2022.06.13
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雑誌やWEBなどで見かける機会が増えた「腟ケア」や「会陰マッサージ」。
聞いたことはあるものの、腟や会陰などデリケートゾーンをケアするメリットや具体的な方法までご存じの方は、まだ少ないのではないでしょうか。
また、なんとなく抵抗感がある方もいるでしょう。
そこで今回は、一般社団法人フィジカル&ムーブメントトレーニング協会代表の井上さん、一般社団法人future beauty協会代表理事の西田さんに、デリケートゾーンケアの重要性やマッサージ方法を伺いました。
また記事後半では編集部が厳選した、腟や会陰のマッサージに使えるおすすめのオイルと、その使用感も紹介しています。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
アスレティックトレーナー
井上 かな映
一般社団法人フィジカル&ムーブメントトレーニング協会代表。スタジオトーチ下北沢オーナー。米国BOC公認アスレティックトレーナー(ATC)、PHIピラティスインストラクター。RYT200。健康でしなやかなカラダをつくる女性のためのトレーニング「美トレ」を主宰し、産前産後の女性を中心にトレーニング指導を行う傍ら、「産前産後ママトレ」や「女性のためのからだ講座」をオンラインにて開催。
スタジオトーチ下北沢
産前産後ママトレ完全ガイドブック無料PDFを配布中!
Instagram:@kanaeinoue_jp
フェムケア講師
西田 美華
フェムテック事業を展開する(株)moN 代表取締役、フェムケアに関する教育事業を展開する「一般社団法人future beauty協会」代表理事。20年にわたり、美容業界 で2万人以上の女性と向き 合ってきた経験や、自身の 子宮頸がんの経験をもと に、“膣やバスト”のケア を中心とした性教育を展開。 “心と身体と経済”の土台 をつくる女性起業家。
一般社団法人future beauty協会 https://miraibi.net/
株式会社moN https://mon-future.jp/
目次
出産時に会陰切開をした人でも「会陰ってどこ?」と思うかもしれません。
会陰とは、膣口(膣の入り口)と肛門の間の皮膚で、まぶたの皮膚より薄く、乾燥しやすいといわれています。
腟は女性器のうち、外からは見えない「内性器」で、子宮と腟口をつなぐ筋肉でできた管のような器官。
出産時には大きく広がって「産道」となります。
腟には粘膜があり、成熟した女性になるにつれて粘液が増えていき、本来であれば常に潤った状態です。
しかし出産や運動不足、加齢、生活習慣などによって会陰や腟が衰えると、弾力や柔軟性、みずみずしさ、ハリは失われてしまいます。
会陰や腟が乾いて硬くなると、血行が悪くなり冷えや代謝低下にもつながるため、冷えや乾燥から守るケアが大切です。
【監修者】アスレティックトレーナー井上 かな映のコメント
欧米では自分の膣まわりをじっくり見ながら、自分の指でマッサージを行う女性は多いですが、まだ日本ではあまり普及していません。
しかしながら、腟まわりのケアは早めに始めることが大切。
少なくとも、性成熟期(18~45歳)の女性は必ず必要となってくるでしょう。
というのも、腟まわりの劣化といわれる乾燥、筋の拘縮、冷えは、若い年齢からでもすでに始まっているためです。
こんな生活を送っていたら要注意!
・ 夜更かしをして、夜中スマホを見ている
・ 常にストレスや緊張を抱えて仕事をしている
・ 冷え性である
・ 甘いものや脂っこいものが好き
・ 長い間セックスレス
毎日の入浴・シャワー後のリラックスタイムに、会陰の保湿・マッサージを行うのがおすすめです。
会陰マッサージになれてきたら、膣内のケアも意識してみるとよいでしょう。
会陰を保湿して優しくマッサージすることで、腟周辺の筋肉がほぐれて血流がよくなります。
それにより腟の潤いがアップし、性交痛や生理痛の緩和が期待できるでしょう。
ホルモンバランスの正常化も期待できるので、肌トラブルやPMSに悩まされている方にもおすすめ。
会陰マッサージに慣れてきたら、膣内のケアも意識しましょう。
膣のニオイやゆるみ、潤い不足による性交痛などの症状があるか、自分のデリケートゾーンの状態を知ることが大切です。
状況に合わせて専用のオイルを使うことで、同時に腟の保湿も行えますよ。
【監修者】フェムケア講師西田 美華のコメント
会陰は、日頃からこまめなケアがおすすめ。ただし、ソフトタッチが原則。
強く押しすぎると、逆に黒ずみやシミ、たるみの原因につながります。
一方、膣は粘膜なので、ケアをしすぎると自浄作用が低下してしまうことも。
膣内が硬い、引きつっている、乾燥がひどいといった症状がある時に行いましょう。
デリケートゾーンの経皮吸収率(皮膚から物質を吸収する割合)は、腕(内側)の約40倍といわれています。
