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新生児にとって母乳は最良の栄養といわれていますが、母乳育児が軌道に乗るまでの間は、粉ミルクとの併用などを検討している方も多いのではないでしょうか。
ただ、粉ミルクにはさまざまな種類があり、どれが良いのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、粉ミルク選びのポイントや基本的な粉ミルクの作り方について、たけつな小児科クリニックの竹綱庸仁先生への取材をもとに解説します。
あわせて、edimo編集部おすすめメーカーの粉ミルクを紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
小児科医
竹綱 庸仁
たけつな小児科クリニック院長
2004年に愛知医科大学医学部卒業後、同大学病院、阪奈中央病院に勤務。「お子様の子育てのお手伝いをしたい」との想いから、2017年に「たけつな小児科クリニック」を開業。日本小児科学会認定専門医・指導医。
たけつな小児科クリニック
奈良県生駒市真弓1-2-8
http://www.taketsuna-kojika.com/
目次
粉ミルクの正式名称は「乳児用調整乳」といい、牛乳を主原料につくられた加工食品の一つです。
赤ちゃんは母乳とミルク以外に栄養を摂取する方法がないため、粉ミルクは通常の食事を食べられない人のための特別な用途を目的とした「食品特別用途食品」として、国が法律で定めた基準に基づいて製造されています。
粉ミルクと母乳のエネルギー量(カロリー)に差はありませんが、粉ミルクは母乳よりビタミン(ビタミンK、ビタミンD)が多く含まれています。
しかし、粉ミルクからは、母乳に含まれている母親の免疫のような、免疫物質を摂取することはできません。
ただし、生後3ヵ月まではお母さんから受け継いだ「抗体」という免疫物質が働いてくれ、その後は赤ちゃん自身で免疫をつくる能力が発達してくるため、母乳を飲まないと免疫ができないというわけではありません。
母乳に不足しがちなビタミンを加えており、バランスよく栄養を与えることが可能になります。
また、粉ミルクはお母さん以外でも飲ませることができるため、育児負担の軽減にもつながります。
お母さんの免疫を与えることができるため、感染症に対する免疫力を上昇させることができます。
また授乳をすることで、母子関係の構築を図ることもできるでしょう。
粉ミルクと母乳の使い分けに関して決まったものはありません。
例えば、母乳の出が悪かったり、保育所に預けたりと、母乳をあげられない場合に粉ミルクが活躍するはずです。
お母さんの体調や赤ちゃんの状況に合わせて、母乳と粉ミルクを上手く使い分けましょう。
粉ミルクを購入する際は以下のチェックポイントに留意して選びましょう。
粉ミルクには、大きく分けて缶・個包装(キューブやスティック)の2タイプがあります。
粉ミルクの定番タイプ。
大缶はコストパフォーマンスがよいので、日常的に粉ミルクを使う場合におすすめです。
ただし、開封してから約1ヵ月以内に使い切る必要があるため注意しましょう。
キューブやスティックといった個包装タイプは、一回分の粉ミルクが小分けになっているため、計量の手間いらずで手軽に使えます。
ただし、缶タイプと比べるとコストは割高です。外出時や緊急時の調乳に重宝するでしょう。
粉ミルクには大きく分けて「育児用ミルク」「フォローアップミルク」「特殊ミルク」の3種類があり、赤ちゃんの月齢や疾患によって適切なものは異なります。
最も一般的な粉ミルク。
生後0ヵ月から12ヵ月ごろまでの乳児が対象で、母乳の代わりとして与えるもの。
離乳食や食事で不足しがちな栄養を補うもの。
離乳食後期にあたる生後9ヵ月から3歳ごろまでの幼児が対象。
幼児以降に摂取する牛乳に近い成分で、鉄分やビタミンDが豊富に含まれています。
ミルクアレルギーや先天性代謝異常など特定の疾患に対して、栄養成分を調整した医療用のミルク。
基礎疾患のない新生児が飲むミルクではありません。
【監修者】小児科医竹綱 庸仁のコメント
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
※商品によってはユーザーのレコメンドが記載されています。メーカーから提供を受けたものには「メーカー収集コメント」、編集部が収集したものには「編集部収集コメント」と記載されています。これらは個人の感想であり、効果効能を示すものではありません。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | 内容量 | タイプ |
