2021.10.06
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コンタクトレンズを装着している人で、目のかすみや疲れを感じる人はいませんか?
もしかすると、それはドライアイが原因で起こっている症状かもしれません。
最近は、目に負担がかかる生活習慣や環境が増え、ドライアイになる人が増加傾向にあるといわれています。
今回は、そうしたドライアイの原因や症状、また目の乾燥を防ぐコンタクトレンズの選び方について「久喜かわしま眼科」の川島 素子先生に伺いました。
合わせて、edimo編集部が選んだおすすめの商品を紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
眼科医
川島 素子
久喜かわしま眼科 副院長・せんじゅ眼科医師
慶應義塾大学医学部卒業・慶應義塾大学医学部眼科学教室特任講師
ドライアイ研究会特別委員・LIME研究会世話人
久喜かわしま眼科
埼玉県久喜市久本寺303-1
https://www.kuki-eye-clinic.jp/
目次
通常、人間の目は涙腺から分泌される涙が瞬きによって目全体に広がることで適度なうるおいを保っています。
しかし、年齢や病気、環境などが原因で涙の量や質が変わると、目が乾燥してしまう場合があります。
そのような目の乾燥状態は「ドライアイ」と呼ばれ、目の疲れや痛み、ゴロゴロ感、見えにくさ、まぶしさ、白目の充血といった症状を引き起こします。
特に視力の矯正やファッションでコンタクトレンズを使用している場合、ドライアイに悩む人は多いようです。
眼科医療関連製品を扱う日本アルコン株式会社の「2012年度コンタクトレンズ使用実態調査」では、コンタクトレンズの装用に関する悩みとして「1日の終わりになると装用感が悪くなる(52%)」、「装用すると目が乾く(50%)」などが上位に挙がりました。
このような目の乾きに関係する内容に装用者の半数以上が悩んでいるようです。
【監修者】眼科医川島 素子のコメント
ドライアイは加齢や病気のほか、以下のような生活習慣や生活環境によっても起こり得ます。
エアコンを長時間使用していると、どんどん空気が乾燥します。
空気が乾燥すると目の表面の涙が蒸発しやすくなり、ドライアイを悪化させる原因になります。
湿度が低い冬場はもちろん、夏でもエアコンが効いている場所に長時間いたり、直風を受けたりすると、目が乾きやすいので注意しましょう。
デジタル機器を凝視していると、通常は1分間に約20回といわれる瞬きの回数が、1分間に約6回まで減るという研究報告があります。
また、デジタル機器の長時間の使用は、ストレスによる交感神経系の過興奮状態を引き起こし、涙の分泌量を低下させることもあるようです。
瞬きや涙の分泌量が減ると、目に十分な水分が行き渡らず、ドライアイが生じやすくなります。
長時間のマスク着用が、目の表面の乾燥や不快感を引き起こすこともあります。
これはマスク内の呼気が上昇して目の表面に吹きかかり、涙を蒸発させることが原因とされています。
先述したように、コンタクトレンズの装用でドライアイに悩む人も少なくありません。
コンタクトレンズをつけると、目の表面を覆う涙の層がレンズの表面側と裏側に分断されてしまいます。
その結果、本来よりも目に触れる水分量が少なくなり、ドライアイを助長してしまうと考えられています。
しかし最近では、目が乾燥しにくいコンタクトレンズも多数開発されているので、商品の特性をよく調べることが大切です。
目が乾燥しにくいコンタクトレンズを選ぶ際のポイントは、以下の3つです。
コンタクトレンズのうるおいを判断する基準として、特に注目したいのが「含水率」です。
含水率とは、コンタクトレンズにどのくらいの水分が含まれているかを表す値。
感覚的にはこの数値が高い方が、目がうるおいそうだと思うかもしれません。
しかし、含水率が高いと、その分レンズから蒸発してしまう水分も増加。
そのため、含水率が低い方が目のうるおいを保てるのです。
また、含水率が低いと、水分蒸発によるレンズの変形や収縮が少なく、着け心地も良いでしょう。
