでしょう。
大小2つのサイズがセットになっているため、それぞれの爪の大きさに合わせた使い分けが可能。
また、自宅用と持ち運び用、家族間での使い分けとしても重宝します。
爪を磨く効果とツヤ出し効果がある両面シートを使い分け、ツヤのある美しい爪へと導く不織布製の爪磨き。
爪磨き面に含まれた微粒子が、爪の表面の凹凸をなめらかに整えます。
また、ツヤ出し面に含まれたアボカドオイルが爪表面にツヤを与えてくれます。
使い捨てタイプですが比較的リーズナブルなので、初めて爪磨きにチャレンジする方でも手に取りやすいのではないでしょうか。
ツヤのあるきれいな指先に導くための、自宅でできる正しい爪磨きの手順をご紹介します。
爪切りは切った衝撃で二枚爪や割れ爪になることがあるため、ネイルファイルで削るのがおすすめ。
ただし、長い爪を短くするときは、一度爪切りで短くしてからネイルファイルを使うのがよいでしょう。
目の粗い面から細かい面へと順に使っていき、爪の表面を整えていきます。
爪の表面を磨く際の注意点
・ 爪に対して横方向に、力を入れすぎないよう軽くあてるようにする
・ 同じ部位を過度に磨きすぎないようにする
・ 爪の根元を磨く時は皮膚を傷つけないよう、爪磨きの先端を使用する
・ 自爪が薄い方は磨きすぎない
セルフでする場合は綿棒とハンドクリームがあればOK。
お湯で指先を温め甘皮を柔らかくします。
ハンドクリームを塗り、綿棒で甘皮を押し上げ、白っぽい膜を綿棒をくるくると回すようにして取り除きましょう。
ケアした後はすぐにネイル用美容液やキューティクルオイル、ハンドクリームで保湿しましょう。
しっかり保湿することでツヤが生まれ、爪の縦線やささくれができにくくなります。
爪磨きを行っていなくても、1日に1回は保湿することを心掛けましょう。
【監修者】美容家嶋田 純子のコメント
指先がきれいに整えられていると、不思議と気持ちが上がるものです。
ツヤのある健康的な爪に導くためにも、ここで紹介したアイテムを用いてケアをしてみてはいかがでしょうか。
ただし、セルフケアはやり方を間違えるとかえって爪を傷つけかねないので、正しいケアの知識をしっかりと身に付けて、指先美人を目指してチャレンジしてみてくださいね。
自宅での爪磨きの頻度は2週間から1ヶ月に1回程度が理想的です。
しかし、自爪が元々薄い方や割れやすい、欠けやすい方は、セルフでのケアは避けるのが無難です。
また、爪を磨きすぎて薄くなっていると感じた場合も、セルフでの爪磨きは控えましょう。
赤みが出たり、ヒリヒリとした痛みが出たりした際は、皮膚科の受診をおすすめします。