アサヒグループ食品和光堂|レーベンスミルク はいはい | 約810g | 缶タイプ | ||
江崎グリコアイクレオ|バランスミルク | 800g | 缶タイプ | ||
明治ほほえみ®らくらくキューブ®1620g(特大箱) | 1296g(27g×48袋) | キューブタイプ | ||
雪印ビーンスタークビーンスターク|すこやかM1(スティック) | 234g(13g×18本) | スティックタイプ | ||
アサヒグループ食品和光堂|フォローアップミルク ぐんぐん | 830g | 缶タイプ | ||
明治ミルフィーHP | 850g | 缶タイプ |
赤ちゃんの消化の負担に配慮して、母乳に近いタンパク質バランスに調整された育児用ミルク。
鉄やカルシウム、ビタミンDなど、赤ちゃんの発育に必要な16種類のビタミンとミネラルをバランスよく配合しています。
フタの裏ですりきりができるので手早く計量できて、サッと溶けやすいのもポイント。
溶かした後の泡立ちが少ないため、赤ちゃんが飲みやすいのも魅力です。
母乳に含まれる5種類のヌクレオチドを配合するなど、母乳に近い成分バランスにこだわった育児用ミルク。
ビフィズス菌を増やすガラクトオリゴ糖も配合しています。
主な原料である乳製品や食用油脂にこだわり、母乳の味や色、香りに近づけているのもポイント。
保存料は使っておらず、安心して与えられるでしょう。
発育調査や母乳調査をもとに生まれた「ほほえみ®」に添加物を加えることなく、そのまま固めたキューブタイプの粉ミルク。
タンパク質のほかに、DHAとアラキドン酸も母乳の範囲まで配合しています。
スプーンでの計量の手間を省けるため、調乳に慣れていない方でも簡単かつ正確にミルクが作れます。
個包装なので必要な分だけ持ち運びができて便利。
備蓄用にもおすすめです。
全国母乳調査をもとに生まれたスティックタイプの粉ミルク。
母乳に多く含まれ、赤ちゃんの成長や発達に重要な「オステオポンチン」を配合し、母乳に近い調乳濃度にこだわっています。
スティック1本で100ml分の調乳が可能。
計量いらずで簡単に作れるため、誰かに預けて外出する時や眠たい夜間の授乳時に重宝するでしょう。
牛乳や食事で不足しがちな鉄やカルシウム、DHAをサポートするフォローアップミルク。
あわせて、幼児の成長に欠かせない17種類のビタミンやミネラル、亜鉛を配合しています。
フタの裏ですりきりができるので手早く計量できて、サッと溶けやすいのもポイント。
ハンバーグやグラタンなど、離乳食づくりにも活用できます。
ミルクアレルギーや先天性乳糖不耐症、ガラクトース血症の赤ちゃんのために作られたアレルギー対応粉ミルク。
アレルゲン性を十分に低くした、風味のよい乳清タンパク質分解物を使用しています。
乳、卵、小麦、大豆のアレルゲンを含む原材料は使用していません。
使用するときはかかりつけ医の指示に従うようにしましょう。
粉ミルクを作るときは「清潔」「正確」「新鮮」であることが重要。
まずミルクを作る前にほ乳瓶やスプーンなどを消毒して、雑菌を混ぜないようにしましょう。
また、決まった量の粉ミルクを使用しないと成分通りにならないため、必要量を正確にすりきって入れることが大切です。
粉ミルクを溶かすときは70℃以上のお湯を使うようにしましょう。
これは、粉ミルクに「サカザキ菌」や「サルモネラ菌」といった食中毒を引き起こす菌が混入している場合の殺菌の意味も兼ねています。
また、菌の繁殖などを避けるため、作ってから2時間以上経ったミルクを飲ませることは避け、面倒でも授乳のたびにミルクを調整しましょう。
【監修者】小児科医竹綱 庸仁のコメント
粉ミルク缶の開封した後は、髪の毛や害虫など異物の混入を防ぐため、使用後はなるべく早くフタを閉めるようにして、直射日光に当たらないように心掛けてください。
また、缶を冷やすと結露する場合があるため、冷蔵庫での保管は避けるようにしましょう。
粉ミルクは、母乳に足りない栄養を補うとともに、お母さんの育児負担を軽減するのに役立ちます。
お母さんや赤ちゃんの体調などに合わせて、母乳と粉ミルクを上手く使い分けてみてはいかがでしょうか。
今回紹介した粉ミルクの作り方やアイテムを参考にしてみてくださいね。
粉ミルクは商品によって栄養素の量や味が異なることがあります。
一度飲ませてみて、ほ乳量やほ乳力がよくないときはミルクを変えたり、かかりつけの小児科医に相談したりしましょう。