次の点に気を付けてマッサージオイルを選びましょう。
・ できるだけ香料や添加物の入っていないものを選ぶ
・ 石油由来のもの(ミネラルオイル、パラフィン系オイル、ベース由来オイルなど)を避ける
・ 「膣内使用可」と謳われているものを選ぶ。
膣は粘膜のため、会陰以上にデリケートな場所。デリケートゾーンや会陰マッサージ用オイルの中には、膣内には使用できないものも多いため、注意しましょう。
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | 容量 |
ボーダレス・ジャパンAMOMA natural care|カレンデュラオイル | 160mL | ||
WaphytoWaphyto|インティメイトオイル | 30mL | ||
サンルイ・インターナッショナルINTIMERE|インティメール バーシングオイル | 30mL | ||
陽と人明日 わたしは柿の木にのぼる|フェミニンオイル | 30mL | ||
YesYES|インティメイト・オイルローションOB | 80mL | ||
リンガホーLIP intimate care|クレンジング モイスチャライジングオイル | 75mL |
カレンデュラ(マリーゴールド)の花びらをライスオイルとオリーブオイルにじっくり漬け込んで抽出したオイル。
皮膚を保護して潤いを保つ効果が期待できます。
合成香料や合成着色料が使われていないのも安心できるポイント。
腟内には使用できませんが、妊娠期の会陰マッサージや乳頭ケア、赤ちゃんのお肌のお手入れなど幅広いケアに対応しています。
編集者が使ってみました!
最近フェムケアに興味津々な女性編集者が、テクスチャーや使い心地などを検証します。
トロリとしたオイルです。
のびがよく、手のひらに直径1cm程度垂らしただけで両手に塗り広げることができました。
片手で使えるポンプタイプですが、下まで一気にプッシュするとたくさん出すぎるので注意が必要です。
手加減しながらプッシュして量を調節するのがいいと思います。
実際に腟をマッサージしたところ、オイルが滑らかで指を滑らせやすかったです。
100%自然由来成分で肌への刺激もないので、肌がかぶれやすい私でも安心して使えました。
今回紹介している商品のなかで特にコスパのいいオイルです。
一本で全身のケアをしたい人におすすめです。
容量 | 160mL |
植物性スクワランやマカデミアなど、厳選された8種類のオイルをブレンド。
さらに植物の力を最大限に引き出すよう独自の方法で抽出された、無農薬の国産植物成分も配合されており、ふっくらとしたハリのある肌へと導いてくれます。
編集者が使ってみました!
サラッとしたオイルで、肌なじみがよかったです。
3滴ほどで両手のマッサージができました。
容器を振って1滴、2滴…と手のひらに垂らし、なじませてから使用します。
必要な量を出すのに少しもどかしさを感じました。
デリケートな肌を考慮して設計されているので、皮膚の薄い腟に使っても刺激はなく、快適に使えました。
ラベンダーをメインに、パルマローザやゼラニウムなど天然精油の香りが楽しめるのも魅力だと思います。
自分を優しくいたわりたい時のスペシャルケアに使ってほしいオイルです。
容量 | 30mL |
妊婦の身体の負担を和らげるために開発された会陰マッサージ用のオイル。
植物療法の第一人者である森田敦子さんによって開発されました。
妊娠32週から産後まで使え、出産前後のデリケートな肌を自然の力でサポートしてくれます。
もちろん妊娠期以外の使用もOK。
お風呂あがりにマッサージすることで、デリケートゾーンをやわらかく保ってくれるでしょう。
編集者が使ってみました!
サラサラとしたテクスチャーで、ほんの数滴で両手に塗り広げられるほどです。
べたつきは全くありませんでした。
肌なじみがよく、腟の周辺に指をクルクルと滑らせるだけで簡単にマッサージできました。
マッサージをする元気がない時や、特に乾燥が気になる時は、オイルを温めてコットンに含ませたパックとして使えるそうなので、ぜひチャレンジしてみたいと思いました。
ハイブランドの香水を思わせるオシャレなパッケージと、優しい香りにテンションがあがります。
ちょっぴりぜいたくな気分に浸りたいときに使うといいかもしれません。
容量 | 30mL |
柿にまつわる古くからの知恵に着目した、デリケートゾーンケアブランド。
福島県の特産品「あんぽ柿」の製造工程で廃棄されていた柿の皮を主原料に、国内工場で作られたサステナブルな製品です。
柿の果皮から抽出された成分がうるおいをサポートしてくれます。
ベタつかないオイルで、大陰唇・小陰唇・会陰などデリケートゾーンを優しく撫でるように塗るともちもちに。
便秘が気になる方は肛門周りにもおすすめです。
そのほかおなか周りや顔の保湿、赤ちゃんのスキンケアなどにも使用OK。
編集者が使ってみました!
