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大人より肌がデリケートな赤ちゃんは、強い日差しに特に気を付ける必要があります。
しかし、日焼け止めを使うとなると赤ちゃんの肌への負担などが心配な人もいるでしょう。
また、大人と同じ商品を選んでよいのかも気になるところ。
そこで今回は、皮膚科医の鶴田先生のもと、赤ちゃんの日焼け止めの使い方について解説。
あわせて赤ちゃんにも使える日焼け止めを紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
皮膚科医
鶴田 葵
西大寺駅前A皮膚科 院長。奈良県立医科大学医学部医学科卒業後、神戸大学医学部附属病院などを経て、大阪市北区の美容皮膚科・皮膚科にて院長を務める。2020年5月、西大寺駅前A皮膚科開院。日本皮膚科学会皮膚科専門医。自身も学生時代ににきび・アトピー性皮膚炎を患い、悩んだ経緯があることから、元患者ならではの目線で、安心して気持ち良く通院できる環境を提供できるよう心がけている。
西大寺駅前A皮膚科
奈良県奈良市西大寺東町2丁目1-63 サンワシティ西大寺3階医療モール
https://www.a-hifuka.com/
目次
赤ちゃんの肌は大人よりも薄く、とてもデリケート。
紫外線の影響を受けやすいのはもちろんですが、日焼け止めの成分が負担になってしまうこともあります。
赤ちゃんに使う場合は、一般的な日焼け止めではなく、必ず刺激が少ないベビー用の日焼け止めを使用してください。
また一概にベビー用といっても、商品によって使用推奨年齢が異なります。生後1カ月から塗れるものもあれば、生後半年や、1年からというものも。
購入前に使用推奨年齢を確認し、我が子の年齢に合う商品を選ぶようにしましょう。
なお、アトピーなどの肌トラブルを抱えている場合は、事前に皮膚科医に相談するのがおすすめです。
【監修者】皮膚科医鶴田 葵のコメント
ベビー用の日焼け止めを購入する際は、ベビー用であることに加え、次の3つのポイントをチェックするようにしましょう。
日焼け止めを洗い残してしまうと、肌荒れの原因になりかねません。
かといって、ゴシゴシ肌を擦って落とすのも負担になってしまうので、お湯や石鹸で簡単に落とせるものがベストです。
日焼け止めを長時間塗っていると、肌へ負担がかかる可能性があります。
できるだけ刺激の少ない成分のものを選ぶのがおすすめです。
具体的にはノンケミカル、アルコールフリー、無香料、無着色のものなどがよいでしょう。
さらに口に入っても大丈夫な成分であれば、日焼け止めを塗った腕や足を赤ちゃんが舐めてしまっても安心です。
日焼け止めには必ず「SPF・PA」の数値が表記されています。
・ SPF
肌が赤くなる原因である紫外線B波を防ぐ効果指標
・ PA
肌が黒くなる原因の紫外線A波を防ぐ効果指標
赤ちゃんに日常的に使うのであれば、SPFは10~20ほど、PAは+~++あれば十分でしょう。
プールや海など、日差しの強い場所では、SPF20~40、PA++~+++を目安にしてください。
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | SPF/PA値 | 使用推奨年齢 |
はぐくみプラスanone baby|トータルアウトドアUV | SPF20/PA++ | 生後1カ月~ | ||
SOLIAALOBABY|アロベビー UV&アウトドアミスト | SPF15/PA++ | 新生児(生後0ヵ月)~ | ||
資生堂2e|ドゥーエ ベビー UVプロテクトミルク | SPF20/PA++ | 生後1ヵ月~ | ||
ニベア花王NIVEA|ニベアUV ウォータージェル こども用 SPF28 | SPF28/PA++ | |||
ナチュラルサイエンスママ&キッズ|UVライトベール | SPF23/PA++ | 新生児~ | ||
伊勢半KISSME Mommy!|マミー UVアクアミルク | SPF50+/PA++++ | 1歳~ | ||
㈱ジョンマスターオーガニックグループjohn masters organics|erbaviva ベビー サンスクリーン | SPF30/PA+ | 6カ月未満への使用は医師に要相談 | ||
丹平製薬アトピタ|保湿UVクリーム | SPF29/PA+++、SPF50/PA++++ | 新生児~ |
皮膚科医が総合監修を手掛けたベビー用化粧品ブランド「anone baby(アノネベビー)」のUVクリーム。
合成着色料やパラベンなど28種類のアレルギー物質を不使用で、99%天然由来成分の肌に優しい紫外線ケアが叶います。
植物性のセラミドが配合されているので、保湿機能も◎。天然のアロマの香りで虫除け効果も期待できます。
お湯で落とせる点もおすすめです。
SPF/PA値 | SPF20/PA++ |
内容量 | 50g |
使用推奨年齢 | 生後1カ月~ |
1本で日焼け止め&虫除けとして活躍するUVミスト。
主な成分は、虫が嫌がる香りのレモングラス油とローズマリー葉油。そのほかも100%天然由来で国産のオーガニック成分で作られています。
