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子どもはお絵描きを通じて、色彩感覚や表現力を身に付けていくと考えられています。
親としては、子どもが「お絵描きしたい!」というタイミングで適切な道具を用意してあげたいもの。
そこで、学校法人光幼稚園の杉谷遥菜先生への取材を基に、画材の選び方などを解説します。
あわせて、edimo編集部が選んだ“子どもがなめても安心なクレヨン”を紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
保育教諭
杉谷 遥菜
学校法人光幼稚園・保育教諭。
学校法人光幼稚園
2023年に創立70周年を迎えた幼稚園。当初、浄土真宗本願寺派源光寺の境内に光幼稚園として開設したが、現在は幼保連携型認定こども園光幼保園として運営。園長は浄土真宗本願寺派源光寺の西谷正文住職。
2020年に現在地に移転。
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目次
発達途中にある子どもは、頭で考えていることや気持ちなどを、言葉を使って表現するのが難しいといえます。
しかしお絵描きならば、「好きなもの」「自分の気持ち」「夢」「こうだったらいいな」といったことを自由に表現することができます。
思いのままに絵を描くことで、手指の使い方をはじめ、色の理解が深まったり、表現力が豊かになったりなど、さまざまな発達に影響があると考えられています。
上手・下手は関係なく、楽しくお絵描きをさせてあげましょう。
子どもがまだお絵描きに興味を示していない場合は、描きたいという気持ちを引き出すため、大人もそばで楽しみながらお絵描きするのがおすすめです。
大人が楽しそうに描いているのを見ているうちに、興味が湧いてくることがあります。
もしそれでも興味を示さない場合は、無理に描かせることは控えましょう。
子どもが興味を持っていないのに、無理やり絵を描かせても嫌いになるだけです。
大切なのは、お絵描きをさせる・させないではなく、子どもが描きたいと思って取り組むことです。
興味を示さない場合は時期を置き、タイミングを見て声をかけるようにしましょう。
クレヨンは大きく分けて3種類あります。それぞれの特徴について解説します。
もっとも主流なのが、油性のクレヨンです。
発色がよく、軽いタッチでもしっかり色がつくのが魅力ですが、壁や床に付いてしまうと落ちにくい傾向にあります。
油性と同様に発色がよく、しかも、水で落ちるのがうれしい水性クレヨン。
壁や床に描いてしまってもきれいに消せるので安心です。
しかも、描いた上に水を馴染ませると、色をぼかすことができ、絵の具で描いたような仕上がりにできます。
表現の幅が広がるため、大人がお絵描きを楽しみたい場合にもおすすめです。
ミツバチが使わなくなったハチの巣を洗浄して砕き、ロウのように固めたものが“ミツロウ”です。
これを主原料にしたものが、ミツロウ入りのクレヨンです。
天然素材のため、万が一子どもが口に入れた場合も害が少ないため安心。
発色がよく、滑らかな描き味も魅力です。
小さな子どもは、興味のあるものは何でも口に入れてしまいがちです。
そのためクレヨンを与える際は、口に入れても害のない原材料を使っているか、しっかり確認して選ぶことが大切です。
前項で紹介したクレヨンの種類のうち、天然素材であるミツロウが主原料のものが安全性が高いと考えられています。
これをベースに、野菜や果物などの自然素材から抽出した顔料を使ったクレヨンがおすすめです。
ただ、1歳未満の子どもの場合は、ミツロウに含まれるボツリヌス菌による害にも留意しなければなりません。
しっかり加熱処理をしたものを選んであげましょう。
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | 安全性の基準検査 | カラー展開 |
日本理化学工業日本理化学工業|ライスワックスのキットパスミディアム | CEマーク | 6、12、16、24色 | ||
山田養蜂場山田養蜂場|みつばちクレヨン | CEマーク | 6、18色 | ||
ブンチョウブンチョウ|ベビーコロールクレヨン | APマーク | 6、12色 | ||
mizuiromizuiro|おやさいクレヨン Standard | JIS規格、欧州規格 | 全10色 | ||
CAST JAPANeco-kids|エコ・蜜蝋クレヨン8色入り | 8色 | |||
STOCKMAR(発売元:おもちゃ箱)STOCKMAR|みつろうスティッククレヨン16色缶 | 欧州安全玩具規格(EN71)よりもはるかに厳しい自社基準 | 16色 |
ガラスなどツルツルした面に滑らかに描いて、水で消すことのできる「キットパス」の新ライン。
主原料に米ぬかから抽出したライスワックスを採用しており、口に入れてしまっても安心です。
パッケージや中仕切りともに紙素材を使用しており、環境にも配慮。
6色、12色、16色、24色の4種類を展開しているので、成長に合わせて色を増やしてあげられます。
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
年齢・性別非公開
窓ガラスにのびのび描くことができ、水拭きできることが嬉しい
年齢・性別非公開
机に向かって描くのではなく、窓の外を見ながら描ける体験ができる
