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夏には接触冷感インナー、冬には吸湿発熱インナーなど、近年、衣料品売り場にはさまざまな機能性インナーが並んでいます。
これらを身につけると、厳しい暑さや寒さが多少なりとも和らぎ、もはや手放せないという人も少なくないでしょう。
しかし着用しているうちに、インナーが触れている部分にかゆみや発疹が現れ、薬を塗ってもなかなか治らないことがあります。
このような肌の異常は化繊アレルギー、すなわち化学繊維によって起こる皮膚炎かもしれません。
そこで化繊負けの症状や原因、対策などについて、アレルギーと皮膚症状の治療を専門とする「アルバアレルギークリニック」院長の続木康伸医師への取材をもとに解説します。
あわせてedimo編集部が選んだ綿100%のインナーも紹介します。
取材・監修協力※商品紹介部分は取材・監修範囲外です
アレルギー医
続木 康伸
札幌で新生児からシニアまで治療する、アルバアレルギークリニックの院長。小児7,000人、年間1万2,000人程度の患者を診察。新生児からのスキンケアでアトピー性皮膚炎を予防する活動を行う。アトピー性皮膚炎で肌がデリケートな方の医療脱毛を得意とし、6歳以上を対象として医療脱毛を行っている。学研「保湿をかえればアトピーは治せる」著者。2023年3月7日、日本テレビ系「カズレーザーと学ぶ。」に出演。
アルバアレルギークリニック
北海道札幌市南区川沿8条2ー1-8 吉田ビル3階
https://alba-allergy-clinic.com/
続木康伸の「知れば勇気が湧くアレルギー攻略講座」(Podcast):https://apple.co/3UUy4Os
目次
機能性インナーの多くは、ポリエステルやポリウレタンなどの化学繊維(化繊)を素材としています。
人によっては化学繊維に皮膚が過敏に反応し、かゆみや湿疹などの異常を起こすことがあります。
このような症状は一般に化繊アレルギーや“化繊負け”と呼ばれており、医学的には「接触性皮膚炎(接触皮膚炎)」といいます。
化繊アレルギーの具体的な症状は次の通りです。
・ セーターを着ると肌がチクチクする
・ 特定の素材の下着やシャツを身に付けたときだけ肌がかゆくなる
・ ストッキングを履いたときだけ湿疹が生じる
・ 赤くなる、かぶれる、まれにじんましんなどの症状が現れることもある
化繊アレルギーを起こす原因は人によって異なりますが、主に次のような要因が挙げられます。
・ 皮膚に分布する免疫細胞が、化学繊維そのものやその製造過程で使用される化学物質を外敵と誤認したために生じる反応
・ 一部の人々の免疫細胞は特に体に害がない物質でも有害な侵入者とみなし、他の細胞に侵入者を排除するように働きかけたり、炎症を引き起こす物質を放出したりするため、皮膚が炎症を起こし、かゆみが生じたりかぶれたりする
・ 化学繊維自体または製造過程で使用される化学物質が皮膚を直接的に刺激することがある
・ 皮膚のバリア機能が強固ではない状態では化学物質が皮膚内部に侵入しやすく、これにより皮膚細胞が傷ついたり、刺激されて炎症を引き起こす物質を放出したりする
・ 化学繊維による摩擦や圧力などの物理的な刺激
・ 具体的には、生地で肌がこすれる、首元のタグなどで皮膚が刺激されるといったもの
化繊負けは適切な治療を受ければ治りますが、治癒に時間がかかるケースもあるため、予防が大切です。
それにはいくつかの方法があります。
・ コットン(綿)やシルク(絹)、ウール(羊毛)など、自然繊維を素材とするインナーを選ぶ
・ 購入したばかりの衣服には、ホルムアルデヒドや染料、洗濯のりなど、肌に異常を起こす可能性のある化学物質が残留していることがあるため、必ず洗濯してから着用する
・ 洗濯時の洗剤や柔軟剤も肌に影響を与えることがあるため、無香料で肌に優しい製品を選ぶ
・ 季節や生活環境によっては高い湿度や汗が肌荒れや皮膚の炎症を引き起こす可能性があるので、通気性の高い服装にする
・ 冬などの乾燥しやすい時期にはクリームなどで十分な保湿を心がけ、肌のバリア機能を保つ
【監修者】アレルギー医続木 康伸のコメント
肌荒れや化繊負けを起こしにくいのは、以下のような自然繊維(天然繊維)を素材とするインナーです。
・ 繊維内部には空気を含んだ空洞があり、吸湿性や保温性に優れ、通気性も高い
・ 繊維の先端が丸くなっていて肌触りがよく、皮膚への刺激が少ない
・ 敏感肌やアレルギー体質の人におすすめ
・ 絹糸の表面は、水となじみやすく、皮膚の内部に含まれる保湿成分と組成が似ている、セリシンと呼ばれるたんぱく質(シルクプロテイン)で覆われている
・ 非常に肌触りがよく、保湿性に優れてる
・ 熱伝導性が高いため、夏は涼しく冬は温かいという特性がある
【監修者】アレルギー医続木 康伸のコメント
季節に合わせるだけでなく、自分の肌質や生活環境に適した生地を選びましょう。
さらに、肌に触れるものは常に清潔に保つことも、肌荒れや化繊負けを防ぐには大切です。
※監修者は以下で紹介する商品について、選定や紹介文の監修は行っておりません。
※紹介商品は、上記記事内で記載した効果・効能を保証するものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている説明文をご確認ください。
商品名 | 画像 | 詳細を見る | タイプ |
グンゼTuche(トゥシェ)|着るコスメ 8分袖インナー | 8分袖 | ||