コンタクトレンズの表面が滑らかでない場合、装用時の瞬きで摩擦が生じ、目に負担がかかってドライアイの症状が進行する原因になりかねません。
なるべく表面は滑らかで、つけ心地にこだわって開発されたものがおすすめです。
人間の生命維持に欠かせない酸素は、血液中のヘモグロビンによって全身に運ばれます。
しかし、目の角膜には血管が存在しないため、涙に溶け込んだ酸素が取り込まれているのです。
先述したとおり、コンタクトレンズをつけると涙の層が2層に分かれて本来よりも薄くなってしまうので、酸素の供給量も不足してしまいがち。
酸素が不足すると、角膜の代謝低下や傷付きの原因につながります。
十分な酸素を補給するためには、酸素透過率の良いレンズを選ぶ方が良いでしょう。
上記のポイントを踏まえておすすめしたいのが「シリコーンハイドロゲル素材」のコンタクトレンズです。
その特徴については、次の項目で詳しく説明します。
シリコーンハイドロゲルは、従来のコンタクトレンズ素材と比べて低含水率で高い酸素透過性を実現した素材です。
従来のソフトコンタクトレンズに広く使用されてきたハイドロゲル素材の一種である「HEMA(ヘマ)」は、酸素透過性を高めようとすると含水率も上げなければならいという欠点がありました。
そのため、目の水分が蒸発しやすく、装用中の乾燥を引き起こす要因になり得ます。
一方、シリコーンハイドロゲルは、低含水率でありながら高い酸素透過率を実現できるので、目が乾燥するリスクを減らせます。
低含水率がゆえ、硬さがあるというウィークポイントはありますが、最近ではメーカーごとにつけ心地を向上させる技術開発が進んでいます。
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る |
日本アルコンプレシジョン ワン®|プレシジョン ワン® | ||
ジョンソン・エンド・ジョンソンACUVUE|ワンデー アキュビュー® オアシス® | ||
クーパービジョン・ジャパンクーパービジョン|MyDay® マイデイ® | ||
アイレアイレ|エアロフィットワンデー | ||
カズマCREO®|クレオワンデー O2モイスト | ||
フロムアイズRefrear|ワンデーリフレア シリコーン UV W モイスチャー |
表面部に近づくほど含水率が高くなる構造で、高酸素透過率は維持しつつ、うるおいがあってソフトなつけ心地を実現しています。*
また、うるおいによってクリアな視界が続くのも魅力。
レンズの中心部には適度な硬さがあるため、形状が崩れにくく着脱も簡単です。
さらに、目を紫外線から守るUVカット機能(UVA 約96%、UVB約99%カット) がついているのもうれしいポイントでしょう。
*当製品は、シリコーンハイドロゲル素材のレンズを、水分保持性が高く、クッション性の高い親水性ポリマー層で表面を覆う独自のテクノロジーで、長く続くうるおいや滑らかさを実現しています。
酸素透過性の高いコンタクトレンズで、人の目とほぼ同じ量の酸素(裸眼時の約98%の酸素量)が目に届きます。
また、涙に似た保湿成分をレンズに閉じ込めているので、レンズ表面の乾燥によるまばたき時の摩擦が起きにくい設計で、一日中疲れ知らずな目へ。
薄く滑らかなレンズのエッジも、瞬きをする際の摩擦を起こりにくくしてくれます。
紫外線カット機能も兼ね備えており、UVAは約96%、UVBは約99%カットします。
*裸眼と同程度の摩擦係数
酸素を効率よく通す「スマートシリコーン」と、水分を豊富に含むハイドロゲル成分の働きによって、「高い酸素透過性」と「やわらかさ」を両立したコンタクトレンズ。
独自技術によって生まれた柔らかさも魅力で、異物感が少なく目にやさしいつけ心地です。
紫外線はUVA85%、UVB96%をカット。
乱視用の商品も販売されているのも特徴です。
酸素透過性に優れたシリコーン素材と、親水性高分子素材をバランス良く配合することで、高い酸素透過性を維持しつつ、みずみずしいつけ心地です。
また、ヒトの生体膜を模倣して開発されたMPCポリマーがレンズを包み込み、うるおいを長続きさせるのも特徴です。