さらに、合成紫外線吸収剤や化合物ディートを配合していないのもポイント。
万が一赤ちゃんが塗布後の肌をなめてしまっても安心です。
塗る手間が省けるミストタイプで、お湯で落とすことができますよ。
SPF/PA値 | SPF15/PA++ |
内容量 | 80ml |
使用推奨年齢 | 新生児(生後0ヵ月)~ |
50年以上にわたって敏感皮膚研究を続ける資生堂が、「敏感肌のかかりつけスキンケア」として展開するブランド「2e(ドゥーエ)」のUVミルク。
生後1カ月から使える低刺激処方で、なるべく少ない成分配合でこだわって作られています。
また、一般的なアレルギーテストに加えて、食物アレルギーテストも行われているのも特徴です。
SPF/PA値 | SPF20/PA++ |
内容量 | 30ml |
使用推奨年齢 | 生後1ヵ月~ |
スキンケアブランドとして有名なニベアが子ども用に開発したノンアルコールのUVジェル。
乾燥の原因となる紫外線を防ぐことで、子どもの肌のうるおいを保ちます。
みずみずしく、スーッとのびるジェル状のテクスチャーで、ベタつきにくいのが特徴。
ノンアルコール・無香料・無着色なので石けんで落とせるのもポイントですよ。
SPF/PA値 | SPF28/PA++ |
内容量 | 120g |
使用推奨年齢 |
紫外線吸収剤が直接肌に触れない「カプセルインUVシールド」処方を採用しており、新生児から使用が可能。
さらっと肌になじむ乳液タイプで、スキンケア成分も配合しているため、紫外線をカットしながら、つけるほどに肌がうるおいます。ママの化粧下地としてもおすすめです。
成分は、香料・着色料はもちろん、パラベン、アルコール、鉱物油、石油系界面活性剤も無添加。
赤ちゃん用の低刺激な洗浄料でも肌に残ることなくスッキリ落とせます。
SPF/PA値 | SPF23/PA++ |
内容量 | 90ml、200ml |
使用推奨年齢 | 新生児~ |
成分の80%が食品由来で、着色料や香料、防腐剤、鉱物油、アルコールは不使用。
水遊びや、汗をかきやすい外遊びにぴったりのウォータープルーフでありながら、クレンジング剤などを使わず石けんで簡単に落とせます。
肌がキシまないミルクタイプで、顔・体両方に使用することができますよ。
ただし、使用推奨年齢は1歳からなので注意しましょう。
SPF/PA値 | SPF50+/PA++++ |
内容量 | 50g |
使用推奨年齢 | 1歳~ |
オーガニック認証を受けたアロエベラ液汁やラベンダー油、ローマカミツレ花(カモミール)油を原料に使用しているのが特徴。
アロエベラ液汁には保湿・保護作用があり、肌荒れを防ぐ効果が期待できます。
海洋生態系の保護も考えて作られているので、サンゴ礁などに影響を与える化学物質を使用していないのもポイントです。
ユーザーのレコメンド※編集部収集コメント
30代・女性
肌が弱い家族がいるので、一緒にシェアできる日焼け止めが欲しいと思い購入しました。
かなりしっかりとしたクリームタイプで、乳液やジェルタイプほど軽いテクスチャーではありませんが、しっかり伸ばせば白浮きなどは気になりません。
ハーブのような香りも気に入っています。ケミカルな香りが苦手な人にはおすすめです。
SPF/PA値 | SPF30/PA+ |
内容量 | 75g |
使用推奨年齢 | 6カ月未満への使用は医師に要相談 |
赤ちゃんの肌の保湿を重視したスキンケアシリーズ「アトピタ」の保湿UVクリーム。
うるおい補給成分のラノリン脂肪酸コレステリルや、天然成分・ヨモギ葉エキスが、肌をしっかり保湿します。
ウォーターベース処方なので、優しくサッと伸ばせるのも魅力。
SPF20と50の2種類があるので、シーンに合わせて使い分けするのがおすすめです。
SPF/PA値 | SPF29/PA+++、SPF50/PA++++ |
内容量 | 30g |
使用推奨年齢 | 新生児~ |
赤ちゃんに初めて日焼け止めクリームを使用する際は、まず腕などの小範囲に試し塗りして、赤みや痒みなどの異常が出なければ全身に塗るようにしてください。
また毎日長時間、日焼け止めを塗っていると、日焼け止め自体が赤ちゃんの肌の負担になってしまう可能性も少なくありません。
そうした負担を防ぐためには、必要な時だけ使うことが大切です。
具体的な使用目安としては、20分以上外に出る場合や、紫外線が強くなる4~9月の日中に出かける場合などに塗るとよいでしょう。
最近は年々猛暑日が増え、日差しも強くなっているので、赤ちゃんにもしっかり紫外線対策をしてあげることが大切です。
外遊びなどで特に日差しが気になる時は、日焼け止めに加えて、帽子や長袖の羽織りなどを併用するのがおすすめですよ。
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人は18歳までで、一生で浴びる紫外線の半分を浴びるというデータがあり、紫外線を浴び続けることによって引き起こされるシミやシワ、肌荒れといった肌の変化は「光老化」と呼ばれます。
この光老化への対策という観点からも、幼少から紫外線対策を行うことは重要となります。