白鷺ニット工業HAKURO|コットンリブ8分袖バレエネック | 8分袖 | ||
マルキMaruki|肌に優しい綿100%8分袖インナー | 8分袖 | ||
ニッセンニッセン|綿100%丈長め5分袖インナー3枚組 | 5分袖 | ||
千趣会ベルメゾン|【3枚組】毎日つけたくなる綿100%キャミソール | キャミソール | ||
グンゼthe GUNZE|【For Winter】タンクトップ | タンクトップ |
天然美容成分を配合した女性に優しい“着るコスメ”インナー。
本体はコットン100%で、スクワランとコラーゲンを配合しており、肌を優しく包み込んでくれます。
また、涙に含まれている抗菌成分も配合されており、肌を清潔に保ち、においも防ぐ効果が期待できます。
脇に縫い目がなく、肌への刺激が少ないのもポイント。
極細綿糸を使用することにより、滑らかで柔らかく、伸びの良い生地を実現。
薄手のリブ素材のため、締め付け感がほとんどなく、汗をかいても肌に張り付きにくいのが特徴です。
丸編み製法により生地を筒状に編んでいるので、肌への刺激になりやすい縫い目がないのも魅力。
洗濯タグも綿100%にこだわり、肌に直接触れにくい裾に付けています。
タイプ | 8分袖 |
カラー展開 | ライトグレー、ブラウン、ネイビー |
肌へのストレスが少ない縫製にこだわって仕上げた綿100%インナー。
脇に縫い目がなく、体に優しくフィットしてくれます。
サイズや素材、洗濯法などの表記は、転写プリントで生地の内側に印刷。
タグが肌に当たって刺激になることもありません。
ブラック、ネイビー、ピンク、モカなど全8色展開。
横方向への伸びが良いフライス素材の綿100%インナー。
心地よい柔らかさでソフトな風合いが魅力です。
コットンは保温性が高いので冬は暖かく、吸湿性が良いので夏はサラッとした着心地が楽しめるので、1年を通して着用可能。
デイリー使いに便利なベーシックなデザインも魅力です。
綿100%のキャミソール。
筒編みで見ごろの脇に縫い目がないため、ゴロゴロしません。
洗濯タグがないので肌への刺激も少ないでしょう。
服に合わせやすいブラック、杢グレー、ホワイトの3色セット。
「the GUNZE」は、天然素材と日本製、着心地の良さにこだわったシリーズ。
その中でも「For Winter」は、保湿加工を施した綿100%インナーです。
チクチクと刺激になる洗濯タグをなくして転写プリントを採用し、優しい肌触りを実現。
肌に触れる面に毛足の短い微起毛をかけているため、より暖かく感じられます。
グンゼオリジナルの「スキンタッチ加工(保湿加工)」も、敏感になりやすい肌にはうれしいポイントです。
インナーを自然繊維に変えたからといって油断は禁物です。
普段から肌の適切な手入れをしないと、肌が荒れたり肌理(きめ)が粗くなったりすることがあります。
肌荒れ予防のために日常的に行うべきスキンケアを紹介します。
肌の汚れは肌トラブルの原因になります。
毎日、風呂やシャワーで汗や汚れを洗い落としましょう。
しかし、洗浄は適度に行い、力任せにこすったり強い成分のボディソープを使うべきではありません。
皮脂を過度に取り除くと、皮膚が乾燥して逆効果だからです。
肌に優しいボディソープやシャワージェルを使用しましょう。
入浴後や洗顔後は乾燥しないうちに保湿クリームや化粧水(ローション)で肌を保湿しましょう。
これにより肌のバリア機能が維持され、乾燥を防ぐことができます。
肌のトラブルを避けるには、健康的な日常生活を心掛けましょう。
適度に運動し、栄養バランスの良い食事と十分な睡眠をとります。
これらは肌の健康に大いに貢献する大切なポイントです。
しっかりと水分補給することで、体の内部から肌の乾燥を防ぎ、肌を健康に保つことができます。
以上は一般的な肌の手入れ法です。
しかし、肌質やライフスタイルは一人ひとり異なっており、誰にでも合うクリームやローション、ケアの手法などは存在しません。
自分に最適なスキンケアのルーチンを見つけましょう。
厳しい季節を快適に過ごすための機能性インナーは便利なものです。
しかし、機能性インナーは多くが化繊。
そのため、空気が乾燥している、肌が弱い、体調が悪いといった場合には、インナーで化繊アレルギーを起こすことがあります。
快適に過ごせるはずのインナーで、かゆみや湿疹など不快な肌トラブルを起こしたら本末転倒です。
こうした化繊負けを避けるには、天然繊維である綿を素材にしたインナーを選ぶとよいかもしれません。
綿は柔らかく肌触りがよいだけでなく、通気性が高く、吸水力や保温力をも兼ね備えた素材です。
季節を問わずに着用できるのも魅力のひとつ。
最近では防臭や抗菌、速乾などの機能を追加した製品も登場しています。
天然素材のインナーを着用するだけでなく、毎日のスキンケアも怠らず、つややかで健康な肌を保ってくださいね。
化学繊維によって肌に炎症が起こったときは、症状が軽ければ肌の保湿を心がけるだけでも自然に症状が改善することがあります。
たとえば、入浴後や洗顔後に肌にクリームなどを塗って保湿するといったことです。
これにより肌のバリア機能が強化され、刺激から守ることが可能です。
しかし、必ずしも肌がきれいに元通りになるわけではありません。
湿疹やかぶれが生じると、たとえ自然に治っても時には痕が残ってしまいます。
またかゆみのためについ患部をかきむしってしまい、悪化することもあります。
そこで症状が重い、あるいは肌のケアをしてもなかなか改善しないときには、早めに病院に受診しましょう。