サラサラとしたオイルで、肌になじませやすかったです。
べたつく感じもありませんでした。
ワンプッシュでデリケートゾーンのケアにちょうどよい量です。
ゆっくりとマッサージしている間に、配合されているティーツリーやクロモジ、ユズがほのかに香り、スッキリとリフレッシュできました。
パッケージのなかに「柿の木便り」という小さなメッセージカードが入っています。
ブランド名に込められた思いや、毎日頑張る女性へのエールなどが綴られていて、読むと勇気が湧いてきました。
デリケートゾーンケアで体をいたわりつつ、気持をリセットするきっかけにもなるでしょう。
容量 | 30ml |
合成化学成分をはじめ、肌や粘膜を刺激する成分を使わず、ピュアな成分で作られたデリケートゾーン用のオイルローション。
ヒマワリ種子油、シア脂などのオーガニック成分99.8%配合で、イギリスの歴史あるオーガニック認証機関「SOIL ASSOCIATION」から認定も受けています。
ホルモンの作用を模倣する成分を含まないため、敏感な肌にも優しい処方。
腟内への使用もOKで、保湿剤や潤滑剤として腟内など粘膜を含むデリケートゾーン全体に使用できます。
編集者が使ってみました!
滑らかなクリーム状をしています。
暖房していない部屋に置いていたせいか、配合されているシア脂が少し固まっているようでした。
手のひらで温めるとすぐにオイル状になるので、塗りやすさは、今回紹介しているほかの商品と変わりはありません。
指をスムーズに滑らせてマッサージできました。
腟内に使うのは少し緊張しましたが、刺激や痛みを感じることなくケアできました。
敏感な肌への優しさをうたう商品はたくさんありますが、腟内への使用にまで言及しているものは少ないです。
このオイルローションはイギリスのオーガニック認証機関の認定を受けていることもあり、化粧品にかぶれやすい私も安心して使えました。
出産を控えている方、性交痛に悩んでいる方の日常的なケアにピッタリだと思います。
容量 | 80mL |
ボディソープの代わりに使うデリケートゾーン専用のクレンジングオイル。
肌を優しく洗いながら、同時に保湿もかなえてくれます。
ムレや乾燥が気になるときには、入浴後、肌に1滴ほどなじませてもOK。
クレンジング用のアイテムですが、全身用の保湿オイルとして洗い流さず使用することもできます。
その栄養価の高さから「スーパーフルーツ」とも呼ばれるシーバックソーン(サジー)の成分が、健康的なお肌をサポートしてくれますよ。
編集者が使ってみました!
サラッとしたオイルで、手のひらに取るとそのまま流れていきそうなほどです。
ワンプッシュで両手にしっかりとなじませることができました。
デリケートゾーンを軽くシャワーで洗ってから、ゆっくりとマッサージしながらオイルをなじませます。
しっかりと洗うというよりは、汚れが自然に浮いてくるような感覚でした。
数分待ってから洗い流した後の肌は、とても滑らかでしっとりしていました。
私は普段、弱酸性のソープを使っていて、オイルクレンジングは初めてだったのですが、こんなに潤うとは思いませんでした。
デリケートゾーンが乾燥していて、下着のすれが気になっている人に使ってほしいです。
容量 | 75mL |
会陰や腟のマッサージには、腟専門のオイルを使用して行います。
まずは、外陰部を優しく撫でてみましょう。
硬い部分があれば、少しつまんで柔らかくマッサージ。
次に指先を使って、尿道側の腟を広げるイメージで優しく伸ばしていきましょう。
終わったら今度は肛門側。
親指を使って優しく縁取るようにマッサージしてあげます。
入り口を触ることに慣れてきたら、同じ要領で腟内のマッサージも行いましょう。
途中で快感を覚えてきたら、そのままセルフプレジャーをしてもOK。
リラックスしながら行うことが大切です。
<腟マッサージ時の注意点>
・ 腟マッサージは、とにかく抵抗感をもたずにリラックスして行うことが大切です。
・ 痛みや不快感を出さないためには、まずは優しく外陰部をタッチするところから始めてみてくださいね。
腟まわりのケアは、女性の美しさをサポートする大切なことだということがお分かりいただけましたか。
いきなり行うのはハードルが高い!という方も、まずは興味・関心を持つところから始めてみてはいかがでしょう。
腟ケア・会陰ケアはあなたの顔のお肌ケアと同じくらい大切!ということを覚えておいてくださいね。
冷えからさらなる膣まわりの衰えを引き起こすという悪循環に陥ると、さまざまなトラブルが出てくる恐れがあるので、早めにケアを始めたいですね。
<トラブル例>
・ デリケートゾーンの黒ずみ、におい、かゆみ、おりものの減少
・ 生理痛、痔、性欲低下、不感症、尿もれ、便秘。性交痛、腟萎縮
・ 骨盤臓器下垂、骨盤臓器脱
・ 免疫力の低下による不調、気分の落ち込み
・ 肌トラブル