レンズには適度なコシがあるので、つけ外しはスムーズに行えるでしょう。
目の健康に欠かせない酸素をたっぷり通す、シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズ。
うるおいベールでレンズをやさしく包み込む、高い保水力を持つ潤い成分「MPCポリマー」が保存液に配合されています。
乾燥による違和感が少なく、1日中やわらかいつけ心地が期待できるでしょう。
また、歪みやぼやけを低減する非球面レンズが採用されているため、視界がクリアなのも特徴です。
高分子で形成された網目状の「モイストキャッチテック™」という特殊構造により、レンズ表面に多くの水分をキープできるのが特徴です。
また、保存液には海藻由来の天然保湿成分アルギン酸ナトリウムと、ヒアルロン酸ナトリウムを配合。
この2種類のうるおい成分がレンズを包み、乾燥を防ぎます。
酸素透過率を高めつつ、やわらかさにもこだわって改良されたシリコーンハイドロゲル製で、エアリーなつけ心地です。
Q シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズは目が乾燥しにくいといわれていますが、ほかの乾燥対策をする必要はありますか?
【監修者】眼科医川島 素子のコメント
シリコーンハイドロゲル素材は他の素材のレンズに比べて目が乾燥しにくいですが、コンタクトレンズを目につけることで涙の層が薄くなりますので、ほかの乾燥対策が必要になる場合もあります。
Q 具体的にはどんな対策をしたらいいでしょうか?
【監修者】眼科医川島 素子のコメント
目薬を使用するのが効果的です。
エアコンの風が直接目にあたらないように風向きを調整するのも有効です。
また、パソコンやスマホを見ているときはまばたきが少なくなり乾燥しやすくなりますので、適度に目を休め、意識的に深いまばたきをするようにしましょう。
Q シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズの取り扱いについて、注意すべきポイントは?
【監修者】眼科医川島 素子のコメント
シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズのなかには滑りやすいものもありますので、レンズを取り外すときには、 指をきれいに洗浄して指先の腹でとるようにするのが良いと思います。
また、シリコーンハイドロゲルは油汚れに弱いです。
化粧品やクレンジング剤はコンタクトレンズにつきやすいので、メーク前にコンタクトレンズをつける、クレンジングの前にコンタクトレンズを外すといった「レンズファースト」がおすすめです。
Q シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズを外した後のアイケアのポイントについて、ドライアイの症状緩和や予防の観点から教えてください。
【監修者】眼科医川島 素子のコメント
シリコーンハイドロゲル素材のレンズに限らず、コンタクトレンズを外した後は、まぶたのきわのところを洗浄し、清潔に保つことが健康な涙の層を維持するのに大切です。
まぶたのきわの部分にマイボーム腺という涙の油成分を分泌する腺の開口部があるので、そこが詰まらないようにしましょう。
パソコンやスマートフォンの使用、テレビの視聴、エアコンの効いたオフィスや自宅での生活など、私たちはドライアイになるリスクの高い行動を日常的にとっています。
そのような状況下で目に負担がかかるコンタクトレンズを使ってしまうと、ますます乾燥が進んでしまいかねません。
ぜひ今回紹介したポイントを参考に、コンタクトレンズを選んでくださいね。
ドライアイの症状は「目が乾く」はもちろん、それ以外にも「目が疲れる」、「目がゴロゴロ、しょぼしょぼする」、「なんとなく目に不快感がある」、「目が重たいと感じる」、「充血する」などさまざまな症状があります。
ものがかすんで見えたり、光をまぶしく感じやすくなったりなど、見え方の質にかかわる症状もあります。
コンタクトレンズをつけると痛いという場合もあります。