年齢・性別非公開
一つで様々な使い方ができる(窓ガラスにお絵かき、水筆で水彩画風、手形足形スタンプ、色混ぜ)
はちみつやローヤルゼリーの製造などを手がける山田養蜂場が“世界で一番安全なクレヨン”を目指して開発。
食品の原料としても利用されるミツロウを40%配合し、そのほかの原材料も、オリーブ油やヤシ油、ベニバナ、ウコンなどの天然由来成分を中心に使用しています。
石油由来のパラフィンや炭酸カルシウム、合成界面活性剤は一切使用しておらず、高い安全性を実現。
職人による手作りのため、クレヨンによって多少長さは異なりますが、ベースがミツロウのクレヨンならではの滑らかな描き心地と、淡く柔らかな発色が魅力です。
ユーザーのレコメンド※メーカー収集コメント
30代・女性
子供のお絵描き用に買い、楽しく使ってくれています。滑らかな描き心地がとても良く、線を引くのが楽しいです。違う色を塗り重ねても綺麗に色が出ます。良いクレヨンは違うんだなと感じさせてくれた一品です。贈り物にもいいですね。
70代・男性
孫へのプレゼントです。2歳半の孫が塗り絵を始めたので、早速安全なミツロウのクレヨンを送りました。ずっと前にも別の孫に送っています。安心安全が一番。
原材料名 | ミツロウ、オリーブ油、カルナウバロウ、パーム油、ラード、オレンジ精油、牛脂硬化油、ビタミンE、植物由来色素、一般色素 |
安全性の基準検査 | CEマーク |
カラー展開 | 6、18色 |
水洗いで落ちる |
子どもの使いやすさと安全性を重視して開発されたロングセラーのクレヨン。
持ち手がコロンと丸みのある形になっているので、ペンを持つことのできない子どもでもしっかり握って線を引いたり、色を塗ったりすることができます。
中が空洞になっているので、積み木のように重ねて遊べるのも魅力。
ACMI(米国画材・工芸材料協会)により定められた評価基準に適合した、人体に害のない製品にのみ付与される「APマーク」取得で安心です。
ユーザーのレコメンド※編集部収集コメント
40代・女性
何でも口に入れがちな2歳の子でも、安心して使えるクレヨンを探して、こちらを買いました。
小さな子どもの手でも握りやすく、力強いタッチで描けます。
普通のクレヨンだと汚れを洗うのもひと苦労ですが、これは手や服につきにくく大助かり。
スタッキングして置けるので片付けが簡単で、インテリアとしてもおしゃれです。
グラフィックデザイナー・木村尚子さんが、野菜の持つ色の鮮やかさに着目して開発した、野菜が原料のクレヨン。
米ぬかから作られた米油とライスワックスをベースに、収穫の際に捨てられてしまう野菜の外葉などを原材料に着色しています。
万が一口に入れても安心なのはもちろん、野菜の自然な色合いが楽しめるのが魅力。
JIS規格に沿った製造工程により国内で作られており、欧州規格の玩具の安全性EN71-3:2013もクリアした、安全性の高い商品です。
ポートランド発のエコ&ナチュラルブランド「eco-kids」が手がける、自然素材のみで作られたクレヨン。
アメリカのおばあちゃんの手作りレシピを復刻して作られており、天然のろうと海のミネラルが主原料となっています。
石ころのような形なので子どもがつかみやすく、たくさん角があるため描きやすさも抜群。
地面に石でお絵描きをするように、紙の上で色遊びを楽しめます。
農薬や大気汚染の心配が少ない、高品質のミツロウと天然素材の顔料を使用。
製造工程において摂氏100℃以上で一時間以上加熱処理をしているため、万が一口に入っても、ボツリヌス菌による害の心配がありません。
厳選した高品質の顔料を使っているため厚塗りしてもべたつかず、カスが出にくいので扱いやすいです。
また色を重ねても濁らず、深みのある混色に仕上がるので、子どもの描きたいものがより自由に表現できます。
クレヨンでお絵描きするときは、クレヨンそのものが扱いやすいことも大切ですが、紙のサイズにも配慮してあげることが大切です。
幼い子どもは小さいスペースに絵を描いて納めることが難しいため、紙が小さいと描きたいものが思いっきり描けません。
自分の描きたいものを描きたいだけ、思い切り描くことができるよう、四つ切りの画用紙や模造紙など、できるだけ大きな紙に描かせてあげましょう。
クレヨンと似たような画材にクレパスがあります。
これらの違いは、原材料です。
クレヨンは主に石油から作られる固形のパラフィンワックスというものに顔料を混ぜ合わせて作られています。
硬さがあるので線をはっきり描くことに適していますが、色を混ぜたり、重ね塗りしたりするのには向いていません。
一方クレパスは、クレヨンの原材料にさらにオイルを混ぜて作られています。
そのためクレヨンに比べて柔らかく、色も優しい淡い色合いなのが特徴。
色を混ぜたり、重ね塗りをしたりできるのが魅力です。
ただし、力加減が上手にできない子どもが使うと、すぐに折れたり、色がはっきり付かなかったりするため、クレヨンでお絵描きに慣れてきてから、与えてあげるのがよいでしょう。
なお、「クレパス」はサクラクレヨンの登録商標。
一般的には「オイルパステル」と呼ばれます。
自分の思い描いたことを自由に表現できるお絵描きは、子どもの好奇心やイマジネーションを刺激する、魅力にあふれた遊びです。
思いっきりお絵描きを楽しませてあげるためにも、万が一口に入っても安全なクレヨンを与えてあげることが大切です。
今回紹介した内容を参考に、わが子にぴったりのクレヨンを選んであげてくださいね。